07/02/14 医療技術評価分科会平成19年2月14日議事録 07/2/14 診療報酬調査専門組織         平成18年度第1回医療技術評価分科会              (1)日時  平成19年2月14日(水)15:00〜17:00 (2)場所  厚生労働省17階専用18〜20会議室 (3)出席者 吉田英機分科会長 河原和夫委員 熊本一朗委員 田所昌夫委員        須田英明委員 茅野眞男委員 手島邦和委員 野末聖香委員        福原俊一委員 山口俊晴委員 山本義一委員 渡邊清明委員        〈事務局〉        原医療課長 八神保険医療企画調査室長 福田企画官        上條歯科医療管理官 磯部薬剤管理官 神ノ田医療課課長補佐        中野医療課課長補佐 星医療課課長補佐 田口医療課課長補佐        渡辺医療課課長補佐 岩澤医療課課長補佐 他 (4)議題  ○平成17・18年度の取組について        ○平成19年度の医療技術評価・再評価について         評価体制及び方法について         技術評価提案書について         医療技術評価票について        ○その他 (5)議事内容  ○吉田分科会長  それでは皆さんおそろいですので、時間はちょっと早いんですが開催したいと思いま す。  まず、これが18年度の第1回目になります。昨年の改正のときには、先生方には大変 御苦労いただきましてありがとうございました。おかげさまで50の技術が新規で認めら れました。  きょうの委員ですが、大江先生、それから寺本先生、中村先生、吉澤先生が欠席で、 あとは河原先生と福原先生は途中で退席されます。それから医師会の方から鈴木委員が 出るんですが、きょうは所用で出られないということで欠席でございます。  まず早速、審議に入ります。まず資料の確認を事務局からお願いします。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  それでは資料の確認をさせていただきます。お手元の資料、一枚目が議事次第でござ いまして、以降6点の資料を用意させていただいております。技−1が分科会の委員の 名簿でございます。技−2が医療技術の評価・再評価について。技−3が診療報酬改定 結果の検証方針についてです。技−4、こちらが平成20年度改定に向けた医療技術の評 価・再評価にかかる評価体制及び方法について(案)です。技−5が医療技術評価提案 書でございます。最後の技−6が評価票ということでございます。不足等がございまし たらお知らせいただければと思います。 ○吉田分科会長  資料はございますか。では資料はいいですね。  それからこの委員の名簿ですけれど、真ん中辺の野首先生、これは所属が変わったと いうことで、大阪大学名誉教授(歯科補綴)に後で変わりますので、次回からそういう 名前にさせていただきます。  では、本日は第1回のために、先生方はよく御存じですけれど、復習の意味で昨年度 の取り組みについて資料がございますので、事務局からよろしくお願いします。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  それでは御説明します。まず技−2でございますが、医療技術の評価・再評価につい てということで、こちらにつきましては前回、分科会で御議論いただいた内容を平成18 年2月3日の基本小委に報告した際の資料でございます。  1番目のところで、医療技術の評価・再評価の方法とございますが、(1)のところで 昨年ということですから17年になります。2月から6月までに学会から提出のあった医 療技術の評価・再評価にかかる要望を評価の対象としたと。(2)として、評価・再評価 に当たっては一次評価、及び二次評価の2段階としたということで、5分野のワーキン ググループを設定し一次評価を行っております。ワーキンググループの構成はこちらに 書いてあるとおりでございます。  おめくりいただいて(3)でございますが、一次評価で一定程度以上に評価された医 療技術について、当分科会において分野横断的なより幅広い観点から二次評価を行って おります。その評価結果でございますが、2番目のところにまとめております。  まず、一次評価結果といたしまして、学会等からあがってまいりました希望件数が619 件であったところ、一次評価において引き続き検討することが適当とされた技術が249 件残っております。こちらが二次評価の方にまいりまして、二次評価結果といたしまし ては(1)のところ、保険適用する優先度が高いと考えられる新規技術、これが50件。(2)と して、再評価する優先度が高いと考えられる既存技術として86件が挙がっております。 こちらにつきましては18年度改定において所要の対応をしたということでございます。  おめくりいただきまして3ページですが、参考として平成16年度の改定時の状況を載 せております。580件の調査票の届出があったところ、保険導入された技術が31件とい うことでございました。  引き続きまして技−3をごらんいただきたいと思います。16年度改定におきましては、 改定後の状況をこの医療技術評価分科会において検証していただいたところでございま すが、18年度改定後の検証につきましては別途、診療報酬改定結果検証部会という部会 が新たに設置されまして、そちらの方で調査・検証を行うことになっております。この 部会の方で検証方針が取りまとめられておりますので、その概要を御説明申し上げます。  まず、基本的な考え方の2つ目の○のところですが、検証にあたっては18年度改定に おける主要改定項目ごとに検証項目を特定するということで、3通りの方法で検証する こととしております。(1)として、既存の統計調査の結果を用いた検証。(2)として、特別 調査を実施し調査結果を踏まえた検証。(3)として、診療報酬調査専門組織における調査 結果を踏まえた検証ということで、3つに分類しております。  次の○のところで、必要に応じて関係学会や保険者等に調査協力を求めて検証を行っ ていくということでございます。  それで、おめくりいただきまして2ページの一つ目の○ですが、検証結果については 国民にわかりやすい形で公表を行うとしております。  それで2番目に、18年度改定の結果検証の具体的な実施方法についてでございますが、 こちらは別紙にまとめております。3ページ以降でございますが、まず3ページ〜4ペ ージにかけて「検証項目その1」として、特別調査を中心に検証を行うもの、12項目を 挙げております。この中で3ページのところでは、医療費の内容のわかる領収書の発行、 ニコチン依存症管理量の新設、リハビリテーションにかかる評価、あと4ページの中ほ どのところ、後発医薬品の使用促進のための環境整備、それと一番下の歯科診療におけ る情報提供の推進、これら5項目につきましては既に18年度にその調査に着手しており ます。現在は取りまとめ中というような状況でございまして、それ以外の7項目につい ては19年度早々に調査に着手するというような予定になっております。  5ページのところが「検証項目その2」ということで、既存の調査結果を中心に検証 を行うものということで、施設基準の届出状況ですとか、社会医療診療行為別調査等に 基づいて検証を行っていくこととされております。こちらは10項目ございます。  最後の6ページでございますが、こちらが「検証項目その3」ということで、これは DPCと慢性期入院医療にかかる評価、2項目挙がっておりますが、それぞれ診療報酬 調査専門組織が組織されておりますので、そちらの方で調査を企画し検証を行っていく ということになっております。  2ページにお戻りいただきまして、2の2つ目の○でございますが、検証にあたり特 別調査を実施する必要がある項目については、18年度中に可能な限り調査を実施すると いうことで、先ほど御説明したとおり5項目については既に調査に着手しているという ことでございます。それ以外の特別調査項目については、平成19年度当初に調査を実施、 それで19年度中のできるだけ早い時期に最終報告として取りまとめるということにな っております。  次の○で、「なお書き」でございますが、「国民や医療関係者等の関心の高い事項につ いては、必要に応じ社会保障審議会の関係部会への報告を待たずに、検証項目の一部に ついて取りまとめを行い公表することがあり得る」としております。次の○のところで、 「最終取りまとめまでの間に新たに検証が必要となる事項が発生した場合は、随時検証 部会にて検討の上、検証項目として追加する」としております。  あと最後、3番目でございますが、平成18年度改定が医療費全体に及ぼす影響に関す る検証についてということで、「17年度に検証部会において試行的に実施した平成16年 度改定の結果検証において、引き続き検討することとしている。改定が医療費全体に及 ぼす影響に関する検証については、その把握の手法について平成18年度中に検討し、検 証結果については平成19年度の最終報告に盛り込む」としております。  説明は以上でございます。 ○吉田分科会長  ありがとうございます。昨年度の経過ですけれど、どなたか御質問はございますか。 よろしゅうございますね。これは実際に中医協の中で検証委員会がございまして、ずっ と検証をしております。それで19年度の末ぐらいには公表するということでした。よろ しゅうございますね。  では続きまして、今度は平成20年の改定に向けていよいよ動き出すわけですが、この 医療技術評価につきまして事務局から説明をよろしくお願いします。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  はい、それでは御説明申し上げます。診調組技−4をごらんいただきたいと思います。 平成20年度改定に向けた評価・再評価にかかる評価体制及び方法についてということで、 事務局の方で案を作成しております。  概要のところ、これまでの経緯等について書いておりますが、この医療技術評価分科 会においては平成15年度より学会等に技術評価希望書の提出を求め、医療技術評価の参 考にしてきたということですが、平成18年度改定においては臨床医を中心としたワーキ ンググループによる一次評価、及び当分科会における二次評価を行って基本問題小委へ 報告したと。平成20年度改定においても、この18年度改定と同様に以下のとおり実施 してはどうかとしております。  具体的な方法でございますが、先ほどの説明とダブるところがございますが、まず1 番目に分科会における評価対象技術としまして、原則として以下、資料報酬点数表の第 2章、特掲診療料の第3部(検査)から第12部(放射線治療)までと、歯科診療報酬点 数表の第2章特掲診療料の第3部(検査)から第13部(歯科矯正)に該当する技術とし て評価されている、またはされることが適当な医療技術、これを評価対象としてはどう かと考えております。  2番目に、分科会において評価対象とする評価提案書でございますが、その案を後ほ ど御説明しますが、この提案書に基づいて評価を実施するということで、「※」のところ がありますが、その提出をしていただく学会として日本医学会分科会、内科系学会社会 保険連合、外科系学会社会保険委員会連合、または日本歯科医学会専門分科会のいずれ かに属する学会、あとは日本薬学会、日本看護学会、これらの学会から提出していただ いてはどうかと考えております。  それで3番目に評価の方法でございます。評価は2段階ということで、前回同様に一 次評価につきましてはワーキンググループを設置し、専門的観点から当該技術にかかる 評価を実施ということで、技術評価分科会の委員の先生方にはいずれかのワーキンググ ループに属していただくことを考えております。ワーキンググループは原則非公開とし てはどうかと考えております。これも前回と同様でございます。二次評価としましては、 一次評価結果において高く評価された一定数以上の技術を対象に、医療技術評価分科会 全体会合において、より幅広い観点から評価を実施しております。  4番目に評価結果の取り扱いでございますが、評価結果は基本問題小委員会に報告す るとしております。  おめくりいただきまして2ページでございますが、若干18年度改定において実施され た技術評価体制からの変更点をまとめております。(1)としまして、「技術評価希望書」 という名称でございましたが、これを「技術評価提案書」に変更してはどうかと考えて おります。この趣旨でございますが、近年プラス改定がなかなか望めない中でやはり、 限られた医療費の中でいかに質の高い医療を効率的に提供していくか、ということが課 題となっておりますので、学会の先生方にもそういう観点からぜひいい提案をしていた だきたいということでございます。従来のようにこういうものを入れてほしいというよ うな希望だけでなくて、こういうものを適正化してはどうかというようなことも含めて 提案していただきたいということでございます。  (2)でございますが、今の話ともつながるんですが、再評価区分の点数の見直しの ところ、従来は増点のみということでしたが、増点するものと減点するもの2つの項目 に分けてはどうかと考えております。(3)としまして、保険未収載技術の評価提案書に おいて、技術の導入に伴い代替される保険既収載技術との比較を記載していただいたら どうかということでございます。具体的には後ほどまた御説明します。  5番目に実施スケジュールでございますが、本日の分科会で御承認いただけましたら、 3月上旬にも提案書を各学会に配布したいと考えております。一部訂正がありますが、 6月上旬としておりますが、6月下旬に訂正願います。6月下旬を提出の締め切りとし て、その後、重複とか薬事法などの確認をしていくこととしております。7月から9月 にかけてワーキンググループによる評価を行い、10月以降一次評価の結果に基づいてこ の分科会において二次評価を実施し、その結果を基本問題小委員会に報告するというス ケジュールを考えております。  提案書の説明をさせていただきます。技−5をごらんいただきたいと思います。ほぼ 前回と同じでございますが、変わったところを中心に御説明しますと、1列目のところ で名称が「医療技術評価提案書」に変わっております。「希望書」から「提案書」に変わ ったということでございます。その他は大体同じでして、(1)の有効性、安全性、普及性、 (4)が技術の成熟度、(5)が倫理性・社会的妥当性、(6)として予想される医療費への影響、 (7)として妥当と思われる診療報酬の区分、点数及びその根拠と続きます。(8)が新規の項 目ということで、この新規の技術によって代替される保険既収載技術との比較を詳細に 書いていただいたらどうかと考えております。効果、安全性等を含む比較、それと費用 の比較をまとめていただいてはどうかということでございます。(9)としてその他として おります。こちらが概要版でございます。  2ページに詳細版を御用意しておりますが、こちらも変わったところは提案書という 名前に変わったということで、この2ページについては前回のものと同様でございます。  おめくりいただいて3ページのところで、9番目が先ほどの説明のとおり追加になっ ております。10番目が当該技術の先進医療としての取り扱い、11番目が当該技術に医薬 品を用いる場合、その主なものの内容を記載。あと次の12番目が、当該技術に医療機器 を用いる場合、その主なものの内容を記載としております。その他、関係学会、代表的 研究者等、または連絡先等を最後に書いていただくこととしております。  4ページ以降が再評価提案書でございます。こちらは既に既収載の技術についての提 案をいただくための様式でございます。変更点は上から3つ目のところ、再評価区分の ところで、2番と3番、2番が点数の見直し(増点)、3番が点数の見直し(減点)とい うことで2つに分けております。そのほかは変更なしでございますが、評価項目として は(1)の再評価の理由、(2)が普及性の変化、(3)が予想される医療費への影響となっており ます。  5ページがその詳細版でございます。こちらは特に変更はございません。名前の変更 のみでございます。  6ページ以降に記載要領をまとめております。ざっとポイントだけ御説明申し上げま すと、まず通則の1番として、こちらは新たな適応疾患等に保険適用を拡大したい場合、 この場合は保険未収載技術用の提案書を用いるということです。  それで2番目のところが、現在、診療報酬点数表に収載されているが、算定要件の見 直しですとか、点数の見直し等が必要なもの、これは保険既収載技術用の提案書を使っ ていただくという説明が書かれております。3番目に概要版でございますが、概要版に はポイントのみを記載していただいて、一枚に収めていただきたいということです。詳 細版につきましては、概要版に記載した事項を裏づけるデータと詳細な事項を記載して もらって、こちらも3枚以内に収めていただくこととしております。  4番目が代表者名の横に捺印すること。5番目のところが、保険収載の必要性のポイ ントについてでございますが、こちらには対象となる疾病等に関する現状とか、保険収 載された際に期待される効果等について評価項目に記載したデータ等を用いて簡潔に記 載していただくこととしております。いわばサマリーとしてまとめていただくというも のでございます。6番目ですが、(1)の有効性の欄には、治癒率、死亡率、QOLの改善、 診断の正確性の向上等について有効性をまとめていただくというものでございます。そ れでエビデンスレベルについて、I〜VIということですが、こちらは最後の10ページに まとめておりますが、こちらのエビデンスレベルの基準に沿って整理していただくとい うことになっております。  お戻りいただきまして6ページの一番下、7番目のところですが、(2)の安全性の欄に つきましては発生が予想される副作用・合併症・事故等のリスクについてまとめていた だくこととしております。  7ページの上、(3)の普及性についてでございますが、患者数について学会のデータ、 患者調査のデータ等を活用して記載していただくこととしております。また、この技術 の施行回数の現状、将来予測推計を、学会のデータ、あるいは社会医療診療行為別調査 の結果等を活用して記載していただくこととしております。どの程度普及している技術 なのかというところをまとめていただく欄でございます。  (4)として、技術の成熟度についてですが、学会等における位置づけ、指針が存在する かどうか、その技術の難易度等について記載していただくこととしております。  (5)の倫理性・社会的妥当性についてですが、倫理性・社会的妥当性の観点から課題が あるかどうか、あれば具体的に記載するということです。例として、脳死移植における 臓器移植法との関係等を挙げております。  次の(6)の予想される医療費への影響でございますが、当該技術を保険収載した場合に 想定される医療費への影響を記載していただくこととしております。また、その際に当 該技術が用いられることにより減少が期待される医療費が想定できる場合には、あわせ て記載していただくこととしております。  おめくりいただきまして8ページの上のところ、(7)でございますが、当該技術の海外 における公的医療保険の収載状況、これを調べていただくということで、収載されてい るかどうか、調べたが収載を確認できない、あるいは調べていないというようなことで 記載していただくこととしております。  次の(8)が、妥当と思われる診療報酬の区分、点数及びその根拠についてでございます。 これは保険収載となった場合に、診療報酬点数上、妥当と思われる区分、点数及びその 根拠を記載していただくこととしております。  (9)、代替する保険既収載技術との比較でございます。この技術の導入により代替する ことが予想される保険既収載技術がある場合については、区分番号とともに記載してい ただくと。それでその当該技術と既収載技術について効果とか費用について比較し記載 してもらうということでございます。  次の(10)のところですが、ちょっと訂正がございます。「高度先進医療としての取扱」と 書いてございますが、「高度」というところを削除していただければと思います。「当該 技術の先進医療としての取り扱いについて」ということで、承認を受けているかどうか、 申請したが却下された、申請中、把握していない、ということで記載していただくこと としております。  次が(11)、当該技術に医薬品を用いる場合、その主なものの内容を記載と。また(12)のと ころで、当該技術に医療機器を用いる場合、その主なものの内容を記載ということで、 薬事法上の承認状況を確認する必要がありますので、その主な医薬品・医療機器につい て薬事法上の承認の有無、承認の内容、薬価収載あるいは保険適用の有無の内容を記載 していただくこととしております。  9ページでございます。17番のところで、関係学会、代表的研究者の名前を記載して いただくと。18番が、担当者、連絡先を記載ということでございます。  次に、保険既収載技術用提案書の記載方法でございますが、ほぼ重なっているかと思 いますが、19番のところで、再評価区分、具体的な内容、(1)の再評価の理由について記 載していただくということで、1番の算定要件の見直しですとか、2番目の点数の見直 し、保険収載の廃止、4のその他ということで、それぞれ説明を記載していただくこと としております。  あと最後の資料でございます。診調組技−6でございますが、こちらは先生方に評価 していただく際の評価票でございます。まず、未収載技術の一次評価のための評価票で す。これは前回と同じでございます。特に変更しておりませんが、評価項目としては技 術の有効性、成熟度について1〜5まで5段階で評価していただくと。またそのコメン トを記載していただくということでございます。それで2番目が、安全性・倫理性・社 会的妥当性の観点から見た保険収載の適切性についてということで、問題があるかない かを記載してもらいます。3番目が普及性のかかるデータ等の妥当性についてというこ とで、こちらに書いてあるとおり3段階で評価していただいたらどうかということです。 それで最後に4番目でございますが、実施施設の限定について。こちらは先進医療とす べきか、施設基準を設けるべきか、必要なしと、この3段階で評価していただくことと しております。  2ページが、保険未収載技術の二次評価用の評価票でございます。こちらは評価項目 としては2項目ということで、当該技術の保険収載にかかる必要性・妥当性について5 段階の評価をしていただき、また2番目として実施施設の限定について、一次評価と同 様に評価をしていただくということでございます。  3ページが、保険既収載技術の一次評価の評価票でございます。2項目の評価項目が ございまして、再評価の必要性・妥当性について5段階評価をしていただくと。また、 普及性にかかるデータの妥当性について3段階の評価をしていただくこととしておりま す。  最後の4ページですが、二次評価の評価票ということで、再評価の必要性・妥当性に ついて5段階の評価をしていただくということでございます。  説明は以上でございます。 ○吉田分科会長  技の4〜6まで説明いただきました。特にこれは医学会、あるいは内保連・外保連を 通じて出してもらうという案です。特に技−4につきましてはどなたか御意見はござい ますか。どうぞ。 ○茅野委員  内保連から出ております茅野と申します。2つ質問があります。まず、一つは簡単な ことで、技−4の2ページ目の実施スケジュールですが、6月下旬と書いてありますが、 これは何日ということをそのうちにはっきり言ってくれるんでしょうか。我々内保連会 で6月25日と言ってしまったもので、提案書配布のときまでに何日と言っていただける のかどうかということを。 ○吉田分科会長  先ほど打ち合わせまして、一応6月29日ですね。 ○茅野委員  29日ですね。はい。それから2番目の質問ですが、技−4の1ページの1の分科会に おける評価対象技術というところです。それで内保連例会からの質問なんですが、この 対象が第3部検査から第12部、または歯科ということはわかったと。そうすると、これ に該当しない1部とか2部、入院基本料とか外来再診料とかああいうようなものはどこ に持っていったらいいのか聞いておいてくれということだったんで。 ○吉田分科会長  では僕が答えますので。前回、要するに日本医師会の方で細かい技術は分科会でやっ てほしいと。それで初・再診料、それから指導管理、ああいうものについては日本医師 会でやらせてくれということだったんですね。ですが、多分これは日本医師会からも同 じような要望が出てくるんですね。前回と同じように。ですからこの分科会としては一 応、限定して第3部から第12部までにしようかということで、前回もやったんですね。 ○茅野委員  日本医師会でやらせてくれ、というのはどういう意味なんですか。例えば中医協に日 本医師会という窓口があるという意味なんですか。 ○吉田分科会長  中医協は日本医師会しか出ていないんですね。あとは病院協会と。我々は説明の中で 委員じゃないんですよ。それで結果的に日本医師会としては細かいことは分科会に一任 しようと。だけど、大枠については日本医師会でやらせてくれと言うんですね。前の執 行部ではそうだったんですよ。それで今回はどうしますか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  そもそもこの医療技術評価分科会の役割として細かな技術について専門的なお立場か ら評価していただくということでございますので、こちらに挙げているような特掲診療 料の第3部から第12部、こちらにそういう技術関係のものが収載されておりますので、 そこの部分について評価していただいたらどうかという提案でございます。 ○茅野委員  それはわかりましたから、そうじゃないところの窓口はどこかとお聞きしているわけ です。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  それはまた別途、直接、厚生労働省でも中医協でも御要望をいただければそれは。 ○茅野委員  例えば中医協といえばどこになるわけですか、具体的には。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  常時そういう要望等については受け付けておりますので、それは改定作業のときに参 考にさせていただきます。 ○茅野委員  では受け付けたはいいけれど、どういう過程で、どうなって、どうしてだめなのかと か、ここの分科会の方はそれがしっかりしていると思うんですよ。こういう評価で、500 件で二次評価はこうでしたという報告もあるし、検証もあるんだけれど、今、質問に出 ていることに関しては、一体受け付けで議論されたかどうかもわからないじゃないかと 言われているんですが。 ○吉田分科会長  特に内保連は多いんですよね。慢性疾患指導とかいろいろな上のものがあるんですよ。 これはどうしますか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  まさにそれは中医協の中で議論していただくことになっていますので、いただいた要 望等については真摯に受け止めて、また検討させていただきたいと思っております。ち ょっとこの分科会とは別のところでということになりますが。 ○茅野委員  それはわかっていますが、窓口はどこかとお聞きしているわけでありまして。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  ですから、先ほども申し上げましたとおり、医療課でも受け付けておりますので、何 か御要望等があれば提出していただければ、それについては御検討させていただきます。 ○吉田分科会長  これはあくまで「原則」と書いてありますので、もし内保連で例の慢性疾患指導とか いろいろな多分希望があると思うんですよ。そういうものに関してはこの用紙を使って 出してもいいわけでしょう。一応、これは原則なので。これは日本医師会から言われた んですか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  特に様式等が定められているものではありませんので。 ○吉田分科会長  ただ、中医協に出せと言われても、どこでどうなるか我々はわからないんですよ。だ から、できればこの会を通してやった方が安全というか、出す方は安心しますよね。こ こで検討されたんだと。ただ、きょうは日本医師会が来ておりませんので、日本医師会 がそれですることないと言われて、日本医師会も希望があったんですよ。これ以上の上 のことに関してやらせてくれと。全体的なことはお金がかかるからと言ったんですが。 では、これは日本医師会の方にも確認していただけますか。前回、そう言われたんです。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  余り日本医師会は関係ないと思っていまして、これはあくまでも中医協としての組織 として、どの範囲を検討の対象にするかということですから。日本医師会がどうこうと いうのは関係ありません。 ○吉田分科会長  では一応これは原則なので。 ○山口委員  外保連でもそういう議論がありまして、そのときには総論的なことは医師会にやって 頂くべき部分と考えておりました。しかし、茅野先生のおっしゃるとおり、それでは一 体どうなっているのかよくわからないということも事実です。したがって、そういう総 論的なことに関しても、外保連とか内保連が取りまとめて意見を述べてもいいのではな いかと私は思います。 ○吉田分科会長  はい、ではこの分科会で決定をいただければ、これは文言を修正しますが。 ○茅野委員  それはぜひ窓口ははっきりさせていただければありがたいのでお願いします。唯一、 1カ所でなければならないということもないと思いますので。  ○吉田分科会長  どうしますか、これは。「原則」が入っているので、「原則第3部から12部」ですが、 それ以外のことについても多分この様式が使えると思うんですね。多分使えますよ。何 とかに関する指導管理料を新設してくれとか。使えませんかね。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  先ほども申し上げましたとおり、技術を評価していただくための分科会でございます ので、そういうものであれば提案していただければと思いますが。事務局としてはそう いうものはやはりこちらに書いてあるとおり、第3部から第12部に集約されているので はないかと理解しておりますが。 ○吉田分科会長  いかがでしょうか。どうぞ。 ○山口委員  要するに、そういうことがあったら医師会と相談して、そちらの方からプッシュして くださいということだと思いますが、今までそういう話し合いは行われておりませんで した。今後は内保連と外保連と一緒に医師会と話しあった上で決めたらいかがでしょう か。 ○茅野委員  では、よろしくお願いします。 ○吉田分科会長  そのほか御意見はございませんか。どうぞ。 ○手島委員  今の技−4の2のところですが、前回、議論があって学会を経由して提出するという ことになったんですが、薬剤関係では薬学会が前回窓口に出てきたんですけれど、薬学 会は学術研究をやっているところで、余り調査の実務についてやっていないところで、 出てきたのを見ますと病院薬剤師会とか専門の団体の意見がそのまま出てくるというよ うなことでありましたので、そうであったら直接出せる道というのがあった方がよろし いんじゃないかと思いますので、御検討いただきたいと思います。 ○吉田分科会長  だから前回は619の中に聞いたこともない学会名もいっぱいありましたよね。これは 限定してしまうと皆さん側から学会から外保連・内保連、それから日本医学会に所属し ていない学会が結構あるそうです。リハビリ関係とか。ですから、これはあくまでも原 則としておいた方がいいんじゃないでしょうか。これは希望書は公表されますので、厚 労省のホームページから皆見るんですね。だから前回も全然聞いたこともない学会から もいっぱい出ていました。だから、これも原則これにするけれど、ほかでもいいよとい うことを言ってあげないと。それでいかがでしょうか、事務局は。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  それを門前払いにするということではございませんが、恐らくここに書かれている学 会で大体網羅されているんじゃないかと考えておりまして、ある程度集約していただか ないと評価の作業も膨大になりますので、できればある程度まとまった形で個別にとい うことではなく出していただければと思います。ただ、繰り返しになりますが門前払い ということではございませんので、いい提案があれば出していただければと思います。 ○吉田分科会長  確か前回は臨床検査か何かでありましたよね。何か臨床検査学会じゃない学会でこう いう検査を希望するんだというのが結構出まして。 ○渡邊委員  できるだけ集約するというのも一つの考え方だと思いますので、ただ、そのインフォ メーションが入らないものですから、それはそちらの方で何かしていただかないと困る んじゃないかと思いますが。 ○吉田分科会長  前回も内保連・外保連に問い合わせる団体があったり、要するに個人的にあったんで すが。要するに、ホームページで公開していますので開いてくれと言って開いてもらい ましたので、多分これは皆さんこれから見ますので、前回でそういう経験をしています ので。では、2番はよろしいですか。どうぞ。 ○野末委員  同じくこの2番に関してですが、前回は日本看護学会からということで看護分野では 提出をしておりましたが、昨年の7月に日本看護学会を含め40余りの看護系でなる看護 系学会と社会保険連合という内保連・外保連にならいまして「看保連」というように、 そのような組織が設立されまして、そちらの方からの提出ということでお願いを。 ○吉田分科会長  よろしゅうございますか。看保連が新しくできたということで、ではこれは「日本看 護学会等」としておきますか。 ○野末委員  いいえ、できれば看護系学会と社会保険連合ということでお願いしたいと思います。 ○吉田分科会長  では神ノ田さんいいですか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  ちょっと確認ですが、その40学会を個別に出してくるということですか。 ○野末委員  いいえ違います。ここの看保連で集約して。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  看保連と日本看護学会とは全く関係がないのでしょうか。 ○野末委員  日本看護学会はその看保連の中の一つの学会に含まれるということになります。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  先ほども御説明したんですが、前回、先生方は経験されていると思うんですが、非常 に膨大な量が上がってきますので、なるべく集約した形で出していただいた方がよろし いんじゃないかなと思いますが、そこら辺はぜひちょっと御意見等をお聞かせいただけ ればと思います。 ○吉田分科会長  平成17年度の基本問題小委員会では限定したら文句が出まして、確か幅広く受け付け ろと言われて、受けてしまったんですよ。 ○野末委員  集約の形になるかと思いますけれど。 ○福原委員  評価方法なんですけれど、技−5で有効性というのがあるんですが、治癒率、死亡率、 QOLの改善、エビデンスレベルの明確化とあるんですが、これは診療ガイドラインの 作成でも明らかになったんですが、見込まれるのはほとんどエビデンスがないというこ とが見込まれるので、その場合にどうやってこの有効性を評価するかということは、現 実的な戦略としてというか、基準を考えておかないと結局、絵に描いた餅になって終わ ってしまうのではないかと危惧しますが、いかがでしょうか。 ○吉田分科会長  これについて事務局はいかがですか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  エビデンスレベルについてはこちらの資料の最後のページ、10ページに抜粋として載 せております。それで詳細な下に書いてあるガイドラインもつくられているようなので、 そちらを御参照いただきたいということでございます。それで保険適用するという前提 として、ある程度のエビデンスが確立しているということが大前提でございますので、 こういう基準に基づいてしっかりと評価してもらって、それに基づいてどの範囲を保険 収載するかということを検討していただいてはどうかということです。 ○福原委員  このエビデンスの基準はあるんですが、これはほとんど日本ではエビデンスはないん ですよ。診療ガイドラインをつくったときに明らかになったんですが。ですからもっと 現実的に考えて、そのエビデンスレベルの基準に合うようなものがない場合がほとんど なので、その場合はどうするのかということを現実的に考えておかないと、結局また混 乱を来たして終わるんじゃないかと思うんですが。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  先生がおっしゃるのは海外にはあるけれど国内にはないということでしょうか。海外 のエビデンスも含めてこの基準に基づいて提案していただければと思うんですが。 ○山口委員  私も福原先生と同じ意見です。このエビデンスレベルというのは外国のペーパーでラ ンダムスタディをやって差が出たとか、推計学的に有意の差があるということに過ぎな いのです。その差が実際に臨床的に意味があるかということとは全く別な問題です。で すから今、「それが大前提」とおっしゃいましたが、これは大きな間違いで、前提ではな いと思います。このエビデンスレベルは確立しているというかというのは、大前提では なくて、それは臨床的な意義を裏付ける補足に過ぎません。やはり現実の問題として臨 床的に有効か、有効でないかという判断は別なものだと私は思います。実際我々が行っ ている診療行為の中で本当に、厚生労働省のいうところのエビデンスレベルの高いもの があるのはほんのわずかだと思います。ですから、そこを見逃してしまうというのが福 原先生の危惧しておられるところだと思いますし、私もガイドラインをつくりましたけ れど、福原先生と同様の意見です。  ただ、でき上がったガイドラインというのは極めて妥当なものだと思いますし、やは りそういうものを尊重していただきたいと思います。それで、それについては外保連で ヒアリングをやってほしいという希望があります。一つ一つの学会でやる必要はないけ れど、ある程度まとめて、このエビデンスレベルで出ない生の声を短い時間でもいいか ら聞いてほしいという要望がある、というのをお伝えしておきます。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  やはり保険収載するというのは、やはり大前提として、エビデンスがある程度確立し ているということが求められると思います。全くないということであれば、まずは研究 レベルでそういうデータを集めていただくというところから始めて、それで学会の中で ある程度、これについては有効性・安全性について確認できたというものが出てきたら、 それを順次、保険適用していくということですので、そこら辺の目安としてこういうも のを基準に判断していただきたいということでございます。 ○山口委員  ということは今、保険収載されているのは、もう最初の立ち上がりからエビデンスが あったものを集めたということでしょうか。そういうものが実際にあったんでしょうか。 私は、今収載されているものでさえ、エビデンスはほとんどないものが多数あると思い ます。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  少なくとも新規の技術についてどういう手順、手続きで導入していくかということに ついては先進医療とか幾つか制度がありますので、そういう中でその有効性、安全性に ついて確認していくということになっております。 ○山口委員  決してエビデンスレベルを否定しているわけではありませんが、それがあることが大 前提になって、それを軸として動いてはいけないということを申し上げているだけです。 これを尊重するということは大事なことですけれど、医療の大きな枠組みというのはそ ういうことだけでは決まっていないということを申し上げたいと思います。 ○茅野委員  内保連としても山口先生がおっしゃるように、この有効性のところにこういう学会ガ イドラインに載っているということを入れさせていただければ満足なんですが。 ○吉田分科会長  いかがですか。これは修正ですね。技−5の評価項目です。これは確か前回もこのエ ビデンスレベルは不明という意見がありまして、そのために専門家を呼んでこれはどう だろうかということでやったんですね。一次評価のときに、確か各学会で明確なエビデ ンスレベルはないよというのが結構あったんですね。だから、それは山口先生がおっし ゃるように、それがあったのでヒアリングをしようということでやってくれたんですね。 ヒアリングするとわかるんですよ、学会として非常にエビデンスレベルは決められない けれど非常に重要だとか、これはちょっとまだ早いよとか、そういうので決まったんで すね。どうぞ。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  ちょっと誤解があったのかもしれないんですが、このエビデンスレベルですべて判断 しようということではございません。こちらの提案書の方でも自由記載で、例えば学会 でガイドラインとして認められているとか、そういうことは必要に応じて書くことはで きますので、そういうものも含めて総合的に判断していただくということになるかと思 います。エビデンスレベル自体を変えるというのはちょっと難しいんじゃないかなと思 いますが。 ○吉田分科会長  ではこれは1〜6まででなく、「不明」という項目を入れたらだめですか。結構、前回 はあったんですよ。このエビデンスレベルをつけようがないというのが。 ○茅野委員  ちょっと誤解があるので。エビデンスレベルを変更しろと言っているのではなくて、 この(1)有効性の中で「・」が2つありますね。治癒率、それからエビデンスレベルの明 確化、その次に「・」一つとして、「学会ガイドライン」とかを言ってくれればいいかな と。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  今の点については了解しました。「ガイドライン等」ということで。 ○吉田分科会長  どうぞ。 ○福原委員  もう少し横断的な基準をつくられたらいいんじゃないかと思うんですね。エビデンス が国内にない場合にはどうするか、海外のエビデンスも参考にするとか、あるいは学会 の診療ガイドラインを参考にするとか、もう少しエビデンスがない場合にどうするかと いう基準を明確にされるのが次のステップなのではないかなと思うんですが、基準がな いままに何か診療ガイドラインを参考にしてとか、何か散文的になってしまうと結局、 恣意性が入って政治的決着とかそういう話になってしまうので、もう少し国民にもわか りやすい基準があった方がよろしいんじゃないかなと思うんですが。 ○吉田分科会長  変更可能ですか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  そういうものがあるのであればと思うんですが、つくるのに時間がかかりますよね。 もう3月早々には送りたいと考えておりまして、それに間に合うようなものがあればと いうことですが。 ○山口委員  ちょっと誤解があると思うのでつけ加えます。この欄はガイドラインをつけ加えるぐ らいで、私はいいと思います。ただ、「これが前提だ」というそういう発言に対して、私 はそれは違うのではないかということを申し上げたかっただけです。そのほかのことに ついてほかの部分でも書けますので、できればヒアリングをやっていただきたいという のがお願いであって、これはおかしいというわけではありません。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  例えばこのエビデンスのレベルのところで、一番下の6、専門委員会や専門家個人の 意見みたいなことも書かれているわけですね。非常に広くこのエビデンスというのをと らえておりまして、全く専門家もこんなものは必要ないというものは全く箸にも棒にも かからない、エビデンスがゼロということになるかと思うんですが、そういうものは保 険収載ということはあり得ないんじゃないかと思っています。ただ、エビデンスにもレ ベルがありますので、それについてこのスケールを参考に御検討いただいたらどうかと いうことでございます。 ○吉田分科会長  これは一応前の希望書から提案書に変わっていますので、これは多分、中医協を通さ ないとだめでしょう。名称の変更は。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  きょう御了解いただければ基本問題小委に御報告する予定です。 ○吉田分科会長  いかがですか、これはもう時間がないので一応こういう説明がありましたので、有効 性のところには3つのポチで「学会ガイドライン等」と入れて、それでやっていただけ ませんか。 ○福原委員  今回、時間がないのはわかるんですが、また次回も時間がないということで同じこと なので、これを機会にやっぱり中長期的にこういう基準をつくるようなコミッティをつ くられてはいかがでしょうか。 ○吉田分科会長  そうですね。では分科会としてエビデンスレベルについてもうちょっと詳しい素案を つくるという条件でよろしいですか。はい。  それから一つ気がついたんですが、先ほど代表者名で印鑑を押しますよね。そうする と、これは技−5の用紙で、代表者名の後ろに「印」と書かないと押さない人が出てき ますよね。それと、担当者はいいんですね。既収載技術の担当者のときには印鑑は要ら ない。よろしいですか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  それでは代表者名のところに「印」ということで入れたいと思います。 ○吉田分科会長  そのほか気がつかれた点はございますか。 ○茅野委員  ヒアリングの話が出たんですが、内保連の例会でもやはり今、山口先生が御指摘のよ うに、この前、非常にヒアリングをやっていただいて好評でしたので、今回もぜひスケ ジュールの中に入れてほしいという要望が強かったんです。 ○吉田分科会長  これは医療課の方はよろしいですね。ただ、先ほどの打ち合わせでは前回と同様にし たいと。これに従って一応、希望書は出ますけれど、各学会の代表を呼んでヒアリング をしたいということで、よろしいですか。そのほかよろしゅうございますか。  御意見がなければここの分科会として、医療技術の評価・再評価の体制及び方法につ いて御決定をいただきたいんです。前回とほぼ同様ですけれど、一部は変わっています けれど、一応この方式でやりたいと思いますが、いかがですか。きょう決めませんと、 中医協の了解を取らなければいけませんから。よろしゅうございますか。先ほどの意見 を踏まえて付帯決議としてつけます。 ○全員  異議なし。 ○吉田分科会長  では、この様式、日程でやっていただくということで、一応3月に公表しまして、6 月29日締め切り、それで7月、8月、9月とまたワーキンググループをつくりますので ワーキンググループで検討して、またこの結果を持ち上げます。それでワーキンググル ープについては前回同様、分科会長に御一任いただきたいと思いますが、いかがですか。 よろしゅうございますか。 ○全員  異議なし。 ○吉田分科会長  はい、では以上のようにさせていただきます。事務局から何か御意見はございますか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  一応、確認をさせていただきたいと思います。技-4のところで、提出していただく学 会について御意見があったかと思います。一応こちらのペーパーではこのような形であ る程度絞らせていただいておりますが、その他の学会についても御意見、御提案があれ ば受け付けるということを確認させていただきたいと思います。文章としてはなかなか。 ○吉田分科会長  「原則」が入っていればいいんじゃないですか。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  では原則、この学会にするということで。それで2ページのところで、スケジュール のところ、6月上旬と書いておりましたが、6月29日、金曜日のようですが、そういう ことで日にちを確定したいと思います。あとは技−5で提案書の方で、代表者名のとこ ろで印鑑をつくための「印」という字を入れるということと、あとは評価項目の有効性 のところで、「学会ガイドライン等」という文言を加えるということです。また、先ほど の資料で日本看護学会というのは看護学会・社会保険連合、そういう名前に変更する。 ○野末委員  お渡ししますが、看護系学会等社会保険連合。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  そのように変更ということですね。あとはエビデンスレベルについて御意見がありま した。これについては中長期的に検討するということで考えたいと思います。 ○山口委員  一つだけよろしいですか。看保連についてですが、これはできたばかりの組織で、私 もこの前、勉強させていただいたんですけれど、将来的には大変結構な組織だと思いま す。そこで、具体的にどういう活動をされていて、どういう仕組みで技術評価されてい るとかそのあたりを、ここでちょっと御説明いただくと大変ありがたいと思いますが。 ○野末委員  手元に資料があれば少し詳しくお話ができるんですが、看護系の学会が40ぐらいで、 ほとんどの学会がその中に含まれるというような形でやっておりまして、看護系学会と 全国規模の病院の看護部長会がその中に含まれる形で、40余りの学会で成り立っている というようなことで、現在はまだ立ち上げてすぐですから組織づくりの段階なんですが、 それぞれの学会でそれぞれ学会の分野がありますので、そこに前回の医療技術希望書に 関して目的とか、この基準でどのようにデータを出していくかというようなことに関し て共通認識を図っていて、同じ方法でデータを出してくるということをやり始めている ところです。 ○吉田分科会長  よろしゅうございますか、その説明で。はい。そのほか議題はございますか。こちら はこれでおしまいですけれど、何かございますか。この分科会の将来像でも結構ですが、 まだ1時間の時間がありますのでどうぞ。  では、もし御意見がなければこの会議を今回は終了とします。今後ですが、事務局か ら分科会の今後の予定についてお願いします。 ○事務局(神ノ田医療課課長補佐)  どうもありがとうございました。今後の作業としましては、先ほどの資料のとおり3 月上旬には提案書を各学会に配布しまして評価の手続きに入りたいと考えております。 次回の日程につきましてはまた別途調整の上、連絡させていただきたいと思います。き ょうは本当にありがとうございました。 ○吉田分科会長  ではそのときはよろしく御協力をお願いします。ではこれで時間はまだ早いんですが、 第1回の医療技術評価分科会を終了します。ありがとうございました。  (了)                 【照会先】                  厚生労働省保険局医療課企画法令第2係                  代表 03−5253−1111(内線3276) 1