No. | 医薬品等 | 対策 | 情報の概要 |
---|---|---|---|
1 | 植込み型の医用機器(心臓ペースメーカ及び除細動器) | 携帯電話端末等による医用機器への影響については,医薬品副作用情報No.136(平成8年3月号),No.137(平成8年5月号)及びNo.143(平成9年6月号)において注意喚起を行ってきたところである。
総務省において,平成12年度より「電波の医用機器等への影響に関する調査研究」が実施され,今般,ワイヤレスカードシステム等から発射される電波の植込み型の医用機器(心臓ペースメーカ及び除細動器)に及ぼす影響についての調査がまとめられたことから,当該報告の内容について紹介し,改めて医療関係者等に注意喚起を行うこととしたい。 |
|
2 | ゲフィチニブ他 (2件) |
使 症 |
前号(医薬品・医療用具等安全性情報No.189)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について,改訂内容,参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介する。 |
3 | 塩酸ドネペジル他(10件) | 使用上の注意の改訂について(その146) |
目次へ |
近傍型 | 近接型 | |
干渉率 | 0% | 4.6% |
最大干渉距離 | ― | 8cm |
近傍型 | 近接型 | |
干渉率 | 0% | 0% |
最大干渉距離 | ― | ― |
試験1 | 試験2 | 試験3 | 試験4 | |
干渉率 | 10.6% | 39.4% | 47.2% | 10.6% |
最大干渉距離 | 275cm | 122.5cm | 17.5cm | 280cm |
試験1 | 試験2 | 試験3 | |
干渉率 | 0% | 8.75% | 13.75% |
最大干渉距離 | ― | 42.5cm | 15cm |
目次へ |
販売名(会社名) | イレッサ錠250(アストラゼネカ) |
薬効分類等 | その他の腫瘍用薬 |
効能効果 | 手術不能又は再発非小細胞肺癌 |
[警 告] |
|
[慎重投与] | 急性肺障害,特発性肺線維症,間質性肺炎,じん肺症,放射線肺炎,薬剤性肺炎又はこれらの疾患の既往歴のある患者 |
[副作用 (重大な副作用)] |
重度の下痢:重度の下痢があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には,速やかに適切な処置を行うこと。 脱水:下痢,嘔気,嘔吐又は食欲不振に伴う脱水があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には,速やかに適切な処置を行うこと。 急性膵炎:急性膵炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,腹痛,血清アミラーゼ値の上昇等が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1 | 男 60代 |
肺腺癌 (なし) |
(1回目) 250mg 79日間 (2回目) 250mg 10日間 (3回目) 250mg 6日間 (4回目) 250mg 9日間 |
|
企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
併用薬:ファモチジン,フルニトラゼパム,プレドニゾロン,メトクロプラミド,アレンドロン酸ナトリウム水和物,ナプロキセン,塩酸モルヒネ,塩酸ミノサイクリン,硫酸モルヒネ |
販売名(会社名) | リーマス錠100,同錠200(大正製薬) リチオマール錠100mg,同錠200mg(藤永製薬) 炭酸リチウム錠100mg「アメル」,同錠200mg「アメル」(共和薬品工業) 炭酸リチウム錠100「ヨシトミ」,同錠200「ヨシトミ」(全星薬品工業) |
薬効分類等 | 精神神経用剤 |
効能効果 | 躁病及び躁うつ病の躁状態 |
[副作用 (重大な副作用)] |
腎性尿崩症:腎性尿崩症があらわれることがあるので,多飲,多尿等の症状が発現した場合には,電解質濃度の測定等の観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。 痴呆様症状,意識障害:可逆性の痴呆様症状,昏睡に至るような意識障害(脳波所見上,周期性同期性放電(PSD)等を伴う)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1 | 女 50代 |
躁うつ病 (高血圧) |
400mg 約5年間 ↓ 1200mg 約7ヵ月間 |
|
企業報告 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
併用薬:ハロペリドール,塩酸ビペリデン,エスタゾラム,塩酸クロルプロマジン・塩酸プロメタジン・フェノバルビタール配合剤,ブロチゾラム,フェロジピン,ロサルタンカリウム |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | 女 30代 |
躁状態 (精神発達遅延,てんかん) |
300mgから 開始し, 35日間で 900mgまで 増量 183日間 1日間 |
|
企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
併用薬:バルプロ酸ナトリウム,ジアゼパム,クアゼパム,トリアゾラム,フマル酸クエチアピン,パンテチン,酸化マグネシウム |
販売名(会社名) | パシル点滴静注液300mg,同点滴静注液500mg(富山化学工業) パズクロス注300,同注500(三菱ウェルファーマ) |
薬効分類等 | 合成抗菌剤 |
効能効果 | ブドウ球菌属,レンサ球菌属(肺炎球菌を除く),腸球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ属,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,緑膿菌,アシネトバクター属,バクテロイデス属,プレボテラ属のうち本剤感受性菌による下記感染症。
|
[副作用 (重大な副作用)] |
急性腎不全:急性腎不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 肝機能障害,黄疸:肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 偽膜性大腸炎:偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛,頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 血小板減少:血小板減少があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 横紋筋融解症:横紋筋融解症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。また,横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。 痙攣:痙攣があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1 | 女 50代 |
重症感染症 〔拡張型心筋症(重症)〕 |
1g 3日間 |
|
企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
併用薬:ミダゾラム,臭化パンクロニウム,ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン |
NO. | 患者 | 1日投与量 投与期間 |
副作用 | 備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||
性・ 年齢 |
使用理由 (合併症) |
経過及び処置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | 女 80代 |
腎盂腎炎 (慢性尿路感染症) |
500mg 5日間 |
|
企業報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||
臨床検査値
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
併用薬:なし |
目次へ |
1 | 〈その他の中枢神経系用薬〉 塩酸ドネペジル |
[販 売 名] | アリセプト錠3mg,同錠5mg,同細粒0.5%(エーザイ) |
[副作用(重大な副作用)] | 急性膵炎:急性膵炎があらわれることがあるので,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
2 | 〈眼科用剤〉 ブロムフェナクナトリウム水和物 |
[販 売 名] | ブロナック点眼液(千寿製薬) |
[慎重投与] | 角膜上皮障害のある患者 |
[副作用(重大な副作用)] | 角膜潰瘍,角膜穿孔があらわれることがあるので,角膜上皮障害等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
3 | 〈血圧降下剤〉 塩酸エホニジピン |
[販 売 名] | ランデル錠10,同錠20,同錠40(日産化学工業) |
[副作用(重大な副作用)] | 洞不全症候群,房室接合部調律,房室ブロック等があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
4 | 〈血管収縮剤〉 臭化水素酸エレトリプタン |
[販 売 名] | レルパックス錠20mg(ファイザー製薬) |
[副作用(重大な副作用)] | アナフィラキシーショック,アナフィラキシー様症状:アナフィラキシーショック,アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
5 | 〈その他の循環器官用薬〉 アルプロスタジル |
[販 売 名] | パルクス注5μg,同注10μg(大正製薬),リプル注5μg,同注10μg(三菱ウェルファーマ)他 |
[副作用(重大な副作用)] | 意識消失:血圧低下に伴い一過性の意識消失があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
6 | 〈去たん剤〉 フドステイン |
[販 売 名] | クリアナール錠200mg(三菱ウェルファーマ),スペリア錠200(エスエス製薬) |
[副作用(重大な副作用)] | 肝機能障害,黄疸:AST(GOT),ALT(GPT),Al-P,LDHの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
7 | 〈副腎ホルモン剤〉 プラステロン硫酸ナトリウム(腟坐剤) |
[販 売 名] | マイリス膣坐剤(日本オルガノン) |
[副作用(重大な副作用)] | 胎児徐脈,胎児仮死:胎児徐脈あるいは胎児仮死を来すことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,腟洗浄を含め適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
8 | 〈副腎ホルモン剤〉 プラステロン硫酸ナトリウム(注射剤) |
[販 売 名] | マイリス注(100mg),同注(200mg)(日本オルガノン)他 |
[副作用(重大な副作用)] | 胎児徐脈,胎児仮死:胎児徐脈あるいは胎児仮死を来すことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
9 | 〈血液製剤類〉 乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体 |
[販 売 名] | ファイバ(500単位品),同(1000単位品)(バクスター) |
[重要な基本的注意] | DIC及び心筋梗塞等を誘発することがあるので,1回に体重1kg当り100単位をこえる投与や,1日に体重1kg当り200単位をこえる場合には特に注意すること。 |
[副作用(重大な副作用)] | DIC:DICを起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
10 | 〈X線造影剤〉 イオキサグル酸 |
[販 売 名] | ヘキサブリックス320(栄研化学),カルディオブリックス320(ゲルベジャパン) |
[副作用(重大な副作用)] | 間質性肺炎があらわれることがあるので,発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常等が認められた場合には,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
11 | 〈他に分類されない治療を主目的としない医薬品〉 ヒトフィブリノゲン・トロンビン画分・アプロチニン |
[販 売 名] | タココンブ(鳥居薬品) |
[重要な基本的注意] | 使用された本剤に対し周辺臓器の癒着が起こる場合があるので,症状が認められた場合には適切な処置を行うこと。 なお,腸管との癒着が起こった場合,イレウスを引き起こすことがある。 |
〈参 考〉 | 企業報告 |
お知らせ NTTのファクシミリ通信網サービス「Fネット」を通じ,最近1年間の「医薬品・医療用具等安全性情報」がお手元のファクシミリから随時入手できます(利用者負担)。 「Fネット」への加入等についての問い合わせ先:0120-161-011 なお,厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/)又は医薬品情報提供ホームページ(http://www.pharmasys.gr.jp/)からも入手可能です。 |
照 会 先 厚生労働省医薬局安全対策課 03-5253-1111(内線)2750、2753