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平成14年10月28日(月)
厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課
 課長補佐    宮本哲也(7933)
 母子保健係長 斉藤晴美(7938)
夜間直通 3595−2544

平成14年度乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間について

1 SIDSとは

 ・ 乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)とは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児に死をもたらす疾患である。
 ・ 平成13年における死亡数は328人であり、その約9割が1歳未満の乳児期に亡くなっている。(乳児期の死亡原因としては第3位)
 ・ その発生原因は、不明であるが、その一方で、疾患の発症に関連のある因子についての研究の結果、2に示すようないくつかのことを積極的に実行することにより、本疾患の死亡率が低下することが明らかになっている。

乳児突然死症候群死亡者数の推移(人口動態統計)

2 SIDS発症の危険性を低くするための留意点

 (1) 赤ちゃんを寝かせるときは、仰向け寝にしましょう。
 ただし、医学上の理由から医師がうつぶせ寝を勧める場合もあるので、このようなときは医師の指導を守りましょう。

 (2) 妊娠中や赤ちゃんの周囲で、たばこを吸わないようにしましょう。
 これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から協力を求めましょう。

 (3) 母乳が赤ちゃんにとってよいことはよく知られています。母乳の出方には個人差がありますが、母乳が出る場合には、できるだけ母乳で育てるようにしましょう。

3 乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間の趣旨

 平成11年度により11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間と定め、乳幼児突然死症候群(SIDS)に対する社会的関心の喚起を図るとともに、重点的な普及啓発活動を実施してきたところであるが、平成14年度においても同様に、11月を対策強化月間として、関係行政機関、関係団体等において各種の普及啓発活動を行うなど、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防に対し、取組みの推進を図るものである。

4 期日

 平成14年11月1日(金)から11月30日(土)まで。ただし、地域の実情に応じ、期間延長等の変更は差し支えないものとする。

5 主唱

 厚生労働省

6 主な取組

 厚生労働省、関係行政機関、関係団体等と連携し、(1)仰向け寝にすること、(2)保護者がたばこを吸わないこと、(3)できるだけ母乳で育てることについての全国的な普及啓発活動の推進を図るために、次の取組を行う。
 ・ 各種媒体による広報活動の実施。
 ・ 普及啓発用リーフレットを作成し、市区町村、児童福祉施設、病院、認可外保育施設等に配布。
 ・ 普及啓発用ポスターを作成し、各市区町村、児童福祉施設、病院、認可外保育施設等に配布するとともに、電子媒体形式で配給(普及啓発用ポスターの原画を作成し、厚生労働省ホームページ、健やか親子21ホームページ及び i−子育てネットに電子媒体形式(PDFファイル等)画像ファイルで掲載。)。
 ・ 「健やか親子21」において、健やか親子21推進協議会の設置や全国大会の開催等を実施する中で、乳幼児突然死症候群(SIDS)対策についても予防、啓発活動等について着実な実施。
 ・ 関係行政機関、関係団体等を通じて、医療機関等に対し、検案を行う際は、乳幼児 突然死症候群(SIDS)と虐待又は窒息事故とを鑑別するためにも、的確な対応を行うこ と、また、必要に応じ、保護者に対し乳幼児の解剖を受けることを勧めることを依頼。


【添付資料】
 1 乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間実施要綱
 2 対策強化月間協力団体一覧
 3 普及啓発用ポスター
 4 普及啓発用リーフレット


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