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平成15年10月29日

「第4回政府間化学物質安全性フォーラム(第4回フォーラム)」の開催について

厚生労働省医薬食品局審査管理課
化学物質安全対策室

1 概要

 「第4回政府間化学物質安全性フォーラム(第4回フォーラム)」が、本年11月1日(土)〜11月7日(金)の日程で、下記により開催される。

 ・場所 国連会議場(バンコク)
 ・言語 国連公用語(英語・フランス語・スペイン語・アラビア語・ロシア語・中国語)
 ・議長国 ブラジル
副議長国 日本、エクアドル、スウェーデン、セネガル、ハンガリー
 ・参加国、地域数(見込) 135ヶ国・地域
 ・参加者数(見込)  約550名*10月5日時点の登録数

〔参考:政府間化学物質安全性フォーラム(IFCS)〕
 ・1992年(平成4年)リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット)により採択された「アジェンダ21」の第19章「化学物質の環境適正管理と不法流通の防止」の実施を促進するため、1994年(平成6年)、国連、国連専門機関あるいはIAEA(国際原子力機関)のいずれかに加盟する政府で構成される政府間のフォーラム「Intergovernmental Forum on Chemical Safety」として発足。
 ・1994年に第1回フォーラムがストックホルム(スウェーデン)において開催され、以降「フォーラム」は3年毎に開催されてきている(第2回フォーラム:オタワ(カナダ)、第3回フォーラム:バイア州サルバドル(ブラジル))。


2 開催目的及び期待される成果(見込)

 ・第4回フォーラムのテーマは、「途上国など影響を受けやすい世界における化学物質の安全性」であり、第3回フォーラムでの勧告(「2000年以降の優先行動計画」)を受けてその進捗について評価し、今後の方策について検討することを目的としている。主に次の項目についての文書が採択される見込み。
 ・子供の保護
 ・労働安全衛生
 ・ハザードデータの生成と利用可能性
 ・急性毒性を有する駆除剤―リスクの管理と削減
 ・キャパシティービルディング援助
 ・化学物質の安全政策を行う国々の間に広がる較差の取扱い
 ・国際化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)

 ・第4回フォーラムにおいては、特に途上国支援及びSAICM分野における進展が期待されている。


3 第4回フォーラム日程

 
11月1日(土)
 13:00〜17:00 開会
 全体会合(基調講演等)

11月2日(日)
 08:00〜11:00 全体会合(議長による進捗報告等)
 13:00〜16:00 地域グループ会合

11月3日(月)
 08:00〜11:00 全体会合(急性毒性を有する駆除剤―リスク管理と削減等)
 13:00〜16:00 地域グループ会合

11月4日(火)
 08:00〜16:00 全体会合(労働安全衛生、SAICM等)

11月5日(水)
 特別会合(必要に応じ)

11月6日(木)
 08:00〜16:00 全体会議(SAICM等)

11月7日(金)
 0:00〜 全体会議(まとめ)
 閉会

 なお、第4回フォーラムの会期に引き続き「第1回国際化学物質管理のための戦略的アプローチ予備会合(SAICM PrepComI)」が、国連環境計画(UNEP)、IFCS、及び化学物質の適正管理のための機関間プログラム(IOMC)の主催で開催されることから、当省も同予備会合に参加する予定。


4 我が国の役割

 ・「フォーラム」は3年毎に開催されてきており、各「フォーラム」において次期「フォーラム」までの3年間、議長を務める1カ国と、副議長を務める5カ国が選出される。副議長国は、アジア太平洋地域等5つの地域からそれぞれ1ずつ選出され、その地域における化学物質の安全に係る協力を促進する役割を有する。

 ・我が国は、2000年から2003年までの間、IFCS副議長国(アジア太平洋地域代表)となっている。厚生労働省は我が国のIFCSに対するフォーカルポイント(国の窓口かつ国内調整役)として関係省と連携しつつ、副議長国として、アジア太平洋地域の取組・成果を報告するとともに、とりまとめられる予定の文書の策定に協力する。
〔参考1〕「アジェンダ21第19章(有害化学物質の環境上適切な管理)の課題等に関する実施状況」 (PDF:59KB)

 ・また、我が国における化学物質管理の概要を「化学物質の管理に係るナショナル・プロファイル」としてとりまとめたことから、特に、アジア等の途上国における化学物質の管理能力の向上等に活用されるよう、フォーラムに参加する国々に配布する予定。
〔参考2〕「化学物質の管理に係るナショナル・プロファイル」 (PDF:410KB)


5 国際化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)

 ・2002年2月、国連環境計画(UNEP)第7回管理理事会特別会合において、IFCS等関連国際機関と連携して、SAICMを作成することが合意された。

 ・また、同年8月に開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)」において、2020年までに化学物質による人の健康と環境にもたらす悪影響を最小化することを達成すべく、2005年までにSAICMを更に発展させること、また、そのためにUNEP、IFCS及び化学物質の管理に携わるその他の国際機関が、適切な形で協力するよう促すことが、政治的に合意された。

 ・上記の状況を受け、第4回フォーラムにおいては、SAICMの策定に向け、幅広い利害関係者によるオープンエンドの議論を通じ、SAICM PrepComIへの適切なインプットが検討される予定。



〔関連URL〕
 IFCS(第4回フォーラム) http://www.who.int/ifcs/Forums/ForumIV/Forum_IV.htm
 SAICM(PrepComI) http://www.chem.unep.ch/saicm/
 IOMC http://www.who.int/iomc/index.html



(照会先)
 厚生労働省医薬食品局審査管理課
   化学物質安全対策室
  担当:江野、川嶋
 電話:03-5253-1111(内線:2424)


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