平成13年9月19日
千葉県で狂牛病の疑いのある乳牛が発見され、現時点では診断が確定していないものの、最終的には狂牛病と診断される可能性が高い。本件発生に伴い、国民は牛由来の食品に対する安全性に大きな不安をもっており、これらの食品の安全を確保するとともに、国民の不安を解消するため早急な対策を講ずる必要がある。
具体的な対策としては、以下の事項が考えられ、この実施体制を早急に整備する。
1.狂牛病に対する監視体制を強化する。
(1)全国の食肉衛生検査所(117ヵ所)にスクリーニング検査を導入するとともにスクリーニングで疑いのある牛については、確認検査を行うとともに、「牛海綿状脳症に関する研究」の研究班で確定診断を行う。
スクリーニング検査の対象牛 (ア)24ヶ月齢以上の牛のうち、運動障害、知覚障害、反射又は意識障害等の神経症状が疑われるもの及び全身症状を示すもの全頭
(イ)神経症状が疑われない場合であっても、30ヶ月齢以上の牛については全頭 |
(2)サーベイランス体制を緊急に構築するため、スクリーニング検査等に係る都道府県等職員の研修を早急に実施する。
研修実施計画 (ア)都道府県等の担当課長会議開催:9月第4週 (イ)技術研修の開催:10月上旬 |
2.今後定期的に検査結果を公表するなど、国民に対して積極的に情報を公開するとともに、狂牛病についての正確な情報提供に努める。
注 現在、英国に送付されている検体が陰性であった場合には、検査対象について再検討する。
照会先:厚生労働省医薬局 食品保健部監視安全課 高谷 課長 担当:道野(内線2473)