ビオチンの使用基準
ビオチンは、保健機能食品以外の食品に使用してはならない。
ビオチンの成分規格
ビオチン
Biotin
C10H16N2O3S | 分子量 244.31 |
5-[(3aS,4S,6aR)-hexahydro-2-oxothieno[3,4-d]imidazol-4-yl]pentanoic acid[58-85-5] |
含量 | 本品を乾燥したものは、ビオチン(C10H16N2O3S )98.0 % 以上を含む。 | ||||
性状 | 本品は、白色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。 | ||||
確認試験 | |||||
(1) | 本品のエタノール溶液(1→10000) 5 ml に p -ジメチルアミノシンナムアルデヒド試液1 ml 及び硫酸 3 滴を加えて振り混ぜるとき、液は、だいだい〜赤色を呈する。 | ||||
(2) | 本品を乾燥し、赤外吸収スペクトル測定法中の臭化カリウム錠剤法により測定するとき、3315 cm-1、1708 cm-1、1687 cm-1、1481 cm-1、1320 cm-1 及び 1274 cm-1 のそれぞれの付近に吸収を認める。 | ||||
純度試験 | |||||
(1) |
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(2) | 溶状 無色、澄明(1.0g、0.5mol/l水酸化ナトリウム試液10ml) | ||||
(3) | 重金属 Pb として 10 μg/g 以下(2.0 g、第2法、比較液 鉛標準液 2.0 ml) | ||||
(4) | ヒ素 As2O3として 2.8 μg/g 以下 | ||||
(5) | 類縁物質 本品 0.10 g を量り、アンモニア水(7 →100)を加えて溶かし、正確に 10 ml とし、検液とする。検液 1 ml を正確に量り、アンモニア水(7→100)を加えて正確に 500 ml とし、標準液とする。検液及び標準液 5μl につき、n -ブタノール/水/酢酸混液(5:2:1)を展開溶媒として薄層クロマトグラフィーを行うとき、赤色の単一スポットを認めるか、又は他のスポットを認めても標準液から得たスポットより濃くない。ただし、薄層板には、担体として薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを使用し、展開溶媒の先端が約 10 cm の高さに上昇したとき展開をやめ、風乾し、更に 105℃で 30 分間乾燥した後、p -ジメチルアミノシンナムアルデヒドのエタノール溶液(1→500)と硫酸のエタノール溶液(1→50)の等容量混液を均等に噴霧する。 | ||||
乾燥減量 | 0.50 % 以下(105℃、4 時間) | ||||
強熱残分 | 0.10 % 以下 | ||||
定量法 | 本品を乾燥し、その約 0.25 g を精密に量り、0.1 mol/l 水酸化ナトリウム溶液20 mlを正確に加えて溶かし、過量の水酸化ナトリウムを 0.1 mol/l 塩で滴定する(指示薬:フェノールフタレイン試液 2 滴) 。同様の方法で空試験を行う。 0.1 mol/l 水酸化ナトリウム液 1 ml = 24.431 mg C10H16N2O3S | ||||
試薬・試液 p -ジメチルアミノシンナムアルデヒド試液: 4-ジメチルアミノシンナムアルデヒドのエタノール溶液(1→2000)10mlに、用時、酢酸1mlを加える。
水酸化ナトリウム試液、0.5mol/l:
水酸化ナトリウム試液、希: |
定義 | 本品はセルロースのメチル及びヒドロキシプロピルの混合エーテルである。 | ||||||||||||||||||
含量 | 本品を乾燥したものは定量するとき、メトキシル基(-OCH3:31.03) 19.0〜30.0%及びヒドロキシプロポキシル基(-OC3H6OH:75.09) 3.0〜12.0%を含む。 | ||||||||||||||||||
性状 | 本品は白色〜帯黄白色の粉未又は粒で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。本品は無水エタノール又はエーテルにほとんど溶けない。 本品に水を加えるとき、膨潤し、澄明又はわずかに混濁した粘稠性のある液となる。 | ||||||||||||||||||
確認試験 | |||||||||||||||||||
(1) | 本品1gに熱湯100 mlを加え、かき混ぜながら室温に冷却した液を試料溶液とする。試料溶液5mlにアントロン試液を穏やかに加えるとき、境界面は青色〜青緑色を呈する。 | ||||||||||||||||||
(2) | (1)で得た試料溶液0.1mlに薄めた硫酸(9→10)9mlを加えて振り混ぜ、水浴中で正確に3分間加熱した後、直ちに氷水浴中で冷却し、ニンヒドリン溶液(1→50)0.6mlを注意して加え、振り混ぜて25℃で放置するとき、液は初め紅色を呈し、更に100分間以内に紫色に変わる。 | ||||||||||||||||||
(3) | 本品を赤外吸収スペクトル測定法中の臭化カリウム錠剤法により測定するとき、3,465cm-1、2,900 cm-1、1,375 cm-1及び1,125 cm-1のそれぞれの付近に吸収を認める。 | ||||||||||||||||||
純度試験 | |||||||||||||||||||
(1) | 液性 pH5.0〜8.0(1.0g、熱湯100ml) | ||||||||||||||||||
(2) | 塩化物 Clとして、0.28%以下本品1.0gに熱湯30mlを加えてよくかき混ぜ、水浴上で10分間加熱した後、熱時傾斜してろ過し、残留物を熱湯でよく洗い、洗液をろ液に合わせ、冷後水を加えて100mlとする。この液5mlに希硝酸6ml及び水を加えて50mlとする。これを検液とし、試験を行う。比較液には0.01mol/l塩酸0.40mlを加える。 | ||||||||||||||||||
(3) | 重金属 Pbとして、10μg/g以下(2.0g、第2法、比較液 鉛標準液2.0ml) | ||||||||||||||||||
(4) | ヒ素 As2O3として、2.0μg/g以下(1.0g、第3法、装置B) | ||||||||||||||||||
乾燥減量 | 8.0%以下(105℃、1時間) | ||||||||||||||||||
強熱残分 | 1.5%以下(乾燥物換算) | ||||||||||||||||||
定量法 | |||||||||||||||||||
(1) | 装置 分解瓶:5mlのガラス製耐圧ねじ口瓶で、底部の内側が円すい状となっており、外径20mm、首部までの高さが50mm、高さ約30mmまでの容積が2mlで、栓は耐熱性樹脂製、内栓又はシールはフッ素樹脂製のもの。 加熱器: 厚さ60〜80mmの角型金属アルミニウム製ブロックに直径20.6mm、深さ32mmの穴をあけたもので、ブロック内部の温度を±1℃の範囲で調節できる構造を有するもの。 | ||||||||||||||||||
(2) | 操作法 本品を乾燥し、その約0.065gを精密に量り、分解瓶に入れ、アジピン酸0.065g、内標準物質液2.0ml及びヨウ化水素酸2.0mlを加え、密栓し、その重量を精密に量る。分解瓶を30秒間振り混ぜた後、加熱器を用い150℃で5分ごとに振り混ぜながら、30分間加熱し、更に30分間加熱を続ける。冷後、その重量を精密に量り、減量が10mg以下のものの上層を試料溶液とする。別にアジピン酸0.065g、内標準物質液2.0ml及びヨウ化水素酸2.0mlを分解瓶にとり、密栓し、その重量を精密に量り、定量用ヨウ化イソプロピル15μlを加え、その重量を精密に量り、同様にして定量用ヨウ化メチル45μlを加え、その重量を精密に量る。分解瓶を30秒間振り混ぜた後、上層を標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液2μlにつき、次の条件でガスクロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液の内標準物質のピーク面積に対するヨウ化メチル及びヨウ化イソプロピルのピーク面積の比QTa及びQTb並びに標準溶液の内標準物質のピーク面積に対するヨウ化メチル及びヨウ化イソプロビルのピーク面積の比QSa及びQSbを求める。
WSb:標準溶液中のヨウ化イソプロピルの量(mg) |
内標準物質液 | n-オクタンのo-キシレン溶液(1→25) |
操作条件 検出器: 水素炎イオン化検出器 カラム充填剤: 液相;担体に対して20%のメチルシリコーンポリマー 担体;180〜250μmのガスクロマトグラフィー用ケイソウ土カラム管:内径約3mm、長さ約3mのガラス管 カラム温度:100℃付近の一定温度 キャリアーガス及び流量: ヘリウムを用いる。内標準物質液のピークが約10分後に現れるように流量を調整する。 カラムの選定: 標準溶液2μlにつき、上記の条件で操作するとき、ヨウ化メチル、ヨウ化イソプロピル、内標準物質の順に流出し、それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。 |
試薬・試液 | |||||
アジピン酸 | TD>C4H8(COOH)2「アジピン酸」|||||
n-オクタン | C8H18 | ||||
比重 |
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純度試験 | 本品2μlにつき、HPMCの定量法に規定する操作条件に従い、ガスクロマトグラフィーを行う。各々のピーク面積を自動積分法により測定し、面積百分率法によりn-オクタンの量を求めるとき、99.0%以上である。 | ||||
o-キシレン | C6H4(CH3)2無色澄明の液体である。 | ||||
屈折率 |
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比重 |
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蒸留試験 | 143〜146℃、95vol%以上。 |
定量用ヨウ化イソプロピル | ヨウ化イソプロピル、定量用を参照。 |
定量用ヨウ化メチル | ヨウ化メチル、定量用を参照。 |
ヨウ化イソプロピル、定量用 | C3H7I 無色澄明の液で、光によりヨウ素を遊離して褐色となる。エタノール、エーテル又は石油ベンジンと混和し、水と混和しない。蒸留して89.0〜89.5℃の留分を用いる。 |
含量 | 本品は、ヨウ化イソプロピル(C3H7I)98.0%以上を含む。 | ||||
比重 |
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純度試験 | 本品1μlにつき、HPMCの定量法に規定する操作条件に従い、ガスクロマトグラフィーを行う。各々のピ−ク面積を自動積分法により測定し、面積百分率法によりヨウ化イソプロピルの量を求めるとき、99.8%以上である。ただし、検出感度は本品1μlから得たヨウ化イソプロピルのピーク高さがフルスケールの約80になるように調整する。 | ||||
定量法 | 褐色メスフラスコにエタノール10mlを入れ、その重量を精密に量り、これに本品1mlを加え再び精密に量る。次にエタノールを加えて正確に100mlとし、その20mlを褐色メスフラスコに正確に量り、0.1mol/l硝酸銀溶液50mlを正確に加え、更に硝酸2mlを加えて栓をし、2時間暗所で時々振り混ぜた後、暗所で一夜放置する。次に2時間時々振り混ぜた後、水を加えて正確に100mlとし、乾燥ろ紙を用いてろ過する。初めのろ液20mlを除き、次のろ液50mlを正確に量り、過量の硝酸銀を0.1mol/lチオシアン酸アンモニウム溶液で滴定する(指示薬 硫酸第二鉄アンモニウム試液2ml)。同様の方法で空試験を行う。
0.1mol/l硝酸銀溶液1ml=16.999mg C3H7I | ||||
ヨウ化メチル、定量用 | CH3I 無色澄明の液で、光によりヨウ素を遊離して褐色となる。エタノール又はエーテルと混和し、水にやや溶けにくい。蒸留して42.2〜42.6℃の留分を用いる。 | ||||
含量 | 本品は、ヨウ化メチル(CH3I)98.0%以上を含む。 | ||||
比重 |
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純度試験 本品1μlにつき、HPMCの定量法に規定する操作条件に従い、ガスクロマトグラフィーを行う。各々のピーク面積を自動積分法により測定し、面積百分率法によりヨウ化メチルの量を求めるとき、99.8%以上である。ただし、検出感度は本品1μlから得たヨウ化メチルのピーク高さがフルスケールの約80%になるように調整する。 | |||||
定量法 | 定量用ヨウ化イソプロピルの定量法と同様に操作し、試験を行う。
0.1mol/l 硝酸銀溶液1ml=14.194mg CH3I |
対象品種 | 名称 | 性質 | 申請者/開発者等 | |
てんさい | ラウンドアップ・レディー・テンサイ77系統 | 除草剤耐性 | 日本モンサント株式会社 | Monsanto Company(米国) Novartis Seed Ltd.(スイス) |
じゃがいも | ニューリーフ・YジャガイモSEMT15-15系統 | 害虫抵抗性 ウィルス抵抗性 |
日本モンサント株式会社 | Monsanto Company(米国) |
じゃがいも | ニューリーフ・YジャガイモRBMT15-101系統 | 害虫抵抗性 ウィルス抵抗性 |
日本モンサント株式会社 | Monsanto Company(米国) |
(別紙4)
伝達性海綿状脳症対策部会の設置について
1. | 設置の理由 伝達性海綿状脳症対策に関する食品等の安全確保については、平成13年10月に食用として処理される全ての牛を対象としたBSE検査(いわゆる全頭検査)を全国一斉に開始するとともに、と畜場における牛の特定部位の除去・焼却を法令上義務化するなど、と畜場法や牛海綿状脳症特別措置法等に基づき必要な対策を講じてきたところである。 OIE(国際獣疫事務局)による国際動物衛生規約の改正が昨年9月に公表され、食用とすべきでない部位として、従来の脳、眼、せき髄、回腸遠位部に加え、新たに頭蓋及びせき柱が追加された。わが国では、頭蓋については既に「頭部」の一部としてと畜場での除去を実施しているところである。せき柱については、国内外とも、と畜場ではなく、食肉処理場等においてせき柱の除去等が行われており、いわゆるTボーン等を除き、せき柱を含む食肉が消費者に販売されることは一般的にない状況にある。 わが国では、上述のとおり、いわゆる全頭検査等を実施しているところであるが、これに加え、伝達性海綿状脳症に関する食品等の安全確保に万全を期すため、せき柱の除去等に関する措置の必要性について検討するため、薬事・食品衛生審議会の食品衛生分科会に伝達性海綿状脳症対策部会を設置し、調査審議を行うものである。 |
2. | 部会の所掌 伝達性海綿状脳症に係る食品等の対策に関する事項を調査審議する。 |
小沢 理恵子 | 日本生活協同組合連合会くらしと商品研究室長 |
小野寺 節 | 東京大学農学部生命科学研究科応用動物学専攻応用免疫学教授 |
北本 哲之 | 東北大学大学院医学系研究科病態神経学教授 |
熊谷 進 | 東京大学大学院農学生命科学研究科教授 |
佐多 徹太郎 | 国立感染症研究所感染病理部長 |
品川 森一 | 独立行政法人農業技術研究機構動物衛生研究所 プリオン病研究センター長 |
寺田 雅昭 | 国立がんセンター名誉総長 |
丸山 務 | 前麻布大学環境保健学部教授 |
山内 一也 | 財団法人 日本生物科学研究所理事 |
山本 茂貴 | 国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部長 |
和田 直江 | 主婦連合会専門委員 |