1 | 経緯
・ | 平成13年12月に40歳台で発症。なお、当該患者(男性)は、平成元年頃、英国渡航歴1ヶ月間という情報あり。 |
・ | 平成16年9月16日CJDサーベイランス委員会において、英国サーベイランスユニットとも相談し、孤発型CJDと判断したが、vCJDの可能性も否定できず、病状の経過を見る必要があるとされた。 |
・ | 同年12月死亡。 |
・ | 平成17年2月3日、北本厚生科学審議会疾病対策部会クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会委員長によって、ウエスタンブロット及び病理検査の結果、vCJDを強く疑われ、同日、厚生労働省に報告。 |
・ | 2月4日、診断の確定及び今後の対応について議論。 |
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2 | 症例についての審議結果
2月4日、CJDサーベイランス委員会及び厚生科学審議会疾病対策部会クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会が開催され、国内における最初のvCJD症例として確定された。
・ | 診断根拠:プリオン蛋白遺伝子変異がみられず、vCJDに特徴的な病理所見及びウエスタンブロットの所見により、vCJDの確実例と判断した。 |
・ | 発症原因:輸血歴はなく、平成元年頃の海外渡航歴から見て、短期間ではあるが、英国滞在時の曝露の可能性が現時点では有力と考えられる。 |
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3 | 今後の主な対応
・ | 発症原因及び二次感染の可能性について更なる調査を行う。 |
・ | 国民に対して、CJDに関して正しい知識の普及等を行う。 |
・ | 省内関係部局長による連絡調整会議を開催し、適切な対応を進める。 |
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