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平成15年9月13日
照会先: 医薬食品局安全対策課
浅沼(内線2748)
医薬食品局血液対策課
丈達(内線2907)

核酸増幅検査陽性血液(B型肝炎ウイルス)を用いて製造された血漿分画製剤の取扱いについて

 今般、輸血用血液製剤(人赤血球濃厚液)によりB型肝炎ウイルスに感染したとの報告があったため遡及調査を行ったところ、本年9月12日に核酸増幅検査の結果が陽性であることが確認されました。その原因となった献血者に由来する当該原料血漿が血漿分画製剤(別紙参照)の製造に供され、また、ほとんどの製剤については既に出荷されていることが判明しました。
 血漿分画製剤については、製造工程において加熱処理等のB型肝炎ウイルスの不活化処理が実施され、最終製品について核酸増幅検査(NAT)も行われている点で、不活化処理を行っていない輸血用血液製剤とは異なり、血漿分画製剤による感染リスクは、科学的にみて相当程度低いものと考えています。
 しかしながら、念のため、該当ロットの出荷見合わせ及び自主回収することにより、さらなる感染リスクの拡大を防ぐとともに、医療機関に対し情報を提供することにより、当該血漿分画製剤を使用した患者に対し、B型肝炎に係る検査の実施を勧奨することが必要と判断し、別添の通知(PDF:131KB)を発出いたしましたので、お知らせします。


別紙

当該原料血漿を用いて製造された血漿分画製剤


製品名
(一般名)
規格 LotNo.
(サブロット)
有効期限
クロスエイトM500
(乾燥濃縮人血液凝固第VIII因子)
500単位 2M-319 2004.2.11

日本赤十字社分

製品名
(一般名)
規格 LotNo.
(サブロット)
有効期限
献血グロベニン-I-ニチヤク
(乾燥ポリエチレングリコール処理
人免疫グロブリン)
2500mg(50ml) N371F1N
N371F2N
N372F1N
N372F2N
N372F3N
N380F1N
N380F2N
N384F1N
N384F2N
2004.10.27
2004.10.27
2004.11.11
2004.11.11
2004.11.11
2005.2.11
2005.2.11
2005.3.24
2005.3.24
献血アルブミン-ニチヤク
(人血清アルブミン)
20%50ml N335FN
N343FN
2004.12.23
2005.6.8*

*未出荷
献血ノンスロン1500注射用
(乾燥濃縮人アンチトロンビンIII)
1500単位 N110HN 2004.10.15

日本製薬分


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