05/08/26 厚生科学審議会疾病対策部会第3回リウマチ・アレルギー対策委員会の議事録 について             第3回厚生科学審議会疾病対策部会            リウマチ・アレルギー対策委員会 議事録                 日時: 平成17年8月26日(金)15:02〜16:37                 場所: 経済産業省別館827号会議室 ○事務局(野上課長補佐)  それでは定刻となりましたので、ただいまから厚生科学審議会疾病対策部会リウマチ ・アレルギー対策委員会を開会いたします。委員の皆様方には本日はお忙しい中お集ま りいただきましてまことにありがとうございます。  本日の会議の出席状況でございますが、辻委員、山中委員、岡谷委員が御都合のため 欠席されておりますことから、8名の委員に御出席いただいていることを御報告申し上 げます。  それでは以降の進行を水田委員長お願いいたします。 ○水田委員長  本日もどうかよろしくお願いいたします。きょう中にまとめるということを目標にし ておりますので、なんとかよろしくお願いします。それでは座らせていただきます。  議事に入ります前に事務局から資料の説明をお願いいたします。 ○事務局(野上課長補佐)  それでは着席で失礼させていただきます。  資料の確認をいたします。まず最初に座席表、委員名簿、議事次第がございますでし ょうか。  議事次第にも資料が書いてございますが、  資料1 リウマチ・アレルギー対策委員会等について、2枚でございます。  続きまして資料2 リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(案)でございます。55 ページでございます。  続きまして資料3 「リウマチ対策の方向性等」(案)。  続きまして資料4 「アレルギー疾患対策の方向性等」(案)でございます。  残りは参考でございますが、  参考1 リウマチ対策検討会報告書(案)。  続きまして、アレルギー対策検討会報告書(案)。  参考3 リウマチ対策指針(案)。  参考4 アレルギー疾患対策指針(案)。  参考5 図でございますが、リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(案)のポイン トでございます。この図でございます。  以上でございます。配付した資料に不備等はございませんでしょうか。不備がござい ましたら事務局に御連絡ください。  以上で資料の確認でございました。 ○水田委員長  ありがとうございました。議事に移らせていただきますが、まず議事の1で、リウマ チ・アレルギー対策委員会等の設置について。これにつきまして事務局より説明させて いただきます。よろしくお願いいたします。 ○事務局(野上課長補佐)  それでは資料1をごらんいただきたいと思います。資料1、リウマチ・アレルギー対 策委員会等についてでございます。  1番目に設置目的がございますが、ここにございますように本委員会は厚生科学審議 会疾病対策部会の専門委員会でございます。この委員会におきましてリウマチおよびア レルギー対策の方向性等に関する検討を行うものでございまして、その対策につきまし てより専門的な検討を行うために、リウマチ対策検討会及びアレルギー対策検討会を健 康局長の私的検討会として設置いたしております。  検討課題につきましては、2に書いてございます内容でございます。  4番目、検討スケジュールでございますが、リウマチ・アレルギー対策委員会といた しまして、平成17年3月に第1回を開催いたしておりまして、本日が第2回という形で ございます。  そして、それぞれの専門的な検討会といたしまして、ここにございますようにリウマ チ対策検討会が7月までに4回、アレルギー対策検討会が8月までに5回検討を行って きたところでございます。  以上でございます。 ○水田委員長  ありがとうございます。これにつきましては前回の委員会で配布されました文書の変 更がございます。最初にはリウマチ・アレルギー対策関係の報告書は各検討会において 取りまとめるという形を想定しておりましたが、より広い見地をもって政策を取りまと めた方がよいということを考えまして、リウマチ・アレルギー対策委員会において「リ ウマチ・アレルギー対策委員会報告書」として取りまとめていくこととしたいと思いま す。各検討会から本委員会に提出された報告書、各案は参考資料として配付されており ます。  本委員会では、リウマチ対策とアレルギー対策の報告書を1つにまとめるということ で御了解いただきたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。はい、どう ぞ。 ○越智委員  確認なのですけれども、リウマチ、アレルギーそれぞれで検討会をしましたけれど も、後まで残りますのはこの資料2のリウマチ・アレルギー対策委員会報告書が資料と しては残るわけであって、この参考資料としてのそれぞれリウマチ、アレルギーとして まとめたものはこの資料2を作るためのものであって、後には残らない。こういう理解 でいいですか。 ○水田委員長  それでよろしいですね。 ○疾病対策課長  そういうことです。 ○水田委員長  よろしゅうございますでしょうか。ありがとうございました。  では次に議事の2に行かせていただきます。リウマチ・アレルギー対策委員会報告書 につきまして事務局より説明いただきます。 ○事務局(野上課長補佐)  それでは簡単に御説明させていただきます。資料2、リウマチ・アレルギー対策委員 会報告書(案)をごらんいただきますでしょうか。見開いていただきまして目次をごら んいただければと思います。  構成でございますが、大きくリウマチ、アレルギーの2章構成でございまして、最後 に資料集がついてございます。それぞれリウマチ、アレルギーそれぞれにつきまして は、現状、問題点、そして今後の対策についてという形で二本立てにさらになってござ います。  今後の対策につきましてはそれぞれ医療等、情報提供・相談体制、さらに研究開発等 といたしまして三本柱の施策を中心として書いてございます。  参考としておつけいたしました参考資料5のポンチ絵、絵をごらんいただけますでし ょうか。ここに本報告書(案)のポイントとして絵で示してございますが、左側がこれ までの対策でございました。国を中心といたしまして相談体制、啓発・普及、研究の推 進などを行っていましたが、右側にございます今後5年の重点的取組といたしまして、 医療の提供、情報提供・相談体制、研究等の推進という三本柱につきましてそれぞれま とめていった次第でございます。  なお、補足等説明ございましたら両座長からさらに御説明いただければ幸いでござい ます。事務局からは簡単ではございますが以上でございます。 ○水田委員長  ありがとうございました。越智先生いかがでございましょうか。何か補足説明してい ただけますでしょうか。 ○越智委員  ざっと見せていただきました範囲では、今までの各委員会で、リウマチの検討委員会 でされました内容がかなりここに記載されていると思っております。ほかの先生方も御 意見があったらお聞きくださったらと思いますが、私が座長でまとめさせていただきま して気がつく範囲ではきれいにまとめられていると思います。 ○水田委員長  どうもありがとうございました。ほかの委員の方何かございますか。はいどうぞ。 ○西岡委員  西岡でございます。9ページの、かかりつけ医を中心とした医療体制の確立というこ とで、これは橋本先生とも地域偏在といいますか、これが前回何度も議論を重ねてきた のですけれども、それを解消するための具体的な方策というのがこの9ページから10ペ ージ等の中に具体的な形とか書かれていますでしょうか。地域偏在の専門医ないしは財 団の登録医もあるのですけれども、そういうものを含めた具体的に。一番問題になるの は地域偏在というのは問題になったと思うのですけれども。 ○疾病対策課長  今のお話につきましては、まずリウマチを担当するかかりつけ医の方々の数あるいは 専門医の数、とりわけ専門医の数が都道府県で見るとばらつきがあると。そして、かか りつけ医の方々についてもその確保が必要であるということでありますので、したがっ て人材育成ということでかかりつけ医のリウマチ診療に精通した方を育成していただ く。とりわけ医師会における医師の生涯教育の中においてもそういった教育を充実して いただけるというようなお話でございます。  また、専門医についても、それぞれの学会において育成していただくというようなこ とでこの報告書の中に書いていると。また、それ以外の医療従事者の方々についても技 能を高めていただくような研修会を薬剤師会、看護協会等でやっていただくということ を書いておりますので、こういうような各関係団体のお力によってその層を厚くしてい くと。  そして層を厚くすることによって、ひいては偏在の是正というのは非常に難しい。こ れは普通の一般の医師でも偏在の是正というのは難しいのですが、まずは数の確保、そ して一定の質の確保を行って、その次の段階として偏在をいかにやっていくか。ここは まさに今回医療の確保は都道府県でその責任を持って、医療計画等の活用をしながら地 域保健医療協議会等の場を通じて確保してくれということで、その地域地域の実情に合 った形の仕組み作りというのをこの医療提供体制の中で方向づけを述べさせていただい ているということであります。 ○水田委員長  西岡先生いかがでしょう。よろしいですか。 ○西岡委員  すみません。実は難病対策が今県単事業でやっている場合と、その県単位の事業で国 からの予算で県単事業で、例えば神奈川県の場合ですと神奈川県の難病ネットというの ができて、それが1つの具体的な対策を今進めています。その場合、それぞれの県とか 都道府県で具体的にそれを進めていくということはどういうふうなイメージをすればい いですかね。今の地域偏在についてを解決する意味において。ちょうど難病対策みたい な形の県単事業みたいなことを考えればいいのですかね。 ○疾病対策課長  都道府県において医療システムを構築しようとするならば都道府県の医療協議会、あ るいは二次医療圏単位等については地域保健医療協議会、こういったところで具体的に 地元医師会等を含めて集まって、そこで話し合いの場を持つと。そしてシステムを作り 上げていくということになります。  そのときに、どういう形でシステムを作るかというその骨格をここに報告書で書いて いただくなりしておけば、大体その都道府県においては組み立て方のノウハウというの は他の疾患で持っておりますので、そこは組み立てていただけるというふうに考えてお ります。 ○西岡委員  わかりました。 ○水田委員長  よろしゅうございますか。それではほかの委員の方、何かございますでしょうか。よ ろしいでしょうか。  次に、アレルギーの方の秋山先生、何か補足はございますか。 ○秋山委員  アレルギー疾患に関する検討会は5回行われたわけですけれども、アレルギーの特殊 性といいますか、小児から成人までいわゆる全世代にわたるということ、それからこの 報告書にもありますけれども全身疾患であるということから、そういう特殊性を考慮し た、1つは小児のアレルギーと成人のアレルギーの同異、同じ面と違った面。それはい ろいろ病態もそうですけれども医療体制あるいは情報・相談体制もそれなりにやはりそ れぞれに合った体制というのが必要であろうというような意見等が出ておりますし、そ れからあと、自己管理ができる、いわゆる慢性疾患として自己管理ができる疾患を目指 してというのがここの大きな目標にあるわけですけれども、この自己管理ということが 逆に患者さんへの責任を負わせるとすることにはならないように、それを支えるための 医療体制の整備というのを十分する必要があるというような意見が出ておりまして、そ のようなことはこの中にも含まれて書かれていると思いますけれども、そういうような ことがいろいろ議論になっております。  それから、ここにありますように医療の提供と情報提供・相談体制、研究等の推進と 3つに分けて非常にわかりやすくしていると思いますが、特に相談体制に関しまして は、いわゆる相談体制を構築した側と、それを実際に受ける患者さんにどこまでそれが 情報として行き渡っているか、相談窓口があること自体を知らない方が多いというよう な検討会での意見もありましたので、そのような形でこういう体制を作った場合それを いかに実際に実効あるものにしていくかという、そういうことが重要であるというよう なことが。  そういうようなことが意見の中で出ておりますけれども、報告書そのものに関しまし てはこれで十分検討会での意見がくみ入れられたものだというふうに考えております。 またほかの委員の先生の御意見も伺いたいと思います。 ○水田委員長  ほかに御意見はございませんか。はいどうぞ。横田先生。 ○横田委員  今秋山委員のお話にありましたように、アレルギー疾患の特徴はリウマチとよく似て いるのだと思いますが、小児から成人まで一貫して流れている疾患であると。しかし、 医療体制の方が成人と小児と分かれているという部分がございまして、そういう中で28 ページの一番下から2行目のところに「日本アレルギー学会等」という文言があるので すけれども、ここにぜひ「日本小児科学会」というのを入れていただきたい。小児科の 中で非常に専門医が少ない、それのお尻をたたく意味で。リウマチの方には8ページの 上から2行目に関連学会の名前が掲げられている中に小児科学会が入っておりまして、 アレルギーの分野でもがんばれということで小児科学会の名前を一言入れていただいた 方がよろしいかなというふうに思います。 ○水田委員長  わかりました。それは追加ということでさせていただきましょう。 ○越智委員  いいですか。今の御発言に関してですけれども、リウマチの方でしたら、急に例えば リウマチ専門の小児科の先生の育成というのは無理でしょうから、10ページの下から7 行目ですか「小児科学会において、小児リウマチ診療に携われる人材の育成が望まれる 」ということで、小児科学会の中で小児科の先生方の1つの研修として最低限度これぐ らいのレベルのリウマチを診てくださいというのが当面ではないかということでこの記 載を入れさせていただいているのですけれども、アレルギーも同じような表現にしてい ただければいいのではないかと思いますが。 ○水田委員長  わかりました。 ○秋山委員  個別になるかもしれませんけれども、今我が国のいろいろな問題点ということで24ペ ージのアレルギー対策における問題点、特に医療面の問題というようなところで、現在 我が国でアレルギー疾患の治療診断の基本となるべき使用可能なアレルゲンの種類が非 常に限られているという問題があるのですが、それについてより海外と十分互換性とい いますか、ある意味でのアレルゲンの供給体制の整備といいますか、そのようなことに ついてもどこかで述べていただいた方が、特に根本療法という治療、あるいは特に今回 は原因アレルゲンをより確定しやすくするというような文言も入っておりますので、そ のアレルゲンの入手といいますか、日本で使えるようにするということについて何か文 言が入るといいかと思っています。 ○水田委員長  これに関しましてはいかがでしょうか。 ○疾病対策課長  それは38ページのところで、まず研究については、38ページの「長期目標を持って着 実に達成すべき研究分野」というところの「治療法の開発」の(5)でありますけれど も、ここに書いてありますのはまさにアレルゲンの今お話も含めておりますし、またそ ういった資料は医薬品にあたりますので、これも(ウ)でありますけれども「医薬品の 開発促進等」で、「新しい医薬品の薬事法上の承認に当たっては、国は適切な外国のデ ータがあればそれらも活用しつつ、適切に対応する」というところで整理をさせていた だいているということであります。 ○水田委員長  ほかにございませんでしょうか。はいどうぞ。 ○山本(昇)委員  私は皮膚科ですが、先ほど秋山委員から自己管理というのは患者さんに責任を負わせ るようになるのではないかというご指摘がありましたが、皮膚科の面からアトピー性皮 膚炎に限ってみますと、患者数が多い幼児児期や学童期で患者さん個人の自己管理もさ ることながら、学校生活など日常の社会的生活環境に症状が大きく左右されるというこ とが疫学調査でわかってきました。医療と個人的生活環境整備との間に、もう一つ社会 的生活環境における悪化要子を除去するような環境を作ることが必要ではないかと思い ます。具体的には文部科学省あたりと連携が必要なのかもしれませんが。  それから患者相談体制など情報伝達システムについてですが、実際に現場で携わって みますと、地方自治体、公共団体、学会や学会関連の協会などの組織体がほとんど同じ 目的の行事を個々別々に企画しているようなところがみられます。なかなか連携がとり にくい面があり、何らかの方法でそれらを統合する体制があると患者さんへの情報伝達 がよりスムーズに効果的に行われるのではと思っています。 ○水田委員長  いかがでしょうか。厚生労働省の方からお答えいただけないでしょうか。 ○疾病対策課長  そうですね。私ども相談体制を考えていますのは、都道府県においては保健所、あと は市町村というのがあるのですが、保健所等において、アレルギーについては34ページ にも書いてありますが、情報というのは生活環境に関する情報も出していくというよう なことも考えていますし、そういうことも情報提供しながら相談もできるような体制作 りを、地域医師会や栄養士会等々と連携して作ってくださいと、こういうことを報告書 で整理していただいているというところです。  あと、これは具体的に、もし進めるということになるならば、行政の地方公共団体の 流れではできませんので、当然のことながら医師会なりそれから関係学会の御協力は各 地元においても必要になってくるということでありますので、あとは関係学会において も、今回これをおまとめいただくならば、関係学会においても小委員会のようなものを お作りいただいてそしてアクションプランを作って、学会として地方の会員の方々に周 知徹底をしていただく。取組みとして周知徹底をしていただくような形を作っていただ きたいとは思っておりますので、御出席いただいている先生方、関係学会においてもお 力あるお立場でありますので、そういったことを御考慮いただきながらよろしくお願い したいと思っております。 ○山本(昇)委員  非常に末梢的なことですが、しかし現場としては重要なことと思うのですが、例えば 日本アレルギー協会の行事として私どもも地域での患者相談会研修会などを行っていま すが、会議費などどうしてもいくらかの経費がかかりますのでスポンサーを企業などに お願いすることがあります。同じ目的の行事をお考えの件の関連部署に協同でその行事 をやりませんかと持ち掛けても、企業のスポンサーがあると県としては参加できないと いわれます。このようなところに少し融通がききますと、患者さんには大きな利益にな るとおもうのですが。 ○水田委員長  今は共催だったらいいのではないでしょうか。 ○山本(昇)委員  患者相談会などの広報に共催としてスポンサーの企業名があると県としてはその行事 には参加できないということらしいのです。 ○水田委員長  「共催」ときちんと書けばいいというふうに私たちは理解していたのですけれども。 それについて医師会の方は何か御意見ございませんか。 ○橋本委員  日本医師会では、生涯教育活動の一貫として講演会をやっております。ですから日本 医師会では例えば今おっしゃるようなコマーシャルスポンサーをつける場合には後援の 形を取るとかいうことは可能ではないでしょうか。そこで飲食したり商品の宣伝をした りしなければ。 ○山本(昇)委員  繰り返しになりますが、商品の宣伝や飲食を伴う行事ではなく、先ほど申しましたよ うに日本アレルギー協会の行事の一環として、患者さんや家族の方を対象に市民講座的 な情報伝達の会を開いたり、相談会を開いたりする際に、せっかくですので県の担当者 に行事への参加を呼びかけても、その行事に企業のサポートがあると県としては参加で きないらしいのです。県の相談員の方が参加されますと、専門医と共同して相談にあた るわけですからよい研修になると思うのですが。これは地区個別の問題かもしれません が。 ○橋本委員  それは日本医師会が答えることと違いますね。  ただ、結局今のお話は、誰かがどこかでちゃんとオーガナイズするということが基本 的に大事なことではないでしょうかね。 ○水田委員長  私が橋本先生にうかがいたかったのはいろいろな違う団体が集まって研究会などを行 う場合に、日本医師会としてもきちんとそういうのに加わって一緒にやっていただける のかどうかということですが。 ○橋本委員  それはもちろんですね。 ○水田委員長  患者さんのためになりますので。 ○橋本委員  それはそうです。ですからそのあたりは前の委員会でも申し上げたのですけれども、 そうしたことは県医師会から郡市区医師会へのネットワークができていますし、こうい うことは積極的にやっておりますから、協力することは全く問題でないということで す。 ○水田委員長  そうしますと情報提供などもうまくいくということになりますので、どうぞよろしく お願いします。  今、先ほど学会のことがちょっと出たのですけれども、現在リウマチの方は認定する 学会の方が2つですよね。もう統一化されるということになっているのですか。 ○越智委員  実際、リウマチの学会関係から言いますと日本リウマチ学会の専門医、それから日本 整形外科学会の専門医を取った第2群としてリウマチ学会の専門医を取っている方もお られますけれども、日本整形外科学会の専門医の上に学会内でのリウマチの認定医制度 を作って、学会内での専門医の上の認定医制度は取っておりますので。  ですから、例えば学会はと言われましたら一番中心は日本リウマチ学会になりますけ れども、実際上現場に例えば全国津々浦々ということになりましたら、整形外科学会の 認定リウマチ医というのも非常に大きな役目を果たしておりますので、リウマチ学会、 整形外科学会、それと日本リウマチ財団の登録医ということでやはり各地域みていただ いておりますので、いわゆる専門といいますか現場のいろいろな診察にかかわっておら れるドクターというのがリウマチ学会専門医、日本整形外科学会の認定リウマチ医、そ してリウマチ財団の登録医という、その三本立てになっております。これの統一化はま だ検討されていません。 ○水田委員長  そうですか。わかりました。ほかに御意見ございませんでしょうか。 ○西岡委員  今のこちらの山本先生のあれなのですけれども、要するに1つのオーガナイズする機 構なのですけれども、実は神奈川県の場合神奈川の難病対策協議会というのがありまし て、そこがキーになって4大学がそれぞれ分かれているのです。  例えば私どもはリウマチ系の難病対策をやると。それから横浜市大の方は消化器系の 難病をやるとか、それから東海大学は血液系の難病をやる。それから北里大学は神経系 の難病をやるというふうに、そこで1つの難病対策協議会というのをやって、それぞれ がサブシステムをずっと作って、割合うまく、そこで保健婦とか、県単位の事業でやっ ているのですけれどもその予算は国から出ているというシステムになっています。 ○山本(昇)委員  リウマチは難病の中に入っているのですか。 ○西岡委員  いや、難病の中に入っていませんけれども。関節リウマチの一部である悪性関節リウ マチや膠原病のカテゴリーを入れるという仕組みです。 ○山本(昇)委員  リウマチの事業のシステムが難病の場合と同じようになっているということですか。 ○西岡委員  ええ。要するに膠原病だとかそういうのがありますから、そういうのを含めてその中 に入っています。 ○山本(昇)委員  リウマチ対策が難病対策と同じように扱われているとすると、難病対策事業では厚生 労働省と地方自治体との間にかなり緊密な連携が存在していますので、いろいろな面で 自治体とその地区のリウマチの組織体との間も連携がとりやすいのではないかと思いま す。アレルギー対策の分野ではその連携はかなり希薄出に思えるのですがを持つような 背景がありませんので、おそらく先ほどお話させていただいたような現象が起こるので はなかろうかと思います。 ○西岡委員  それは僕は知らんですけど。 ○橋本委員  今の話題の前に水田委員長が越智先生に御質問なさったのは、11ページのパラグラフ の2番目だと思うのです。リウマチの専門医には3つあるわけですが、このパラグラフ の最後のところ「統一していくことが望ましい」とあります。これは本当にその通りな のですが、現実にその動きがあるでしょうかという御質問だったのですね。  今回の検討委員会の報告書は「望ましい」で終わっていますけれども、これには長い 歴史もありますし、いろいろな経緯もあると思いますが患者さんから見たとき自分はど の専門医に行くのかということは一番大きな問題ではないかと思います。  ですから、この報告書のところに「望ましい」ということと「今後さらなる検討を続 けるべきである」というようなことが必要ではないかと思いますけれども、いかがでし ょうか。 ○水田委員長  いかがでしょう。それは11ページの2番目の上から4行目から始まる文章ですね。要 するに整形外科とリウマチ学会があるので患者さんはどちらにみてもらったらいいのか わかるのかどうかなということですけれども。 ○西岡委員  いや、先生がおっしゃったことなのですけれども、ただ、内科系のリウマチ医に例え ば専門医の条件として機能再建まで要求されたら、これはお手上げなのです。ですか ら、そのへんのところは整形外科と内科とリハビリテーションとが連携しながら治療シ ステムを構築していかないと、基本的にはうまく行かないだろうと思います。  ですから、ただリウマチの患者さんがどこへ行けばいいのかということに関しては、 これは少なくともリウマチ科を標榜が平成8年に、特に当時の土井たか子衆議院議長を 始め多くの国会の先生方、厚労省の方などが大変なご尽力により実現に至ったわけです が、とりあえずリウマチ科の標榜というのができるということになったので、少なくと もそれは例えばそれはリウマチ財団の登録医だとか、リウマチの専門医制度が専門医の 中では一番ある意味では非常に特化された領域ですので、それを全国にディストリビュ ーションするということは非常に難しいと思います。現在の段階では、僕は本来のリウ マチ専門医のあるべき姿というのはまだ十分吟味されていないだろうと思います。  結局、実際の診療としては、これは機能再建や、リハビリテーションを含めてやって いかないと、患者さんの本当のリウマチの治療というのはなかなか難しいので、そのへ んのところは今後の基本的な課題だろうというふうに感じます。 ○橋本委員  おっしゃるとおりだと思うのです。内科的治療と外科的治療とは違ってまいります。  だから、同じようなことががんの治療専門医でも言えるわけです。薬物治療をする、 内科的治療と外科的治療と放射線治療など、がんの専門医にもそれぞれ違いがあるわけ です。ですから患者さんが混乱しないような整理が必要だろうと思うです。  ただ統一することが望ましいというと1つにしてしまえばいいのではないかというよ うな誤解を生じるので、もう少し内容に含みを持たせたような報告書が必要ではない か。当然、内科的治療のリウマトロジストと整形外科的治療の必要なリウマトロジスト と、さらには先生がおっしゃるようにリハビリを含めたようなものも必要になってくる ことになりますので、2つの学会がそれぞれ持っているのを統一するというようなこと よりは、もう少しきめの細かい報告書ということを書いたらいかがでしょうかというこ とです。 ○秋山委員  今の問題はアレルギーの専門医の方にもありまして、アレルギーの場合は専門医制度 は一元化していますけれども、例えば私は内科のアレルギーで主に喘息を診て、山本先 生はアトピー性皮膚炎を診てというのが主体なのですが、やはりそれも今のリウマチの 整形と内科との関係と同じで、やはりただアレルギー専門医だけですと患者さんとして はわからないと。小児科の場合にはある意味ではトータルアラジストなのですけれど も。  そういうこともあって、今アレルギー学会の方では専門医の中にアレルギーとそのサ ブスペシャリティというか、例えば内科とか皮膚科とかという、そういう形で少なくと も学会の中での住み分けはできていますけれども、それが患者さんにまだ今のところ標 榜というかあれになっていませんから、それができるようになった場合には、そういう ふうにちゃんと分けてしなければならない。  それから、あと専門医を考えたときに、トータルアラジストとしてできる部分と、そ れからさらに重症化したりしたときのそれぞれのスペシャリストという、そのへんの住 み分けをどうするかというのはかなりこれから難しいのではないかというふうに思って おりますけれども。 ○山本(一)委員  ちょっとまたリウマチに話が戻りますが、確かにリウマチの検討会の方では宮坂先生 が、国民の患者さん、皆様が混乱するということをおっしゃられたのですが、しかし現 実問題として、医師の数を含めてなかなか専門医が全部供給できないのは間違いがな い。  越智先生を中心に作られたリウマチの診療ガイドラインの中でも、一応主治医、ここ では「かかりつけ医」になっていますけれども、主治医とリウマチ専門医と整形外科医 とこの三者はどうしても別建てで必要だということは述べているのです。  ですから、できたらここでも見ると大体わかるのですがかかりつけ医、要するに主に 診るドクターと、それから専門的な知識のアドバイスが必要なときと、それから理学的 な治療、この3つが役割として違うのだというのをもう少しはっきりと明記していただ いても、そうするとわかりやすいかもしれません。何遍も何遍もそこが議論されるのも あれなので。もし可能でしたら、その三者の役割も当然あって、もちろん1人が、整形 外科の先生がすべて主治医の役割、それからリウマチ専門医の役割、それから手術する ということも全部兼ねても構わないわけです。  ですけれども、それ以外に内科の場合はおそらく主治医の役割と専門医の役割を兼ね る方と、それからリウマチの専門医でない方はかかりつけ医、主治医だけの役割をする 方と、そういう方がいるので、役割としてその3つが大きくあるということをちょっと 1行でも書いていただくと、何とか統一というか、統一ということにはおそらくここし ばらくはならないと思うので、そのへんの文面がもしあったらいいかなと思います。 ○越智委員  ガイドラインもそうですけれども、要するに治療適用であるとか、治療の物の考え方 について述べていると思うのです。11ページの上から4行目からのところに書いてあり ますが、「専門的な薬物治療や手術適用の考え方等」となりましたときは、やはり考え 方としてはかかりつけ医が共通に持っておく必要があるということだと思うのです。  実際、手術するのは、専門の整形外科医ということになっても、そこまではここに書 かなくてもよい。むしろ、患者さんが必要なのは治療経過を見ながらの物の考え方、方 針ということになりましたら、やはり一括してかかりつけ医が把握しておくように書い ておくべきと思うのですけれども。  ですから、ここにまだ手術はどこどこに行くという表現というのが、このまとめの報 告書の枠のその次じゃないかなと、その外ではないかな。ですからここは患者さんに対 しましての直接診察にあたっているドクターが患者さんに対していろいろな指導をす る、あるいは治療方針などをやる上での考え方ということで統一していくことが望まし いという、この11ページのこの表現で私はいいと思っているのですけれども。これ以上 の表現というのは現実には。 ○山本(一)委員  いや、そこではなくて例えば9ページのリウマチ管理に必要な医療体制というところ で、ここではかかりつけ医を中心とした医療体制の○の1つで、ここにまずかかりつけ 医の必要性を書いて、それから専門医的な対応が必要だということで一応文章的には書 いてあるのですが、ここのところに読んでイメージがわくように、かかりつけ医とリウ マチ専門医とそれから整形外科医の3つの役割は一応あるんだよというようなことをち ょっとでもわかるようにするだけでもいいのかなという気がするのですけれども。  もちろん、それ以上の意図はないので、別にこれでよければこれで全然構いません。 ○越智委員  ちょっといいですか。ただ、かかりつけ医の方で専門医の方がたくさんおられますの で。 ○山本(一)委員  だからその三者は重複しても全く構わない。 ○越智委員  ええ。重複していますから。 ○山本(一)委員  しないときに問題になるわけで。 ○越智委員  ですから日頃の診察ということではかかりつけ医でいいのではないかなという感覚で 思っているのですけれども。 ○山本(一)委員  それならそれでも構いませんけれども。 ○越智委員  三者ということになるのかなということになったときに、例えばこの表現の中だった らですけれども、ですから。 ○山本(一)委員  それに対応して、1対1対応でないにしてもかかりつけ医がイメージとしてはリウマ チ登録医で、専門医がリウマチ学会の専門医で、それから整形外科の方が整形外科の認 定リウマチ医になるので、そうするとイメージ的にあまり狂わないのであまりディスカ ッションがそれ以上変な方向に行かなくて済むのかなあというだけです。 ○水田委員長  確かに11ページの方は「専門医の在り方を踏まえつつ」という言葉が入っていますの で、もうこの中で2つの専門医があるということで。  ですけれども、整形外科の方に対してもそれから内科的な人も、全体的な考えとして は統一したものがいいということですよね。それで例えば患者さんに整形の方が「これ は手術が必要である」と言っても内科の専門の方が診たら「まだまだ」と言われたとき 患者さんが一番困るから同じような標準にしてほしいということですね。 ○越智委員  それが11ページのここに書かれているという。 ○疾病対策課長  それは最初の方の現状で書いておりますので。現状で今のプレーヤーは3人おります と、3人についてはどういう状況ですということについては書いております。  それから、対応のところに、私どもちょっとわからないのですけれども、あえて分け て書くのがいいのか、実際に整形外科医も内科的な治療法をおやりになっているという ことですと、整形外科においてもきちんとした薬物療法や手術適用の考え方というのは 内科的なものも理解していただくと、それによってベースを同じくすれば、包含関係と しては整形外科の中に含まれてしまう可能性もあるわけです。  ですから、ここの11ページの「また、」というのはまさにそういうようなところもあ りまして、そこはあえて分けなくてもいいのかなというふうに、今まで検討会ではそう いうお話で来ておりましたので、ただ整形外科医としてこういうのを外科手術というの を特出しして書かなければいけないということであるならば話は別になってきます。  ただし、その点については8ページに、医療提供の今後の方向性ということで「リウ マチ活動期に速やかに緩解導入を図る初期治療」、一方「人工関節を中心とする外科的 治療」、こういうことで書いておりますので、それぞれ内科的、外科的という役割分担 については若干浮かび出るような形におまとめいただいているのかなというふうには思 っておりましたが。 ○水田委員長  そうですね。わかりました。それでよろしゅうございますか。大体皆さんの御意見と 同じようなものになると思いますので。 ○西岡委員  別に8ページのところに、ちょっと申し上げたのですけれども、厚生労働省は患者団 体、それから日医、それから日本リウマチ学会等の協力の元に施策を行うとあります。 一方日本リウマチ財団では診療面ではかかりつけ医としての登録医の普及を初め、過去 の15年以上にわたり一貫してリウマチ対策に貢献しています。また数多くの調査、研 究事業にも助成し、日本リウマチ財団は今まで非常に数多くの幅広いリウマチ対策事業 をやってきておりますので、厚労省直轄の日本リウマチ財団の名前がないと寂しい気が しますので、ぜひ日本リウマチ財団というのを入れていただきたいと思うのですけれど も。 ○水田委員長  よろしいですか。それでは日本リウマチ財団を加えてください、よろしくお願いいた します。  さまざまな御意見をいただきましてありがとうございました。これの取扱いにしまし ては委員長一任とさせていただいてよろしいでしょうか。それではありがとうございま した。  では次に、議事の3のリウマチ対策の方向性などについてに移らせていただきます が、事務局より説明をお願いいたします。 ○事務局(野上課長補佐)  それでは資料3の「リウマチ対策の方向性等」(案)についてごらんいただきたいと 思います。  今まで検討会においては「指針」という名称で作成しておりました、参考資料の3に ごございます「リウマチ対策指針(案)」でございますが、今後この資料3を通知とい う形で都道府県に発出していきたいというふうに考えております。都道府県等にこれら のものを活用していただきたいというふうに考えております。  そうする場合に、これは役所的な話でございますが、その他行政文書との横並びとい う形で「指針」ではなく「方向性」という方がよりふさわしいだろうということで、名 称の方は変更させていただきたいと思っております。  内容につきましてでございますが、構成については大きく変更されておりますが大ま かな内容は変更されておりません。そういうことで、参考3「リウマチ対策指針」を受 けてこのような方向性等というものを作らせていただいております。  内容でございますが、第一に趣旨、第二に基本的方向性、この中に施策の柱といたし まして2番目に3つ書いてございます。医療提供等の確保、情報提供・相談体制の確 保、3番目に研究開発及び医薬品開発。そしてこれらを国、地方公共団体で役割分担を 行うというふうに示しまして、その基本方針を受けて第三といたしまして、今後5年間 におけるリウマチ対策ということで、先ほどの第二をより詳しく書いたものでございま す。その中、施策の柱の方向性。そして2番目、それぞれの柱に関しまして具体策とい う形でございまして(1)かかりつけ医を中心とした医療提供体制の確保、(2)国、 地方公共団体及び関係団体等に求められる役割、そして続きまして今度は情報提供体制 の確保に係る具体策というのが3、そして4番目、研究開発等の推進に係る具体策とい う形になってございます。  このような内容で都道府県に発出していきたいというふうに考えてございます。以上 でございます。 ○水田委員長  ありがとうございました。これはこれでよろしゅうございますでしょうか。  それでは次の基本的方向性につきまして何か御意見ございますでしょうか。追加修正 などがございましたらどうぞ。  都道府県の取組みについて地域格差があるというふうにですけれども、どれくらいの 格差かはちょっとわからないですね。 ○疾病対策課長  アレルギーにはですね、今の格差の点については資料がついておりませんで申し訳あ りません、報告書の51ページをごらんになっていただきますと、アレルギーについての 施策が事業、普及啓発、相談窓口、連携、計画かなりばらつきがあります。リウマチも 同じような状況でほとんどやられていないというような状況であります。ですから、先 ほど西岡委員がおっしゃった、リウマチも取組んでいるというのは非常にまれな例にな ってまいります。したがって、このような格差があるということを踏まえてこのような ことで書かせていただいたと。  報告書の方はいろいろとこういうデータで書いておりますが、方向性ということで抽 出したエッセンスでありますので、あっさりとさせていただいています。 ○水田委員長  御意見ございませんでしょうか。これでよろしゅうございますか。  それではないようでございますので、次の、今後5年間における対策としまして、第 三番目のリウマチ対策につきまして何かつけ加えることとか修正がございますでしょう か。 ○西岡委員  これも何度もこの研究会で議論があったのですけれども、特に治験環境の整備です ね。  皆さんそう言うのですけれども、具体的にどういうふうに進めていくかということに ついて今後やはりこの委員会の中にそういう、リウマチだけに限ったことではないだろ うと思うのですけれども、やはり僕たちの立場から言うとリウマチに特化したような治 験環境の整備をどのように進めるかと。これはやはりもう少し具体的な提言をできるよ うな場所を。  特に今この間の委員会でも私は申し上げたのですけれども、今最近の新薬に関しては 市販後全例調査をやっています。その中はある意味で言えば安全性と有効性を何千例に わたって評価しているわけですから、ある意味で言えば患者さんにとって非常に重要な 宝の山ですね。ですから、そういうものをきちんと生かしていくようなシステムを具体 的に明示していただいて、さらにそれをもっとプロモーションしていただくと。治験環 境の整備と同時に、ある市販後全例調査のデータをきちんと患者さんに還元するような システムというものを、これをやはり構築していただければと思います。  もう1つ、これもいつも私言っているのですけれども、やはり最近の新薬というのは 非常に値段が高いものですから、やはりそれを担保するだけの経済効果といいますか、 疾病による損失が回復したときのそういうものがうまくコストベネフィットがきちんと バランスが取れているのかどうかというものを私どもの研究班でやっているのですけれ ども、そういうものをもう少しアピールしていく必要があるのではないかと思っていま す。 ○水田委員長  治験の環境というのはなかなか今難しい状況ですね。ただ、どうなのでしょうか。 今、日本での治験というのがどこまでどうやられているのかというのが、しばらくはど んどん減ってきましたよね。だけど、今はまた増えてきているという印象もあるのです ね。 ○山本(一)委員  でも、患者さんを含めて少しまた再び理解が、ですから治験に積極的に参加していた だいている患者さんの数も少しずつ微増していますよね。ただ、承認までの間にすごい 数を求めるようなものは日本では無理なので、ですからもし外国で承認されたものは外 国のデータを使いつつ日本の中で最低限のものをやって、それで西岡先生が言われたよ うに市販後にきちんとしたものをやるという体制を今日本で構築しつつあると思うの で、それを継続していただければいいと思うのですけれども。それをここに入れるかど うかというのはまたちょっと別の。 ○越智委員  それは前のこっちに。先ほどの資料2の方に入っていると思うのですけれども。今お っしゃってそれを入れるかと言われた市販後の調査のことだとも思いますが、16ページ の上から2行目に「医薬品の市販後調査の在り方を検討」ということに包括されている かなと思っているのですけれども。今のリウマチ対策の方向性というのはもっと中央行 政の方に重点的にサマライズされているので、最初の資料に入っていればいいのかなな んて思っていたのですけれども。 ○水田委員長  そうですね。これはこのまま入れたらどうですかね。行数も1行ぐらいしか変わらな いから。いかがですか。ここのところに。「努める」だけではなくてもう少し。 ○疾病対策課長  そうしますと、ここは非常に抽象的に書いているところでありまして、そうするとで はほかはなぜ入れないのと。 ○水田委員長  そうなってきますかね。 ○疾病対策課長  いや、すみません。どれを強調してこの委員会としてメッセージとして出されるのか というところにもよるのだと思います。ただ、今までの検討会の御議論ではそこがあま り、前回の指針を見ますとこのような状況で整理されておりましたので、メッセージと してはそれは書かない、強調するのだということであるならば御意見として整理すると いうことになりますが。 ○水田委員長  「努める」ということですべてを含むということでよろしいですか。 ○西岡委員  ちょっといいですか。すみません。今後努めるためにはどのような、例えばシステム が必要なのかということをもう少し、努めるといったら努めるのですけれども、それで はちょっとまたさみしいなという感じがしなくもないのですけれども。  例えば、ある今某製薬会社がやっている4,000例の治験の市販後の臨床調査のデータを 見てみますと、最初の1,000例、次の2,000例、次の3,000例、4,000例の市販後調査のデ ータを見せますと、重篤な副作用がずっと減ってきていると。それから有効性が徐々に 増えてきているというようなすばらしいデータが出ているわけです。今までこんな調査 は日本になかったわけですから。そういうのは基本的にはデータの帰属は製薬会社に所 属するわけですけれども、それをやはり行政のレベルでも、せっかくそれを厚生労働省 の、これは安全課になるのかな、の指導のもとにやったわけですから、そういうような システムをさらに拡充していくことによって安全性、有効性というものを、有害事象を 最小限にして有効性を最大限に引き出すというふうなことがこの市販後臨床試験のデー タからはっきりとしていますので、そういうシステムをどこかで、越智先生が言われた 中にも含まれていれば、僕はもう全くそれでいいと思うのですけれども。 ○水田委員長  これは治験の姿勢といいますか、これからの問題として今度はこういうふうに治験の やり方をするということで。ここにそれを詳しく入れるというのはちょっと言い過ぎで はないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。  ただ、先生がおっしゃっていることは非常に大事なことだと思いますので、今後厚労 省をはじめとしていろいろなところがやる治験に対しては、やはりそういうふうなきち んとしたやり方も1つの新しいやり方だということを皆胸に秘めて努めるということで よろしゅうございましょうか。  ほかに何かございませんでしょうか。  それでは次の資料4に行きまして、アレルギー疾患対策の方向性等につきまして事務 局より説明していただきます。 ○事務局(野上課長補佐)  それでは資料4、「アレルギー疾患対策の方向性等」(案)についてごらんいただき ますでしょうか。先ほどごらんいただきました「リウマチ対策の方向性等」(案)に似 た構成でございます。  内容といたしましては資料2の報告書「リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(案 )」から抽出したものでございますし、その内容につきましては参考4でお示ししてお ります「アレルギー疾患対策指針(案)」検討会の方でおまとめいただきました指針案 を踏まえて作ってございます。ただ、この指針案とは構成において先ほどと同じように 若干異なっておりますが、内容としてはかなり一緒でございます。それでは簡単に説明 させていただきます。  第一に趣旨として示してございます。第二に基本的方向性という形で示してございま すが、これも同じように2番目、施策の柱というところに(1)から(3)でございますが、 医療提供の確保、(2)情報提供・相談体制の確保、(3)研究開発及び医薬品開発という柱 を立ててございます。そしてこれらの柱に対しまして3番目、国と地方公共団体が役割 分担と連携を行って対策を行うということを提言してございます。  この基本的方向性を踏まえまして第三、1ページめくっていただきますが、第三とい う形で今後5年間におけるアレルギー疾患対策というものをより具体的詳細に示してご ざいます。1番目に施策の柱の方向性、先ほど示したものではございますが(1)医療 提供の確保の方向性、(2)情報提供・相談体制の確保の方向性、(3)研究開発等の 推進の方向性を示してございます。  2以降におきましては、それぞれの柱をさらに具体的に示したものでございまして、 2医療の提供の確保に係る具体策を、(1)かかりつけ医を中心とした医療提供体制の 確保、(2)国、地方公共団体及び関係団体等に求められる役割、(3)喘息死等を予 防する医療体制:「喘息死ゼロ」を目指して、というふうに示してございます。  3番目に、2つ目の柱でございます情報提供・相談体制の確保に係る具体策を示して ございまして、その内容といたしまして1ページめくっていただきますが、(1)国に 求められる役割、(2)地方公共団体、関係団体等に求められる役割と示してございま す。  4番目、研究開発等の推進という形で3つ目の柱、研究開発等の推進についても示し てございます。  最後5番目といたしましてその他でございまして、今後の修正等について若干触れて いるところでございます。  以上「アレルギー疾患対策の方向性等」(案)でございます。よろしくお願いいたし ます。 ○水田委員長  どうぞ御意見をお伺いしたいと思いますが。まず趣旨のところはこれでよろしいでし ょうか。先ほどアレルギーの方はどこの県がどうやっているということでいろいろござ いましたけれども、いかがでしょうか。  対策していない県に働きかけることはないのですか。そんなことは言ってはいけない のですか。やはりこれは住民方から意見が出てこないとなかなか政策はないのですか ね。 ○疾病対策課長  よろしいですか。今のお話の各都道府県の取組みということについては、ここにも政 策評価をしていきましょうということを考えております。各都道府県の活動状況につい ては、これは定期的に評価してまいりますので、大ざっぱでありますけれども今回実施 いたしましたようなこのように事業、啓発、相談窓口、連携、計画、医療計画ですけれ ども、そういう今回も3つの柱、医療、情報提供、研究と、研究は国の話になってまい りますが、そういった医療と情報提供、こういったことで実際にどのように実施してい るのかしていないのか、では具体的にどうやっているのか。こういうことは若干なりと も調べまして、またそれを47府県どういうことになっているのかというのを公表する と。  公表していけば、マスコミに関心を持っていただいて書いていただければ、都道府県 もそれを見ると。あるいは、都道府県自体がそういうものを見てベストプラクティスと いうものを考えて、他県の状況を研究しながらよりよいものを目指してもらうというよ うなことでそういう政策評価というのは必要なのだろうと思っています。 ○秋山委員  これは基準があるのですか。回答の基準というか、下の方に備考で事業、連携、計画 とこういうふうに書いていますけれども、同じ○でも同じ×でも多分温度差があると思 うのですけれども。 ○疾病対策課長  いや、これはやっているかやっていないかで聞いていますので。やっていないところ は×でやっていますから。やっていればある程度これは現在は拾っています。なにがし かやっていれば拾っているというようなことであります。 ○山本(昇)委員  末端的なことかもしれませんが、三、四年前から疾病対策課でリウマチ、喘息、アレ ルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の四疾患の研修会が行われていますね。各都道府県に 三、四名の研修を受けた人がいるはずですが、どうもその活動が見えてこないような気 がします。1度研修を受けたからといって患者さんの相談に十分対応できるとは思えま せん。したがって、地区での研修会やアレルギーに関する行事に積極的に参加されると より知識と経験を取得できると思うのですが、厚生労働省からそのような指示を自治体 に出されることはないのでしょうか。。 ○疾病対策課長  これは、端的に言えば平たく言えば都道府県の問題意識だと思っています。今のお話 は、何でもかんでも国がやらなければ都道府県は動かないのかというような話なので す。そうすると都道府県がやはりきちんと実情を踏まえて問題意識をおやりになるなら ば、これは重要だということで先ほどの政策評価としてやっているかやっていないのか ということを公表していくと。やっていないということであるならば、それを顧みて今 の相談員研修会にきちんと出てきていただくということだと思います。  まずはとっかかりはそこからでありまして、ではその相談内容がきちんと行っている かどうか、そういう質的な問題をどういうふうに政策評価するかというのはまた次のか なり高いレベルの評価になってまいりますので、まずはやっているかやっていないかと いうことで政策評価をやりながら問題意識を都道府県が持っていただく。と同時に、国 の方も、そういう各都道府県の個別の取組み事例というものをもう少し吸い上げて、そ して出席されてこられた都道府県の方々にわかりやすく研修を実施していくというのも 必要だと思っております。 ○水田委員長  最終的には患者満足度ですね。 ○山本(昇)委員 そうです。 ○水田委員長  そこまでがきちんと出ないと、単にやっているだけではまただめになってしまうし、 そこまでできていかないと先ほど秋山先生が質問されたようなことだと思うのですけれ ども。  それでは次の基本的方向性について何か御意見ございますでしょうか。  次の今後5年間におけるアレルギー疾患対策のところも結構でございますので、御意 見ございましたら言っていただけたらと思いますが。  はい。 ○秋山委員  内容ではなく記載の仕方についてちょっとあれなのですが。 ○水田委員長  どうぞ。 ○秋山委員  4ページ目の(1)の「国に求められる役割」の中で、(1)、(2)、(3)というふうに 最初出ているのですが、その後の説明のところでは(1)があって次に(3)がまた出て、そ れで(2)の方には(2)が最初にあって(1)があって(3)と。読んでいて最初混乱してし まう。  この(2)というのは一番最初に「国は、患者等を含む国民にとって必要な、」(1)、 (2)、(3)の(2)をあえて書いていただいているのだと思うのですが。おわかりですか。 今の資料4のアレルギーの方向性の4ページ目の(1)と(2)なのですが、この(1)、 (2)、(3)というのであれば、「国は(1)について何々、(2)について、(3)について」と 具体的に書き、(2)の方もこれを見ますと(2)が最初にあって、次(1)で(3)という。 読んでいくとこの(2)は何の(2)なのかという混乱が、私自身が混乱したもので、順番に 書いた方が読みやすいのではないかと思うのですけれども。内容ではなくて書き方の問 題ですが。 ○水田委員長  これはページをつけてください。  3番目の濃い字の「情報提供・相談体制の確保に係る具体策」のところですね。その 次のページの(1)の「国に求められる役割」その中での文章のことですね。 ○秋山委員  「情報提供・相談体制の確保に係る具体策」の中の(1)、(2)ですね。  その中で(1)、(2)、(3)というのが。それについての具体的な説明が、上の方は国に 関してなのですが、ここは(1)があって(2)がなくて(3)があるのですね。(2)の方は 最初に(2)について書かれてそれから(1)になって、そして(3)になっているというか、 ちょっと混乱してしまうというか、もう少しすっきりした方がいいのではないかとい う。これはリウマチも同じ書き方ですけれども。 ○疾病対策課長  ここはわかりやすいように整理させていただきます。 ○秋山委員  上の方はですね。(2)を最初に持ってきているのですね。 ○疾病対策課長  ここは(1)、(2)、(3)と国に求められる役割を書いておりますが、そのところをかぎ 括弧でそれ以下の文を引用してきたのがわかりやすいように書きますので、大変恐縮で す。 ○水田委員長  ではそこをわかるように番号をつけ直すということでよろしゅうございますか。  資料4について皆さん御意見いかがですか。研究開発などの推進につきましては、こ れも先ほど同じような「整備に努める」だけしか載っていないし、それからここだけ 「特に小児に係る」、小児だけこっちは書いてあるのですけれども、リウマチの方はど うですかね。小児の方はよかったですか。  特にこのアレルギーのところ小児の非常に問題の多い病気ですので、なかなか見てい て本当にかわいそうですよね。 ○山本(昇)委員  よろしいですか。資料4の4ページ目の脚注の*6に「乳幼児期・学童期はアレルギ ーの好発年齢であることから、保育所・学校等においては、十分連携をとり、児童のア レルギー疾患の状況を把握して健康の維持・向上を図ることが望ましい」とあります が、これを具体的に推進する手立てはあるのでしょうか。例えば、私どもが行いました アトピー性皮膚炎の疫学調査で明らかになってきたことですが、学童の患児に学校で汗 をかいた時に温水シャワーを使わせると、著明に症状が改善します。現在尚データを集 積しているところですが、この事実はまず間違いないようで、それを普遍的に学校で実 施できれば患児のQOLは飛躍的に向上する可能性があると思っています。それを実施 するためには文部科学省との連携が必須でしょうが、そのようなことは可能なのでしょ うか。 ○水田委員長  下から上げていくというとおかしいのですけれども、調査した結果を行政に伝えて学 校の設備をするとか、そういうことをしていかないとなかなか解決しないでしょうし ね。 ○山本(昇)委員  シャワー浴を実施することで症状が改善することは患児のQOLを高め患児に利益を 与えることですが、学校という集団生活の場ではシャワー浴をするという行為が学校で の集団生活の中におけるいろいろな問題を誘発することもあるようです。そのような問 題が起きないようにするためには、学校側も病気に対する一定の理解が必要と思いま す。 ○水田委員長  研究で出たデータがなかなか現実するにはかなりの時間とエネルギーがいるわけです けれども、やはりこれは積み重ねないことにはどうしようもないことなのですね。  ほかに御意見ございませんでしょうか。ではこれでお認めいただくということでよろ しいでしょうか。 ○山本(昇)委員  この委員会の趣旨とは異なるかもしれませんが、もう1点よろしいでしょうか。アト ピー性疾患は生活環境が都市化すれば増加するといわれています。かつてネパールで検 診をした先生から聞いたことですが、ネパールではアトピー性皮膚炎はほとんどみられ ないとのことでした。また中東のある国のことですが、わたしの知るかぎり1997年 の時点ではアトピー性疾患に特に変わった状況はみられませんでしたが、2003年の 時点ではアトピー性疾患が全般にわたって目立って増加しているとのことでした。中東 の国は過去およそ30年の間に砂漠の上に超近代都市が猛烈なスピードで建設されてき ました。気候、生活習慣、生活環境など全く異なる国でアトピー性疾患の状況に同じ傾 向がみられることは、誘発因子あるいは悪化因子を検索するに実によい調査対象グルー プが存在しているように思うのですが、海外と共同してこれらの因子の調査研究などを 実施することは、厚生労働科学研究費の対象の課題になり得るのでしょうか。 ○水田委員長  提言としてはそういうふうなことができると思うのですね。それと、研究ですから国 だけではなくて、いろいろなところからの研究体制として先生方が一緒にやっていった 結果をまたフィードバックしていただけたほうが効果がありますよね。  特に海外との研究となりますと、やはり学会ベースにもなってくると思うのですけれ どもね。  ほかに御意見ございませんでしょうか。  それでは議事の5、その他にでございますが、事務局より報告があればお願いいたし ます。 ○事務局(野上課長補佐)  ありがとうございました。本日最初の資料説明で申し上げましたとおり、リウマチ・ アレルギー対策委員会第2回でございますが、本日をもってこの委員会の報告書、そし てリウマチ対策の方向性等、アレルギー疾患対策の方向性等を取りまとめたいというふ うに考えております。  本日いただきました御意見等は委員長一任という形で修正をした上で各委員の方には お手元にお届けしたいというふうに考えております。以上でございます。 ○越智委員  この報告書は公表される。 ○疾病対策課長  いずれにいたしましても委員長と御相談させていただいて見直すと。その後委員の方 々に配布させていただいた後に公表させていただくということになっております。 ○越智委員  ですから一般にと言いますか医療現場あるいは社会的にという場合にはホームページ で見るということですか。それとどこかに報告書か何かが。 ○疾病対策課長  そうですね。公表の仕方としてはホームページになります。それから関係学会にもこ のような報告書が取りまとまったということで送付はさせていただく。したがって、関 係学会においてもこのようなものが来たということで御周知いただくとより一層ありが たいと思っております。 ○西岡委員  できれば学会だけでなくてそれこそ県のレベルに行きますね。それから患者団体等を 含めて。 ○疾病対策課長  そういった関係者にも事務的に配布させていただきますので。 ○西岡委員  ぜひよろしくお願いします。 ○疾病対策課長  そういったことで、今まで検討委員会の中には患者団体の方もいらっしゃいますし、 そういった広く報告書に関与していただきましたので、そういった方々にも広く手元に 届くようにしていきたいと思っております。 ○越智委員  繰り返しになりますが、地方自治体には報告書で渡していただける。 ○疾病対策課長  冒頭申し上げましたが、報告書とアレルギー疾患対策の方向性等およびリウマチ対策 の方向性等についてはこういうものを公文書として、もう少しこれを踏まえて検討させ ていただくことになろうかと思いますが、そういうものを出していきたいということで す。 ○越智委員  特に今回は地方自治体との関連というのが非常に詳細に書かれておりまして、ぜひ地 方自治体に対する御指導といいますか、今まで以上にお願い申し上げたいと思ってちょ っと申し上げました。 ○水田委員長  大変ありがとうございました。立派なものができたと思います、ただせっかく立派な ものができましたのですから先ほどおっしゃっているように、やはりきちんとしたとこ ろに配ってわかっていただきたいというのが、専門の方々の御意見をいただいていいも のを作っていただいたことへのフィードバックだと思いますし、まだまだいろいろ問題 点があると思いますけれども、それはまた今後の宿題として引き継いでいきたいと思い ます。  それで一応今回で最終にしましてまとめさせていただきますが、本日は健康局長より ごあいさつをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○健康局長  大変おくれて参加させていただき失礼を申し上げました。本日付けで健康局長を拝命 いたしました中島でございます。よろしくお願いいたします。  リウマチ・アレルギー対策委員会の閉会にあたりまして一言ごあいさつを申し上げた いと思います。水田委員長をはじめ委員の皆様方には貴重な御意見をいただきまして、 リウマチ・アレルギー対策に係る報告書および指針をおまとめいただきましてまことに ありがとうございました。  リウマチ・アレルギー対策につきましてはこれにより体系的で総合的な対策が講じら れまして、より一層的確にその推進が図られるものと考えているところでございます。  また、先ほど御意見のございましたこの成果、報告書の活用、流布につきましても積 極的にこれを普及してまいりたいというふうに考えているところでございます。  今後は国として地方公共団体、日本医師会をはじめ医療関係団体、関係学会、関係省 庁、さらには多くの民間の諸団体の協力をいただきながらその取組みを進めていくこと が大切と考えておりますので、これからも先生方のお力をいただきながら取組んでまい りたいと考えております。  以上今後ともよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。 ○水田委員長  ありがとうございました。それでは終わります。                         ○照会先                          厚生労働省健康局疾病対策課                          tel 03−5253−1111                          担当:中川(内線2359)