平成14年1月18日

医薬局安全対策課長コメント

　今回の事案については、現在、都及び世田谷区による調査が進められており、厚生労働省も国立感染症研究所の専門家を派遣するなどの協力を行っています。

　今回の事案では多数の方がお亡くなりになっており、疑われている院内感染が事実とすれば誠に痛ましく、残念なことと思います。

　厚生労働省としてはこれまで、各種の院内感染対策ガイドラインを作るなどの、対応を進めてきたところですが、改めて、地方公共団体とも協力しつつ、院内感染対策の徹底を図
って参ります。

１． 最近のセラチアによる院内感染の事例

(1) 平成１１年７月 墨田区内の病院における集団感染事例
　セラチアが陽性の発症者１０名の内、５名が死亡。

(2) 平成１２年６月 大阪府堺市管内の医療機関における集団感染事例
　セラチア陽性と判明した患者１５名の内、８名が死亡

２． これまでの厚生労働省のセラチアによる院内感染への対応

（１）医療機関におけるセラチアによる院内感染対策に関して、以下の通知を発出。

(1)『セラチアによる院内感染対策の徹底等について（医薬安第８８号 平成１２年７月４日）』

(2)『セラチアによる院内感染防止対策の徹底について（医薬安第１２７号 平成１２年１０月２７日）』

○ 院内感染対策講習会
○ 施設内感染対策相談窓口の設置
○ 院内感染対策サーベイランスシステム
○ 院内感染対策施設整備事業

照会先 厚生労働省医薬局安全対策課
電話 03-5253-1111
担当 西田 内線2748
芹川 内線2752