09/2/13 診療報酬調査専門組織     平成20年度第1回医療技術評価分科会議事録 1 日   時  平成21年2月13日(金)0:59〜1:43 2 場   所   全国都市会館3階 第1会議室  3 出 席 者  吉田秀樹分科会会長 大滝純司委員 熊本一朗委員 齋藤寿一委員          須田英明委員 重藤えり子委員 手島邦和委員 中村丁次委員          本田浩委員 山口俊晴委員 松村秀雄委員         <事務局>          佐藤医療課長 宇都宮医療課企画官 上條歯科医療管理官           江口医療課長補佐 佐々木医療課長補佐 田宮医療課長補佐 他 4 議   題   ○平成20年度改定における評価について          ○時期診療報酬改定に向けた医療技術の評価・再評価について          ○その他 ○吉田分科会長  ちょうど時間1分ほど早いのですけれども、一人、ちょっと中村先生がいらしていませ んけれども、今年初めての医療技術分科会を始めます。  委員の状況ですけれども、委員は多分前回と変わらないと思いますけれども、本日は4 名の方が欠席でございます。寺本先生と難波先生、野末先生、渡邊先生、4名が欠席でご ざいます。また、例によって、オブザーバーで日本医師会から藤原委員が来るのですけれ ども、今日はちょっと所用でもって来れないということですので、欠席でございます。  それから、皆さん、DPCなんかでダブっていますので、お顔を知っていると思うので すけれども、初めての方もいらっしゃいますので、事務局が大分変わりましたので、江口 補佐から紹介のほう、よろしくお願いします。 ○江口補佐  それでは、紹介させていただきます。  新しく担当が代わりましたので、医療課のほうから紹介させていただきます。  佐藤医療課長でございます。 ○医療課長  よろしくお願いします。 ○江口補佐  小野保険医療企画調査室長ですが、本日は公務によりご欠席となっておりますので、よ ろしくお願いいたします。  それから、三宅医療指導監査室長でございます。 ○医療指導監査室長  三宅でございます。 ○江口補佐  それから、佐々木補佐でございます。 ○佐々木補佐  佐々木でございます。 ○江口補佐  それから、私、新しく担当させていただきます江口でございます。よろしくお願いいた します。  以上でございます。 ○吉田分科会長  では、早速ですけれども、事務局のほうから資料の確認をお願いします。  江口補佐、お願いします。 ○江口補佐  それでは、資料の確認をさせていただきます。  まず、1枚目に席次表がございます。それから、一枚紙で第1回診療報酬調査専門組織 の医療技術評価分科会の議事次第でございます。それから、委員の名簿がございまして、 続いて技―1となっております、医療技術の評価・再評価についてでございます。それか ら、ホチキスどめの技―2、次期診療報酬改定に向けた医療技術の評価・再評価に係る評 価方法等について。それから、技―3、提案書のほうがホチキスどめでございます。それ から、技―4、医療技術評価提案書の記載要領がございます。それから、技―5、こちら のほうは評価票の最後の資料となっております。  資料のほうは以上でございます。何か不足等ございましたら、ご連絡ください。 ○吉田分科会長  資料は全部ございますか。なければ、また後ほどお申出ください。  では、本日は20年度第1回目ですので、復習の意味で20年度改定における評価の方 法あるいは手順について、事務局のほうから説明をお願いします。  皆さん、メンバー一緒ですので知っていると思いますけれども、改めて説明いたします。 ○江口補佐  それでは、ご説明いたします。  まず、技―1のほうの最初の資料のほうをご参照ください。  医療技術の評価・再評価についてということですけれども、こちらにつきましては、前 回の分科会でご議論いただいた内容を、平成20年1月23日の中間の基本小委に報告し た際の資料でございます。こちらにつきましては、平成19年3月から6月までに学会か ら提出のあった要望を評価したものでございます。  まず、1のところで、「医療技術の評価・再評価に係る実施方法」とございますけれど も、こちらのほうの評価・再評価に当たっては、1次評価及び2次評価の2段階としたと いうことで、こちらに書いてあります6つのワーキンググループを設定して1次評価を行 っております。ワーキンググループの一覧はこちらに記載されているとおりでございます。 1次評価で一定度以上の評価をされた技術については、当分科会において分野横断的なよ り幅広い観点から2次評価を行っております。  おめくりいただいて、2番のほうにその評価結果を表にしたものがございます。次のペ ージの図と一緒にあわせてご参考にしていただければと思います。  まず、1次評価結果といたしまして、学会から上がってきた要望が合計で681件ござ いました。1次評価において引き続き検討することが適当とされた技術が233件残りま した。この233件が2次評価のほうにまいりまして、2次評価結果といたしましては、 保険適用とする優先度が高いと考えられる新規技術、こちらのほうが42件、それから再 評価する優先度が高いと考えられる既存技術、これが62件上がってまいりました。この 42件、62件、これにつきましては、平成20年度の改定において対応したということ でございます。  こちらの資料のほうは以上になります。 ○吉田分科会長  先生方、前回やっていますのでご存じだと思いますけれども、1次評価、2次評価とい うことで、6つのワーキンググループをつくって検討しました。最終的にはこの分科会で 最終的な結論をいただいた後、中医協の小委員会に持っていって承認を得るという手続で ございます。  ご質問ございますか。特によろしいですか。これは復習です。  次に、来年の改定に向けた手順につきまして、これも事務局から説明をお願いします。 ○江口補佐  それでは、説明をいたします。  技―2となっております。次期診療報酬改定に向けた医療技術の評価・再評価に係る評 価方法等についてということで、こちらのついては事務局のほうで案のほうを作成いたし ました。  概要のところなのですけれども、これはこれまでの経緯について書いておりますが、医 療技術評価分科会、こちらの分科会におきましては、平成15年度より学会等に技術評価 の希望書の提出を求めまして、医療技術評価の参考にしてきたということです。平成20 年度の改定におきましては、臨床医を中心としたワーキンググループによる1次評価及び 当分科会における2次評価を行って、基本問題小委へ報告したということになっておりま す。次回改定におきましても、この20年度改定と同様に以下のとおりに実施してはとい うことで、こちらに提出しております。  まず、具体的な方法なんですが、まず第1番目に評価対象の技術ということなんですが、 こちらのほうは前回と変更をさせていただいております。この1番についてはちょっと訂 正を1つお願いしたいんですけれども、上から3行目の歯科の部分なんですけれども、こ れは「第13部(歯科矯正)」となっておりますが、これは「第14部(病理診断)」と ここで訂正してください。よろしくお願いいたします。  まず、第1の評価技術の対象なんですけれども、前回の基本小委等でも意見が非常に多 かったので、こちらのほうについては第2章の特掲診療料の第2部の在宅医療というもの を今回から新しく付け加えております。つまり評価対象技術となるものは、原則医科診療 報酬点数表第2章特掲診療料第2部(在宅医療)から第13部(病理診断)、また歯科診 療報酬点数表第2章特掲診療料第2部(在宅医療)から第14部(病理診断)に該当する 技術として評価されている又はされることが適当な医療技術とします。  2番目に分科会において評価対象とする点や評価提案書でございますが、詳細につきま しては後ほどご説明いたします。この提案書に基づいて評価を実施するということで、そ の提出をしていただく学会としまして、日本医学会分科会、内科系学会社会保険連合、外 科系学会社会保険委員会連合、又は日本歯科医学会専門分科会のいずれかに属する学会、 日本薬学会、並びに看護系学会等社会保険連合、こちらの学会から提出していただいては どうかと考えております。  3番目に評価方法についてなんですけれども、こちらにつきましては2段階ということ で、前回同様に1次評価につきましてはワーキンググループを設置して専門的観点から当 該技術に係る評価を実施してということでございます。  技術評価分科会の委員の先生方には、原則としていずれかのワーキンググループに属し ていただくということを考えております。また、ワーキンググループは前回同様に原則非 公開としてはどうかというふうに考えております。  2次評価としましては、1次評価において高く評価された一定数以上の技術を対象に、 医療技術評価分科会、この会全体において、より幅広い観点からの評価を実施するという ことを考えております。  4番目に評価結果の取り扱いでございますが、評価結果は基本問題小委員会に報告する こととしております。  おめくりいただいて、実施スケジュールなんですけれども、こちらにおきまして3月の 上旬には提案書のほうを配布したいと考えております。そこで、6月中旬に提出を締め切 らせていただきまして、この時点で重複する、又は薬事法などの確認を行います。また、 7月から9月にかけてワーキンググループによる評価を行いまして、10月以降に1次評 価の結果に基づいて、この分科会において2次評価を実施して、その結果を基本小委に報 告するというスケジュールを考えております。  次に、具体的なもので、技―3に提案書の案を作成いたしましたが、こちらにつきまし ては前回との変更点を中心にポイントだけをちょっと申し上げたいと思います。後ほど記 載要領のところで詳細のほうをお話しいたしますので、今回は変更点だけをちょっと指摘 いたします。  まず、1つ目なんですけれども、一番上の注のところに「概要版にはポイントのみを、 本紙に既に記載されている内容を変更することなく、空欄を埋める形で記載し、1枚に納 めること、欄外には記載しないこと」、こちらのほうを付け加えさせていただきました。  それから、「(1)有効性」のところのエビデンスレベルのところの注意書きで、「エビデ ンスレベルについては別紙参照の上記載すること」、こちらのほうを加えております。  それから、「(3)普及性」のところなんですけれども、こちらの右のほうの記載する部分 に、「年間対象患者数何人」、「年間実施回数(1人当たり)」、こちらのほうを付け加 えさせていただいております。  「(6)妥当と思われる診療報酬の区分」、こちらにつきましては前回は記載していただく ような形だったんですが、こちらは選択肢をつくりまして、どれかに○をつけていただく と、そういったふうな形に変更しております。  それから、「(8)予想される医療費への影響」というところですが、こちらは右手のほう に書かれている「増加と記載されたことにより技術への評価が変わるものではない」、こ う追加しております。  続きまして、詳細版ですが、こちら前半は特に先ほど見られた概要版とほとんど変わり ないんですが、変更点も一緒です。具体的には、一番上の「本誌に記載されている内容を 変更することなく、空欄を埋める形で記載すること。欄外には記載しないこと」、こうい ったことを含めさせております。  大きく変更はないんですが、2つめくっていただいて大きな変更点は、(11)、(12)のところ でございます。「当該技術に医薬品を用いる場合、その主なものの内容を記載」、それか ら「(12)当該医療技術に医療機器を用いる場合、その主なものの内容を記載」というところ なのですが、こちらのほうは新しく表をつくりまして、その医療機器・医薬品の名称、薬 事法の承認の有無、そして承認番号、それから薬事法の「使用目的、効能又は効果」、こ ういったものの記載を求めるようにしております。  それから、保険既収載の技術用について次のページにございますが、こちらにつきまし ては、前回とほとんど変更はございません。あるのは一番上のやはり「本紙に既に記載さ れている内容を変更することなく」といったところの文章と、あとは報酬区分につきまし て選択肢をつくったということと、あとは既収載されているものの診療報酬のこういった 番号というのをお書きいただくといったことが主な変更点でございます。  あと、普及性の変化ということですが、こちらのほうは年間対象患者数の変化を具体的 に現在何人から何人と、この辺の増減を書いていただくと。それから、年間実施回数の変 化、こういったものも書いていただくことになっております。  あとは、「(4)算定要件の見直し等によって新たに使用される医薬品医療機器」、こうい ったものの記載も求めるようにしております。  それでは、続きまして、記載要領のほうに移らせていただきます。  まず、こちら通則といたしまして、1番に書かれているとおり、評価を提案する技術が 現在診療報酬点数表に収載されていない場合、又は収載されているもの新しいこういった 適応等を拡大したい場合には「保険未収載技術用」、最初に書かれていたあちらのほうの 提案書を利用してくださいということです。  2番については、評価を提案する技術が現在診療報酬点数表に収載されているが、施設 基準、回数制限等の算定要件を見直して、あと点数を見直してほしいと。また、保険収載 の廃止、又はその他の理由によって再評価を提案する場合は「保険既収載技術用」という のを用いるようにというふうになっております。  それから、3番については、保険未収載技術に関しまして「概要版」においてはポイン トのみを記載しまして、1枚に必ず収めるようにというふうになっております。それから、 具体的に文字の大きさについても、10ポイント以上ということは今回書き加えさせてい ただきました。  それから、「詳細版」には「概要版」に記載した事項を裏付けるデータ及びその他必要 な事項を記載して、3枚だったんですが、薬事とその辺のほうのものが1枚増えましたの で、4枚以内というふうに今回はなっております。  4番なんですけれども、これは前回この要領には書いていなかったことなんですけれど も、こちらについては「本紙に既に記載されている内容を変更することなく、空欄を埋め る形で記載し1枚に収めること。欄外には記載しないこと」ということを加えさせていた だきました。こちらにつきましては、決められたホームで必ず提出するようにすることと いうことでお願いしております。もしちょっとホームが違うもので提出した場合は、こち らとしても受け付けないといった方針で原則いきたいと思っております。  それから、5番、「保険収載の必要性のポイント」についてなんですが、こちらにつき ましては当該技術の対象となる疾病等に関する現状及び当該技術が保険収載された際に期 待される効果について、評価項目(安全性、有効性等)に記載したデータ等を用いまして 簡潔に記載すること。いわゆるサマリー的なものを書いてくださいということになってお ります  それから、6番以降は具体的にこの評価項目についてなんですけれども、まず有効性に つきましては、治癒率・死亡率・QOLの改善、診断の正確性の向上等について、当該技 術と類似性を持つ既存技術の有効性と可能な範囲で比較し、データや学会のガイドライン 等に基づいて記載すること。それから、別添を参考にエビデンスレベルのIからVIを明記 するとともに、当該エビデンスに関する資料、論文の写し等を添付することとなっており ます。  エビデンスレベルにつきましては、こちらの資料の最後の6ページのほうに記載されて いるとおり、こちらのほうを参照してつけてくださいということになっております。  7番は評価項目の「(2)安全性」についてなんですけれども、こちらは当該技術を施行し た際に発生した又は発生することが予想される副作用・合併症・事故のリスクについて、 その内容と頻度を記載すること。また、当該技術と類似性を持つ既存技術の安全性を可能 な範囲で比較することとなっております。  それから、「(3)普及性」についてなんですけれども、こちらにつきましてはこの技術の 対象となる患者数の現状及び将来の予測推計を学会のデータや患者調査結果等を活用して 記載することとなっております。  この技術の年間の施行回数及び現状及び将来の予測推計を学会のデータ、又は例えば社 会医療診療行為別調査結果等を活用して記載することとなっております。特に、ここに書 かれております社会医療診療行為別調査を用いての年間実施回数の調べ方といった例をこ ちらに記載しておりますので、こちらを参考にしてくださいということになっております。  それから、9番につきましては、「(4)技術の成熟度」ということになっています。こち らにつきましては、技術の学会等における位置付け、指針の存在、それから難易度につい て記載することとなっています。  10番が「(5)倫理性・社会的妥当性」についてでございます。こちらはこの技術に関し まして、倫理性・社会的妥当性の視点から課題があれば具体的に記載することとなってお ります。こちらで例として、脳死移植における臓器移植法との関係等を例に挙げておりま す。  11番につきましては、「(6)妥当と思われる診療報酬の区分、点数及びその根拠」につ いてということです。こちらにつきましては、この技術が保険収載となった場合に、診療 報酬上妥当と思われる区分に1つ○をつけていただくといった形に今回から変更させてい ただいております。そして、妥当と思われる点数及びその根拠について、新設の場合こち らに記載していただくという形になっております。  12番が「(7)代替する保険既収載技術との比較」ということになっております。当該技 術の導入により代替することが予想される保険既収載技術がある場合は、その区分番号と ともに記載することというふうになっております。また、こちらの技術が既収載技術につ いて、1症例当たりの効果及び費用の比較も行うこと、こちらのほうも記載を求めており ます。  それから、13番、これは「(8)予想される医療費の影響」についてです。こちらについ ては医療費への影響額を書くのですけれども、注意書きにもあるとおり、「増加と記載さ れたことにより技術への評価が変わるものではない」ということを新しく記載しておりま す。  それから、14番、「当該技術の海外における公的医療保険への収載状況」についてと いうことになっています。こちらは詳細版にのみの記載になっておりますが、海外におけ るこういった当該技術の公的医療保険の収載状況について記載することとなっております。 既収載されているか、それとも調べたが確認できない、調べていない、これのいずれかを 選択する形になっております。  それから、15番、「(10)当該技術の先進医療としての取扱」について、これも詳細版の みなんですけれども、こちらにつきましてその技術の先進医療としての取り扱い状況につ いて、こちらに示されているaからeの選択肢を選んで○をつけていただくというふうに なっております。  それから、16番は「(11)当該技術に医薬品を用いる場合、その主なものの内容を記載」、 それから(12)の医療機器を用いる場合、その主なものの記載についてというふうになってお ります。こちらのほうはめくっていただいて先ほど見ていただいた(11)、(12)の表なんですけ れども、こちらのほうは医薬品、医療機器の名称、それから薬事法承認の有無、承認番号、 それから薬事法の「使用目的、効能又は効果、また薬価収載・保険収載の有無、こういっ たものを具体的に書いていただくことになっております。  それから、17番、「関係学会代表者、研究者等」についてですが、こちらも名前のほ うの記載をしていただくことになっております。  それから、18番の「担当者、連絡先」についても同様となっております。  それから、19番につきましては、こちらのほうは保険既収載のほうの技術についてで すけれども、こちらにつきましては「再評価区分」、「具体的な内容」、「(1)再評価の理 由」について、当該技術の保険収載の取扱について再評価を希望する場合は、以下の区分 からいずれかを選択して、その内容と理由を該当欄に記載することとなっております。こ ちらに書いてあるとおり、1番につきましては当該技術に係る現行の施設基準の見直し。 例をこちらのほうで挙げさせていただいております。それから、回数の見直し、こういっ たものになっております。  また、2番につきましては点数の見直し。こういった技術に係る保険点数の再評価、保 険既収載の技術で算定できているものの、別の技術又は加算として評価を希望するもの、 これらについて類似技術と点数の対比、原価との対比等を記載することとなっております。  それから、3番につきましては、保険収載の廃止。これについてはほとんどこういった 技術はもう既に現場では実施されていない、またこういった技術は実施されているが、有 効性・安全性等に疑義が生じていると、こういったことに該当します。  それから、4番についてはその他。  それでは、申しわけございません、資料のほうなんですけれども、今の記載要領の資料 の1ページ目のほうをちょっと訂正していただきたいんですが、通則のところの4番、 「本紙に既に記載されている内容を変更することなく」というのを、「内容」を「様式」 というふうに変更をお願いします。  それから、これはちょっと誤字、恥ずかしいんですけれども、4ページ目の16番、こ れは下線が引いてある部分なんですが、「名称」、「一般名」ときまして、「薬事法上の 承認の有無」、「薬事法」と書いてある「薬価」のところの括弧のところの「保険」の 「険」の字が間違っておりますので、こちらのほうの修正をお願いいたします。  それから、資料の説明、これが最後になりますが、こちらにつきまして最後の技―5の ほうをご覧ください。  こちらにつきましては、実際に先生方に評価していただく評価票の案になっております。 基本的にこれは前回と全く変更点はございません。  まず1枚目のほうは、これは保険未収載技術の1次評価に係る評価法でございます。1 番におきまして、これは技術の有効性・成熟度について、1から5段階まで評価していた だくと。2番について、安全性・倫理性・社会的妥当性の観点から見た保険収載の適切性 について問題があるかないか。3番は普及性に係るデータ等に妥当性について、これは3 段階で評価していただくと。それから、4番は実施施設の限定について、1番の先進医療 とすべき、2の施設基準を設けるべき、3必要なし、この3つから選択していただくこと となっています。  2枚目が保険未収載技術の2次評価の評価票でございます。1番が当該技術の保険収載 に係る必要性・妥当性についてで、こちらは5段階での評価となっております。2番が実 施施設の限定についてで、こちらも先ほどと同じ3つの中から選んでいただくようになっ ております。  続きまして、3枚目が保険既収載技術の1次評価の評価票でございます。こちらについ ても先ほどと同じように、1番が再評価の必要性・妥当性についても評価については5段 階で評価していただく。2番目の普及性に係るデータと妥当性については、低、中、高の 3段階での評価となっております。  最後に保険既収載技術の2次評価の評価票ですが、こちらについては評価項目は1つで、 1番の再評価の必要性・妥当性ということで、5段階の評価をしていただくような形にな っております。  基本的に評価票については前回と全く変更点はないんですが、形式としてこちらとして は電子媒体でするかどうかということを検討中ですので、後ほど先生方からご意見をいた だければと思っております。  資料の説明については以上でございます。 ○吉田分科会長  ご苦労さまでした。これは来年の改定に向けた評価・再評価に係る評価方法と、それか ら技術評価の提案書、それから医療技術の評価票について説明を受けました。  最初に断りますけれども、技―2、今までは検査から病理までとなっていたんですが、 実は前回基本診療料とか在宅医療に関わる技術が103件あったんです。この在宅医療に 関しては各学会からも希望が出るだろうということで、この分科会で在宅医療から検討し てくれということです。  それから、ワーキンググループはご一任いただきますけれども、技術評価分科会の委員 が必ずというか、お入れしたいんですけれども、余り遠方の場合、例えば夜の6時から1 0時までとか、時間外で結構やるものですから大変なので、一応近隣の方ということをこ こでご一任いただけますか。多分前回と同じような近隣の方々で交通費がかからないよう にしてやっていこうと思いますので、よろしくお願いします。  この件につきまして、ご質問ございませんか。 ○熊本委員  今分科会長からご説明があったので分かった面もあるんですけれども、前の改定のとき に基本診療、指導管理料、在宅医療に係る技術が103件まで出てきたわけですね。これ はせっかく提案していただきながら、有効に活用されなかったということですね。 ○吉田分科会長  そうです。 ○熊本委員  今回在宅医療が入ったわけですけれども、その103件の中のほかにも結構出されたも のが今度どうなるのだろうかという思いを持ったのと、ドクターピーンの中の内科的なと ころなんかはなかなかこの中に、こういう明確になったように、評価技術、対象技術の在 宅医療から病理診断となったように見えますけれども、なかなか入れにくいところもある かと思うんです。もちろんそのためか「原則」という言葉が付いているんですけれども、 その後の1次評価で全然2次へも上がれない部分がどうなのかなとちょっと思ったもので すから。 ○吉田分科会長  たしか前回もこれは在宅に関するもの、それから指導管理料が結構あったんですね。従 来のやつだと算定しにくいというので、結構ありましたよね。企画官、覚えていますか。 103件の中の在宅に関する……、覚えていませんね。たしか半分もなかったと思います けれども、十数件ありました。ですから、前回はこの103件については一方的に検討し ないと言ったんですけれども、今年からどうしますか。出てきたら、この場で一回検討し てもらいますか。 ○佐々木補佐  今回ご議論いただいているのは在宅から病理診断ということなんですが、前回も在宅と か基本診療料は入っていなかったんですが、前回もこの技術評価分科会ではなくて、各診 療の担当というのがうちもおりますので、その者には情報提供して、実際の改定の検討材 料としては使っておりますので、そういう意味ではここに出てきたものが無駄になってい るということではございません。 ○吉田分科会長  そうですね、前回から各学会を呼んでヒアリングをやったので、昨日も打ち合わせをし まして、今回も一応出た部分に関しては各学会を呼んでヒアリングをしようと。そうです よね、それでよろしいですか。ヒアリングして、また具体的に決めると。  それから、この日程ですけれども、3月の上旬に提案書を、今日お認めいただきました ら、それを正式に発送しまして、6月中旬で締め切りたい。それで、7月、8月、9月、 例年そうですけれども、夏休みをつぶしてこのワーキンググループで検討します。それで、 先生、外保連、内保連はもうまとまっていますか。 ○齊藤委員  この中味は伝えてありますので、各学会で担当しているので、問題ないと思います。 ○吉田分科会長   外保連はいかがですか。 ○山口委員  こういうスケジュールが分かれば、このとおりやります。 ○吉田分科会長  では、これで今回進めてよろしいですか、この提案書。  どうぞ。 ○須田委員  一昨年のこの会議で、たしか看保連の方からご発言がありまして、そのときから看護系 学会と社会保険連合についても出てきた提案書を評価するということになったと思います が、日本歯科医学会専門分科会ですが、現在認定分科会というのも入れておりまして、で きれば「日本歯科医学会専門分科会・認定分科会」としていただければと思います。 ○吉田分科会長  「分科会・認定分科会」、よろしいですか、歯科の認定分科会ね。 ○須田委員  それから、もう1件なのですけれども、この歯科医学会専門分科会・認定分科会、歯科 の臨床系学会の一部しかカバーできていないのですが、日本歯学系学会協議会というのが ございまして、こちらがほとんど全ての、これは日本学術会議で正式に認定された学会な のですけれども、そちらが全部カバーされておりますので、できればそちらの事務局に送 っていただければ、そちらから全部に配布できるということになりますので、可能であれ ば日本歯学系学会協議会にもこの提案書を提示していただければと思うのですが。 ○吉田分科会長  日本医学会の分科会に入っているのですね。入っていれば行きますけれども。 ○須田委員  必ずしも入っていない。日本医学会に入っているのは、口腔科学会だけです。 ○吉田分科会長  そうですか。  どうぞ。 ○歯科医療管理官  その辺りのところというのは、場合によりますと状況によってはルートが重複している ようなケースもあり得ると思いますので、そちらを精査の上で考えさせていただければと 思います。 ○吉田分科会長  では、事務局で対応すると、よろしいですね。  それから、これは限定していますけれども、実際の提案書はいろいろな研究会から来て いました。聞いたことがない研究会からいっぱい出ていますので、多分厚労省のホームペ ージに載りますので、それで多分見られて、いろいろな患者団体みたいな希望も来ますし、 いろいろな人が見てやっています。  いいですか。では、歯科に関しては、よろしくお願いします。  そのほかご意見ございませんか。どうぞ。 ○山口委員  ちょっとおさらいの中で、前回先進医療専門家会議において保険導入について議論する 医療技術というのがあって、これはここでは取り扱わないということになったと思うんで すね。そのときに、では先進医療専門家会議においてきちっとそれが検討されているのか どうかということを申し上げたら、されるはずですというお答えでしたけれども、具体的 にどのような形でされるんでしょうか。今回も同じような形で行われるわけと思いますが。  というのは、先進医療から導入されたものの中に、評価がちょっと我々としては首をか しげるようなものがあって、その辺りはやはりどこかできちっとチェックされたほうがい いんじゃないかということでちょっとお伺いします。 ○企画官  先進医療専門家会議のほうでは、当然そちらの先進の技術として上がってきているもの については、もちろんきちんとやっているということなんですが、疑問というのがちょっ と我々としては分かりかねるんですけれども、一応ちゃんと専門家会議の中でそれぞれの 各項目について、実績ですとか、あるいはそれぞれ評価委員の評価というものをつけて、 それを最後、全体的にトータルな評価をつけて、保険導入するしない、継続する、あるい はそこでもうやめにするという3つに分けて審査しております。 ○山口委員  この分科会の評価というのは大変いいと思うんです。透明性が高まりましたし、みんな 非常に歓迎なんですけれども、そっちのほうは本当に透明性があるかどうかというとちょ っと疑問なので、むしろ保険を認める点に関しては、やっぱりこういう分科会で本来はや るべきであって、それは先進性があるかとかないということは、それは当然そちらの案件 かと思いますけれども、それが保険収載されるかどうかという案件は、やはりこちらが本 来やったほうがいいんじゃないかなという気持ちがちょっとあるのですけれども、いかが ですか。 ○企画官  先進医療専門家会議についても、それは全て公開の場で議論されております。もちろん 先進医療専門家会議というのは、まず先進医療として認めるかどうかという評価もします が、当然そのときには先進医療という枠組みは、あくまで保険収載を目指す技術について の評価ということで、当然保険導入における観点というか、そういうこちらと同じように 普及性ですとか、安全性などはもちろんですけれども、保険としての普及性などについて もきちんと評価しておりますので、そこら辺については我々としては特段問題があるとい うふうには認識しておりません。 ○吉田分科会長  よろしいですか。昨年、先進医療のほうで再評価を行ったんですね。延々と百何個あり まして、そのうち必要性があるかないかというやつを判断したわけです。それでたしか1 0年ぐらいデータをとって、全然やっていない技術がいっぱいあるんですよ、ゼロという のが。それに関して再評価しようというので絞りまして、たしか41件ぐらいでしたか、 先進医療のほうから出そうと。ただし、最終的には医療課のほうでは分かっていますけれ ども、予算のことがあるんですよ。医療費のことがありまして、余りべらぼうに上がって しまうとなかなか取り上げられないというので、多分だから一番いい評価を受けたやつで も取り入れられなかったというやつが数件あったと思います。  ですから、あの会議もオープンですので、たしかあの会議で決めていただいて、私がこ こで決めたデータを一緒に中医協に持っていきますので、だからここでやれと言えば、先 進医療専門家会議でこうなりましたということを報告いたすことは可能ですよね。 ○山口委員  分かりました。  それから、もう一つ別なことでよろしいですか。この基本診療料とか指導管理料、前回 103件出たやつですけれども、今回外保連でも随分問題になって、意見が2つあって、 きちっと評価できないものは要求すべきではないという意見です。それからもう一つは、 やはり実情困っているものは何とか訴えたいという2つの形があって、この委員会のフォ ーマットではなかなかちょっと書き切れないような形なので、何か別のフォーマットをつ くっていただいたほうが、もし少しでも見るというのであれば、何かフォーマットを提示 していただいたほうがありがたいように思うんですけれども、いかがですか。 ○佐々木補佐  では、お答えいたします。これはあくまでも今回ご議論いただいているこの技術評価分 科会として審議いただくための範囲ということで、それ以外の基本診療料を含めましてな んですけれども、ご要望書というのは通常各学会、こういうルートを通さずに独自に厚生 労働省宛て、もしくは医療課宛てにいただいておりますので、そういう形である様式を特 に定めておりませんので、自由に出していただく、それをまた参考に検討させていただく と、このようなことだと思っております。 ○吉田分科会長  よろしいですか。たしかに、これは毎回そういう希望があるんですよね。指導管理料に 関して、こういう様式だと書きにくいというので、それだったら別に出していただいて、 そのことがあって例のヒアリングをやっていますから、各区学会とヒアリング、その場で 言っていただくと。 ○山口委員  私も個人的にはやはりはっきりした根拠のないことは要求できないので、取り扱うべき ではないと私自身は個人的には考えるんですけれども、いろいろな声があるものでちょっ とお伺いしました。 ○吉田分科会長  そのほかよろしゅうございますか。  では、この場でこの医療技術評価提案書、それから医療技術の評価票についてご確認い ただけますか。これはよろしゅうございますか。  それでは、これは今日決定しましたので、これを3月上旬に、これはホームページでや るんですね。各学会に配るんじゃないでしょう。 ○佐々木補佐  今後の予定でございますが、今日のご議論を踏まえまして、中医協の小委員会のほうで 事務局からご報告させていただいて、その結論を踏まえまして各学会に送付しつつ、ホー ムページでも公表すると、こういう手順でございます。 ○吉田分科会長  あと、今回はだから6月の中旬ぐらいで締め切りですので、少し早めましょうと。前回 も早めたんですけれども、結局遅れて入ってくるのがいっぱいあるんですよね。それで、 一応こちらでは後で事務局に聞きますが、いついつまでと、一応今日は6月中旬までとし てください。 ○山口委員  細かいところで1つだけちょっと質問ですけれども、この記載要領の4のところに「一 枚に収めること」と書いてあるのは、これは概要版のことなんでしょうか、それとも全部 なんでしょうか。 ○江口補佐  申しわけございません。これは概要版のことでございます。 ○山口委員  わかりました。そのように書いてもらったほうがいいと思います。 ○吉田分科会長  概要版が1枚で、詳細版が4枚でしたね。 ○江口補佐  そうです。詳細版が4枚になります。 ○吉田分科会長  そのほかまだ時間がありますけれども、よろしいですか。  では、ご意見がなければ、今日これをお認めいただいて、この様式で発送いたします。  それでは、次回の改定に向けまして、この評価・再評価、前回と同じように6つのワー キンググループをつくります。それで、今回新たに在宅が入りましたので、いつもワーキ ンググループで多いのと少ないのといっぱいあるんですね。たしか山口先生が入っている ところは非常に多いので、どこか要望の少ないグループに入れて検討しますので、それは こちら会長にご一任いただけますか。多分ワーキンググループの5ぐらいになるのかなと 思います。看護とか調剤が入っていますので。あと、ワーキンググループのメンバーにつ いては、先ほど言いましたように、一応原則このメンバーを選ぶんですけれども、なかな か遠方ですと来れませんので、できるだけ東京近辺で選びたいと思います。会長と事務局 に一任いただけますか。ありがとうございます。では、追ってまた発表いたします。  その他で何かございますか、今後の運営に関しまして。  こちらで準備しました議題は以上で、まだ40分しかたっていませんけれども、よろし いですか。今日は春一番が吹くというので、早めに帰りませんと濡れますので。  では、次回につきまして、事務局から何か連絡はございますか。 ○江口補佐  開催については今のところ未定でございますが、詳細が決定しましたら連絡させていた だきますので、よろしくお願いいたします。 ○吉田分科会長  今日はお忙しい中ありがとうございました。1時間以内で終わりました。ありがとうご ざいます。 【照会先】 厚生労働省保険局医療課企画法令第二係 代表 03−5253−1111(内線3276)