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平成16年7月5日 |
6月28日〜7月3日にスイス(ジュネーブ)で開催された第27回コーデックス委員会総会において、食品中のカドミウムの国際基準値案の取扱いが検討された。 検討結果の概要及び今後の予定は以下のとおり。
1 | 背景
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2 | 検討結果 総会での検討の結果、(1)精米については0.4ppmでステップ5として部会から提出されたが、ステップ3として部会でさらに検討する、(2)小麦、野菜などの基準値原案はステップ5で採択され、ステップ6で引き続き検討することとなった。 また、総会は、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議が来年2月に実施する摂取量評価の結果を十分に考慮するよう部会に要請した。 食品中のカドミウム最大基準値の検討は、軟体動物(ステップ3)も含めて来年の食品添加物・汚染物質部会で実施される予定である。 | ||||||
3 | 今後の予定
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問い合わせ先
厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課
農林水産省消費・安全局農産安全管理課
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第27回コーデックス委員会総会終了時点のカドミウムの基準値案
食品群 | 基準値案 (mg/kg) |
ステップ注2) | 備考 |
精米 | 0.4 | 3 | |
軟体動物注1) | 1.0 | 3 | 頭足類を含む |
小麦 | 0.2 | 6 | |
ばれいしょ | 0.1 | 6 | 皮を剥いたもの |
根菜、茎菜 | 0.1 | 6 | セロリアック、ばれいしょを除く |
葉菜 | 0.2 | 6 | |
その他の野菜 (鱗茎類、アブラナ科野菜、 ウリ科果菜、その他果菜) |
0.05 | 6 | 食用キノコ,トマトを除く |
注1) | 軟体動物(頭足類を含む)については、第36回食品添加物・汚染物質部会で基準値原案1.0mg/kgとしてステップ3のまま引き続き検討を進めることが合意されている。 | |||||||||||||||||||
注2) | ステップ(コーデックス規格作成の手続き)について
コーデックス規格(カドミウムの場合は最大基準値)の作成手続きは、以下に示す8つの段階から構成されている。
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