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平成14年9月18日
食品保健部監視安全課
高谷 監視安全課長
担当:道野、三木(内線2454)

米国産生鮮パパイヤに対する輸入検査の強化について

 検疫所におけるモニタリング検査の結果、米国産生鮮パパイヤから、わが国で安全性未審査の遺伝子組換えパパイヤ55-1が検出されました。このため、9月4日より、米国産生鮮パパイヤに対して、輸入届出毎の全ロットについて検査を行っているところですが、今般、食品衛生法第15条第6項に基づく検査手数料の認可の手続きが整ったことから、分別管理が適切に実施されたことをハワイ州政府が確認し、証明書を添付した貨物を除き、食品衛生法第15条第3項に基づく検査命令を実施することとしましたので、お知らせします。

<経緯>
(1) 平成14年1月25日 1回目の違反
 埼玉県から、県内に流通する米国産生鮮パパイヤを検査したところ、遺伝子組換えパパイヤ55−1を検出との報告を受けた。(検査結果は、国立医薬品食品衛生研究所でも確認。)
(2) 平成14年9月2日 2回目の違反
 届出数量及び重量:300カートン、1360.77kg
 *輸入者は、既に300カートン全量を回収済みである。

<参考>

1.遺伝子組換えパパイヤ55-1について

申請日: 平成11年10月29日
認可: 米国FDA(1997年9月)
申請者: パパイヤ管理委員会(米国)(代理申請者:有限会社マック)
付与された性質: パパイヤリングスポットウィルス(PRV)抵抗性

※ 現在、薬事・食品衛生審議会バイオテクノロジー部会組換えDNA技術応用 食品安全評価調査会において審査中であり、遺伝子挿入地図や挿入されたウィルス外皮蛋白の安全性試験のデータ等について、引き続き追加資料の提出を求めているところ。

2.平成14年度の米国産生鮮パパイヤの輸入及び検査状況

輸入量(8月31日現在、速報値):1,238,204 kg(輸入重量比率33.6%)
検査件数(9月5日現在):627検体(うち9月2日に1検体陽性が判明。)


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