
名前(大学名、学部)
N.Y(東京大学、法学部)
公務員を目指した理由
以下の理由から、財政赤字・少子高齢化などの現在の日本が直面する課題に、正面から取組める国家公務員を志望しました。
1−1:「人に支えられて生きているという実感」。大学進学後に生き方に迷い、悩みました。この悩みの中でいろんな人の優しさに触れ、初めて人に支えられて生きていることを肌で感じました。そして、これからは逆に自分が人を支えて行きたいと思うに至りました。
1−2:「人の幸せは人それぞれ」。課外活動を通じて、したいことは人それぞれであることを学びました。そこで、沢山の人の役に立つには、人が幸せを求める環境を整備することだと思いました。
1−3:「これからの世代のために」。インドを旅行して、今の日本があるのは先人の努力があってこそだと感じました。そして、自分たちがこれからの世代に豊かさを残していかなければならないと思いました。
他省庁、地方公務員という選択肢もある中でなぜ厚労省に決めた?
以下の理由から、人々の生活を守る厚生労働省を志望しました。
2−1:「弱い立場にあるときの人」。民間就活をする中で、あらゆる企業・存在が人の役に立っていると感じました。そこで、人のいかなる側面に役立ちたいかと考えたのですが、私の答えは、誰もが持つ弱い立場という側面でした。
2−2:「チャレンジのための保障」。幸せを追求する・思いっきりチャレンジするには、いざという時の保障が不可欠です。1−2を素直に実現するのはこの官庁だと思いました。
公務員試験における勉強面の乗り越え方は?
勉強:「VS絶対的な勉強不足・民間就活の追打ち」。公務員試験の勉強は二の次で、好きな本を読んだり民間就活をしたりしていたため、年が明けた時点でも知識はほぼ皆無。焦りました。さすがに2月後半からは民間は絞り、がむしゃらに過去問を解きました。最後まで焦燥感は消えませんでしたが、とにかく勉強することで少しではあっても先が見えてきて安心しました。
面接:「VS内容なし・表現力なし」。3年の秋の段階では、PRすべき自己もわからず、志望動機は不明瞭、さらには緊張で口ごもる。この三重苦を乗り越えられたのは、民間就活での数多くの失敗をしたおかげでした。人に聞かれることであいまいな部分が明確になり、人が分かってくれることで自分に自信がもてました。そうして話す内容が明確になることで自然と理路整然と話せるようになりました。
内定した今思うこと
私は厚生労働省・国家公務員以外にも沢山の企業・組織に魅力を感じていました。公務員試験との兼ね合いでエントリーしなかった企業も数多くあり、それらに未練がないと言えば嘘になります。公務員バッシングを目にして、情熱を燃やすと同時に複雑な気持ちを抱くこともあります。しかし、この厚生労働省という選択に基本的に後悔はありません。限りある資源を精いっぱい活用し、また悩み苦しんだ結果だからです。
そこで思うのですが、悩んだり不安を感じたりするのは誰しも同じであり、それこそが良い選択への一つのステップではないかということです。悩むほど真剣に考えて出した答えだからこそ自信が持てるのではないでしょうか。ですから、そういった悩みなどをネガティブに捉えずに、ちゃんと前に進んでいるのだと胸を張ってほしいなと思います。
ここまでああだこうだ言ってきましたが、私以外にも、いろいろな人にいろいろな事を言われると思います。しかし、皆さんの真実は皆さんの胸の中にあるのだと思います。ですから、何に気兼ねすることもなく自信を持って皆さんの決断を下してほしいと思います。