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平成15年2月13日
照会先
医政局経済課 藤森、増川
(内線 2533)
(直通:3595-2421)

医療用具における情報化推進状況調査について

 医療用具の情報化に関しては、平成11年3月に医療機器製造業者等の団体である日本医療機器関係団体協議会(以下、日医機協という。)により、医療材料について、国際整合性の観点から、商品コードとしてJAN商品コード、バーコードとしてUCC/EAN−128体系が業界の標準仕様として決定されているところである。これを受け、厚生労働省としても、バーコードモデル事業等によりその普及を推進してきたところである。
 今般、モデル事業の終了を受け、JAN商品コードの取得状況やバーコード化の状況等、医療用具における情報化推進状況を把握するため、これについて、日医機協に調査を依頼し、その結果がとりまとめられた。概要は以下の通りである。

調査方法
 日医機協が、加盟団体を経由して所属の医療用具製造業者及び輸入販売業者に調査表を送付し、集計を実施。
 送付先企業数:781社
 回答企業数:496社(回収率63.5%)
 調査結果については、規格数が特例的に多いコンタクトレンズまたは縫合糸を主に取り扱う企業4社だけで全規格数の97.7%を占めてしまうことから、実情を正確に反映するためにも、4社の回答を除いた数字で整理をした。
調査結果(概要)
規格(品目)において、JAN商品コード取得の割合は約6割であり、過半数が取得されたところ。
一方、MEDIS―DCデータベースの登録の割合は約3割にとどまっている。
(平成14年10月末現在)
製品(銘柄)数 57,804
 うち保険適用(B区分)のもの 9,182(対製品数15.9%)
規格(品目)数 455,068
 うち保険適用(B区分)のもの 165,283(対規格数36.3%)
JAN商品コード取得数 280,700( 61.7%*
 うち保険適用(B区分)のもの 116,385( 70.4%**
MEDIS―DC
データベース登録数
143,437( 31.5%*
 うち保険適用(B区分)のもの 90,486( 54.7%**
バーコード貼付数 172,172( 37.8%*
 うち保険適用(B区分)のもの 95,364( 57.7%**
外箱
流通単位
個装
97,022( 21.3%*
149,159( 32.8%*
128,110( 28.2%*
注1)調査対象:機械、歯科材料を除いた医療用具
(コンタクトレンズ、縫合糸を主に扱う4社の調査結果は除く。)
注2)*:対規格数、**:対保険適用規格数

【本調査における用語説明】
  保険適用(B区分):
 保険医療材料の区分で、特定保険医療材料及びその材料価格(材料価格基準)に収載されている医療用具を指し、個別に価格が設定されている。

JAN商品コード:
 国コード、企業コード、商品番号から構成される商品識別コードで、国際整合性の観点から日医機協が業界標準商品コードとして平成11年3月に選定したもの。

MEDIS−DCデータベース:
 (財)医療情報システム開発センターで運営している医療材料データベースのことであり、医療材料の製造業者及び輸入販売業者が中心になって、JAN商品コード、商品名称、規格、製造業者名等、取扱製品のデータを登録しているものである。本データベースはオンラインで無料で提供している。詳細についてはホームページhttp://www.medis.or.jpを参照。

バーコード:
 日医機協が業界標準として平成11年3月に選定したUCC/EAN−128体系のものを指す。商品コード、有効期限/使用期限、数量、ロットナンバー等の情報を表現できる国際標準規格のバーコードである。

外箱: 製品最終梱包(ダンボール等)単位を指す。

流通単位: 流通の最小包装単位で添付文書単位を指す。

個装: 使用単位を指す。


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