報道発表資料  厚生労働省ホームページ

平成15年8月1日

生シカ肉を介するE型肝炎ウイルス食中毒事例について


 標記について、別添のとおり都道府県等あて通知しましたので、お知らせします。



照会先:厚生労働省医薬食品局
    食品安全部監視安全課
 課長:南
 担当:道野(内線 2473)
    蟹江(内線 2455)
 直通:03-3595-2337


健感発第0801001号
食安監発第0801001号
平成15年8月1日



都道府県
政令市
特別区



衛生主幹部(局)長 殿

厚生労働省健康局結核感染症課長

医薬食品局食品安全部監視安全課長

生シカ肉を介するE型肝炎ウイルス食中毒事例について

 今般、兵庫県におけるシカ肉の生食を原因とするE型肝炎ウイルス(以下「HEV」という。)食中毒の発生事例が英医学誌「THE LANCET」に掲載されたところです。
 今回報告された事例は、特定のシカ肉を生で食べた4名が6〜7週間後にE型肝炎を発症し、患者から検出されたHEVと一部保存されていたシカ肉から検出されたHEVの遺伝子配列が一致したこと、当該シカ肉を全く食べていないか、又は極く少量しか食べなかった患者家族はHEVに感染しなかったことが確認され、E型急性肝炎発症と特定の食品の摂食との直接的な関係が確認された最初の事例とされています。
 つきましては、本事例を踏まえ、E型肝炎の感染防止の観点から、野生動物の肉等の生食は避けることが望ましいこと、特にHEVは妊婦に感染すると劇症肝炎を発症し、死亡する率が高いという研究結果があるため、妊婦は特に野生動物の肉等を生で食べることは控えるべきであることについて周知方よろしくお願いします。
 また、これらのE型肝炎に関する正しい情報の提供を目的として、別添のとおりQ&Aを作成しましたので業務の参考とされるようお願いします。
 なお、本Q&Aについては、厚生労働省のホームページにも掲載する予定であることを申し添えます。


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