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この度、厚生労働省では全国の1,330社を対象として、平成15年の夏季における連続休暇の実施予定状況調査を実施し、その結果を取りまとめた。その概要は、次のとおりである。
なお、厚生労働省では、従来から労働時間短縮対策の一環として、連続休暇の普及・拡大を推進しており、特に夏季については、暑さのため疲労しやすく、十分な休養が必要であること、学校も休みであり、家族とのふれあいを深めるよい機会となることなどから、「ほっとウィーク」をキャッチフレーズに、7日以上の連続した休暇の実施を目指し、また、既に7日程度の連続した休暇を実施している企業にあっては通算10日程度の連続した休暇の実施を目指し、夏季における連続休暇の普及・促進を図っているところである。
1 対象
製造業にあっては100人以上、非製造業にあっては30人以上の規模の事業場から抽出した1,180社及び本社が東京都に所在する東証第一部上場企業から抽出した150社の合計1,330社(製造業685社、非製造業645社)を対象として、アンケート調査を行った。
アンケートについて有効回答があったのは、1,188社(製造業586社、非製造業602社)であった。
2 夏季における連続休暇の定義
7月1日から8月31日までの間における連続した3日以上の休日・休暇を連続休暇とした。
3 調査結果の概要
(1) | 連続休暇実施予定事業場は81.6% 連続休暇実施予定事業場は970社で、調査回答事業場全体の81.6%(昨年78.6%)と製造業(93.3%、昨年91.6%)、非製造業(70.3%、昨年65.9%)ともに増加しており、製造業では9割を超える事業場が連続休暇の実施を予定している(表1)。 |
(2) | 平均連続休暇日数は8.7日 連続休暇実施予定事業場の平均連続休暇日数は8.7日であり、昨年の実績(7.8日)を0.9日上回った。その内訳は、製造業が9.9日(昨年8.9日)、非製造業が7.2日(昨年6.4日)となっている(表1)。 また、分割されない連続休暇(2の連続休暇を構成する3日以上の休日又は休暇であって、その連続する日数が最長であるものをいう。以下同じ。)の平均日数は全体で6.4日(昨年6.8日)と、製造業6.9日(昨年7.2日)、非製造業5.7日(昨年6.1日)ともに減少している(表2)。 |
(3) | 連続休暇日数は、7日以上が7割以上 7日以上の連続休暇の実施を予定しているのは714社(昨年512社)で、連続休暇の実施を予定している事業場の73.6%(昨年54.8%)となっている。 また、10日以上の連続休暇を実施する予定の事業場は318社(昨年210社)、32.8%(昨年22.5%)と増加している(表1)。 なお、分割されない連続休暇を日数ごとにみると、5日(31.8%)、9日(26.1%)、4日(13.6%)の順となっている(表2)。 |
(4) | 最も長い連続休暇は25日 最も長い連続休暇の日数は25日で、1社が予定している(参考2)。 なお、最も長い「分割されない連続休暇日数」は14日で、1社が予定している(参考2)。 |
(5) | 約3割が年次有給休暇の計画的付与制度を活用 年次有給休暇を計画的に付与し連続休暇を実施する予定としているのは288社(29.7%)であり、その平均年次有給休暇日数は3.0日(昨年3.1日)である(表3)。 |