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平成13年6月6日

紹介先:医政局指導課
郡山 田中
内線2554
TEL 03(5253)1111
日本救急医療財団
TEL 03(3835)0099

救急蘇生法の統一新指針について(概要)

1 経緯

 救急蘇生法の普及向上は、救命率向上に大きく関わる事項であり、我が国 においてもその普及、啓発に努められてきたところである。
 従来、我が国における救急蘇生法の指針は、数年毎に改定される米国心臓 協会のガイドラインに基づいて、日本医師会救急蘇生法教育検討委員会をは じめとするいくつかの団体により作成されてきたが、各団体により手技や用 語等が一部異なっていることから市民への普及に際し障害となることがあった。
 このため、厚生労働省では、平成11年に日本救急医療財団に対し、救急 蘇生法の指針について各団体の統一を行うよう要請を行ったところである。
 これを受け日本救急医療財団では、救急蘇生法に関係する学会、行政機関、 団体等の代表者からなる委員会を設置し検討をかさねてきたが、昨年の夏に 米国心臓協会から最新のガイドラインが出されたのを契機に、救急蘇生法の 統一新指針を作成したものである。
 なお、今回作成された新指針は従来から行われてきた救急蘇生法を否定す るものではない。

2 今後の対応

(1)ガイドラインの出版(日本救急医療財団)
(2)関係機関・団体による統一新指針に基づく心肺蘇生法の普及

3 統一新指針の主な変更点

(1) 息を吹き込む量は500〜800mlとする(約10ml/Kg)

旧:800〜1200ml

(2) 心停止の観察・判断に頸動脈の拍動を触れる必要はない。

旧:頸動脈拍動のチェックを行い心停止の判断をする

(3) 心臓マッサージは1分間に100回とする。

旧:心臓マッサージは1分間に80〜100回とする。

(4) 心臓マッサージと人工呼吸の比率は、救助者の数によらずに15:2と する。

旧:2人で心臓マッサージと人工呼吸を行うときは5:1で行う。

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