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プレス発表

株式会社福岡ダイエー・リアル・エステートの産業活力再生法に基づく
経営資源再活用計画の認定について

平成16年3月12日
厚生労働省
経済産業省
国土交通省

1.認定経営資源再活用計画の概要
 本件は、株式会社福岡ダイエー・リアル・エステートから提出された「経営資源再活用計画」について、同社が産業活力再生特別措置法第2条第4項に規定する経営資源再活用及び同条第2項第2号に規定する事業革新を行う者として、産業活力再生特別措置法第6条第5項の規定に基づく認定要件に適合すると認められたため、「経営資源再活用計画」の認定を行ったものである。
 本計画に基づき株式会社福岡ダイエー・リアル・エステートは株式会社福岡ドームが運営、管理を行っている「福岡ドーム」、「シーホークホテル&リゾート」、「ホークスタウンモール」の運営、管理事業を吸収分割により承継するとともに、株式会社福岡ドームによるDES、コロニー福岡有限会社からの出資を受け、当該事業の経営資源を有効活用する。本件による支援措置は、(1)DESに係る登録免許税の軽減(2)DESに係る検査役調査の免除(3)増資に係る登録免許税の軽減である。

2.経営資源再活用計画の実施期間
  平成16年3月〜平成19年2月

3.申請事業者の概要
  名称株式会社福岡ダイエー・リアル・エステート
  資本金15億円
  代表者代表取締役 高塚猛
  本店所在地福岡県福岡市中央区地行浜二丁目2番2号

問い合わせ先:
厚生労働省健康局生活衛生課  皆尾、松野
電話:3595−2301(直通)
経済産業省商務流通グループ流通産業課  後藤、河原
電話:3501−1708(直通)
国土交通省総合政策局観光地域振興課  片山、半田
電話:5253−8326(直通)


様式第二十一

認定経営資源再活用計画の内容の公表

1.認定した年月日 平成16年3月12日

2.認定事業者名  株式会社福岡ダイエー・リアル・エステート

3.認定経営資源再活用計画の目標
(1)経営資源再活用計画の目標
 株式会社福岡ダイエー・リアル・エステート(以下「FDRE」という。)は、株式会社福岡ドーム(以下「FD」という。)から事業を承継することで、同社の経営資源を効率的に活用する。
 FDは、FDREが福岡市中央区において所有する日本初屋根開閉式多目的ドーム「福岡ドーム」(以下「福岡ドーム」という。)及び福岡市内最大の宿泊施設と大型コンベンションルームとを有する「シーホークホテル&リゾート」(以下「シーホークホテル」という。)を当社から賃借してその運営、管理事業を行い、また、福岡ドームとシーホークホテルとに隣接する当社所有のショッピングモール「ホークスタウンモール」(以下「ホークスタウンモール」という。)の運営、管理をFDREから委託を受けて行っている。
 FDRE及びFDは、FDが営んでいる福岡ドーム、シーホークホテル及びホークスタウンモールの運営、管理事業及びFDREが営んでいるホークスタウンモールの賃貸事業(以下「福岡事業」と総称する。)をコア事業として位置付け、バブル経済崩壊に伴なう消費低迷による売上の減少及び金融環境の変化の中、損益構造の改善及び事業基盤の確立を図り、結果、平成13年2月期には営業利益として34億円を計上し、その後も順調に推移しているものの、不動産価格の大幅な低下等による実質債務超過であることが判明し、また、過剰な有利子負債を抱えていることから、早急に財務状況を健全化する必要がある。
 そこで、FDRE及びFDにおいてノンコア事業・資産の売却を行い、FDのFDREに対する敷金・保証金返還請求権の株式化を行うとともに、関係金融機関からの福岡事業にかかるFDに対する債権の放棄を受け、その後、FDREがFDから会社分割によりFDが営んでいる福岡ドーム、シーホークホテル及びホークスタウンモールの運営、管理事業の全部を移転承継することによる福岡事業の統合、コロニー福岡有限会社(以下「新スポンサー」という。)へのFDREの経営権譲渡(新スポンサーによる当社の発行済株式全部の取得)、新スポンサーによるFDREの増資を実施することによって経営基盤の強化、更なる収益力の改善を図り、もって福岡事業の事業価値の向上を目指す。

(2)生産性の向上を示す数値目標
 平成18年度には平成14年度に比べて、有形固定資産回転率を18%向上させることを目標とする。

4.認定経営資源再活用の内容
(1)経営資源再活用に係る事業の内容
(1)承継する事業
 FDの福岡ドーム、シーホークホテル及びホークスタウンモールの運営、管理事業の全部

(2)選定理由
 FDの福岡ドーム、シーホークホテル及びホークスタウンモールの運営、管理事業の営業利益は好調に推移しているところ、これまで実施困難であった新規設備投資を行うなど未稼働資産を有効活用することで、増益及び更なるキャッシュフローの改善により更なる価値向上を図ることが可能であると判断している。

(3)経営資源の有効活用の方策
(会社分割)
 FDREは、平成16年3月31日を目途に、FDの福岡ドーム、シーホークホテル及びホークスタウンモールの運営、管理事業全部の承継を受ける。
【会社分割のスケジュール】
 会社分割の分割契約平成16年1月26日
 株主総会特別会議平成16年2月11日
 会社分割期日平成16年3月31日(予定)

(増資)
 FDREは、会社分割に際しての債務超過の解消及び福岡事業の事業価値向上のため新規投入資金の調達をするため、720億円(予定)の増資を行い、FD及び新スポンサーがこれを引受ける。
【株主割当増資のスケジュール】
 株主割当増資額575億円(うち300億円を資本金へ組み入れ)(予定)
 増資前の資本金15億円
 増資後の資本金315億円(予定)
 増資の方法デット・エクイティ・スワップ(FDのFDREに対する債権の現物出資)によるFDに対する新株の割当
 増資実行日平成16年3月30日(予定)

 株主割当増資額145億円(うち72億円を資本金へ組み入れ)(予定)
 増資前の資本金315億円(予定)
 増資後の資本金388億円(予定)
 増資の方法新スポンサーに対する新株の割当
 増資実行日平成16年3月31日(予定)

(事業革新)
 FDREは、FDの福岡ドーム、シーホークホテル及びホークスタウンモールの運営、管理事業の全部を吸収分割により承継する。その後、ホークスタウンモール事業について、既存事業の収益強化を図る一方で、ホークスタウンモールに隣接する駐車場用地に第2モールを建設し、更なる収益の増加を計画している。
 その際、既に掘削を行っている温泉源を活用した新設の温浴ゾーン及び新設のフットサルコートを建設し、これらの施設の提供による利用料収入による収益の増加を目指す。
 上記の新役務である温浴ゾーン及びフットサルコートの提供による利用料の売上を、平成18年度の全売上高の2.8%とすることを目標とする。


(2)経営資源再活用を行う場所の住所
福岡県福岡市中央区地行浜二丁目2番2号
株式会社福岡ダイエー・リアル・エステート

(3)経営資源再活用を実施するための措置の内容
別表のとおり

(4)経営資源再活用の開始時期及び終了時期
開始時期平成16年3月
終了時期平成19年2月

(5)経営資源再活用に伴う労務に関する事項
(1)経営資源再活用の開始時期の従業員数(平成16年2月末見込)
FDRE2名
FD  493名

(2)経営資源再活用の終了時期の従業員数(平成19年2月末)
FDRE  510名

(3)経営資源再活用に充てる予定の従業員数
FDRE  510名

(4)(3)中、新規に採用される従業員数
FDRE  168名

(5)経営資源再活用に伴い出向または解雇される従業員数
出向予定人員数 なし
解雇予定人員数 なし

(6)その他
該当なし


別表

1.経営資源再活用の措置の内容
措置事項 実施する措置の内容及びその実施する時期 期待する支援措置
他の事業者からの事業の承継    
  会社分割 FDREは、FDの福岡ドーム、シーホークホテル及びホークスタウンモールの運営、管理事業の全部を吸収分割により承継する。会社分割については平成16年3月を目途に行う。

(1)分割会社
<株式会社福岡ドーム(FD)>
住所:福岡県福岡市地行浜二丁目2番2号
代表者:高塚 猛
資本金:369億円

(2)承継会社
<株式会社福岡ダイエー・リアル・エステート>
住所:福岡県福岡市地行浜二丁目2番2号
代表者:高塚 猛
分割直前の資本金:315億円(予定)

(3)分割期日
平成16年3月31日(予定)

(4)分割により発行される株式を引受ける者
分割会社

 承継会社は会社分割後の商号変更を検討している。なお、会社分割による承継会社の資本金の増加はない。

 

2.任意的記載事項の内容
措置事項 実施する措置の内容及びその実施する時期 期待する支援措置
資本の相当程度の増加
増加前の資本金:15億円
増加する資本金:300億円(予定)
増資の方法:デット・エクイティ・スワップ(FDのFDREに対する債権の現物出資)によるFDに対する新株の割当
増資の時期:平成16年3月30日(予定)

増加前の資本金:315億円(予定)
増加する資本金:72億円(予定)
増資の方法:新スポンサーに対する新株の割当
増資の時期:平成16年3月31日(予定)

法第12条(新株発行等に係る現物出資の調査に関する特例)

租税特別措置法第80条の2(認定事業再構築計画等に基づき行う登記の税率の軽減)
事業革新
法第2条第2項第2号イ
(新役務の提供)
FDREは、FDの福岡ドーム、シーホークホテル及びホークスタウンモールの運営、管理事業の全部を吸収分割により承継する。その後、ホークスタウンモール事業について、既存事業の収益強化を図る一方で、ホークスタウンモールに隣接する駐車場用地に第2モールを建設し、更なる収益の増加を計画している。
その際、既に掘削を行っている温泉源を活用した新設の温浴ゾーン及び新設のフットサルコートを建設し、これらの施設の利用料収入による収益の増加を目指す。
上記の新役務である温浴ゾーン及びフットサルコートの提供による利用料の売上を、平成18年度の全売上高の2.8%とすることを目標とする。
 


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