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(参考1)

平成16年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(1)


【最優秀賞】

「高年齢者と若年者とのチーム編成により、効果的な技能伝承を実現している事例」

1 企業名富士エンヂニアリング株式会社 (群馬県)

2 創業年昭和42年2月

3 業種産業機械製造業

4 従業員数70名(55歳以上11人、うち60歳以上5人、最高年齢者75歳)

5 定年等状況60歳定年。定年後は、希望者全員を65歳まで正規社員として再雇用。
65歳以降も本人が希望すれば継続雇用勤務も可能。

6 表彰のポイント
 ○ 定年年齢は60歳としているが、本人が希望すれば、正規社員として定年前と同じ待遇で再雇用する制度を導入している。

 ○ 高年齢者と若年者とを組み合わせた1チーム6人程度のプロジェクトチームを構成することで、高い専門技術力の継承の場として機能している。

 ○ 社員に対する教育訓練として、階層別に5つの講習や、職能別に4つのレベルに分類した教育訓練を行い、多岐にわたる能力開発を実施している。

 ○ “失敗は成功の母”の観点から、「創造的な取組ならば、ここまでの失敗は許す。」とした失敗予算を組み込むことで、全社員が積極的に未踏技術へ挑むことができる環境をつくっている。

 ○ 誰がどのような資格を有しているかが一目でわかる職務能力マップ表を公表することにより、社員自らが積極的に能力開発を行う動機付けになっている。


平成16年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(2)


【優秀賞】

「“鳴門式ワークシェアリング”と呼ばれる高年齢者や障害者、若年者との組み合わせによる多様な勤務形態を実現したモデル的な事例」

1 企業名鳴門美装株式会社 (徳島県)

2 創業年昭和42年4月

3 業種ビルメンテナンス業

4 従業員数95名(55歳以上36人、うち60歳以上21人、最高年齢者71歳)

5 定年等状況65歳定年。定年後は本人の能力を勘案し正規社員として、年齢制限のない勤務延長あるいは再雇用。

6 表彰のポイント
 ○ 定年年齢は65歳としているが、定年後であっても本人の能力を勘案して、「年齢制限のない」勤務延長又は再雇用する制度を導入し、また、その場合でも賃金等の処遇が一切変わらないシステムを取り入れている。

 ○ 3カ所の勤務場所、6つの業務、13種類の勤務時間を組み合わせ、高年齢者や障害者、若年者などの従業員が、意欲・能力・体力等に応じた勤務形態を選択できる働き方(通称 鳴門式ワークシェアリング )を実施している。

 ○ 教育訓練の研修の充実を図るため、研修内容を新任研修、現任者研修、安全教育研修に分類して実施するほか、修了証を毎年更新することで毎年必ず受講するシステムを取り入れている。

 ○ 教育訓練の中でも特に安全教育を徹底して実施し、高年齢者等が安全かつ的確に業務を行えるよう作業機器等の改善、整備を行っている。


平成16年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(3)


【優秀賞】

「意欲がありながら事情により定時勤務が困難な高年齢者に対して、“一人親方制度”と呼ばれる請負契約制度により、高年齢者の就業の場をつくった事例」

1 企業名オーエムエンジニアリング株式会社 (新潟県)

2 創業年平成46年3月

3 業種工作機器の製造と販売及び販売修理

4 従業員数54名(55歳以上20人、うち60歳以上11人、最高年齢者68歳)

5 定年等状況65歳定年。定年後も請負契約により、本人が希望する年齢まで働くことができる。

6 表彰のポイント
 ○ 働く意欲はあるが、家族の病気など家庭の事情により、定時勤務が難しい60歳以上の従業員を対象として、“一人親方制度”と呼ばれる請負契約制度を導入することで、事情のある高年齢従業員に就業の場を提供している。

 ○ 定年年齢は65歳としているが、定年後も一人親方制度により、本人が希望する年齢まで働くことができる。

 ○ 高い技能を持つベテラン従業員と若い従業員とを組み合わせることにより、効果的な技能伝承を行っている。

 ○ 賃金は在職老齢年金と高年齢雇用継続給付との併用により、60歳時のベースを確保し、また、60歳以降も中小企業退職金共済制度の掛金を企業側が負担している。

 ○ 企業グループ全体での職場環境の改善対策として、「作業改善提案書制度」を取り入れ、また、同社内においては、毎月1回「管理職会議」を開催して、各方面の業務改善についての提案、検討を行っている。


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