報道発表資料  厚生労働省ホームページ

平成16年3月30日
照会先
医政局経済課 眞鍋、増川
(内線 2533)
(直通:3595-2421)


医療用具における情報化推進状況調査について



 医療用具の情報化に関しては、平成11年3月に医療機器製造業者等の団体である日本医療機器関係団体協議会(以下、日医機協という。)により、医療材料について、国際整合性の観点から、商品コードとしてJAN商品コード、バーコードとしてUCC/EAN−128体系が業界の標準仕様として決定されているところである。これを受け、厚生労働省としても、バーコードモデル事業等によりその普及を推進してきたところである。
 今般、昨年度に引き続き日医機協により医療用具における情報化推進状況の調査が実施され、結果がとりまとめられた。今回は新たに平成15年7月施行の改正薬事法により製造業者等に記録等が義務づけられた生物由来製品についても調査しているところである。概要は以下の通りである。

 調査方法
 日医機協が、加盟団体を経由して所属の医療用具製造業者及び輸入販売業者に調査表を送付し、集計を実施。
送付先企業数914社
回答企業数574社(回収率62.8%)
 調査結果については、規格数が特例的に多いコンタクトレンズまたは縫合糸を主に取り扱う企業4社だけで全規格数のほとんどを占めてしまうことから、実情を正確に反映するためにも、前回と同様に4社の回答を除いた数字で集計をした。

 調査結果(概要)
 生物由来製品に関しては、全ての規格(品目)についてJAN商品コードの取得とMEDIS-DCのデータベースの登録が行われており、ほぼ全ての規格(品目)について、個装単位でバーコードの貼付が行われている。
 医療用具全体では、規格(品目)におけるJAN商品コード取得の割合は約5割で、MEDIS―DCデータベース登録の割合は約2割にとどまっている。

 (1)生物由来製品
(平成16年1月5日現在)
製品(銘柄)数 173
規格(品目)数 8,687
JAN商品コード取得数 8,687(対規格数 100.0%)
MEDIS―DCデータベース登録数 8,687(対規格数 100.0%)
バーコード貼付数(個装単位) 8,572(対規格数 98.7%)
 注)上記回答企業のうち、生物由来製品を扱っている31社のデータの集計値である。

 (2)医療用具全体
  平成15年12月末現在 (参考)平成14年10月末現在
製品(銘柄)数 72,022 57,804
うち保険適用(B区分)のもの
15,706(対製品数21.8%)

9,182(対製品数15.9%)
規格(品目)数 859,261 455,068
うち保険適用(B区分)のもの
227,363(対規格数26.5%)

165,283(対規格数36.3%)
JAN商品コード
取得数
399,120( 46.4%*) 280,700( 61.7%*)
うち保険適用(B区分)のもの
165,158( 72.6%**)

116,385( 70.4%**)
MEDIS―DC
データベース
登録数
208,715( 24.3%*) 143,437( 31.5%*)
うち保険適用(B区分)のもの
127,723( 56.2%**)

90,486( 54.7%**)
バーコード貼付数 317,735( 37.0%*) 172,172( 37.8%*)
うち保険適用(B区分)のもの
135,785( 59.7%**)

95,364( 57.7%**)
  外箱 185,620( 21.6%*) 97,022( 21.3%*)
個装 152,332( 17.7%*) 128,110( 28.2%*)
 注1)調査対象:機械、歯科材料を除いた医療用具
(コンタクトレンズ、縫合糸を主に扱う4社の調査結果は除く。)
 注2)平成15年の数値は回答企業570社のデータの集計値であり、平成14年の数値は回答企業492社のデータの集計値である。
 注3)*:対規格数、**:対保険適用規格数

【本調査における用語説明】
 ○保険適用(B区分):
 保険医療材料の区分で、特定保険医療材料及びその材料価格(材料価格基準)に収載されている医療用具を指し、個別に価格が設定されているものである。
 ○JAN商品コード:
 国コード、企業コード、商品番号から構成される商品識別コードで、国際整合性の観点から日医機協が業界標準商品コードとして平成11年3月に選定したもの。
 ○MEDIS−DCデータベース:
 (財)医療情報システム開発センターで運営している医療材料データベースのことであり、医療材料の製造業者及び輸入販売業者が中心になって、JAN商品コード、商品名称、規格、製造業者名等、取扱製品のデータを登録しているものである。本データベースはオンラインで無料で提供している。詳細についてはホームページhttp://www.medis.or.jpを参照。
 ○バーコード:
 日医機協が業界標準として平成11年3月に選定したUCC/EAN−128体系のものを指す。商品コード、有効期限/使用期限、数量、ロットナンバー等の情報を表現できる国際標準規格のバーコードである。
 ○外箱: 製品最終梱包(ダンボール等)単位を指す。
 ○個装: 使用単位を指す。


トップへ
報道発表資料  厚生労働省ホームページ