05/12/16 中央社会保険医療協議会保険医療材料専門部会平成17年12月16日議事録 平成17年12月16日 中央社会保険医療協議会保険医療材料専門部会             第25回議事録 (1)日     時  平成17年12月16日(月)10:10〜10:24 (2)場     所  厚生労働省17階専用第18会議室 (3)出  席  者  遠藤久夫部会長 土田武史委員 室谷千英委員 小林麻理委員 対馬忠明委員 小島茂委員 宗岡広太郎委員 松浦稔明委員            松原謙二委員 青木重孝委員 黒崎紀正委員 山本信夫委員            山崎正俊専門委員 松本晃専門委員 小野孝喜専門委員 〈事務局〉 水田保険局長 麦谷医療課長 福田企画官 他 (4)議     題  ○平成18年度保険医療材料制度改革の骨子(案)について            ○その他 (5)議 事 内 容 ○遠藤部会長  ただいまより、第25回保険医療材料専門部会を開催したいと思います。  まず、委員の出欠状況について御報告いたします。本日は、全員の委員が御出席され ておられます。  また、審議官は、公務のため遅れる旨の連絡を受けております。  それでは、議事に入りたいと思います。  本日は、「保険医療材料制度改革の骨子」について議題といたしたいと思います。  前回までの議論、あるいは保険医療材料専門組織からの御意見、専門委員からの御意 見、及び医療機器産業からの意見等を踏まえまして、事務局から次期保険医療材料制度 改革の骨子(案)が提示されておりますので、これにつきまして御説明をお願いいたし ます。 ○事務局(福田企画官)  医療課企画官でございます。お手元の資料、中医協材−1をごらんいただきたいと思 います。「平成18年度保険医療材料制度改革の骨子(案)」でございます。こちらの 「骨子(案)」につきましては、前回12月7日に保険医療材料専門部会におきまして 「方向性(案)」としてお示しいただいたもの、こちらについて御議論をしていただき ましたが、そこの議論の結果、成果を踏まえまして、事務局の方で「改革の骨子 (案)」という形でまとめさせていただいたものでございます。本日は、主な変更点を 中心に御説明をさせていただきたいというふうに考えてございます。  まず、記述上の変更点でございますけれども、前回「方向性(案)」という形でお示 しをしたときには、いろいろと考え方として物事の文字の最後の部分でございますが、 「○○○としてはどうか」というような形での表現になってございましたが、こちらの 「骨子(案)」では、「行うものとする」とか、「検討を行う」というような形で、よ り明確な明示をさせて、記述をさせていただいているというところでございます。また、 具体的な実施年が定まっているものにつきましては、その実施年をそれぞれの項目のと ころに明確に記載をさせていただいております。具体的には、平成18年度に実施する ものについて、「平成18年度実施」という形で記述をさせていただいているというこ とでございます。  それから、内容的な部分につきまして次に御説明をさせていただきたいと思います。 順に1ページから御説明をさせていただきたいと思いますけれども、まず「基本的な考 え方」につきましては、内容面で基本的な変更点はございません。革新的なものについ ての迅速な保険導入、それから既収載品について、内外価格差というものについてさら なる適正化を図ると、こういうことを明確に打ち出してございます。  次に、「II 具体的内容」でございますけれども、「新規の機能区分に係る事項」で、 「1 保険償還価格の算定方式について」、こちらも基本的に変わってございません。 考え方として、算定の際には類似機能区分方式を原則とするが、類似の機能区分がない 場合は、原価の計算方式による。一方、原価計算方式につきましては、より適切な原価 計算の在り方について、引き続き検討を行うというふうにさせていただいております。  2ページをごらんいただきたいと思いますけれども、「保険適用時期について」でご ざいます。こちらも従前の議論を踏まえまして、特に前回お出しいたしました資料と変 更ございません。決定区分C1と同様に、決定区分C2、この新機能・新技術について は、年4回を標準として保険適用することとするということで、「平成18年度実施」 というふうに書かせていただいてございます。  次に、「既存の機能区分に係る事項」でございます。「1 価格改定方式について」、 ここのところに若干数字を新たに加えさせていただいたというところで変更がございま す。最初の丸の第2パラグラフのところをそのまま読み上げさせていただきますが、 「ダイアライザー及びフィルムの一定幅については、銘柄別ではなく機能区分別に保険 償還価格が設定されていることを考慮し、一定幅が特定保険医療材料の安定的な供給に 果たしている役割に留意しつつ、より適正なものとなるよう縮小を行うこととする(ダ イアライザー11%、フィルム5%)。一定幅の見直しに当たっては、併せて機能区分 についても必要な見直しを行うこととする。」というものでございます。  「2 再算定について」、こちらの方、特に変わっているところはございません。3 ページの方にお移りをいただきまして、最初の丸のところでございますけれども、内外 価格差の是正を図る観点から、再算定の条件への該当性を検討する特定保険医療材料の 対象範囲を拡大すること。次の丸でございますけれども、激変緩和の措置につきまして は、再算定により15%以上価格が下落する材料区分とすること、それから、その次の 丸でございますけれども、本年度の外国価格報告の状況を踏まえつつ、次年度の早い時 期から検討を、外国価格による再算定というものについては、より効果的になるように 行う。その際には、外国価格による再算定ルールについてもあわせて検討を行うという ようなことについて、御議論を踏まえて記載をさせていただいてございます。  そのほか、次に「3 既存の機能区分の見直しについて」、こちらの方も、特に大き く変わっているところはございません。4ページをごらんいただきたいと思いますけれ ども、「機能区分については、これまでも競争による価格の適正化の効果と機能に応じ た適切な評価を併せて期待していたところであるが、より適正な評価を行う観点から、 内外価格差の是正の状況を検証しつつ、次年度以降、特定保険医療材料の機能区分の在 り方について、一定幅の見直しも含め検討を行う。」。これも、前回お出しした資料と 基本的に同じラインでございます。  そのほか、「4 保険上の算定制限の見直し時の償還価格の再設定について」、そし て「その他」につきまして、特段追加的に御説明するということはございませんので、 詳しい説明は省略をさせていただきます。  事務局からの説明は、以上でございます。 ○遠藤部会長  ありがとうございました。  それでは、この「骨子(案)」につきまして御意見を賜りたいと思います。まず、 「基本的な考え方」について何か御意見ございますでしょうか。  よろしゅうございますか。それでは、「基本的な考え方」はこの文案どおりというこ とで、「具体的内容」に移りたいと思います。まず、「保険償還価格の算定方式につい て」ということでありますけれども、これについて何か御意見ございますでしょうか。  よろしゅうございますでしょうか。では次の「保険適用時期について」でありますが、 これを18年度から実施したいという内容でありますが、いかがでしょうか。 ○松原委員  これまで、C1区分、C2区分がばらばらでございましたが、これを同じく年に4回 検討していただくことになったことは非常にありがたいことだと思っております。 ○遠藤部会長  ありがとうございます。ほかにございますでしょうか。  では、これにつきましては御承認いただいたということにさせていただきます。  次は、「既存の機能区分に係る事項」ということで、まずは「価格改定方式につい て」ということで、これは具体的な数値が入ったという形でありますけれども、これに つきまして何か御意見ございますでしょうか。  よろしゅうございますか。それでは、御承認いただいたということで、次に「再算 定」であります。これについて御意見あれば。 ○松原委員  この再算定につきましては、相加平均値の2倍以上は、本当にこの2倍というのは適 切であるか、また1.5倍以上というのは適切であるかということについて提起申し上 げたと思います。さらに、100分の75の根拠は一体何であるかということを質問し たわけでございますが、今回の改定におきまして間に合わないというのであれば仕方な く思いますけれども、ぜひこういったことが適切なのかどうかについて十分に議論が必 要だと思っております。 ○遠藤部会長  ありがとうございます。  これは、3ページの丸の3つ目の中身に松原委員の御提案が含まれていると、このよ うに理解しているわけですけれども、よろしゅうございますでしょうか。 ○松原委員  はい。 ○遠藤部会長  ほかに御意見ございますでしょうか。  よろしゅうございますか。それでは、案文どおり御承認いただいたというふうにさせ ていただきます。  3番目が「既存の機能区分の見直し」であります。これについて何か御意見ございま すでしょうか。  特にないようであれば御承認いただいたということで、次に「4 保険上の算定制限 の見直し時の償還価格の再設定」ということでありますけれども、これついて何か御意 見ございますでしょうか。  よろしゅうございますでしょうか。特にないようであれば、このとおり認めていただ いたということにさせていただきます。  あと「その他」というのが2つございますけれども、これについて御意見ございます か。 ○青木委員  2つの目の丸に関連してでございますが、医療現場からの声を吸い上げる仕組みにつ いて、できるだけ具体的な方法論を今後引き続き考えていただきたいということと、加 えて、文章上は結構ですが、我が国でのこういう特定治療材料の流通経路とか、それか ら流通の仕組みについて、よりわかりやすくこの場で一度御提示をいただいてそれを検 討していくということは必要なのではないかというふうに考えておりますので、よろし く御検討いただきたいと思います。 ○遠藤部会長 ありがとうございます。  そのような流通等々についての実態を、いずれこの場で説明をしていただくというこ とでよろしゅうございますでしょうか。  では、いずれそういう機会を設けさせていただきたいと思います。  それでは、特に「その他」につきまして内容的に問題はないかというふうに思います ので、それでは、ありがとうございました。「保険医療材料制度改革の骨子(案)」に つきまして御承認をいただけたというふうに決まったわけであります。ありがとうござ います。  これはこの後の総会において私の方から御報告させていただくということにしたいと 思いますが、よろしゅうございますでしょうか。  ありがとうございます。その御協力をいただきまして、非常に短期間にまとめ上げる ことができました。この場をかりてお礼を申し上げます。ありがとうございました。  それでは、これをもちまして保険医療材料専門部会を終了したいと思います。  事務局から何かございますでしょうか。 ○事務局(福田企画官)  特にございません。 ○遠藤部会長  ありがとうございます。 では、これにて終了いたします。ありがとうございました。                【照会先】                 厚生労働省保険局医療課企画法令第2係                 代表 03−5253−1111(内線3276