６月３０日（月）から７月７日（月）の予定でイタリア・ローマにて開催されているFAO/WHO合同食品規格計画（Joint FAO/WHO Food Standards Programme）のコーデックス委員会（Codex Alimentarius Commission）総会において、現地時間の７月３日（木）夕方に副議長選挙が行われ、我が国の吉倉廣氏（国立感染症研究所所長、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会長）が選出されたとの連絡がありましたので、お知らせいたします。コーデックス委員会の議長または副議長への日本人の選出は初めてです。

　コーデックス委員会副議長は３名からなり、今次総会で吉倉氏のほか、タンザニア国のクロード・モサ氏、カナダ国のポール・マイヤー氏が選出されました。吉倉氏は４年間にわたり我が国が議長国であったバイオテクノロジー応用食品特別部会において議長を務められました。

　また、議長の選挙は、副議長選挙に先立ち、７月２日（水）に行われ、スウェーデンのスチュワート・スロラック氏（現コーデックス委員会副議長）が選出されました。

　なお、これらの議長、副議長の任期は、今次総会終了時から次回総会（現行の規定では２年後）終了時までです。

参考

コーデックス委員会について

• 　FAO/WHO合同食品規格計画（Joint FAO/WHO Food Standards Programme）のコーデックス委員会（Codex Alimentarius Commission）は、1962年に、FAO（国連食糧農業機関）とWHO（世界保健機関）が合同で設立した国際政府間組織であり、その設置目的は、国際食品規格の策定を通じて、消費者の健康を守るとともに、食品貿易における公正を確保することである。
  
  
• 　コーデックス委員会が策定した食品規格は、WTO（世界貿易機関）条約のもとで、国際的な制度調和を図るものとして位置付けられている。
  
  
• 　事務局はイタリアのローマに置かれ、現在の加盟国は168カ国、我が国は1966年に加盟している。コーデックス委員会は、総会・執行委員会・事務局・課題別の部会・特別部会・地域調整委員会により構成されており、活発に活動している。
  
  
• 現在の議長は、トーマス・ビリー氏（米国）、副議長はスチュワート・スロラック氏（スウェーデン）、ゴンザロ・リオス氏（チリ）及びナーレ氏（ジンバブエ）です。