1.回収の対象となる報告品目数は、前回公表時の4,002品目から1,340品目減少し、2,662品目となった。
・ 前回公表後に新たに報告があったこと等の理由により追加した品目が26品目あった。
・ 一方、企業による確認作業により「市中在庫なし」との報告があった品目が1,164品目、「販売実績なし」との報告があった品目が162品目あったほか、公表リストに重複して記載されていた18品目等、合計で1,366品目を報告品目から除外した。
・ その結果、全体として1,340品目が減少した。
2.各区分に分類される製品ごとの状況については、概ね以下のとおり。
(1)区分(イ)に分類される製品(リスク目安:1/1万〜1/100万)
前々回、前回と同様、回収等が完了している割合は、100%。
(2)区分(ロ)に分類される製品(リスク目安:1/1億)
回収等が完了している割合は、前回の11.7%から37.0ポイント増加し48.7%となった。
このうち、医薬品については、前回の95.4%から100%となった。
引き続き、回収等に着手している425品目について回収等の完了に向けて優先的に指導を行う予定。
(3)区分(ハ)に分類される製品(リスク目安:1/100億)
回収等が完了している製品は、前回よりも400品目増加し、その割合は、2.7%から27.2%となった。また、回収等に着手又は完了している製品は、前回よりも616品目増加し、回収対象品目の97.7%となった。
引き続き、回収等の着手を指導するとともに、全ての品目について回収等の完了に向け指導を行う予定。
(4)なお、前回の報告品目数である4,002品目に今回増加した26品目を加えると4,028品目となるが、このうち報告後の企業による確認作業に基づき、回収に着手し既に完了した品目又は市中在庫がない等の理由により、平成13年10月2日付けの局長通知に基づく対応を了した品目は2,301品目となり、全体にしめる割合は57.1%となった。
注)リスク目安:BSE感染牛の危険部位をリスク「1」とした場合の、各区分ごとのリスク目安をいう。(平成13年10月29日に開催した第2回伝達性海綿状脳症対策調査会における資料6の別表1「BSEに関するリスクのクラス分類表」を参照)
(1)12月25日時点において、回収の対象となる報告品目数は、前回公表後に新たに26品目の追加があったが、市中在庫がない又は販売実績がない等の理由により回収対象品目から除外した品目が1,366品目あったため、前回に比べて、医薬品が6品目、医薬部外品が159品目及び化粧品が1,175品目除外された結果、医薬品93品目、医療用具43品目、医薬部外品820品目及び化粧品1,706品目となり、前回より1,340品目減の計2,662品目となった。
報告があった品目のうち、「BSEに関するリスクのクラス分類表」における区分(イ)に分類される品目数(別表B欄)に変動は無かった(46品目)。
区分(ロ)に分類される品目数(別表G欄)は、前回に比べて医薬品3品目、医薬部外品4品目、及び化粧品2品目が追加された結果、医薬品68品目、医療用具2品目、医薬部外品243品目及び化粧品515品目の計828品目となった。これを全品目数に占める割合でみると、医薬品が約0.2%、医療用具が約0.002%、医薬部外品が約0.6%及び化粧品が約1.1%と推計された(注1及び注2)。
区分(ハ)に分類される品目数(別表L欄)は、報告各社による確認作業の結果、前回に比べて、市中在庫がない又は販売実績がない等の理由により回収対象品目から医薬品9品目、医薬部外品163品目及び化粧品1,177品目が除外された結果、医薬品20品目、医薬部外品577品目、化粧品1,191品目の計1,788品目となった。これを全品目に占める割合でみると、医薬品が約0.06%、医薬部外品が約1.4%、化粧品が約2.4%と推計された(注1及び注2)。
(2)12月25日時点において、回収の対象となる2,662品目(別表A欄)のうち、回収等に着手している品目は1,686品目であり、報告のあった品目数に占める割合は約63.3%となっている。また、回収等が完了している品目は935品目であり、報告のあった品目数に占める割合は約35.1%となっている(注3)。その結果、回収等に着手又は完了している品目は2,621品目となり、報告のあった品目数に占める割合は、前回の49.9%から48.6ポイント増加し98.5%となった。
区分(イ)に分類される46品目(別表B欄)については、前々回の公表時において、その全てについて回収等に着手し完了している。
区分(ロ)に分類される828品目(別表G欄)のうち、回収等に着手している品目は425品目であり、報告のあった品目数に占める割合は約51.3%となっている。また、回収等に着手し既に完了している品目は、前回の96品目から307品目増加し403品目となり、報告のあった品目数に占める割合は約48.7%となっている。その結果、回収等に着手又は完了している品目は828品目となり、報告のあった品目数に占める割合は前回と同様100%となった。
区分(ハ)に分類される1,788品目(別表L欄)のうち、回収等に着手している品目は1,261品目であり、報告のあった品目数に占める割合は約70.5%となっている。また、回収等に着手し既に完了している品目は前回の86品目から400品目増加し486品目となり、報告のあった品目数に占める割合は約27.2%となっている。その結果、回収等に着手又は完了している品目は1,747品目となり、報告のあった品目数に占める割合は36.1%から61.6ポイント増加し97.7%となった。 |
(注1)報告があった品目数の全品目数に占める割合の推計方法:
2医療用具:
算出にあたって、全品目数は薬事工業生産動態統計(医政局経済課)の調査対象品目数である115,014品目を用いた。
3医薬部外品:
算出にあたって、全品目数は薬事工業生産動態統計(医政局経済課)の調査対象品目数である41,593品目を用いた。
4化粧品:
算出にあたって、数社から聞き取り調査により入手した取扱品目数をもとに、化粧品産業における全出荷金額に占める当該品目の出荷金額の比率で除すことにより算出した推定取扱い品目数(49,000品目)を用いた。
(注2)「BSEに関するリスクのクラス分類表」:
(2)BSE発生国又はBSE発生リスクの高い国以外の国を原産国とし、かつ、平成12年12月の局長通知に基づき、原料としての使用が禁止されている部位を使用した品目であって、最終製品の段階で当該部位が高曝露の状態にあるもの
2「区分(ロ)に該当する品目」とは、以下のいずれかに該当するものをいう。
(2)BSE発生国又はBSE発生リスクの高い国を原産国とし、かつ、平成12年12月の局長通知に基づく「使用禁止部位」以外の部位を使用したもの
(注3)「回収等完了」とは、全対象施設からの製品回収を完了しているか、又は少なくとも全対象施設に対して文書により製品の使用禁止措置の徹底を図り終えたもの。
(単位:品目) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
○ 報告があった品目について、品目名、会社名、原料として使用した部位若しくは原産国及び回収等の概要は、別紙のとおり。
○区分イに分類されるもの(平成13年12月25日現在) 医薬品[Excel PDF] 医療用具[Excel PDF] |
○区分ロに分類されるもの(平成13年12月25日現在) 医薬品[Excel PDF] 医療用具[Excel PDF] 医薬部外品[Excel PDF] 化粧品[Excel PDF] |
○区分ハに分類されるもの(平成13年12月25日現在) 医薬品[Excel PDF] 医薬部外品[Excel PDF] 化粧品[Excel PDF] |
○原産国又は使用部位が不明なもの(平成13年12月25日現在) 医薬品[Excel PDF] 医薬部外品[Excel PDF] 化粧品[Excel PDF] |
(注1)掲載されている品目は企業が自主点検の結果に基づき報告してきたものを整理したものであり、その中には今後の確認作業の結果、報告不要となるものが含まれている可能性がある。
(注2)以下の表に掲載されている製品は、平成12年12月の措置に対応していない品目について、平成13年10月の通知に基づき、報告があったものである。現在、各企業においては、順次、平成12年12月の措置に対応するよう、回収や切替えの作業等を行っていると考えられるが、市場からの回収等が完全に終了していない場合には(=未対応製品が例え1つでも市場に残存している場合には)、以下の表に掲載されていることとなることに留意(この場合には、新旧製品が混在していることとなる。)。
なお、区分(イ)、(ロ)、(ハ)のいずれに分類される製品(未対応製品)であっても、平成13年10月29日に開催した伝達性海綿状脳症対策調査会における資料6「医薬品、医療用具、医薬部外品及び化粧品分野におけるBSEのリスク評価と回収措置について」の「2.(1)」に記述しているとおり、これらは、いずれも、理論的に存在するリスクを科学的に評価したものであり、また、現時点で、製品の使用に伴う人への感染について科学的知見が示されているものではないことに留意する必要があり、その意味で、あくまでも予防的な観点からの切替えを行っていることが正しく理解されるべきであると考えている。
(注3)表中「回収着手」欄における各種記述の解説:
(1)「着手済み」: | 各企業において自主的な回収に着手した品目。 |
(2)「在庫なし」: | 報告後の確認作業の結果、市中在庫がないことが判明した品目。 |
(3)「回収対象外」: | 報告後の確認作業の結果、報告時の部位又は原産国に誤りがあり、回収対象外(区分(ニ))の品目であることが判明した品目。 |
(4)「販売実績なし」: | 報告後の確認作業の結果、販売実績がないことが判明した品目。 |
(5)「重複」: | 公表リストに重複して掲載されていたことが判明した品目。 |
(6)「○○へ移行」: | 報告後の確認作業の結果、他の分類へ移行した品目。 (例)「医薬部外品へ移行」、「化粧品へ移行」 |
(1)考え方
(2)より実際的なリスクの推定
(感染牛、発生国・リスク国、危険部位、曝露のクライテリアによる分類)
あり ↑ │ │ │ リ ス ク │ │ │ ↓ なし |
区分 | 類型 | 原料 | リスクの目安 | |
地域 | 部位 | ||||
リスクの起点 | (1)BSE感染牛の危険部位 | ● | ● | 1 | |
(2)BSE感染牛+危険部位以外 | ● | − | 1/1万 | ||
区分(イ) | (3)発生国等+危険部位(高曝露) | ○ | ○ | 1/1万(注) | |
(4)発生国等以外+危険部位(高曝露) | − | ○ | 1/100万(注) | ||
区分(ロ) | (5)発生国等+危険部位(低曝露) | ○ | △ | 1/1億 | |
(6)発生国等+危険部位以外 | ○ | − | 1/1億 | ||
区分(ハ) | (7)発生国等以外+危険部位(低曝露) | − | △ | 1/100億 | |
区分(ニ) | (8)発生国等以外+危険部位以外 | − | − | 1/∞ |
注:(3)(4)は、仮に感染した動物の原料を使用していたと仮定した場合、当該製品に、理論的には感染リスクが薄まらずに存在することとなり、それが流通する場合を想定した保健衛生上のインパクトが大きいものである。また、原料プールでの部位の混合等によりリスクが増大するなどの影響を受けやすいとも考えられる。(例えば、100個の危険部位臓器を採取する場合は、100×1/100万 = 1/1万 となる。)
照会先 厚生労働省医薬局(03-5253-1111) 安全対策課:関野(内線2748) 監視指導・麻薬対策課: 木下(内線 2763)
PDFファイルを見るためには、アクロバットリーダーというソフトが必要です。 アクロバットリーダーは無料で配布されています。 (次のアイコンをクリックしてください。) ![]() |