平成14年1月31日
標記については、平成13年12月25日に開催された「第4回牛海綿状脳症(BSE)に関する研究班会議」において、各種脊髄除去方法の検証及び評価を行った結果、現在の衛生管理に加えて更なる予防的観点から、各と畜場において、その導入を推進すべきとの結論を得たところですが、本日、都道府県等に対し、背割り前の脊髄除去の導入について、とちく場設置者、管理者、とちく業者及び従事者等に対し指導するよう通知しましたのでお知らせします。
なお、公営と畜場の脊髄除去設備の整備にあっては、保健衛生施設等設備整備費国庫補助事業において1/2補助の対象とする予定です。
【参考】「第4回牛海綿状脳症(BSE)に関する研究班会議」の検討結果概要
1 背割り後に脊髄を除去した場合、枝肉の高圧洗浄や背割り鋸洗浄の効果が確認された。
2 背割り前の脊髄除去については、洗浄前の枝肉、機械等の汚染低減の効果が確認された。
3 背割前に脊髄を吸引する方法については、除去率の向上、背割前に脊髄を圧力により押し出す方法については、神経組織の肉への付着防止のための加圧調整など、いずれの方法も技術的な課題があり、現時点においていずれの方法が最も適切であるかは結論を得られなかった。
照会先:厚生労働省医薬局 食品保健部監視安全課 担当:道野(内線2473) 蟹江(内線2476)
食監発第0131001 号
平成14年1月31日
各 | 都道府県 保健所設置市 |
衛生主管部(局)長 殿 |
厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課長
標記については、平成13年12月7日付け食監発第290号によりデータの収集等についてご協力をお願いし、平成13年12月25日に開催された第4回牛海綿状脳症(BSE)に関する研究班会議において各種脊髄除去方法の検証及び評価を行ったところです。
当該研究班会議においては、背割り後に脊髄を除去した場合の枝肉の高圧洗浄や背割り鋸洗浄での効果が確認され、「食肉処理における特定危険部位管理要領(平成13年10月17日付け食発第308号)」の徹底が重要であると指摘されたので、引き続き同管理要領が遵守されるよう指導方お願いします。
また、背割り前の脊髄除去については、洗浄前の枝肉、機械等の汚染低減化への効果が確認され、現在の衛生管理に加えて更なる予防的観点から各と畜場において、その導入を推進すべきとの結論を得たので、今後、背割り前の脊髄除去の導入について、とちく場設置者、管理者、とちく業者及び従事者等に対し指導方よろしくお願いします。
背割前に脊髄を吸引する方法については除去率の向上、背割前に脊髄を圧力により押し出す方法については神経組織の肉への付着防止のための加圧調整など、いずれの方法も技術的な課題があり、現時点においていずれの方法が最も適切であるかは結論を得られなかったので、導入に当たっては、各と畜場の実状を勘案するほか、別添の第4回牛海綿状脳症(BSE)に関する研究班会議資料を参考とされるようお願いします。
なお、当職としては、今後とも、全国における導入状況や技術的な改善状況等を踏まえて研究班における評価、検討を継続することとしています。
公営と畜場の脊髄除去設備の整備にあっては、保健衛生施設等設備整備費国庫補助事業において1/2補助の対象とする予定であることを申し添えます。