平成17年3月4日 厚生労働省医薬食品局
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医薬品成分(イデベノン)を含有していたコエンザイムQ10含有 |
1. | 経緯 滋賀県内にあるニッショク株式会社が製造したコエンザイムQ10含有食品「CoQ10」について、販売者である和歌山県内の有限会社美宝が分析したところ、コエンザイムQ10の含有量は表示では1錠中30mgのところ約0.2mgであったことから、当該販売者より、自主回収に着手した旨の報告があった。提供された当該製品を国立医薬品食品衛生研究所において分析した結果、1錠中からコエンザイムQ10はごくわずかしか検出されず、代わりに医薬品成分であるイデベノンを含有していることが判明した。 このことから、本日、滋賀県がニッショク株式会社に立入調査を実施し、当該製品の製造及び販売の停止並びに自主回収を指示した。 |
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2. | イデベノンを検出した製品の名称等
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3. | イデベノンについて 脳代謝・精神症状改善剤として昭和61年に医療用医薬品として承認されたが、平成10年に再評価により、承認が取り消されている。海外では現在でも医薬品として認められている国(フランス、イタリア等)がある。 |
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4. | 健康被害事例について 現時点では、イデベノンを含有していることが確認された健康食品による健康被害事例は報告されていない。 しかしながら、イデベノンは医薬品成分であり、健康被害が発生するおそれが否定できないので、これらの製品を服用されている方は、服用を中止いただき、この製品の服用が原因と疑われる症状を示している場合には、医療機関や最寄りの保健所まで相談されたい。 |
・ | 化学構造式
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・ | イデベノンについて 国内で承認されていた当時の適応と主な副作用は、次のとおりです。
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・ | ユビデカレノン(別名:コエンザイムQ10)について 国内では医薬品(販売名:ノイキノン他)として承認されている。 なお、承認されている適応と主な副作用は、次のとおりです。
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