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【老人医療費の伸びの適正化】

○ 高齢者数の増加に伴い、老人医療費の増大は避けられませんが、高齢化が進展する中で将来にわたって安定的に高齢者の医療を支えていくためには、老人医療費の伸びを経済動向と大きく乖離しないものとすることが求められています。
○ このため、壮年期からの生活習慣病対策の推進や、患者一部負担の見直しなどによるコスト意識の醸成、診療報酬の包括化による医療の効率化の推進、保健事業等による適切な受診の促進など老人医療費の適正化に国民・保険者・医療機関・行政が一体となった取組みを考えていかなければなりません。
○ 高齢化等に伴い医療費の増嵩に直面してきた欧米諸国では、医療費総額の伸びについて一定の目標値を設定し、フランス、ドイツのように医療機関ごとの予算枠を設定したり、アメリカのように診療報酬の単価を調整するなどの方法を採用している国があります。

国民医療費等の対前年度伸び率

◎ 「21世紀に向けての社会保障」社会保障構造の在り方を考える有識者会議(平成12年10月・抜粋)
 医療費、特に伸びが著しい老人医療費については、経済の動向と大きく乖離しないよう、何らかの形でその伸びを抑制する枠組みをつくらなければならないのではないか。


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