平成15年8月29日 食品安全部監視安全課 桑崎 輸入食品安全対策室長 担当:磯貝(内線2474) 松本(内線2474) |
食品衛生法の一部を改正する法律(平成15年法律第55号)が、本日施行されたことにより、輸入食品に対する検査命令の対象食品については、従来あらかじめ政令で指定することとされていましたところを、今後はその必要がないこととされました。
これを踏まえ、従来政令未指定品目であるため、暫定的に自主検査指導やモニタリング検査により輸入時検査を強化していた下記のフィリピン産生食用ウニ等8品目について、本日から検査命令を実施することとしましたので、お知らせします。
検査命令対象品目等
対象国及び品目 | 検査項目 | 自主検査開始年月日 | 経緯等 |
フィリピン産生食用ウニ(TOMOZON TRADING CORP.で処理されたものに限る。) | 腸炎ビブリオ | 平成15年8月28日 | 輸入時の検査で、生食用ウニから基準値を超える腸炎ビブリオが検出 |
チリ産養殖さけ・ます及びその加工品(簡易な加工に限る。) | オキシテトラサイクリン | 平成15年8月27日 | 輸入時のモニタリング検査において、冷凍切身さけから基準値を超えるオキシテトラサイクリンが検出 |
中国産豚肉加工品(食肉製品を含む。)、魚介類乾製品、冷凍食品、豆類加工品、菓子類、果実加工品、種実加工品及び漬物((特定の製造業者)により製造されたものに限る。) | サイクラミン酸 | 平成14年11月1日 | うめ又はすもも加工品(乾燥したもの及びシロップに漬けたものに限る。)については、平成13年12月21日から検査命令を実施していたが、今般、輸入時の自主検査及びモニタリング検査でサイクラミン酸を検出 |
中国産エビ及びその加工品(簡易な加工に限る。) | テトラサイクリン系抗生物質 | 平成14年8月7日 | 養殖エビ及びその加工品については、平成14年8月7日から検査命令を実施していたが、輸入時のモニタリング検査において、天然活車エビより基準値を超えるテトラサイクリン系抗生物質を検出 |
韓国産養殖ひらめ及び冷蔵ひらめ肉 | オキシテトラサイクリン | 平成11年4月7日 | 輸入時のモニタリング検査において、基準値を超えるオキシテトラサイクリンが検出(韓国政府の発行する証明書が添付されているものは検査の対象から除外。) |
北朝鮮産ハタハタ(加工品は除く。) | 鉛片の混入 | 平成 9年1月8日 | 秋田県の検査で、北朝鮮産ハタハタを原料とする三五八(サゴハチ)漬けに鉛片が混入していた事例が判明 |
台湾産卵加工品及び果実加工品(GROW MORE FOOD IND LTD.及びEASY WAY INTERNATIONAL GROUP CO.,LTD..で製造されたものに限る。) | サイクラミン酸 | − | 輸入時のモニタリング検査で卵加工品(味付き煮卵)及び果実加工品(ブルーベリーシロップ)からサイクラミン酸を検出 |
ベトナム産菓子類(VINH LOC FOOD PROCESSING AND TRADING COMPANY LIMITED.で製造されたものに限る。) | サイクラミン酸 | − | 輸入時の自主検査で菓子類(エビクラッカー)からサイクラミン酸を検出 |
<参考>
直近の違反概要
(1) | フィリピン産ウニ
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(2) | チリ産養殖さけ・ます
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