06/07/12 中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会平成18年7月12日議事録 06/07/12 中央社会保険医療協議会          第5回診療報酬改定結果検証部会議事録  (1)日時  平成18年7月12日(水)11:44〜12:05 (2)場所  厚生労働省専用第15会議室 (3)出席者 遠藤久夫部会長 土田武史委員 室谷千英委員 小林麻理委員        白石小百合専門委員       <事務局>       水田保険局長 宮島審議官 原医療課長 石原調査課長 他 (4)議題  ○平成18年度診療報酬改定の結果の検証について (5)議事内容 ○遠藤部会長 それでは、委員の皆様おそろいです。時間も若干押しておりますので、た だいまより、第6回の診療報酬改定結果検証部会を開催したいと思います。  まず、委員の出席状況について御報告いたします。全員の先生が御出席されております。  なお、保険局長は公務のため御欠席されております。  それでは、議事に入らせていただきます。  本日は、「平成18年度診療報酬改定の結果の検証」を議題としたいと思います。前回、 6月7日でございますけれども、前回に引き続きまして、この問題を議論してまいりたい と思います。  事務局より資料が提出されております。説明をお願いしたいと思います。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長) 保険医療企画調査室長でございます。お昼どき に申し訳ございません。 まず、中医協検−1をごらんいただきたいと思います。先回、6月7日の時点で「平成 18年度診療報酬改定で新設された主な施設基準の届出状況」ということで、「ニコチン 依存症管理料」、「在宅療養支援診療所」、「コンタクトレンズ検査料1」について、4 月、5月の届出状況というのを報告させていただいたところでございます。できるだけ時 宜を得た状況を報告したいという観点から、本日も、「施設基準の届出状況(その2)」 ということで、入院基本料に係ります5月1日時点での保険医療機関からの届出状況を各 社会保険事務局から聴取しまして、速報値として取りまとめましたので、この場に報告さ せていただきたいというふうに考えておるところでございます。  なお、施設基準に係ります届出状況というのは、この入院基本料等に限定せず、毎年7 月1日時点での状況を報告を受けて取りまとめ、中医協にも報告するというふうにしてご ざいますものですので、この入院基本料につきましては、速報的に5月1日時点での届出 状況をごらんいただき、そしてまた7月の時点の報告というのは、他の届出状況とともに また後日報告をさせていただいて、その経過なりというのをわかるようにしたいというふ うに考えているものでございます。  「届出医療機関数等の状況」ということで、平成18年5月1日現在というふうにさせ ていただいてございますけれども、一般病棟入院基本料のところでまいりますと、この見 方でございますけれども、届出医療機関数として5,732、届出病床数として72万3, 484というふうになっているところでございます。この今回の18年度診療報酬改定で 新設になりました7対1入院基本料、従来のカウントの仕方でいきますと1.4対1とい うものでございますけれども、について、280の医療機関が届け出いただきまして、届 出病床数では4万4,831と、こういうふうになります。それから、10対1、従来で いけば2対1と言われていたものでございますけれども、について、1,899機関、4 1万315病床というようになってございまして、順次このとおりなっているところでご ざいます。  現時点でのものではございますけれども、従前は、新設の7対1というもの、当然前回 3月まではなかったわけでございまして、昨年の7月と比較してみまして、当時の2対1、 現行で言えば10対1に相当するものというのが1,528機関あったわけでございまし て、1対1対応ではわからないのですが、5月1日時点におきまして、7対1が280、 10対1が1,899という医療機関になっていると。病床数もそういう意味では増えて いるわけでございまして、7対1あるいは10対1に向けての医療機関の数が増えている という状況がございます。  一方で、特別入院基本料、まだこれは5月1日時点での話でございますので、その後の 医療機関内でのいろいろな取り組みもなされているというふうには聞いてございますが、 昨年の7月1日時点でいわゆる特別入院基本料に相当するものというのは、116の医療 機関だったわけでございまして、それと比べますと、現時点では385機関ということで 多くなっている。  ただし,今回の診療報酬改定の中で、改定の前にアナウンスされていたものとしまして、 いわゆる3.5対1あるいは4対1という入院基本料が廃止になってございまして、それ らは376医療機関あったわけでございますが、そちらの部分を足し合わせますと、49 0ばかりの医療機関数が、いわばそのまま行っていますと特別入院基本料になるというこ とだったわけでございまして、そういう意味で、116よりは多いけれども、一定のもの についてはまた上の15対1であるとか13対1の方へ向けての御努力もなされているよ うな経過がうかがわれる。  いずれにいたしましても、今回は速報でございますので、また7月1日現在の状況とい うことで、後日またこの場を含みまして御報告させていただこうというふうに考えている ものでございます。  以下、結核、精神、特定機能病院等の5月1日時点での届出状況につきまして整理した ものでございます。  この検−1につきまして、以上でございます。 ○遠藤部会長 どうもありがとうございました。  この件について何か御質問ございますでしょうか。  よろしいでしょうか。前回の検証部会で、恐らく検証の中で最も使う頻度の高いだろう と思われる社会医療診療行為別調査の公表の時期についてもう少し早められないかと、こ ういう議論が出たわけでありまして、今回はこれは届出調査でありますけれども、届出調 査を速報という形で出していただいているということでありますので、こんなような形で なのかどうかわかりませんが、このように少し早めに公表していただけないかというよう な要望があったわけであります。  それにつきまして、検証部会として次のような項目を早めに公表していただきたいとい うようなことでまとめてみたものが検−2でございます。「平成18年度改定の結果検証 に必要なデータの提供について(案)」というものがございますけれども、これは今まで 議論されていたもので、今回改定の中の重要なものをピックアップしたわけでありますけ れども、これを部会として早めに公表していただきたいということの要求案としたいとい うふうに思うわけでありますけれども、これにつきまして事務局で何か補足ございますか。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長) 大概の部分を今お話しいただきました。先ほど 検−1で報告させていただきましたような届出状況というのとは異なりまして、社会医療 診療行為別調査の方は、集計に大変時間のかかるものでございますので、検−1でお出し したようなものと同じようなスピードでやるというのはなかなか難しゅうございます。た だし、しかしながら、今回、後から出てまいります検証方針をしていく中で重要なものは、 特に必要なものについては特別調査を中心にするけれども、それ以外のものは定例報告を 中心にと言いつつ、その報告が遅くなってしまうと、なかなかそれも中医協なりとして直 接に調査していかなければならなくなる。そうならないように、できるだけ社会医療診療 行為別調査の結果集計を早めてほしいという御趣旨だったというふうに理解してございま して、この中に、入院基本料ですとか、小児、産科、コンタクトレンズ、それからリハビ リテーションといったようなものを主な項目として、検証の中間報告、来年の6月ぐらい までには出していかなければいけないというものに間に合うスケジュールで取りまとめを してくださいというのが先回の検証部会での御議論だったということで、部会長の指示に 基づきましてこのように整理させていただいているものでございます。  以上です。 ○遠藤部会長 ありがとうございます。  これにつきまして、内容も含めまして御意見、御質問ございますでしょうか。大体大ど ころは漏れのないようにと思ってリストアップしておるわけでありますが、何か意見ござ いますでしょうか。 ○室谷委員 大変項目が多くて、速報を出す作業というのは大変だろうというふうには思 います。ただ、今御説明いただいたように、ただ数字が出てくるだけでは検証にはならな いものですから、前回と今度改正された項目との差を比べないと検証にはならないのです。 ですから、大変だとは思いますけれども、わかるものについてはこの差を出していただけ れば検証に役立てるのだと思いますけれども、よろしいですか。 ○遠藤部会長 ありがとうございます。つまり、当然比較が可能であれば、そのように比 較する必要があるというふうに思います。その作業はぜひお願いしたいと思います。ただ、 中には要するに分類が変わっているものがあるわけでありますので、それを何と比較する かというところが大変難しいところであるのですけれども、それについても個々工夫をし ていただきたいと思いますけれども、事務局、いかがでしょうか。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長) 本日の検−1の部分で申し上げますと、先回の 部分がある意味で新設の項目だったものですから、数を書けばいいやという乗りで少しつ くってしまいまして、結局私が補足説明をして、やっと理解に到達するような状況であっ たということで、少しまた反省いたしまして、次回から工夫したいと思います。 ○遠藤部会長 では、よろしくお願いいたします。  よろしゅうございますか、この件につきましては。  それでは、このような内容につきまして、当検証部会としまして早めに公表していただ けるように事務局の方に努力していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたしま す。  それでは続きまして、「平成18年度診療報酬改定結果の検証方針」、これは検−3で ありますけれども、これについて議論してまいりたいと思います。これまでの当部会での 議論を反映いたしまして、次のような「検証方針(案)」というものを作成いたしました。  ちょっと中身につきまして簡単に概略を説明させていただきます。まず1は、「平成1 8年度診療報酬改定の結果検証に係る基本的な考え方」ということで、丸の1番目は、こ れまでの経緯でありますので飛ばしますが、丸の2番目は、これはこれまで議論されてき たことをまとめてあります。検証に当たっては、平成18年度改定における主要改定項目 ごとに検証項目を特定し、検証項目別に、(1)既存の統計調査(社会医療診療行為別調査、 主な施設基準の届出状況等)の結果を用いた検証、(2)特別調査を実施し、調査結果を踏ま えた検証、(3)診療報酬調査専門組織(以下「調査専門組織」という。)における調査結果 を踏まえた検証の3つに分類した上で、具体的な実施方法、検証の実施時期について整理 をしたということであります。  それから、丸の3番目が、なお、特別調査の実施に当たっては、当検証部会による調査 を基本とするが、必要に応じ、関係学会(医会)や保険者等に調査協力を求めることとし、 その際は、調査に当たって客観性の担保の観点から、中立的な者の参画を求めることとす る。  丸の4番目が、また、調査専門組織における調査の実施に当たっては、当検証部会とし て、検証に必要な調査の実施を依頼することとする。  最後の丸が、検証結果については、国民に分かりやすい形での公表を行うこととし、ホ ームページへの掲載等、その公表方法について平成18年度中に検討を行い、最終報告に 反映させることとする。  ということで、これまでの議論をまとめたわけでありますけれども、とりあえずこの1 のところ、ただいま申し上げましたところで御意見、御質問等ございますでしょうか。調 査したい項目は非常に多岐にわたるわけでありますけれども、当然その資源制約があると いうことでありますので、特別な調査以外に既存の調査を使う、あるいは調査専門組織に その調査を依頼するという形をとりましょうということであります。それから、ほかに関 係団体に対して、あるいは保険者に対してお願いできることはお願いしたいと、客観性を 担保するための仕組みも必要であろうということをここに書いたわけであります。1につ きましてはこのような方針でよろしゅうございますでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○遠藤部会長 ありがとうございます。  それでは2番目でありますが、「平成18年度改定の結果検証の具体的な実施方法につ いて」ということで、丸の2番目以下申し上げます。  検証に当たり、特別調査を実施する必要がある項目については、平成18年度中に可能 な限り調査を実施し、その結果を踏まえて平成19年度当初までに、既存の統計調査結果 を用いた検証の結果と共に中間報告として取りまとめることとし、それ以外の特別調査項 目については、平成19年度当初に調査を実施し、その結果を踏まえて平成18年度改定 全体の検証結果として、平成19年度中の出来るだけ早い時期に最終報告として取りまと め、社会保障審議会の関係部会における基本方針の策定に向けた議論並びに中医協におけ る議論に資することとする。  なお、国民や医療関係者等の関心の高い事項については、必要に応じ、社会保障審議会 の関係部会への報告を待たずに、検証項目の一部について取りまとめを行い、公表するこ とがあり得ることとする。  最終取りまとめまでの間に新たに検証が必要となる事項が発生した場合は、随時当検証 部会にて検討の上、検証項目として追加することとする。  ということで、基本的なポイントは、18年度、19年度という、2年度あるわけであ りますけれども、特別調査に関しましてはさまざまな制約があるということなので、18 年度、19年度、2つの年度にわたって行う形にしたらどうかということであります。そ れともう1つは、今決めたもの以外にさまざまな視点から検証の必要度の高いというもの が出てきた場合には柔軟に対処をするというような方針が書かれてあるわけであります。  できるだけ18年度にできるものは早めにやりたいというふうに思ってはおりますけれ ども、基本的な方針はこのような形にしたいと思います。2はよろしゅうございますでし ょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○遠藤部会長 ありがとうございます。  3番目でありますが、「平成18年度改定が医療費全体に及ぼす影響に関する検証につ いて」ということで、平成17年度に当検証部会において試行的に実施した「平成16年 度改定の結果検証」において、引き続き検討することとしている、改定が医療費全体に及 ぼす影響に関する検証については、その把握の手法について平成18年度中に検討し、検 証結果については平成19年度の最終報告に盛り込むこととするということで、従来より、 この改定の結果と医療費全体の影響ということを関連づけてどこまで議論できるのかとい うことについては非常に難しいものがあるというのがほぼコンセンサスではありますけれ ども、どこまでできるかということも含めて検討して、でき得る範囲で何らかの検証結果 をまとめたいということがここに書かれてあるわけでありますが、このような方針で進ん でよろしゅうございますでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○遠藤部会長 ありがとうございます。  それが概要でありまして、これにつきまして何か事務局の方から補足ありますか。なけ れば結構です。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長) 今大体御説明いただきましたものですから、私 どもの方としてざっと認識だけ申し上げておきたいと思いますけれども、診療報酬改定の 答申をいただいたときの附帯決議は、検証というものに大変ハイライトが置かれたという 意味で、ニコチン依存症管理料、質の高い医療を効率的に提供すること、それから慢性期 入院医療といったことにつきましての検証というのがそこの場にも位置づけられていたと ころでございます。それから、手術に係る施設基準についても、「検証」と書かれました。 これについては基本問題小委員会の方で特別なまた調査専門組織をつくるということでの 対応になっているところでございます。  それからまた、先ほどの薬価専門部会の際に竹嶋委員の方からございましたように、療 養病床の患者の医療区分について、また速やかな調査・検証を行うのだというようなこと もございましたものですから、そうしたことも踏まえながら、いわゆる定時・定例のもの はきちっと行いつつ、適宜また検証項目の一部についての取りまとめを行って公表すると いうようなことも、私どもも部会の御指示を受けながら進めてまいりたいというふうに考 えております。 ○遠藤部会長 ありがとうございます。  それでは、基本的な方針は御同意いただいたということで、3ページ以降の別紙であり ますが、検証項目、これもこれまで議論してきた内容でありますけれども、このような案 ではいかがかということで御提示させていただいたものでありますが、まず「検証項目そ の1」は、特別調査をするものということでありますが、これがどこまでやるかという議 論があったわけでありますけれども、この3ページと4ページに掲げたもの、これは大変 重要だと思われるものでありますので、基本的にはこれについてはぜひ事務局の方にも御 努力いただきましてやっていただきたいというふうに思うわけであります。  その中で、18年度中に実施するべきだというふうに思っているものとしましては、ま ず、3ページの一番上の「医療費の内容の分かる領収証の発行」、4番目の「ニコチン依 存症管理料の新設」、その次の「リハビリテーションに係る評価」、4ページの上から4 つ目の「後発医薬品の使用促進のための環境整備」及び最後の「歯科診療における情報提 供の推進」、これは大変大きなものでもありますので、当面18年度中に着手したいとい うふうに考えております。もちろんそれ以外のものは19年度ということでは必ずしもな く、例えば学会等々の御協力を賜って、可能であれば18年度中にも実施するということ の含みを持ちながら、とりあえず部会としましては、先ほど申し上げました5つの内容に つきまして18年度に実施をしたいというふうに考えております。  この特別調査につきまして、内容も含めまして、あるいは今のスケジュールにつきまし て何か御質問、御意見ございますでしょうか。 ○小林委員 これらを、非常に重要な項目ばかりで大変だと思うのですけれども、事務局 の方として、これのタイムテーブルというのはございますでしょうか。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長) タイムテーブルでございますけれども、タイム テーブルというのは今後の日程の段取りの見通しみたいなことをおっしゃっていただいて いるのだと思いますけれども、少し先走るようなことになるかと思いますが、この検証方 針がもし部会で固めていただくことができましたらば、一度総会の方に御意見、御審議い ただくような形にした上で、それぞれの項目についての調査設計、基本的にはこんなふう にしていったらどうだろうかというようなことをまた早々にこの検証部会の方で御審議ち ょうだいして、それで実施に入ると。そうした上で、先ほどの社会医療調査のようなもの の結果集計を早めるという話とあわせまして、本筋としては来年度早々には中間的な報告 をしていただけるようにして、夏にも、予想されるような、社会保障審議会の関係部会で 診療報酬の基本方針をまた御審議いただくことになるわけでございますから、その際に、 実際この間行った検証はどうだったのだという話が社会保障審議会の関係部会に届けられ るようにする。それから、そうは申し上げましても、全部が全部調査を終わり切ることも、 なかなか今回初めての本格的な検証でございますので、でき切らない部分については、そ うした社会保障審議会の基本方針の検討、あるいは中医協でのいろいろな論点についての 検討を行うのに間に合うように、来年の秋口にもまとまるようにして、それで社会保障審 議会関係部会あるいは中医協での次回の改定の検証に間に合うようにする。  それとあわせて、先ほどから少し出ていますように、関心が高い事項については、随時 まとまったことについて公表していく、こんな形になるのだと思います。 ○遠藤部会長 よろしいでしょうか。 ○小林委員 はい。 ○遠藤部会長 ほかにございますか。  よろしゅうございますか。それでは、「検証項目その1」につきましては御承認いただ いたということで、「検証項目その2」、5ページをごらんいただきたいのですが、これ は先ほど既存の調査でわかることということで、社会医療行為別調査について検−2で早 めに公表していただくものを決めたわけでありますけれども、この5ページに書いてあり ますのは、それと多少オーバーラップする部分はあるのですけれども、社会医療行為別調 査以外のさまざまな統計と重ね合わせて見られるもので重要なものということで並べてあ るわけであります。「在宅療養支援診療所の評価」以下、「歯科診療報酬」まで書いてあ るわけですが、こういう内容について既存の調査を使って検証を行うという、こういう方 針についてよろしゅうございますでしょうか。 ○白石専門委員 これは質問なのですが、届出状況とか社会医療診療行為別調査以外のも のについて、例えば医療経済実態調査、それから健康局からの報告というのが挙げられて いるのですけれども、これらは先ほど御説明いただいたタイムスケジュールにのっとった 形でデータを入手することができると考えてよろしいでしょうか。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長) 先ほど定例といいますか、本格的なものとして は2段階、中間報告と最終報告ということでございましたものですから、例えば医療経済 実態調査ですと、先回は速報を出しましたのが11月2日でございますので、その辺が一 番遅い方の部類になるのだと思いますが、そうしたことも含めまして対応可能だと思いま す。 ○遠藤部会長 よろしいでしょうか。  ほかに「検証項目その2」について何かございますか。  よろしゅうございますか。それでは、これもお認めいただいたということで、「検証項 目その3」でありますけれども、いわゆる診療報酬調査専門組織にお願いするというもの でありまして、項目的には前回も出ました「DPCに係る評価」と、それから「慢性期入 院医療に係る評価」ということであります。「DPCに係る評価」につきましては、これ までもDPCの分科会から非常に詳細な項目を分析されたものが基本問題小委に報告され ておりますので、基本的にはあの流れでよろしいのかなと。ただ、当然今度はDPC対象 病院が増えますので、そこが新たな視点だというところで、特段検証部会として新たに追 加する調査項目をお願いするということは、この案では考えなくていいのではないかとい うふうに思っております。  慢性期につきましては、これはどちらかといいますと、分科会の報告は患者分類のこと が中心になっておりましたので、検証部会としては、検証の視点から次のようなことをお 願いしたいというふうに考えております。検証部会として特に調査を依頼する事項という ことで、退院患者の調査、退院患者数、退院患者の患者分類区分、退院先、退院理由等、 それから入院患者の調査で、患者の区分の分類の分布がどうなっているのかといったよう なこと、こういったことを部会としてお願いしたい。もちろん基本問題小委としては、ま た別途違う視点から専門組織にお願いすることはあるかと思いますけれども、部会として はこの内容をお願いしたらどうかというふうに考えております。  これにつきまして、いかがでございましょうか。よろしゅうございますでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○遠藤部会長 ありがとうございます。  それでは、この別紙も含めたものにつきまして、これは「検証方針(案)」として部会 としてまとめさせていただいたものというふうに考えさせていただきます。この「検証方 針(案)」につきましては、次回の総会に報告したいと思っております。  それでは、本日の議論はこのあたりにいたしまして、次回につきましては、ただいま特 別調査の中で5つほど18年度にやろうというふうに決めたものがありますけれども、お 認めいただきましたものですから、これについて簡単な調査設計、具体的な調査設計につ いて議論をしたいというふうに思います。たたき台等が準備できれば準備したいと思いま すので、そのようにさせていただきます。  次回の日程につきましては追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいた します。  それでは、本日はこれにて閉会します。ありがとうございました。                        【照会先】       厚生労働省保険局医療課企画法令第1係       代表 03−5253−1111(内線3288)