○はじめに
厚生労働省においては、「肝炎対策有識者会議」の提言を受け、非加熱血液凝固因子製剤(血液凝固第VIII因子製剤及び第IX因子複合体製剤を指す。以下同じ。)を投与された非血友病患者における肝炎ウイルスの感染実態について調査・分析するために、平成13年度厚生科学特別研究事業として、「非加熱血液凝固因子製剤を使用した血友病以外の患者における肝炎ウイルス感染に関する調査研究」研究班(班長:島田馨 東京専売病院長)を設置した。本調査研究は、当該製剤を血友病以外の患者に使用した可能性のある医療機関名を公表するとともに、対象者に検査受診を呼びかけ、感染の実態を把握すること、さらには、感染者を発見し治療に資することを目的として実施された。
なお、本調査研究は、本年3月7日に速報値として中間結果を公表しており、今回はこれらに加えて輸血歴、フィブリノゲン製剤投与歴及び診療(経過観察、治療)の状況について行った追加調査結果を含め、最終報告書として提出されたものである。
○調査期間及び調査対象者
1 | 検査実施期間 平成13年3月29日〜同年7月31日 |
2 | 検査対象者 昭和47年(国内使用開始年)から昭和63年(全ての血液凝固因子製剤の加熱処理から1年後)までの期間に非加熱血液凝固因子製剤を投与された可能性のある非血友病患者で、調査の呼びかけに対し回答した9,764人。(そのうち、回答不備等を除いた9,202人が分析の対象。) |
3 | 追加調査期間 平成14年3月〜同年10月 |
4 | 追加調査 非加熱血液凝固因子製剤の使用が確認された者(391人)について、過去の輸血歴、フィブリノゲン製剤投与歴について調査するとともに、肝炎ウイルス検査陽性の者(87人)については、医療機関における現在の診療状況について調査した。 |
○結果
1 | 検査対象者の性別
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2 | 検査対象者の年齢分布
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3 | C型肝炎ウイルス(HCV)及びB型肝炎ウイルス(HBV)の感染状況
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4 | 非加熱血液凝固因子製剤の投与が確認された者(391人)のうち、他の血液製剤との併用が判明した者(186人)の状況(追加調査結果)
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5 | HCVRNA陽性者の現在の診療状況(追加調査結果)
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○考察
本報告書については、下記から閲覧できます。
◎ | 非加熱血液凝固因子製剤を使用した血友病以外の患者における肝炎ウイルス感染に関する調査研究報告書(PDF:120KB) |
(照会先) 医薬局血液対策課 田中(内線2905) 芹川(内線2902)