1 趣旨、目的
平成9年にIARC(国際がん研究機関)が、結晶質シリカの人に対する発がん性の評価を行い、けい肺(シリカを原因とするじん肺)患者における肺がんの併発が有意に上昇することが認められるとした。
旧労働省の「職業がん対策専門家会議」では平成12年11月に、「疫学調査及び動物実験から、シリカの発がん性を的確に評価することは困難であり、現時点ではシリカそのものの発がん性に関しては引き続き情報収集に努めることが望ましいと考える。」とする検討結果をまとめた。
さらに、平成13年4月の日本産業衛生学会総会においてIARCの評価を支持する提案がなされ、1年の暫定期間の後、正式な見解がまとめられることとされている。
このような状況を踏まえ、肺がんを併発するじん肺患者について、健康管理等の観点から、現行のじん肺対策を検証するための基礎となる専門的知見、具体的な手法等について検討を行うため、「肺がんを併発するじん肺の健康管理等に関する検討会」を開催することとするものである。
2 検討事項
(1)けい肺と肺がんの因果関係の検証(疫学、発がん機序)
(2)肺がん検査を含めたじん肺健康診断の在り方についての検討
(3)その他
労働基準局安全衛生部労働衛生課 課長 鶴田 憲一 主任中央じん肺診査医 辻村 正信 電話 5253-1111(内)5494 3502-6755(直通)
(五十音順、敬称略)
池添 潤平 | 愛媛大学医学部教授 |
大前 和幸 | 慶應義塾大学医学部教授 |
加藤 貴彦 | 宮崎医科大学教授 |
工藤 翔二 | 日本医科大学教授 |
神山 宣彦 | 産業医学総合研究所作業環境計測研究部長 |
佐々木 孝夫 | 珪肺労災病院長 |
清水 英佑 | 東京慈恵会医科大学教授 |
高橋 謙 | 産業医科大学産業生態科学研究所教授 |
土屋 了介 | 国立がんセンター中央病院第1病棟部長 |
深山 正久 | 東京大学医学部教授 |
矢野 榮二 | 帝京大学医学部教授 |
山口 直人 | 国立がんセンター研究所がん情報研究部長 |
和田 攻 | 埼玉医科大学教授 |