第５回精神保健福祉士国家試験については、本年３月３１日に合格発表を行ったが、一般の方からの指摘に基づき、再点検した結果、不適切な問題があることが判明したので、次のように取扱うこととした。

問題番号	正答		今回の採点上の取扱い
	発表済	今回
１日目午後 （専門科目） 問題２７	４	正答なし	全員得点

　（詳細別紙２参照）

　全受験者について採点をし直し、第５回試験の合格基準を適用して改めて合否判定をした結果、既に発表済みの合格者５，６７０名に加え、１２９名を合格者と決定し、本日（１０日）合格証書を発送した。
　この結果、合格者の状況は次のとおりである。

受験者数 （Ａ）	９，０３９　人
発表済合格者数 （Ｂ）	５，６７０　人
追加合格者数 （Ｃ）	１２９　人
合格者数計 （Ｂ）＋（Ｃ）＝（Ｄ）	５，７９９　人
合格率 （Ｄ）／（Ａ）	６４．２　％

（参考）

１	精神保健福祉士とは、精神保健福祉士法に基づき、精神保健福祉士の名称を用いて、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うことを業とするものをいう。
２	精神保健福祉士国家試験及びその登録は、精神保健福祉士法に基づき、厚生労働大臣が指定する者に行わせることができるとされており、財団法人社会福祉振興・試験センターが指定されている。 　名称 　財団法人社会福祉振興・試験センター 　住所 　〒１５０−０００２ 　東京都渋谷区渋谷１−５−６ 　電話 　０３（３４８６）７５２１

（別紙１）

【合格基準】
　次の２つの条件を満たした者を合格者とする。

１−ア	総得点１６０点に対し、得点９７点以上の者（総得点の６０％程度を基準とし、問題の難易度で補正した。配点は１問１点である。）。
１−イ	試験科目の一部免除を受けた受験者（精神保健福祉士法施行規則第６条）総得点８０点に対し、得点４９点以上の者（総得点の６０％程度を基準とし、問題の難易度で補正した。配点は１問１点である。）。

２	１−アを満たした者のうち、試験科目（ただし、精神保健福祉援助技術については、「一問一答問題」と「事例問題」をそれぞれ別個の試験科目とみなす。）１４科目（１−イに該当する者にあっては６科目）の各科目すべてにおいて得点があった者。

（別紙２）

１日目

午後（専門科目）　問題２７ 問 題　27　精神障害者の社会復帰に携わる職員に関する次の記述のうち，正しいものに○，誤っているものに×をつけた場合，その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 Ａ 　精神障害者福祉工場には，精神保健福祉士と事務員を置かなければならない。 Ｂ 　精神障害者地域生活支援センターには，精神保健福祉士と看護師を置かなければならない。 Ｃ 　精神障害者授産施設(入所)には，精神保健福祉士と作業療法士を置かなければならない。 Ｄ 　精神障害者生活訓練施設には，精神保健福祉士と栄養士を置かなければならない。 （組み合わせ） 　 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ 1 ○ ○ × × 2 ○ × ○ × 3 × ○ × ○ 4 × × ○ × 5 × × × ○

　採点上の取扱い

全員に得点する。

　理由

「精神障害者社会復帰施設の設備及び運営に関する基準」附則第５条の経過規定において、平成１７年３月３１日までの間は、問題文中の社会復帰施設においては「精神保健福祉士」が必置ではないことから、「正答なし」とする。 　なお、詳細については以下の通り。 　「精神障害者社会復帰施設の設備及び運営に関する基準」の本則では、それぞれの施設に、「精神保健福祉士」を必置とすることを規定しているが、附則第５条の経過規定において平成１７年３月３１日までの間は「精神保健福祉士又は精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うことを業とする者」を置けばよいこととされているので、問題２７については、ＡからＤのいずれも×となることから、正解となる選択肢がない。