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『こんな後輩と仕事がしたいです!』 | |||||||
池田 有希(平成13年厚生行政採用) 大臣官房国際課国際経済機関係 (※執筆は平成16年5月) |
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こんにちは!みなさんは今パンフレットやHPを見て、志望理由を考えている頃でしょうか? 確かに、厚生労働省で自分はどんな仕事をしたいかということはもちろん考えておくべきだと思いますが、それ以上に自分の性格とか仕事に対する考え方・姿勢をきちんと自分で理解しておくことが大切だと思います。どの面接でも同じだと思いますが、選ぶ側はその人のスキルとか知識よりも、その人の性格や考え方を見て、結局一緒に働きたいと思える人を選ぶと思うので。 私は入省して3年2ヶ月ですが、もう既に2回異動して、今は大臣官房国際課でOECD(経済協力開発機構)関係の仕事をしています。入省してからどんな仕事をしてきたのか詳しく話しても良いのですが、敢えてそれは省いて「先輩からのメッセージ」として「どんな後輩と仕事したいか」ということをお話ししようと思います。 お話しするに当たって、私がかつて上司に言われた言葉を借りたいと思います。 「常に上司や周りの同僚が何を求め、考えているのかアンテナをはって行動しなさい」 「どんな小さな仕事でも、その仕事が結局何に役立っているのか考えながら行動しなさい」 「上司に言われたことだけをするのではなく、積極的に自分で仕事を見つけて動きなさい」 |
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なぜこの言葉を借りたかというと、こういう仕事に対する考え方・姿勢をもつ人が求められているのではないかなあと思ったからです。今となって見ると、私自身そういう人と仕事がしたいと思いますし、自分もそうありたいと思います。仕事は学校の勉強と違って個人プレーではないので、一人の行動が周りに迷惑となりますし、求められてないことをしても意味がないのです。そういう意味で常に周りにアンテナをはっていられるということは大切です。また、厚生労働省の仕事は、人の生活や生命に関わる非常に広範に渡るもので、1人1人の仕事はもちろんそのほんの一部に過ぎないのですが、その自分の仕事が(どんな些細なことでも)結局は何のために役立っているのかという目的意識を持って積極的に動くことも大切なのです。 色々書きましたが、積極的で向上心のある人、是非一緒に働きましょう!厚生労働省の仕事は重要である分、決して楽ではありません。納得いかないと思うこともあるでしょう。おかしいことも普通になってしまっていたり、昔のままずっと変わっていなかったりすることもあります。そういうことはどんどん改善していくべきだと思います。ダメなものはダメ、自分はこう思う!と自分の意見をはきはき言える人に入ってきてほしいです。最近思うことは、後輩からも多々学ぶことがあるということです。これからの厚生労働省を一緒に活気のある、より働きやすい職場にしていきましょう! |
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『厚生労働省に来てみませんか』 | |||||||
花山 亮(平成14年厚生行政採用) 政策統括官付社会保障担当参事官室政策第二係 (※執筆は平成16年5月) |
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初めまして。みなさんは今、どんな思いで厚生労働省のページを見ているのでしょうか。そしてどんな思いを持ったのでしょうか。 厚生労働省に入って、人の役にたつことができるに違いないと思ったのかもしれません。逆に、昨今の報道を見聞きして、何もできないのではないかと思ったかもしれません。 私の2年とちょっとの期間の経験で言う限り、そのどちらもが本当なのだと思います。行政の仕事は、必ずどこかで人に行き着くわけですが、厚生労働省は特に密接に、直接に人の在り方と関わっています。そして、逆に、それが理由で失敗は許されない、一気に変革することが難しい世界でもあります。論理で単純に割り切れない、大胆さと慎重さのバランスが難しい世界だと感じています。 私は4月までの2年間、社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課で仕事をしていました。具体的には、自分の係の予算の要求・執行(自治体に予算を流すこと)・自治体からの質問に対して回答するなどしていたわけですが、そこで感じたのは、やるべきことはいくらでもあるということです。 |
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障害者の世界というと、あまりなじみのない世界かと思いますが、今大きな転換点にあります。昔のように行政側が障害者の処遇を決め、施設の中で一生面倒を見ていればいいだろうという(ちょっと言い過ぎかもしれませんが)時代を終わらせ、障害者の方が可能な限り障害のない人と同じ場で生活し、働くことができるような社会を作り出す、それができるよう障害者の方の力が発揮できるような方向に進もうとしています。しかし、今までの予算や福祉サービスの供給体制の先にもそれを利用している人たちがいますので、すぐに切り替えて古いものは無くしてしまうというわけにもいきません。いかにうまく新しい方向に沿ったものを作り、また今あるものの中で必要なものを残すか考える必要があると思います。さらに、サービスとサービスとを繋ぎ一体的効率的に機能させるようなシステムを作っていく必要もあるのではないかと感じています。 これらの変化は、おそらく数年で完結するようなものではなく、一歩一歩進んでいくものです。そして、厚生労働省の様々な面で、社会構造や働き方等の大きな変化に伴い、対施策の在り方もまた大きな変化を必要とする時期になっています。そんな厚生労働省に入って、それらの変化を体験し、実感し、やがてその変化を作る仕事をしてみませんか?是非一度、厚生労働省に来て、あなたの思いをぶつけてみてください。お待ちしております。 |
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『働く人の力になるために』 |
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塩見 雅子(平成15年度労働基準行政採用) 労働基準局労災補償部労災保険業務室年金業務係 |
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学生時代、アルバイト先でケガのため労災の療養補償給付を受けた私は「健康で楽しく働ける職場作りを、そんな仕事がしたい!」と思い厚生労働省に入省し、4年目になります。そして現在、労働基準局労災補償部労災保険業務室で、労災補償業務のうち、労災年金の支払業務に従事しています。 労災補償といえば、最近では石綿による健康被害が大きく取りざたされ、新しく『石綿による健康被害の救済に関する法律』が施行され、補償の幅が広がっています。社会の動きに合わせて新しいものを作り上げていくことはとてもやりがいがあり、報道等で目にする度、私もそれらの業務の一部に少しでも関わっている一員なんだと感じ「頑張ろう!」と思う毎日を送っています。 また、労災年金は受給者にとって「当たり前に正しく支払われる年金」であり続けなくてはならないため、その支払いが滞ることのないよう取り組んでいます。受給者から直接の電話や手紙が数多くあり、受給者にとって大切な生活資金であり、必要とされている仕事であると強く感じます。感謝の言葉をいただいたときは、とても嬉しく、今の業務に携われて良かったと感じます。 私の職場は、温かい人ばかりです。先輩や上司の方々に助けていただきながら、毎日楽しく働いています。故郷の京都を離れて東京で働いている私にとって、職場の人は家族のような存在です。仕事の悩みはもちろん、仕事以外のことでも相談したり、そしてそんな私を気にかけてくれる、安心して働ける職場です。 不幸にして労災補償の対象となった人たちのため、また、事故に遭うことなく健康で働ける職場を目指して、みなさんも一緒に仕事をしませんか。 |
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『今を大切に』 |
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横田 道明(平成8年労働基準行政採用) 労働基準局勤労者生活部企画課設定改善助成係長 |
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皆さんは今、職業選択という人生の中でもっとも重要な時期を過ごされているのではないかと思います。どんな職業に就こうかとか、職業の中で公務員になりたいと意志を固められた方の中でも、どのような分野の仕事に就こうか迷っている方も多いのではないかと思います。 職業を選択する上で、やりたい仕事を見つけるのは大変なことです。自分が何をしたいのか判然としない方も結構多いのではないかと思います。私も実際そうでした。 その中で私が今の職業を選択した理由は、アルバイトなどでいろいろな職業を経験するうち、劣悪な職場環境を目の当たりにして、もう少し改善すべきことはないのか、労働条件をもっとよくすればいいのにといった自分の身近なところで起こった問題について、何かできることはないかと考えたからでした。 私は現在、労働基準局勤労者生活部企画課という部署におり、長時間にわたる時間外労働の是正や、年次有給休暇の取得促進を図るため、「労働時間等の設定の改善」を推進する業務に携わっています。「労働時間等の設定の改善」とは、平成18年4月に施行された「労働時間等の設定の改善に関する特別措置法」に基づき、労働時間や年次有給休暇などに関する事項の定め方を労働者の健康と生活に配慮するとともに、多様な働き方に対応したものへ改善することを指し、長時間にわたる時間外労働の是正や、年次有給休暇の取得促進を図るため、事業主が行う労働時間等の設定の改善の取組に対する必要な指導、援助や、労働時間等の設定の改善に係る周知広報・普及啓発活動等を行っています。 今年の4月に現在の部署に異動し、まだまだ勉強すべきことはありますが、生じた問題や課題を一つ一つ解決していく中で、少しでも労働時間等の職場環境の改善の役に立っているのではないかと実感しながら充実した日々を送っています。また、厚生労働省だけに、職場の雰囲気もよく、とても働きやすい職場だと思います。 自分の身近なことや興味がある分野について、職業選択をする際に改めて見つめ直すということは非常に大切なことだと思います。また今の時期にしか悩めないことなのかもしれません。今このときを大切に過ごされ、そのうえで労働基準行政を選ばれることを心待ちにしています。 |
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『ハロー!』 |
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木村 雄一(平成2年職業安定行政採用) 職業安定局雇用開発課建設・港湾対策室建設労働係長 (※執筆は平成15年5月) |
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みなさん、こんにちは! |
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次に、職場の雰囲気をちょっとご紹介しましょう。 どの課室も、非常に忙しいようです。厳しい雇用失業情勢を少しでもよくしたい、誰もが安心して働けるセーフティネットを作りたいという熱い思いが漲っています。 そのためかどうか、暑さ対策に、小型のマイ扇風機を机に設置している職員をよく見かけます。 職員の方々は、情が厚い方が多いのではないかと思っています。困った時に相談に乗ってくれるのみならず、迷惑ではと躊躇していると何処からか話を聞いていて、水くさいと言われてしまうこともありました。 最近は、女性職員も多くなりました。女性が多い職場は、明るく活気があるように思います。 夜が更けても、各課室の蛍光灯は煌々としております。頃合を見て連れ立って退庁する方々は、今から飲み会でしょうか。「ちょっと食事に」と言って出て、「やっぱり、このまま帰ります」との連絡がある方もおりますが、赤い顔になって戻ってきて仕事を続ける、つわものの方もいらっしゃいます。 実は私もこの後、飲み会が入っておりまして、この辺で失礼させていただこうと思います。 いえ、最近は、無茶な飲み方はしていません。 タンバリン叩きながら踊るなんて、あれは若気の至り・・・ それでは、また。お時間がありましたら、どんな様子か、ぜひのぞいてみてください。 |
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『努力は無限』 |
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有賀 利一(平成3年職業安定行政採用) 職業安定局高齢・障害者雇用対策部障害者雇用対策課雇用対策係長 (※執筆は平成16年5月) |
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厚生労働省(当時労働省)に入省して早や14年目をむかえ、現在、職業安定局高齢・障害者雇用対策部障害者雇用対策課に在籍しております。 障害者の方を取り巻く雇用情勢が非常に厳しい状況にある中で、就職促進とともに、解雇の防止、職場定着、また、離職者の早期再就職を図るための支援施策及び事業主の方に対する障害者雇用の理解と普及等について、課内職員一同取り組み、私も微力ながら精一杯頑張っております。 現在は、障害者雇用率制度における雇用率算定の見直しに向けた障害者の雇用の促進等に関する法律の改正のため、日々、検討・議論を行っているところであります。 障害者雇用対策課は、他の課と比べると職員数は少なく、業務の都合上、なかなか業務終了後に親睦を深めるということはできず、たまに上司が(飲みに)誘うような目をしておりますが、どうしても目をそらしてしまうことが多くなってしまいます。 けれども、少数が故に、かえって職員の一致団結力を強め、課内の円満な雰囲気を醸し出すことができるのかもしれませんし、また、稀に親睦を深める機会がある時には、お互いを励まし合うことができるのだと思います。 このような職場で、厳しい雇用情勢に対処し、雇用率達成指導等の障害者雇用施策を積極的に強化し、障害者雇用の促進を図り、法定雇用率の達成を実現するためこれからも一層励んでいきたいと思います。 |
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『「スローライフ」のすすめ』 | |||||||
市川雅之(平成6年入省) 職業能力開発局育成支援課教育訓練講座係長 |
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「スローライフ」、一般には、時間に追われた現代社会においては一線を画する生き方と捉えられるでしょう。しかし、ここでは、「心にゆとりをもって」という意味に勝手に解釈して使わせていただきます。 とはいうものの、厚生労働省の業務は、決して楽なものではありません。定時に帰宅できることは残念ながら、ないと考えておいた方がいいかもしれませんし、毎日深夜までの残業が続くこともあります。このような中で、「心にゆとりを」と言っても簡単なことではないのかもしれません。しかしながら、「心にゆとり」があれば、どんな困難な状況になって最後には必ずいい結果が生まれます。「心にゆとり」があれば、きっとすばらしいアイデアを考え出すこともできます。「心にゆとり」があれば、公私全てにわたって充実した生活を送ることができるでしょう。このように、心にゆとりをもった「スローライフ」を送ることが最近の私のキーワードとなっております。 ここで、現在の仕事内容について少しご紹介いたしましょう。 私の所属する職業能力開発局育成支援課教育訓練講座係では、教育訓練給付制度の支給の対象となる教育訓練講座の指定業務を中心に行っております。「教育訓練給付制度」という名前については、列車内の中吊り広告の講座受講案内にその名を見かけるケースもあり、もしかしたらご存じの方も多いかも知れません。この制度は、労働者が主体的に能力開発を取り組むことを支援し、雇用の安定等を図るため、労働者自らが費用を負担して厚生労働大臣が指定する教育訓練を受けた場合に、その教育訓練に要した費用の一部に相当する額を支給するもので、平成10年12月に創設され、平成17年4月1日現在9,487講座が指定されています。指定講座の範囲についても、簿記、情報処理技術者、税理士等の事務系から、ホームヘルパー等の社会福祉関係、電気技術主任者等の技術関係、その他大学院修士課程等多岐に渡っています。年2回指定を行っていますが、毎回数千にのぼる指定等希望があるため、その審査を行うだけでもかなりの業務量になります。 |
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また、以前程ではありませんが、当係は局内で特に(最も?)電話の多い部署として知られており、一日中電話のベルが鳴り響いていることも決して珍しいことではありません。本省の場合、各都道府県労働局や所管法人とのやりとりが一般的ですが、当係の場合は、民間企業(教育訓練施設)や一般の方と直接電話を応対するケースが多く、場合によっては1時間以上話し続けることもあります。その他当制度にかかる色々な情報が寄せられ、それら一つ一つ適切に対応していく必要があり、ある意味ハードな職場です。しかしながらバイタリティに溢れた上司と部下に支えながら、制度の適正な運営のために日々奮闘しているところであり、ここで特に感じたことが「心にゆとり」をもつということです。何事に対しても「心にゆとり」がなければいい結果は生まれません。皆さんも、これから社会に出て色々なことを経験をされると思いますが、常に「心にゆとり」をもって歩んでいってもらいたいと思います。、 最後になりますが、私の母校の大先輩であり、終戦時の内閣総理大臣であった鈴木貫太郎の言葉を紹介させていただきます。 「正直に 腹を立てずに たゆまず励め」 「心にゆとり」をもちながら、一歩一歩誠実に歩んでいけば、きっと皆さんの頑張りが報われることとなるでしょう。 厚生労働省で皆さんとお会いできることを期待しています。 |
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『しごと探し。』 |
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三浦 智寛(平成14年職業安定行政採用) 兵庫労働局出向中 (※平成15年度(執筆時)職業安定局雇用開発課地域雇用指導係) |
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社会人としての自活を見据え就職活動を迎えるにあたり、誰もが悩む自分の職業、自分の将来。人生を賭けてやりたいことはなんなのか。安定した生活は保てるのか。むしろ、ご自身の就職と向き合っている皆さんが、今最も関心のあることなのではないでしょうか。 同じようにしごと探しをされている国民の皆さんの雇用の場を確保する、あるいは雇用の安定を図る。それが我々安定行政に従事する人間の仕事です。 この就職難の時代、ましてや公務員人気はあがる一方で、競争率も天井知らずです。かくいう私も1年間就職浪人を経験し、皆さん同様自分の就職に大きな不安と疑問を抱いていました。 「働く」とは何なのか? なんとか試験に合格できても、答えなど見つかりません。いっそのこと、この「しごと」と最も密な関係にある職場を選ぼう。矛盾しているようですが、実に率直な思いで、安定行政の門をくぐったのでした。 私の現在の担当業務のひとつに、不良債権処理の加速化に伴い離職を余儀なくされた方の再就職支援というものがあります。厚生労働省として、国として抱える、実に大きな課題であると認識しています。 有形無形のモノを相手にするでもない。国民の皆さんを直接に相手するとはいえ、その時々だけの措置ではない。就業とはその人の一生を左右させる、とてつもなく重大な問題です。 私が一体どれほどの役割を果たせるのか、ちっぽけとは知りつつも大変な緊張感と責任感を覚えます。不安も大きいですが、充実感を抱きながら勉強させてもらっています。 私自身の探求はまだまだ手探り状態。先輩方にも「安定行政は奥が深い」との言葉をいただいています。 皆さんが今お考えの就業観、そのまま自分の仕事に活かしてみませんか? |
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『職業安定行政こそ福祉の追求そのものだ!!』 | |||||||
伊藤 なぎさ(平成15年職業安定行政採用) 職業安定局需給調整課労働者派遣事業係 (※執筆は平成16年5月) |
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大学で社会福祉学を専攻していた私は、理想の仕事に出会うことが出来た嬉しさいっぱいで、入省しました。 「福祉=人が個人として自立し、尊重される社会のこと」であり、働くことを通して個人が経済的・精神的に自立出来るという結論に至った私。そんな私にとって、人と仕事を結びつける職業安定行政は、正に希望通りの就職先だったのです。 「仕事探し=人生探し」・・・以前どこかで耳にしたこのフレーズに大変共感したのを覚えています。 仕事に就けるかどうか、更にその仕事が自分の希望に叶っているかどうか・・・その如何によって人生が左右されるとても大きな問題です。 人の仕事探しのお手伝いをさせていただくことで、私自身の人生探しをしてみよう!大胆にもこんな思いを胸に安定行政の道へと進みました。 さて入省から1年が過ぎたわけですが、入省当時の思いに変わりはありません。ただ変わったことと言えば、厚生労働省という大きな組織の一員であることに大きな責任感、緊張感を感じるようになったことです。 |
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私の仕事は、主に労働者派遣事業に関するものです。毎日全国から寄せられるたくさんのお電話は、派遣労働者や派遣会社の方からのご相談がほとんどです。どんな内容であれ、私の対応がそのまま「課」として、時には「厚生労働省」としての見解として受け止められます。そのような自覚を持って、誠意ある対応を心がけたいと思う今日この頃です。 まだまだ未熟者の私ですが、これだけは忘れたくないと思うことがあります。 「何のために働いているのか」ということです。 それは、「公務員なのだから人のため」という安易な答えではなく、自分の仕事がどういった形で社会に還元されているのかということです。人の人生を左右する「仕事探し」をお手伝いする一人として、自分に出来ることは何だろうか・・・まだ自信を持って答えることは出来ません。 しかし、自分がこの仕事に出会えたときの嬉しさを、別の誰かにも味わってほしい。 この気持ちが私の原動力です。みなさん、私と一緒に人生探し、しませんか? |
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『今を生きよう。』 | |||||||
鈴木隆彦(平成16年入省) 職業安定局雇用保険課適用係 |
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「1年前、雇用保険で暮らしていた男が、次の年、厚生労働省に入省し、雇用保険課で雇用保険制度を管轄する。」 こんなドラマのような話が現実になって1年。私は雇用保険課で、日々刺激に満ちた生活を送っています。 雇用保険とは、簡単に言えば仕事がなくなった時にお金がもらえる制度。その制度を管轄しているのが雇用保険課ですが、私はその中で、主に雇用保険の加入に関する仕事に携わっています。全ての人が雇用保険へ加入しており、失業したときに雇用保険を受け取れればいいのですが、中には加入していたと思っていたら未手続だったり、加入はしたものの給付の要件を満たさずお金がもらえない等、失業したものの雇用保険の給付を受けられない方もおり、そういった方からは日々苦情の電話を頂きます。お金に関わる仕事ですからシビアな部分もありますが、そうした方々を相手にしなければならない仕事だからこそ、自分自身の向上心も高まり、非常に充実した生活を送れている今日この頃です。 大学時代は体育会で運動に夢中だった私。恥ずかしながら、失業を経験するまで雇用保険制度の存在を知りませんでした・・・。しかし、この職場には様々な経験を重ねた素晴らしい先輩方が沢山いらっしゃいました。仕事の事から私生活の事まで親身になって相談に乗ってくださり、入省以来ここまで私を支えてくださっています。もっとも最近は、プライベートな恋愛事情にまで口を出されるのが気になりますが・・・。助言が裏目に出て・・・この先は言えません(笑)。 入省してから8ヶ月、大きな仕事と楽しい先輩に囲まれ、充実した日々を過ごすことができています。学生時代は雇用保険制度の存在すら知らなかった私ですが、今は仕事に夢中。とりあえず、雇用保険のお世話にはならずに済みそうです。 「スケールの大きな仕事」「楽しい先輩方」など、職場の良さを語る言葉は沢山ありますが、それ以上に言葉では語りきれない魅力がこの職場にはある気がします。皆さん、それを感じてみたくないですか?今に夢中になって生きませんか?一緒に働ける日が来ることを楽しみにお待ちしてます。 |
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『あなたの企画を日本中に届けてください』 | |||||||
佐々木 晃子(平成元年雇用均等行政採用) 雇用均等・児童家庭局職業家庭両立課育児・休業指導室啓発指導係長 (※執筆は平成16年5月) |
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私の所属する雇用均等・児童家庭局職業家庭両立課は、まさに、名前のとおり、「仕事」と育児や家族介護といった「家庭」の両立を推進する部署です。所管している法律は、育児・介護休業法と次世代育成支援対策推進法で、これら法律の適正な実施を図るため、 |
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また、実際に、子育て期である30歳代の労働時間は長く、2割以上の男性が週60時間以上(法定は、週40時間労働)の長時間労働をしているという状況です。 仕事と子育ての両立を進めていくためには、どうすればよいか。保育所の整備などの行政の取組に加え、日本中の企業で、男性を含めた全ての人が、仕事と家庭のいいバランスを保てるような働き方ができる環境を整えること、次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、育成される環境を整えること、そのため、企業が次世代育成支援対策に取り組んでくれるよう、本省・都道府県労働局が一丸となって、指導にあたり、法律の周知を進めています。勿論、全国で進められる施策を考える本省と、企業や国民と直接向かい合い、法律遵守を求める都道府県労働局とでは、同じ目的に向かっても、その手法が大きく異なりますから、相互に情報を交換し、Bestと考えられる仕事を進めることとなります。 本省の仕事の難しさは、全国47都道府県で進められる仕事の方針を指示することに尽きます。全国の全ての企業に、一番効果のある方針の指示が要求されます。そして、努力の末に、法律の浸透をかいま見るのです。難しさであると同時に、醍醐味、やりがいへとつながる瞬間です。 暮らしを映して、この国の将来へとつながっている行政、厚生労働省で、是非、この「瞬間」を味わってください。 |
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『職場における男女均等の実現を目指す』 |
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千葉 裕子(平成2年雇用均等行政採用) 雇用均等・児童家庭局雇用均等政策課均等業務指導室指導係長 (※執筆は平成15年5月) |
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私は平成2年に旧労働省に入省し、現在は男女雇用機会均等法の運用について取扱いを決めたり、法施行機関である労働局雇用均等室に業務指導を行うなど、均等法の施行に関する業務全般を担当しています。これまで、本省のほか、雇用均等室に3年半勤務し、2年間の内閣府への出向も経験しました。本省でも2年平均で異動していますから、14年間在籍しているなりの職務経験は積んできているのかなと、今回、この機会に振り返った次第です。 私が経験した本省と雇用均等室では、仕事の役割が異なっています。本省では、大所高所の観点から、政策の企画・立案を行っていくことになりますが、雇用均等室では、地域の実情を勘案し、均等法、育児・介護休業法、パートタイム労働法の施行など、雇用均等政策の実行を、現場として行っていくことになります。当然のことながら、労働政策の仕事は国民の労働環境や労働実態が分からなければ成り立ちませんから、雇用均等室で得た経験は私にとって職業人生の基礎になっているといえます。 |
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現在担当している均等法は、企業が募集・採用から退職までの雇用管理の各ステージで男女均等取扱いを行うよう定め、企業の雇用管理が法に沿っていない場合は行政指導を、女性労働者と企業との間で男女均等取扱いに関するトラブルが生じ、援助を求める場合は援助をそれぞれ雇用均等室が行うこととなります。現在雇用均等室は、均等法に関し年間約18,000件の相談を受け、約5,500件の企業指導のほか、妊娠・出産を理由とする解雇、子供がいる女性への不利益な配置転換、総合職からの女性の排除など、労使間のトラブルを多数援助しています。こうしたトラブルの多くは、雇用均等室の指導によって、解雇の撤回、配置転換の内示の撤回、総合職への転換に、成功しています。さらに、雇用均等室が事務局を行っている第三者機関の機会均等調停会議による調停でも、労使間のトラブルの解決が図られています。 私は、このような個々の事案について、雇用均等室から連絡を受け、指導方法や援助方法を検討することがありますが、困難な事案であればあるほど、相談者が求める結果が得られた時の手ごたえは大きいといえます。また、そうした結果を出すことのできる雇用均等室を盛り立てていくことが、私の仕事であるともいえます。 最後に、これからの時代、国家公務員になる、厚生労働省で働くということについて、自分の中で確固たる信念を持つことが大切だと思います。もし、皆さんの中に、雇用均等行政に興味関心を持ち、私どもと一緒に行政の一翼を担っていく方がいらっしゃれば心から歓迎いたします。 |
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『営業力』 | |||||||
下平佳子(平成3年雇用均等行政採用) 雇用均等・児童家庭局書記室人事係 |
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国家公務員を目指して、このページを開いているみなさん、公務員の仕事にどんなイメージを持っていますか?どちらかというと定型的で、書類やパソコンと向き合うタイプの仕事が主だと思っていませんか?もしそういうイメージであったなら、それは全く違います。少なくとも雇用均等行政の仕事は。 私たちの仕事のメインは、ずばり「営業」です。全国に売り歩く商品は「法」です。雇用均等行政が担当している主な「商品」は、発売(施行)順にいうと、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法、パートタイム労働法、次世代育成支援対策推進法。少子化が進み、働き方も多様化している現在、どれも注目の「商品」となっています。 いかにたくさんの方に商品を買ってもらうかが私たちの腕の見せどころ。相手に一方的に商品(法律)を押しつけることはできませんから、中身を十分納得してもらい、行動を起こしてもらうために、日々工夫し、相手のことも勉強しなくてはなりません。これは実際やってみると、本当に時間もかかりますし、とてもエネルギーが必要な仕事ではあります。しかし、人と接し、コミュニケーションを図りながら、双方が納得のゴールにたどり着く時の充実感は何ともいえず、やみつきになるのです。 私の場合、自分もまた働く女性の一人であり、現在は育児をしている労働者の一人でもあるので、いわば商品の実演販売のような感じですが、自分が心から納得していないことは、相手に売り込む際のアピールもどうしても弱いものとなりますし、第一楽しくない。ですから、まず自分がとことん納得することが大切だと思っています。 さて、以上は現在の私の仕事(採用担当)としてのアピールでもあったのですが、みなさんの心に届きましたでしょうか?いつか同じ職場になった日には、ぜひご意見をお願いします! |
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『雇用均等室に一度足を運んでみてください』 | |||||||
吉田 雄一(平成11年雇用均等行政採用) 兵庫労働局雇用均等室 (※執筆は平成15年5月) |
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雇用均等室では、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法、パートタイム労働法等の施行業務を行っています。私は育児・介護休業の関係と庶務の関係を担当しており、労働者や事業主の方から相談を受けること、法に沿った対応をしていない会社への指導、法律や制度を知っていただくための説明会の開催・運営、及び室の経理事務等を行っています。一部ではありますが、私の業務を紹介させていただきますので、皆様が就職先を決定する上での参考にしていただければと思います。 まず、電話での相談・問い合わせがあります。内容としては、労働者の方からの「育児休業を取らせてもらえない」「育児休業を取りたいがどうすればよいか」というものや、事業主の方からの「育児休業の申し出があったがどうすればよいか」「法律が改正されたらしいが、どうなっているのか」といったものがあります。法律の内容や制度について説明する際には、どうしても日常生活で使用することの少ない用語を使うことになるので、理解していただくのに時間がかかることもありますが、なるべく分かりやすい表現で、正確に伝えることができるように心がけています。その結果、うまく伝わったときには本当に良かったと実感できます。 |
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次に、法に沿った雇用管理が行われているかの実態把握を行っています。企業を訪問し、人事の担当者の方から話を聞くのですが、相手の方が人事のベテランであることも多く、一人で行くときには先輩に内容を確認するわけにはいかないので緊張します。話を聞く中で法を下回っている部分があれば指導を行います。是正に至るまでには様々な苦労がありますが、その分きちんと対応いただけた時には充実感を得ることができます。 また、説明会で法律の内容等を説明する機会もあります。人前で話をすると緊張から早口になるので、思ったとおりに話をすることができないのでまだまだ勉強が必要だなと感じています。 雇用均等室の業務に興味を持たれた方は、一度足を運んでいただいて、職場の雰囲気を感じていただければと思います。 |
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『雇用均等室ってどんなところ?』 |
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平山 武志(平成15年雇用均等行政採用) 鳥取労働局雇用均等室 (※執筆は平成16年5月) |
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雇用均等室を知っていますか? この名前に聞き覚えが無くても「均等法」という言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 雇用均等室は、その均等法(男女雇用機会均等法といいます)の施行業務を行っている行政機関です。 どのような仕事をしているかといいますと、先ほど出てきた男女雇用機会均等法に加え、育児・介護休業法、パートタイム労働法、次世代育成支援対策推進法等の施行業務を行っています。 この施行業務は内容も幅広く、室の内外で様々に展開しております。 室内にいる時の一番重要な仕事は、労働者や事業主からの相談への対応です。 相談内容は多岐に渡り、それに応じた助言を行います。電話のみで不十分な場合には、来室をお願いしさらに詳しい話を聞くこともあります。さらに、事業所等へ訪問し助言や指導を行うこともあります。 その他としてはデスクワークがメインです。文書や報告書の作成、通達や文書、参考資料の読み込みなどがあります。 |
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室外での仕事では、事業所訪問、説明会・セミナーの開催や出席などがあります。 事業所訪問では、女性の雇用管理状況や法制度の整備状況等についてヒアリングを行い、法律や制度の説明、助言や指導をします。説明会・セミナーにおいては、法律や制度の説明を行い、質問などにも答えます。 また、雇用均等室は各都道府県の県庁所在地に一つしかありません。その職員数は4〜10人で、これだけの人数で県下全域をカバーしています。 職員は女性が多く、男性職員がいないところもあります。各都道府県に一つしかないため転勤も広域に渡り、様々な場所で自分の力を発揮できます。 さらに、いろいろな地方に行き様々な人と接するため、視野的にもかなり広げることができ、人とのつながりも幅広いものを築くことができるのではないかと思います。 さて、雇用均等室がどのようなところか、おぼろげながらみえてきましたか? ひいては、みなさまが志望官庁を選ぶ材料の一石として役立てていただければ幸いです。 これからの雇用均等行政の推進は多くの有能な人材の活躍にかかっています。 一緒に雇用均等行政の一翼を担ってみませんか?みなさまのご活躍をお祈りいたします。 |
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