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報告結果(総括)

報告件数の変動について

 平成15年度の報告件数は1,795件であった。
 そのうち家庭用品が原因と考えられる皮膚障害に関する報告は194件であり、報告件数は前年度(172件)より増加した。なお、前年度は7施設における報告であったが、今年度は8施設における報告であり、1施設あたりの平均的な報告数については、大きな変動はなかった。皮膚科領域においては、複数の家庭用品が原因としてあげられている報告については、家庭用品の種類別の集計では各々別個に計上しているため、のべ報告件数は221件となった。ここ5年間ののべ報告件数の推移を見ると、最低が平成14年度の185件、最高が平成12年度の254件であり、今年の報告件数は、ここ5年間の報告数と比較して変動の範囲内であった。
 小児の家庭用品等の誤飲事故に関する報告は859件であり、報告件数は前年度(672件)より2割強増加したが、ここ5年間の報告数と比較すれば今年の報告件数は変動の範囲内であった。
 また、(財)日本中毒情報センターに寄せられた家庭用品等に係る吸入等による健康被害の報告件数は742件であり、報告件数は前年度(681件)に比べて約1割増加した。件数については、幅広く被害情報を収集するという観点から平成10年度に眼への被害を集計に加えるなどその調査対象を広げており、平成10年度以降の報告件数はそれ以前と比較して多くなっている。
 なお、これらの健康被害は、患者主訴、症状、その経過及び発現部位等により家庭用品等によるものであると推定されたものであるが、因果関係が明白でないものも含まれている。


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