05/02/04 医薬品のリスクの程度の評価と情報提供の内容等に関する専門委員会の 第6回議事録 厚生科学審議会医薬品販売制度改正検討部会     第6回 医薬品のリスクの程度の評価と情報提供の内容等に関する専門委員会      日時 : 平成17年2月4日(金)10:00〜12:00      場所 : 東海大学校友会館 富士の間      出席者: 安部 好弘 委員  井村 伸正 委員           荻原 幸夫 委員  高橋 孝雄 委員           埜中 征哉 委員  林  正弘 委員           松本 恒雄 委員  溝口 昌子 委員           望月 眞弓 委員      議題 : 1.リスクの評価方法について           2.その他 事務局  おはようございます。定刻を過ぎましたが、ただいまから第6回の専門委員会を始め させていただきたいと思います。  本日は、前回ご検討いただきました論点に関する意見をまずご紹介させていただきま して、そのあと、リスク評価の方法についてご検討いただこうと思っております。その 一環で、すでにある程度でき上がっておりますワークシートを使いまして、評価方法の 検証というものもしてみたいと思っております。さらに、作業の中で新たに確認を要す ると思われました論点についても、一つ一つご意見をいただきたいというふうに思って おります。  それでは委員長、よろしくお願いいたします。 埜中委員長  おはようございます。まず、今日はよろしくお願いします。  今日は、今事務局から話がありましたように、その評価リスト、リスク評価について 具体的な作業をやってみたいというのが主な仕事です。それに入る前に出席者の確認 を。委員およびオブザーバーの確認を。 事務局  本日の出席状況でございますが、細谷委員からご欠席というご連絡をいただいており まして、残る9名の先生方は出席の予定でございます。ただ、先ほど高橋委員から連絡 がありまして、30分程度遅れるということでございます。  それからオブザーバーの先生方の出欠状況でございますが、現在のところ、鎌田委 員、児玉委員、堀井委員、安田委員、4名の先生方にご出席いただいております。その ほか、神田委員、増山委員、森委員が今日みえられる予定になってございます。以上で ございます。 埜中委員長  ありがとうございました。それでは、まず資料の確認からお願いします。よろしくお 願いします。 事務局  それではお手元の資料を確認させていただきます。  ちょっとボリュームが多うございますが、まず議事次第というものが一番上にあるか と思います。その下に、いつもお配りしています名簿を資料1としてお配りしておりま す。  資料2といたしまして、「一般用医薬品の製品群とワークシートの対比表」というこ とで用意しております。  資料3が、「リスクの評価方法に関する論点の整理について(第5回専門委員会まで )」というタイトルのものでございます。  資料4といたしまして、「一般用医薬品の相対的リスクの評価方法(案)」という資 料があるかと思います。  資料5といたしまして、製品群「基礎情報抽出用ワークシート」ということで、かな りの量でございますが、全体をクリップでとめていませんけれども、横長の表になって ございまして、右上に枠囲いでワークシートのナンバーが振ってございます。1から始 まりまして47までご用意させていただいております。  その下に重ねてございますので少しわかりにくいかもしれませんが、資料6といたし まして、「リスク評価用ワークシート」という資料がございます。  さらにその下に、資料7といたしまして「リスクの評価方法を議論するための論点 (その2)」という資料があるかと思います。  そして最後、一番下に、一枚紙でございますが、資料8といたしまして、これまでも 何回かお配りしております資料ですけれども、「医薬品のリスクの程度の評価と情報提 供の内容等に関する留意事項」ということで用意させていただいております。資料は以 上でございます。何か不足等ございましたら、お申しつけください。  よろしければ、これ以降議事に入りますので、カメラ撮り等に関しましてはここまで とさせていただきます。  委員長、よろしくお願いいたします。 埜中委員長  前回、そのリスク評価の方法に関する検討を行ったわけですけれど、ちょっと復習し て、それから実際の評価にチャレンジしていきたいと思いますので。  まず事務局のほうから、前回のまとめというか復習をお願いします。 事務局  お手元の資料で言いますと、資料2と資料3をご用意いただきたいと思います。資料 2と資料3でございます。  まず資料2でございますが、前回、一通りワークシートの作成というところの作業を ほぼ終えたということでのご報告をさせていただいておりますが、当初、85の製品群と いうとらえ方をした中で、ワークシートのほうの整理といたしましては、一部括ってい る、まとめて1つのワークシートにしているものもあれば、配合成分の種類によりまし て、あとでまとめて評価をするという形のものもございますので、少し番号がずれてお りましたり、85のどれがどのワークシートに反映されているかというところがわかりに くい部分もあったかと思いますので、それを対比表という形で整理させていただいてお ります。  サンプリングで申し上げますと、1ページ目をごらんいただきますと、一番左側に85 の製品群に基づきました1から85の番号が振ってございまして、その右側の欄にワーク シート上のナンバーを振らせていただいております。最初にありますかぜ薬(内用)で ありますと、製品群の番号で言いましても1番になりますが、ワークシートにおきまし ても1番のシートという形の整理をしているということで、これは1対1の対応になっ てございます。  その次のかぜ薬(外用)でございますが、これは便宜上、85の製品群ということで掲 げましたが、内容的には先般、医薬部外品という形になってございますので、今回のワ ークシートの作業の対象からは外れるということで、ここは欠番という形になるかと思 います。  そのほか、7番に小児鎮静薬というものがございますが、この内容を確認しましたと ころ、すべてが生薬成分から構成されておりますので、この分につきましては別にいく つかの製品群に生薬成分が使われているものがございますので、その生薬という切り口 で別途整備をしてみようということですので、個別の製品群ごとのワークシートという ものの作成はしてございません。したがって、ワークシートのナンバー上はここも番号 が飛んでいるということでございます。  ページをめくっていただきますと、そういった生薬成分という形で書かれているもの がいくつかございまして、この部分は現在のところ、ワークシートになっていない部分 ということで見ていただきたいと思います。  そのほか、いくつかの製品群を括っているという例でございますが、4ページをごら んいただきたいと思いますけれども、一番左の欄に85の製品群に大きくナンバーリング をしてございますが、ビタミンA主薬製剤から始まりましてビタミンB1B6B12とい うものがそれぞれ、85の中では1つの番号がつけられていました。32から42ということ になります。これらに関しましては、その組み合わせ等の関係もございまして、ワーク シート上は25のワークシートにビタミン主薬製剤という形でまとめてございますので、 85の製品群で申し上げますと、11の製品群にあたるものがワークシート上は1つになっ ているというところで、このあたりが番号のずれになっているということでございま す。  そういう形で、どの製品群がどのワークシートに反映されているかということを整理 してみたものでございます。これによりまして、生薬成分に該当するものを除きまし て、原則、一応ワークシート上の作業は終わっているということが確認できるかと思い ます。  なお、最後のページをごらんいただきたいと思いますが、78番から以降のところに関 しましてもワークシートは、今のところはございません。78の漢方製剤につきまして は、先ほどの生薬成分と同じように、いわゆる漢方という形でのとらえ方で評価をして いこうということですので、ワークシートを使った形での扱いはしないということでご ざいます。79も同様でございます。あと、80が生薬成分でございます。そのほか、消毒 薬、殺虫薬、あと検査薬が一部ございまして、こういったものに関しましても、なかな か個別の成分に着目したワークシートをつくるということがなじまないものに関しまし ても、とりあえず基礎情報の抽出作業の対象からは一応外しているということでござい ます。このあたりが、いわゆるワークシートとしてつくられていないものになるかと思 います。これが、ワークシートの作業状況の説明になります。  次に資料3をごらんいただきたいと思います。こちらは前回、第5回の委員会におき まして、リスクの評価といったものをどういう方法でやっていくかということに関しま して、いくつか整理していかなければならない問題があるということで論点をあげさせ ていただいております。8つの論点に関しまして、それぞれ各先生方から意見をいただ いたものを、ごく簡単にまとめさせていただいたものでございます。  かいつまんでご説明させていただきますと、まず最初の論点といたしまして、BとC とEといった3つの評価項目に関しましてどう取り扱うかということでございますが、 特にCの情報というのは、重要だけれども特異な副作用、「抽出されたすべての情報、 副作用を見るというよりは、その中で特異なものに着目すればいいのではないか」とい う意味のご意見が最初の部分でございます。  それから、同じCという副作用のところの項目については、「薬理、毒性に基づくも のとしてのリスクが反映されているのではないか」というところでのとらえ方に関する ご意見がございました。  3つ目の○でありますが、「厳選する特異的なものをどれにするかといった際の評価 というものが必要になってくる」というご意見だったかと思います。  論点2に関しましては、Gという項目、使用方法に関する項目につきましては、B、 C、Eとは同列に扱わず、二段構えで、二段階に分けて作業してはどうかというご意見 がありました。その次のページにも同じようなご意見がございまして、GだけでなくF という項目、効能、効果、言い方を変えれば一般用薬品を使うことによっていろいろな 形での症状の悪化につながるおそれがあったり、あるいは治療の機会を逸したりという ことが起こり得るという側面がございますが、「そういったFとかGという項目につい ては、B、C、Eというところとそれぞれ2段階で扱うことでいいのではないか」とい うご意見だったかと思います。  論点3といたしまして、数値化に関する議論をいたしまして、その中では「B、C、 Eなどに情報があるかないかという作業を基本としてはどうか」ということ。これは作 業時間との兼ね合いもあるというご意見だったかと思います。  それと、「B、C、Eなどの項目をその中で何段階に分けることができても、それを 足したり掛けたりという扱いは難しいのではないか」というご意見もございました。  「評価のためにはいくつか、Aグループ、Bグループというような形での区分けとい うものが必要である」という意見がございました。  それと、評価の結果、分類の結果が、情報提供に役立てる形になるということであり ますので、「どう気をつけなければいけないかがわからなければ、実際、点数だけで高 くても、高くてどうこうということはなかなか言いにくいのではないか」というご趣旨 の意見だったかと思います。  それから、「物としてのリスクと情報提供のときの対応を考慮したリスクという両者 を考えた場合、リスク分類はあまり細かくなくてもいいのではないか」と。それで、 「全体としては3段階か4段階程度でいいのではないか」というご意見もありました。  あと、その下のパッケージサイズに関しましては、評価の際の問題というよりは「実 際、その製品が市場にある際に軽減する方策としては、パッケージサイズを小さくする ことも1つの方法ではないか」ということでのご意見だったかと思います。  いずれにしましても、リスクがあるものを3つに分ける、あるいは4つという話があ るわけでございますが、あとでまたワークシートをごらんいただきますと具体的に出て きますが、記載なしというものを1つの区分として設けますと、仮にそれを3つに分け た場合、さらに記載なしという項目が加わりますので、4区分という扱いになるのか な、という具体例のご意見もあったかと思います。  次のページにありますとおり、「リスクが高い」、「リスクがある」、あるいは「記 載がない」、あるいは「その他」といったところも含めてですが、3区分くらいに分け てはどうかというご意見がありまして、誤使用に関するところに関しましては、おそれ があるか否かという2区分ぐらいに分けるのでいいのではないかというご意見だったか と思います。  それから頻度に関する情報については、「重大な副作用というものを重くみた場合 に、その中に頻度というファクターも含めた評価が行われているという説明ができるの ではないか」というご意見がございました。  それとC´という「重篤ではないけれども、注意すべき副作用のおそれ」というファ クターに関しましては、「ものによっては評価をするものがあるのではないか」という ことでのコメントがございました。  論点6に関しましては、「ある程度グルーピング化をして検討してはどうか」という ご意見。それと、医療用の添付文書を使った評価をこれまで行っているわけが、「あら かじめ一般用医薬品を販売する際に、提供する必要がある情報か否かという視点を持つ 必要がある」という中で、「一般用医薬品として販売されることを念頭に評価が行われ ている」という考え方が示されたかと思います。  論点8といたしまして、医療用の添付文書には出てこない、一般用医薬品の添付文書 固有の情報がありますので、そのあたり、「反映されていない情報について、評価を今 後していくことが必要である」というご意見があったかと思います。  一応、各論点に関します考え方、前回議論いただいたところをご紹介させていただき ました。以上でございます。 埜中委員長  ありがとうございました。何か今の説明のところで確認をすることはございますでし ょうか。評価方法についてですね。大体3段階ぐらいの評価項目をあげて、それに従っ てやってみようというようなことが前回、決まったと思いますが。  特になければ、前回大体3段階ぐらいに分けて評価を、区分をしようというようなご 意見がありました。それに沿って我々のほうでいくつか候補をあげてみましたので、そ れについてちょっと説明していただいて、またご批判をいただきたいと思います。  では、事務局のほうからご説明をお願いします。4種類用意してありますね。 事務局  はい。 埜中委員長  それをちょっと説明してください。 事務局  それでは、お手元の資料で言いますと資料4、資料5……、資料5というのは非常に 膨大なものでございますが、それと資料6、資料8の4種類を使うことになると思いま す。  その中で資料8に関しましては、今からいろいろ作業をしていく際、リスクファクタ ーとしてのA、B、C……Hまでございますが、そういったAとかBとかCとかいう言 葉と、実際、資料4に書いてありますようなそれぞれの項目の中を3区分に、あるいは 2区分に分けている中でのA、B、Cという区分という意味での言葉で、それぞれがア ルファベットを使ってしまっていますので、AとかBとかいう言葉が飛び交う中である 程度混乱があるかということでございますので資料8に関しましては少し脇に置いてい ただきまして、Aというものがどういう項目に当たるのか、CとかEという項目がどう いうものなのかというところを一応確認できるようにお使いいただければと思っており ます。  まず資料4を使いまして、今、委員長のほうからお話のありました4種類の方法の案 というものを、どういうものかということをご説明させていただきたいと思います。資 料4の1ページ目をごらんいただきたいと思います。方法(1)といたしまして、ワーク シートのB、C、およびE、それぞれを3区分に分類しまして、さらにFとG、このあ たりの言葉は先ほどの資料8の各項目と照らし合わせていただければいいですが、Fと かG、それぞれを2区分に分類すると。また、Hというものを2区分に分類する、そう いうやり方です。  具体的には、(1)といたしまして、Bの相互作用に関しましては、「極めて重大」な 情報がワークシートから見出された場合にはAという扱い、「重大」というところでの 扱いができるものがBという整理、「その他」ということでC、という3区分に一応分 けてございます。「その他」のところに関しましては、AとB以外ということになりま すので、何らかの情報があってもA、Bに当たらない場合はCになりますし、また全く 記載がない空欄の場合でもCという扱いになります。  どの範囲がAか、どの範囲がBかというところに関しましては、例示として括弧書き に書いてございますが、併用禁忌という、そういうところの項目になるわけでございま すけれども、そのうち比較的使用対象患者が広範なものということで、当然、その相互 作用の相手方の薬剤が広く多くの患者さんに使われているようなものであれば、そうい ったものに出くわす機会が比較的多いというところで、そういったものは「極めて重大 」なものとして扱えるかどうか、というところでの考え方でございます。このあたりも 含めて、いろいろご意見があるかと思います。  同じように(2)のCといたしまして、 重篤な副作用のおそれに関しましては、「極めて重大」な場合にA、「重大」なもので あればB、「その他」Cという3区分に分けてございます。ここに関しましては、頻度 という情報があるものに関しまして、頻度が大きいものというものであることがわかれ ば、それはAという扱いができるという1つの考えであります。あと、実際に起こった 副作用によりまして、予後があまりよろしくないようなケース、そういったものを極め て重大として扱ってはどうかという意味での、とりあえずの整理でございます。  すると、Eに関しましては適用禁忌というワークシート上の項目になると思います。 それに関しましても、A、B、Cの3つに分けてみてはどうかということで、そのAに 関しましては比較的患者が多いものをそういう扱いにしてはどうかというところでの整 理でございます。  あと、FとG、(4)、(5)に関しましては、先ほどの前回の意見をご紹介した中にもあ りましたとおり、重大か否かというところの2区分に分けてみたものでございます。  そのほか、(6)といたしまして、スイッチ化、いわゆる医療用から一般用になったと いうことに伴いまして、市販後調査がかかるケースがございます。そのほか、市販後調 査が終了しても、安全、副作用等の発現に関しまして注意を要するようなもの、そうい うものにあたるものをXという扱いにする。そのほかのものをYという、これも2段階 に分けてみたものでございます。  こういった各項目に関する評価をいたしまして、それをどういう形で見ていくかとい うことで、リスクの評価という下の部分になるわけでございますが、まず(1)から(3)の 中でAの数が多いものを優先して、次にBの数の多い順に分類するということ。その上 記組み合わせに基づく分類の中で、さらにPが多いもの、PかQかということになりま すが、Pが多いものが相対的に上位に来る。あと(6)にあります項目でXがついた場合 は、(1)から(5)のAとかBとかいった、あるいはPといった評価がどういう形であれ、 上位に分類されるという方法でございます。  それを具体的に模式的に絵にしたものが、一番最後のページにつけてございます。今 申し上げました評価の考え方ということで、上から順番にご説明いたしますと、箱が2 つ空欄になってございますが、ここはA、B、C、あるいはPとかQとかいった組み合 わせがどんな組み合わせであっても、Xがついたものはこのあたりにとりあえず一括り でできるかなということ。そのほかは、Aが3つあるもの。Aが2つの場合。そのAが 2つの場合でありますと、3つの項目のうち残りの1つがBの場合とCの場合がありま すけれども、そういったAの数、Bの数、Cの数といった中で、少なからずグルーピン グと言いましょうか、こういうカテゴリーごとに分けることができるのではないか、と いうことでのイメージになるかと思います。これが方法(1)でございます。  方法(2)から方法(4)に関しましては、この方法(1)の部分的なところの違いでござい ますので、特に今のイメージ図のようなものはつくってございませんが、とりあえず2 ページ目以降を使いまして、違いを説明したいと思います。  2ページ目の方法(2)をごらんいただきたいと思いますが、(1)から(3)に掲げました B、C、Eといった項目につきまして、先ほどは3区分に分けて、それぞれ極めて重要 なものをAとして、対等な評価をするやり方です。それに対しまして、この方法2と言 いますのは、ごらんいただきますとおり、(1)から(3)という項目を3つではなくて2つ に分けているといったところが、まず違いです。それと、(2)にあります副作用のとこ ろが仮に重大であっても、そのときの、採点という言い方がいいかわかりませんが、評 価はBということであり、相互作用あるいは(3)の患者背景といった項目が重大な場合 にAがつくということで、副作用、(2)よりも(1)、(3)を重視したような、そういうや り方がこの方法(2)でございます。あと(4)から(6)に関しましては、変わりございませ ん。  次に方法(3)でございますが、3ページ目をごらんいただきたいと思います。ここは 今の方法(2)と逆のケースでございまして、(1)から(3)のところをごらんいただきたい と思いますけれども、(2)のCというところに関しまして、重大な場合にAがつくと。 そのほか、(1)、(3)のところに関しましては、重大であってもBというところがアッパ ーになるということで、(2)にあります副作用のところを、相互作用あるいは患者背景 よりも重視したやり方ということになります。そこが違いでございます。  4ページ目にあります方法(4)でございますが、ここは方法(1)との違いで説明するの がわかりやすいと思いますが、方法(1)にありますCという扱いが、「その他」といっ たところを2つに分けた、細分化したケースでございます。まず、方法(4)で言います ところのCが、ワークシート上、「極めて重大」あるいは「重大」というものではない けれども何らかの情報記載があるものをCとしております。空欄のもの、記載がないも のをDという形で分けてございます。方法(1)のほうはこのCとDを1つの形でCとい う扱いにしている、そこが違いでございます。方法の説明は以上でございます。  それで具体的に、次に資料6をごらんいただきたいと思います。横の資料でございま して5枚ペーパーでございますが、資料6でございます。リスクの評価用のワークシー トということで用意させていただいております。今申し上げました方法(1)から(4)に関 しまして、具体的にシミュレーションしてみまして、その妥当性と言いましょうか、方 法の具体性というものを少し確認してみたいと思っております。  あらかじめご用意させていただきました例示といたしまして、その資料6の1ページ 目にありますように解熱・鎮痛薬、ワークシートで言いますと2番のワークシートにな ります。それと、次のページにありますビタミン主薬製剤、ワークシートで言うと25番 になります。それから坑ヒスタミン薬主薬製剤ということで、ワークシートで言います と32になります。それから3ページ目に行きますと、みずむし・たむし用薬ということ で、ワークシートで言いますと38。この4つを少しサンプリングいたしまして、方法に ついての妥当性というのを議論してみたいということでございます。  ワークシートのほうに関しましては、資料5ということで用意させていただいており ますが、各委員の先生方に関しましては、今ご紹介いたしましたワークシートのところ に付箋を入れているかと思いますので、そこをまず抜き出していただいて、個別に一つ 一つワークシートを見ていくようになるかと思います。青の付箋が入っているところに なります。 埜中委員長  では、よろしいですか。 事務局  それと、資料6に掲げました成分は、ワークシートに出ております成分全体をとりあ えず掲げておりますけれども、時間の関係もありますので、その中のいくつか主だった 成分について、A、B、Cという形での評価というものをやっていく形になるかと思い ます。とりあえず説明は以上でございます。 埜中委員長  はい。ありがとうございました。皆さん、ご記憶になっているかと思いますけれど、 一応3段階。4段階という意見もありましたけれども、その評価について、資料4にあ りますようなそういう分け方をしようというのが前回の意見です。それに沿って、一応 我々考えたわけですけれども、それぞれ一長一短というのがあって、どれがいいかとこ こで論議してもなかなかイメージがわいてこないと思います。ですから、まずどれか1 つを選んで、今日実際にやってみて、それでほかのものと比較してみるというような作 業をしてみたいというように思っています。  この点について、何かご質問ございますか。なかなかイメージがわかないと思います が、実際にやってみると、「ああ、こういうことなのか」ということがおわかりになっ てくると思います。  何かご質問ほか、ございますか。もしなければ、実際にそのワークシートを使ってリ スク評価というものをどういうふうにやっていくかというのを、具体的にやってみたい と思います。  まず、事務局、我々で考えたその4つの方法がございますけれども、まず1番です ね。この前は一応3段階ぐらいに分けて、ひょっとしてその情報がないというものを入 れて4段階にしようというような第4案も出ましたけれども、一応資料4のトップにあ りますその評価方法に従ってやってみたいと思いますけれども、よろしゅうございます か。  実際にアスピリンならば、例えばその「B欄の相互作用というのは、どういうふうな 評価をしていくか。C欄の重篤な副作用をどうするか」というようなことを具体的に。 ちょっとこれ、そのA、B、Cを入れて、そしてその評価結果というものは「Aがいく つある。Bがいくつある。Cがいくつある」というようなことで、評価結果をそこに書 き入れて実際にやっていただくというふうに思います。では、実際にちょっと。事務局 のほうで少し? 事務局  作業の進行は、こちらでやりましょうか。 埜中委員長  そうですね。例えばアスピリンならB欄がありますね。「ここはAにするか、Bにす るか」とかいうことをちょっとやってみましょう。では、進行は事務局にお願いしま す。 事務局  はい、わかりました。 事務局  それではまず資料6を基本に、その中にAとかBとかそういった記号を書き入れてい っていただく形になると思いますが、ワークシートで言いますと、まず解熱鎮痛薬です ので、ワークシートのNo.2というものを脇に置いていただければと思います。よろし いでしょうか。  順番に行きますと、その中の成分をいくつか、あらかじめ委員長と相談して選出して いるのですが、まず、解熱鎮痛成分は5種類ございますけれども、一通りやってみると いうことでございます。  まず、アスピリンに関しまして、一応一つ一つやる中で該当箇所をワークシート上網 掛けしてございますので、そこをごらんいただきたいと思いますが、まずBの併用禁忌 のところでございます。ここは何も情報がございませんので、資料4でいう方法で言い ますと、A、B、C、3つに分けるという中の、ここはご議論いただくまでもなくCに なるのかと思いますが、いかがでございましょう? であれば、資料6のアスピリンの ところのB欄にはCというものが入るかと思います。  次にCの項目です。副作用のところ。重篤な副作用の中の薬理・毒性に基づくもの。 これに関しましては、頻度不明ではありますが、喘息発作の誘発、肝障害、黄疸、出 血、再生不良性貧血という、そういう情報がワークシート上書かれてございますが、こ れを資料4で言いますところのA、B、C、どれに該当するかといったところでご意見 をいただければと思います。 埜中委員長  すると、これをAにするか、Bにするかということですね。アスピリンで重篤な副作 用のおそれというのは、臨床の先生方もいらっしゃるのですけれど、実際にアスピリン というのは使ってみると、かなりそういう副作用というのは重大なものがあることは事 実ですね。そうなると、これはAになるのではないかと思いますが、いかがですか。  重篤な副作用のおそれというところでは、頻度的にも、またその症状としても、そう いうおそれがあると思うので、Aでよろしゅうございますね。というようなことで、先 を進めさせていただきます。では、C欄を一応A。また、ここをいろいろ入れていっ て、あとでまた、「それはどうもおかしかった」とか、「ほかのものと比べてみたら、 やっぱりこれはおかしいのではないか」ということで、また変えることを考えていろい ろとやっていきたいと思いますので。ここをAにしたから、もうこれは絶対Aだという ことはないので。仮にAと入れておきましょう。 事務局  ちょっと確認ですが、今、記載があります喘息発作から始まって再生不良性貧血まで の、特にこういった情報があるからAだという形での確認をしていくと、あとで同じよ うな副作用が出てきたときに同じような評価でとりあえず仮置きができる形になります ので。全部が全部ということであれば、そういう形での暫定的な扱いで進めたいと思い ますが、そのあたりはいかがでございましょうか。 埜中委員長  それはまずその頻度ということをあまり考慮しないで、そういう副作用があるという ことで、Aとまず入れていったほうがいいと思います。では、一応そのAとして。E欄 ですね。 事務局  わかりました。次にE欄になります。網掛けのところに……過敏症から始まりまし て、重篤な血液障害、消化性潰瘍と、いろいろでございます。これについて、A、B、 C、どれにあたるかということをご確認いただきたいと思います。 埜中委員長  これもAでよろしいですね。実際にこういう副作用があるわけですから、Aでよろし いと思います。それではその次、Fですね。 事務局  はい。Fに関しましては、ワークシートの項目は2項目にまたがって網がかかってい ますが、感染症の不顕性化と、原因療法でなく対症療法、こういった情報があります。 これに関しまして、資料4に基づきますと、PとQという、重大かそれ以外かという分 け方になってございますが、いかがでございましょうか。 埜中委員長  いかがですか。実際には、その解熱剤を使って熱が下がるから原因疾患がなかなか見 つからないというようなことがあり得るとは思うけれど、それが重大かと言われると、 あまり重大ではないような気がするので、「その他」ということでいかがでしょうか。 一応、「その他」に入れましょう。Qですね。 事務局  次はGになりますが、これは3項目ございます。使用量の上限の関係で、4.5グラムの 1日あたりということと、あと過量によって、そこに掲げましたいろいろな副作用と言 いましょうか、そういうものが起こるという情報。あとは、長期服用は原則回避とか、 こういった情報がございます。これに関しまして、PかQかということで見ていただき たいと思います。 埜中委員長  これは、このアスピリンという製剤を考えてみても、長期使用でいろいろ問題がある ので、Pということになると思います。よろしいですね。それでは、そこはPというこ とにします。 事務局  それでは一応5項目についてアルファベットが入りましたので、資料6で言います と、その右側に評価結果という形で、A、B、C、P、Qという欄がございます。今の アスピリンのケースですと、Aが2つございましたので、Aのところが2という形に入 りまして、Bはございませんでしたので、Bが0、Cが1つありましたので1、PとQ がそれぞれ1つずつだったかと思いますので、1、1という形で。一応それが、とりあ えずシミュレーションとしての結果ということだと思います。  同じように、アセトアミノフェンについてごらんいただきたいと思います。ここから は各欄ごとに説明はいたしませんので、5つの、BとCとEとFとG欄につきまして、 それぞれどれに該当するかというところを少し見ていただきたいと思います。  まずB欄については記載がないので、同じようにCということになるかと思います。 埜中委員長  そこは重篤な副作用のおそれですね。それは喘息発作の誘発、肝障害、黄疸というこ とですけれど。その頻度とか何かではなくて、これが本当に重篤かどうかということで すね。 事務局  一応先ほどのアスピリンの作業の例で言いますと、とりあえずどの副作用もすべてA にあたるというようなことだったと思います。 埜中委員長  そうですね。これはAですよね。 事務局  一応同じものとして並べてみますと、Aかと思います。 埜中委員長  そうですね。そして、今度はEですね。Eもアスピリンの並びでいくと、Aになる と。 事務局  はい。Fは、これはアスピリンと同じですので、Qですね。 埜中委員長  はい。 事務局  Gのところはちょっと違いがありますが、いかがでしょうか。 埜中委員長  それほど違いがないので、Pになりますね。 事務局  はい。それではPということにします。  その次のイソプロピルアンチピリンに行きますが、最初の項目はC、その次が並びで 言うとA。次のE欄でございますが、それぞれの本剤に関する過敏症の既往があるかな いかということですが、これをA、B、C、どれにするかということでございますが、 ほとんどの薬剤にこういった記載はあるものでございます。 埜中委員長  このほとんどの薬剤にある過敏症を、AにするかBにするかですね。 事務局  方法(1)に関しましては、記載がないのがCではなくて、一応記載があっても、「極 めて重大」か「重大」でなければCということでの方法ですので。記載があってもCと いう可能性もあるかと思います。 埜中委員長  そうですね。いかがですか、これ。過敏症既往歴。Aまではいかないですね。一応B にして、あとから頻度などを考えて、またBをAに上げるかどうかということになりま すね。では、一応Bとして、それからF欄は? これは何もないので。 事務局  Fは、ではQです。 埜中委員長  Qですね。そしてG欄が……。G欄は、これはQになりますか。 事務局  真ん中は空欄ですけれども、右、左にそれぞれ、長期服用とかもありますけれども、 それはどうしましょうか。 埜中委員長  まあ、それは……。これはあまり、使用方法で誤使用のおそれとかそういうことには ならないので、Qでいいのではないかと思います。そうすると、これは? 事務局  今の話ですと、C、A、B、Q、Qとなります。 埜中委員長  そうです。それでよろしいですね。そうすると、Aが1、Bが1、Cが……。 事務局  1、1、1、0、2です。 埜中委員長  そうですね。という区分けができる。 事務局  一応、解熱鎮痛成分、3つやりましたが、イブプロフェンが次ですが、これはやって おきますか。それとも? 大体同じ系統です。 埜中委員長  わかりました。では、一応解熱鎮痛剤ということになると、アスピリンとアセトアミ ノフェンというのは同じレベルになります。イソプロピルアンチピリンが少し下がると いうような評価になりますけれど。実際にはアスピリンとアセトアミノフェンというの は、イメージとしてアセトアミノフェンのほうが危険度が低いとされる。だから、そう いうところはあとでみんなで検討して順位を変えていったり、それから評価を頻度とか そういうことで変えていきたいというふうに思っています。しかし、一応もう作業とし てはこういうふうに機械的にやっていったらどうかというのが、このイメージですけれ ど。  この今のやり方について、いかがですか。それとも、もうちょっとやってからご意見 をいただきましょうか。では、次。 事務局  次に、解熱鎮痛薬の中に含まれています催眠鎮静成分が2つほどございますが、これ についてもちょっと、1つのモデルになるかと思いますので。  ワークシートの中で言いますと2枚目の下でございます。このアリルイソプロピルア セチル尿素に関しましては情報源がございませんでしたので、すべての欄が空欄になっ てございますので、検討対象外ということで飛ばさせていただきます。  その次のページのブロムワレリル尿素に関しまして、一応各項目に情報がありますの で、これを見ていきたいと思います。まずB欄は空欄ですので、これはCというふうに なりますがC欄はいかがでしょうか。 埜中委員長  ブロバリンの依存性というのは、考えないわけですね。例えば確実に入っているのが 少ないから……。ああ、それはまた考えなくてはいけない。そうすると、やっぱりこれ は、ブロムワレリル尿素というのは、この依存性というのはAになりますね。 事務局  それではAということで、とりあえず仮置きします。あと、Eが空欄でC。Fもこれ はQでよろしいですか。 埜中委員長  そうですね。 事務局  Gはいかがでしょうか。 埜中委員長  これはやっぱり、GはPですよね。 事務局  はい、わかりました。そうすると、数で言いますと1、0、2、1、1。 埜中委員長  そうですね。 事務局  ここで先ほどちょっとモデルと言いましたのは、そのアリルイソプロピルアセチル尿 素に情報がないという中で、これまでの論点の整理の中でもう、薬理作用とかそういっ たところで、例えばこのケースで言いますと、ブロムワレリル尿素のこういった結果 が、情報のない一方のほうにも使えるかどうかといったところの1つのモデルになるか と思います。  ここで、それはもう同等だという結論を導き出すまで行かなくとも、考え方としてこ ういう情報のないものに出くわしたときに、ほかのもので代用ができるかどうかという ところで、少し確認をしてみたいと思います。 埜中委員長  ちょっと私、薬学のほうがわからない。薬学の専門の先生方、どうですか。同等に扱 っていいかどうか。あるいは、ブロムワレリル尿素のほうが少し重みがあるのか。比較 して、いかがですか。薬効としては同じですか。何かいろいろ使ってみて、副作用とか そういうものもそれほど、どちらがいいとか悪いとかということはあまり聞きません ね。そうすると、同等に扱っていいということでよろしいですね、こういうものは。  いかがですか。そうですね。それではこの上のアリルイソプロピルアセチル尿素とい うのは、プロムワレリル尿素と同等に扱って、C、A、C、P、Pということにすると いうことにしたいと思います。 事務局  それでは2つ目の製品群に移ります。ビタミン主薬製剤で、この書き込みシートにな りますと2ページ目になります。ビタミンAから始まりまして8つほど、シートの中に はございますが、この中でも少しかいつまんで、いくつかをモデルとしてトライアルし てみたいと思いますが。  ワークシートで言いますと25番になります。よろしいでしょうか。まずビタミンAで ございますが、それぞれ網掛けのところをごらんいただきまして、A、B、Cないしは P、Qという形での扱いを見ていただきたいと思います。 埜中委員長  まずBの相互作用というのは、ちょっと私、これはわからないのですけれど、どうい うことですか。「エトレチナート何とかかんとか(A過剰症と類似した副作用症状を発 症)」と。これ、何と併用した場合にこれが出てくる? 林委員長代理  エトレチナートです。 埜中委員長  ああ、そうですか。それは重篤で……、やっぱりこれはAに入りますか。 林委員長代理  Bです。 埜中委員長  B? 林委員長代理  対象がすごく狭いと思います。 埜中委員長  ああ、そうですか。 溝口委員  エトレチナートは乾癬に使いますし、トレチノインはAPLつまり前骨髄性白血病の 治療によく使われるものです。血液細胞を分化させて治すもので、エトレチナートは皮 膚病の尋常性乾癬によく使われるのですけれど、これは過剰投与をしますと……、肝機 能障害も起こしますけれど、皮膚にも影響があります。手の角質が増加し、ひび割れた りいろいろします。これは妊娠可能な若い女性には禁忌です。催奇性がありますので。 埜中委員長  そうすると、当然これは……。 埜中委員長  B欄はAにする? 溝口委員  ビタミンAと一緒に飲むということはあまりないという気がするので。ちょっとそこ がわからないんです。 埜中委員長  しかし、その頻度はまたあとで考えるとして、一応そういう重態なものが起こり得 る、併用なもので起こり得るということですね。 望月委員  溝口先生にお聞きしたかったのが、その相互作用のところの評価は、資料4の(1)の ところのAというのを見ますと、併用禁忌があった場合に「比較的使用対象患者が広範 なもの」という書き方がされているのですが、このエトレチナートやトレチノインの対 象になる患者さんが比較的広範囲にわたるほどの……、数的なものがどのぐらいかによ って、AになるかBになるかが変わってくるかというふうに思いますが。溝口先生、そ の辺の患者さんの数。APLはちょっと無理かもしれないのですが、尋常性乾癬のほう は先生のほうである程度……。 溝口委員  尋常性乾癬に関しましては、人種差があり欧米ほど多くないのですけれども、非常に まれという病気ではないです。アトピー性皮膚炎に比べますと頻度は10分の1以下だと 思います。乾癬学会で把握している数があるのですけれども、申しわけありませんが正 確には記憶しておりません。日本では外来患者の1%ぐらいだと思います。ただ、診療 所によって違いますので。日本全体の頻度となりますと、正確には分りません。日本乾 癬学会に問い合わせると、最近、統計ができていますので、わかるかと思いますが。 埜中委員長  はい。まず頻度のことももちろん、ここに「広範なもの」と書いてあって、考えなく てはいけないのですけれども、まずその重症度ということで分類すると、これはAにな りますね。だけれど、あとで頻度とか何とかというとBに下がるかもしれない。 溝口委員  そうですね。医療機関で併用することは全くないと思いますけれど、こういうのを飲 んでいる人が、一般薬としてビタミンAを買うことはあるかもしれません。そういうと きに併用が起こり得るかもしれません。 松本委員  ちょっと質問ですが、素人が言うのは失礼ですが、ここで相互作用として併用禁忌の ところだけ見るわけですね。併用禁忌ということは当然、たとえ頻度が少なくても併用 されたら極めて重篤な副作用が起こるから禁忌なのだとすれば、頻度の話を抜きにすれ ば、すべて併用禁忌になっているものはAだということになるから、もう考える必要が なくて。ここに何か書いてあればAだということで、とりあえず仮置きにするのなら、 単純作業になってしまうのではないかと思いますが。つまり、頻度を入れない限り、A とBに分けられないわけでしょうから。  今のお話だと、どれぐらいの人がいれば頻度が高いと見るか見ないかという線が一律 に引ければ、かなり機械的に割り振りができるでしょうけれど、それが引けないのであ れば、もう仮置きのすべてAに置くしかないということになるかと思いますが。 埜中委員長  それで、あとで総合的に見て、何かこう、これはランクが随分違っていると言えば、 そこでまた考える。頻度とか、いろいろ入れて考えるということですね。 松本委員  ええ。おっしゃる頻度というのは、専門家の先生でないと判断できないと思いますの で。 埜中委員長  しかし、これ、あるかないかにしても、副作用としては禁忌になっているから、もし あるとすれば重篤だから、これはもう、ではAという。 事務局  そこで気になったのは、今の考え方で言いますと、方法(2)をやっている形になって しまうんです。今の考え方ですと、方法(2)をやっている形になってしまうので。その 重大な中にも少し、「極めて」のものと、ほどほどという言い方はよくありませんが、 そこを分けた形が(1)になりますので。そこは今の段階で判断不可能であれば、とりあ えず次に行くという方法もあると思いますけれども、そこはちょっと微妙に(1)と(2)の 方法の違いというのがあるかと思います。  あと、記載があるかないかに関しまして、ないものがCということではなくて、「重 大としてとらえなくてもいい情報がある場合もCということになる」という考え方での 方法ですので。そこら辺ちょっと難しいのですけれども、方法論としてはそういう性格 のものだと思っています。  井村委員  本当にこうやって作業をしてみると、だんだん何となくわかってきたのですけれど も、今のBの相互作用の「極めて重大」というところに括弧がしてありまして、「併用 禁忌のうち、比較的使用対象者が広範なもの」と書いてあります。広範なものが極めて 重大であって、広範でなければ重大でないというふうに一応考えるわけですけれども、 「広範なもの」という定義がものすごく難しいということであれば、この「広範なもの 」というところは考えないで何かランクがつけられるような方法のほうがいいのではな いか、という気もしないでもないんです。そこはいかがでございましょうか。  つまり、「広範なもの」というか、その次もそうですけれども、Cのところの「重篤 な副作用」でも、やはり「頻度が大きい又は予後不良」という、その「頻度が大きい」 とか「予後不良」という判断の基準になるものというのは非常に難しいのではないかと いう気が、私はするのですけれど。  そうなると、そういう基準が難しいものを判断の根拠にするのは非常にまずいかなと いう気もしないでもないのですけれど、その辺はいかがでしょう? やってみると、そ ういうことがだんだん気になってくるんですけれど。 埜中委員長  そうですね。最初は、ここでお話したときはちょっと、頻度のことはあまり考慮に入 れないというか、わからないものが多いので。うんと頻度が高いとわかっているものは もう当然のことですけれども、あいまいなものはちょっと頻度を見て考えて、あとで頻 度を調査したりして、そしてそこで判断するというようなことでしたね。 事務局  その場合、3段階に分けたところで見ますと、どうしてもAに偏りがちなのですが、 Bが決してリスクが低いと言いましょうか、重大ではないというものではなくて、スタ ンダードはBであって、その中である程度と言いましょうか、何らかの根拠があって、 これはもう際物という意味でのAになるものが、Aということですので。Bが、基本的 に見たときの重大なもので、それ以外のものがCという、そこにベースがあっての、そ れ以上のものというところでのAだというふうに見るのだと思いますが。  それをもっとシンプルにしたものが、まさに重大か否かという2区分にしたものが、 方法(2)、あるいは方法(3)ということだと思います。 高橋委員  問題を複雑にするようで申しわけないのですけれども、ここで問題になっているの は、あらかじめ別の病気で治療を受けている方がビタミンA製剤を飲んだ場合に、ビタ ミンA過剰症と類似した症状が出るということですね。ビタミンA過剰症自体も、脳圧 高進とか節々の痛みとかがありますけれど、それ自体は「重篤ではないが注意すべき」 とかに分類されています。そもそもこれが併用禁忌になった理由というのが、申しわけ ないですけれど、私はわからないんです。要するに、もし仮に起こったとしても、その 併用した結果の副作用がどれほど重大かという次のステップだと思いますけれど。 望月委員  多分、そこの議論は、ビタミンA過剰症というのは、ある程度の頻度で、エトレチナ ートとかトレチノインを飲んでいない方でも起こるのですけれども、多分ここは「エト レチナート、トレチノインを飲んでいらっしゃる方だと普通よりも、かなりの確率でビ タミンA過剰症が起こるので、併用はしないでください」という意味だと思いますの で。「起こることは起こるのだけれども、こちらを使っていらっしゃる方だと起こる可 能性が確実に大だ」という意味なのだと思います。 高橋委員  起こった場合の重篤度というのは、変わりないんですか。起こった場合の重篤度とし て、ハイパービタミックスAの場合は、C´のところでは「注意すべき程度」に分類さ れていますね。 望月委員  そうですね。こちらのC´のほうは、いわゆる「その他の副作用」ということで、い わゆる今の添付文書でいう「重大な副作用」という形では出てこないレベルの内容とい うことになっています。だから先生がおっしゃるように、そのビタミンA過剰症のレベ ルがBの相互作用のほうとこのC´で出てくるものとの間で大きな違いは、私は個人的 にはないと思っています。 高橋委員  ということは、ある患者さんがビタミンA製剤を単独で大量にお飲みになった場合 に、頭が割れるように痛くなったと。これは重篤ではない副作用ですね。ところがその 患者さんは乾癬で別に治療を受けられていて、通常量飲んだけれども頭が割れるように 痛くなった場合、これは重篤な副作用ということになるわけですね。 望月委員  そうですね。添付文書上だけだと、おそらく判断ができないレベルになるのかと思い ます。例えば、同じ製品の内容でも、Gのレベルで、Gのところの過量のところには、 これは「重篤ではないが注意すべき副作用」のレベルとはまたちょっと違った書きぶり になっているんですね。  この間の関係というのは、ちょっとどうなのですか。安全対策上の、多分使用上の注 意の書き方の、指示のレベルの違いの問題もあるのかというふうに思いますけれども。 むしろ、このあたりのことは、添付文書ではこういう表現だったのだけれども、やはり どこの欄に出てくるとかとは関係なく、ある程度の重要性を評価しなければいけない部 分はあるかなというふうに思っているんです。  今日の論点整理の最初のご説明の中にも、C´についてはそのつど考慮するべき部分 があるのではないかという意見が前回出ていたように思うのですけれども、それをある 程度、先生方の判断をしていただかなければいけない部分があるかというふうには思い ます。 安部委員  私も添付文書を読んでいて時々混乱することもあるのですが、ちょっと望月先生に教 えていただきたいのですが、添付文書上では、確か「重篤」と「重大」というのは使い 分けているんですよね。 埜中委員長  いや。重大な副作用と……。一般医療の添付文書? 安部委員  ここに書いてあるのは、例えば併用禁忌のところには、「他剤との併用により、重大 な問題が発生する可能性も」というところと、「重篤な副作用のおそれ」というふう に、ちょっと書き分けて。「重大な問題」と「重篤な副作用」というところが、これは 言葉の遊びになっては非常につまらないのですけれども、そういうところで「重篤」と いうところの定義を突き詰めてしまうと、非常に難しくなってしまうかなという気はす るのですが。 望月委員  すみません、私、行政ではないので、その「重篤」と「重大」の使い分けが実は整理 できていないところがあります。ただ、今回のワークシートの作業に関しましては、C は「重大な副作用」という添付文書上の項目に書いてあったものを整理をしました。そ れで、「その他の副作用」という項目に書いてあったものをC´として整理をしまし た。 事務局  その部分は前回もちょっとやり取りがあったかと思いますが、「重大」といった場合 にはまさに重大であって、それが重篤でなくとも極めて注意として喚起をする必要性が 高いという意味でのとらえ方をしているものだと思います。重篤か否かというのは、個 々の副作用を見て、いろいろ予後も考慮した上で、起こったときのことのまさに……、 説明になっていないかもしれませんが、重篤度というのでしょうか。そういう中で使わ れている言葉だと思います。 溝口委員  このエトレチナートを皮膚科で処方する場合は、普通の薬と違いまして、そのたびに 患者さんの承諾書を取ることになっていまして、自由には処方できない薬なんです。処 方するたびに副作用を全部書いてある紙を渡して患者さんに説明して、サインをもらっ てから処方しております。ただ、残念なことに、「ビタミンAと一緒に飲まないこと」 とは書いてないのですけれど、薬の説明をするときに、「似たものですから飲まないで ください」と、普通の皮膚科医は言うと思うんですけれど。それが書いてあれば、一緒 に飲むことはまずないと思いますけれど。承諾書に処方すると問題になりますので。普 通の薬と違います。  あともう1つ伺いたいのは、「極めて重大」と「重大」をどのように区別したらいい かというのがわからないのですけれど。命にかかわるものが「極めて重大」で、いろい ろ問題があっても生命には異常がなければ「重大」にしていいとか、そういう定義は、 これはどうとらえたらよろしいのでしょうか。この今、Cで、AかBがもし問題になる のでしたら。CでもBでもそうですけれども。 事務局  その点について、ちょっとコメントします。今のご質問はおそらく、(2)で言うとこ のCの「重篤な副作用のおそれ」の項目のところで論じるのがいいかと思いますが、基 本的に扱いとしては、すべてこのCという項目にあがってきたものは重篤なものという 形での抽出をしていますので、それ自身が重篤なものになっているかと思います。  ですので、スタンダードなA、B、Cの3段階の評価をした場合ですと、Bという扱 いがなされた場合が標準的に見て重篤だという評価になります。それに加えてさらに、 頻度が大きいですとか、Bよりもさらにも増してというプラスアルファの要素が専門的 に見てあるようなものに、特別にAという形での評価が与えられるということですの で。C全体がそもそも重篤なものを集めたものですので、Bという評価がなされること によって、Aよりも下だからといって、重大なものではないということにはならないと いうふうには思います。  あと、今議論になっていますのは、Bの相互作用のところでございますが、これはま さに今、Cで言いました「副作用がどのぐらいの重篤性を持っているか」というところ とはまた別の切り口でありまして、薬の相性の問題で、そういう相性が悪いものがどれ ぐらい出くわす確率が多いかどうかというところがある程度考慮された上で、重大なも のとしてとらえるものがBであって、その中で特にスペシャルなものがAというふうに 見ていただければいいのではないかと思います。  薬そのものリスクの度合い、その副作用の出具合というところであれば、Cのところ で評価をいただければいいと思いますし。Eのところは相性の問題で、「その相性が悪 いものとどれぐらいの頻度で出くわすか」というところでの見方をしていただいた上 で、極めてのものなのか、普通に重大なものなのかというところでの仕分けをしていく のかなというように思います。 松本委員  ちょっと提案ですが、どうもお話を聞いていますと、最初からB、C、Eという項目 について3段階に分けるのはなかなか時間がかかって難しそうな感じがしますから、む しろ方法(2)の、ないしは(3)のような2段階で、重大かそうではないかという振り分け はおそらくかなり簡単にできると思うので、それで振り分けた上で、つまりAとCと か、AとBとか分けた上で、その重大とされた中で、あとから見て「頻度が高いから、 これはマルAにしよう」という感じで、さらにより注意という。あとからつけていくほ うが、多分早くなるのではないでしょうか。  単純に重大かそうではないかという2段階の振り分けであれば、あまり迷わないので はないでしょうか。頻度まで入れるから、どちらにしようかということで時間をとるの で、それはあとから経験的な観点等で、これをマルにするか、特Aにすると言いましょ うか、マルAにするという。マルをつけるかつけないかで、「いずれも重大であること には違いがないけれども、その中の極めて」というところなので、というふうに。議論 を聞いた感じの感想ですが。 安部委員  先ほど、アスピリン、アセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン、3つ枠を埋 めていって、ちょっと気になったところがありまして。  今の話にもちょっと関係あるのですが、例えば先ほどから出ている相互作用のB欄で すけれども、そこをA、B、Cに分けて、アスピリン、アセトアミノフェン、イソプロ ピルアンチピリンがCになっているわけです。Cというのは、そこがブランクであって もCなのですが、ワークシートを見ますと併用注意がたくさん載っている。それがブラ ンクと同じCになるのがよろしいのか。その併用注意、Bのところが、現在のところの 定義というのが「併用禁忌のうちAに属さないもの」というふうになっておりますけれ ども、併用注意ですから注意が必要なものなのですが、そこをBの中に逆に含めたほう がいいのか、というイメージがあります。  というのは、併用注意があるのに、そこがブランクなものと同じというのは若干違う のではないかという気がしておりますので、そこをちょっと考える必要があるのではな いかというふうに思います。 埜中委員長  はい、わかりました。いろいろとご意見をいただきましたけれど、細かいところに入 っていくと、議論がなかなか先に進まないと思うんです。ですから一応、さっきアスピ リンでやったような、そういう区分けをまずして。そうすると、その中でおかしいのが 出てきますね。そのときにそれ、一個一個について検討をしていくというふうに。グル ープごとで検討をしていきたいと思います。それから最後には、そのグループごとから 全体のランクづけについて検討するということにしないと、一つ一つにあまりこだわっ てしまうと、いつまでたってもその論議は進まないような気がするわけです。  ですから、例えばビタミンAであれば、その相互作用。これは今日、仮にもうAとし ておきます。C欄はないので、もうC。ここに機械的に入れてしまって、論議しなくて はいけないそのAについては、マルか何かつけておいて、あとでこれ見直します。  というような方法で先に進めさせていただきたいと思いますけれど、いかがでしょう か。そうでないと、細かいことを言い出すともう本当にきりがない。こういう重大な副 作用、先ほど高橋先生が言われた「頭が割れるような痛み」が重大な副作用であるの か、重大な副作用でないのかという論議になってしまうと、非常に困ったことになると 思いますので。  最初は、今日は資料4のこのA、B、Cの3段階のもので機械的にやってみて、そこ で問題点が出てきたら、また考えて先に進むというのはいかがでしょうか。そうでない と、今、このビタミンAでこれだけ引っかかってしまうと、今度はまた延々と引っかか って、結局、何かそういうグループ分けができなくなってしまうと思うんです。最初は 機械的に、ちょっとおかしいところがあってもBならB。もしBでおかしいと思った ら、AとBの中間であれば、あとで論議するので、A‐Bという具合にしておいて、進 めていったらいかがでしょうか。と思いますけれど、皆さんいかがですか。 増山部会委員  私も素人なのでわからない部分があるのですが、ただ、今お話を聞いていて、井村委 員がおっしゃったように、あと松本委員もおっしゃっていたと思いますけれども、やっ ぱり重篤と、頻度とか根拠のない、どうしても判断が難しいところを基準にして振り分 けるようなことになると、やっぱりあいまいになってしまうので。私も、もしこんなに (1)案でやるのが難しいのであれば、この次のページの(2)案でやるというのもいいので はないかと思うんですけれども。 埜中委員長  それは、一応(1)案でやってみようということになったんですよ。それでやってみて、 「では(1)案と(2)案とはいったい何がいいのか悪いのか、さらにその(3)案がどこが違 うのか」ということをやってみようというようなことで、まず(1)案でやろうというこ とです。 増山部会委員  ちょっと教えていただきたいのですけれども、では例えばその「極めて重大」という のと、それぞれの……。A、B、C、E、Fはみんなそうですが、3つに分けるように なっていますね。これはそれぞれ、「極めて重大」と「重大」、どちらに振り分けるか というのは? 埜中委員長  例えば、重篤な副作用ですね。Cに……。 増山部会委員  つまり、例えばBでもいいのですが、「極めて重大」と「重大」が本当に何度やり直 してもこのワークシートの面で、いろいろやり直してもちゃんと「極めて重大」だった り。そのAにランクされるとか、Bにランクとかいうふうに、はっきりとそれがイメー ジできればいいのですけれど、やるたびに、例えば今回はBになってみたとか、Eにな ってみたというような程度の差でもしあれば、やっぱりそこはとりあえずAに合わせる という考え方でいいでしょうか。 埜中委員長  ええ。私もそういうふうに思っております。どちらかにしておいて、あとで括ってい ってみると、いろいろと矛盾点が出て。今、もうまさに1つの薬でもそれだけ矛盾点が 出ているわけです。だから、それはあとで、例えば今仮にAにしておいても、そのとき Bと。いろいろと討議して、頻度とか、ほかのいろいろな文献とか調べてみたら大した ことがないのでBにするとか、そういうことは十分あると思います。  ということでよろしいですか。また違う? 増山部会委員  いや。迷ったら、私はAにしておくという考えです。 埜中委員長  ああ、そうですか。 増山部会委員  つまり、「きちんとそこにBだという根拠が見当たらなければ、Aでいいのではない か」という意味です。 埜中委員長  Aにしておく。それで、あとで総合的な判断をしてみると。 増山部会長  はい。 埜中委員長  はい、わかりました。そういうご意見もございますけれど。ちょっとこれ、やってみ て、私もやっぱり増山委員と同じように何かそういう、一応Aにして、あとでいろいろ と検討してみて、それをBにするとか、そういうことを考えていました。  では、そういうことで少し作業を進めていって、ちょっとビタミンAですね、一応や ってみましょう。では、ビタミンAのB欄はAということにして。それからC欄は、こ れは何もないですね。ということで、これはCになります。それからD欄は……。 林委員長代理  患者背景かな。BがAだとするとA。 埜中委員長  これはもうAですよね。もう当然ですよね。それからF欄があって……。何か? 溝口委員  Aで。 望月委員  Aです。 埜中委員長  Aですね。はい。それからF欄が、これは何もないからQになりますか。それから使 用方法も、使用方法は、これは長期連用とかいろいろ問題がある薬ですよね。 林委員長代理  Pですね。 埜中委員長  ですからPですね。ということで一応ランクづけをするということで、いかがでしょ うか。すると、Aが2、Bが0、Cが1、P、Qが1つずつというような形になりま す。次。 事務局  それでは、次に3つ目の坑ヒスタミン剤に行きたいと思います。ワークシートで言い ますと32番になります。今の議論ですと、3区分ではなくて2区分に近い形で作業をす るということだと思いますので。 埜中委員長 そうですね。 事務局  情報のあるものを例示としてやるとすると、ワークシートの2枚目のメキタジンとい うものがいいのかと思うのですが、これについて順番に見ていただきたいと思います。 埜中委員長  それでは坑ヒスタミン剤の中のメキタジンですね。まずB欄ですね。これはBかCか ですね。 林委員長代理  この定義からすれば、Cになるんだよね。 埜中委員長  そうですね。Cになりますね。それからC欄は、重篤な副作用があるから、これはA になります。 林委員長代理  Aです。 埜中委員長  それからE欄は? 林委員長代理  Aですね。 埜中委員長  E欄はAですね。それからF欄がないので、Cということになる。 林委員長代理  Qです。 溝口委員  Qです。 埜中委員長  ああ、すみません。Qですね。それから、誤使用のおそれはかなりありますね。だか ら、これはPということになります。という評価ですね。 事務局  数で言いますと、2、0、1、1、1かと思います。 埜中委員長  そうですね。そうすると、こういうことで。では、続けて進めていきましょう。 事務局  今日サンプルにしました最後ですけれども、外用薬を1つ検討いただきたいと思いま す。ワークシートで言いますと38番になります。ここもなるべく情報量のあるものを使 ってみたいと思いますので、ワークシートの3枚目の、下のトータルのページで言うと 172ページになりますが、塩酸ブテナフィンではいかがでしょうか。 埜中委員長  はい。するとこれは、何もないからC、C、Pになりますね。E欄が、これがAにな る。それからF欄がない。F欄はQ。それからG欄が? 林委員長代理  誤使用としたら、やっぱり目薬と間違うとか。 埜中委員長  そうすると、使用法で誤使用のおそれだから、これはもうPになりますね、当然。 事務局  そうしますと、数で言うと、1、0、2、1、1になります。 埜中委員長  はい。 事務局  あと、このみずむしのところをちょっと題材とさせていただいたのは、いくつか論点 になるようなものもございましたのでサンプリングしたのですが、ワークシートで言い ますと、ちょっとページをまた後ろに進みますけれども、トータルのページで言うと 179ページというのがあります。それで、みずむしの関係の主成分は今ご検討いただい たブテナフィンとかそういったたぐいになるのですが、一応ヒスタミン成分が混ざって いる場合がありまして、そのケースで、この場合は抽出した情報に関しまして、ワーク シート上2種類、坑ヒスタミン成分がございます。  塩酸ジフェンヒドラミンとマレイン酸クロルフェニラミンというのがありまして、こ のうちの塩酸ジフェンヒドラミンのところを見ていただくと、医療用添付文書を1つの 材料にしていますが、外用はなし、ジフェンヒドラミンはありということで、塩酸では ないジフェンヒドラミンであるレスタミンコーワ軟膏というものを、この添付文書を1 つの例示としてこのワークシートはでき上がっていますので、そういった微妙に違うよ うな情報の取り扱いの例示として、それをどう扱っていいかというところのサンプルに なるのかと思います。  もう1つ、剤型が違う情報を使っているケースがございまして、1ページめくってい ただきますと、局所麻酔成分というものの形で塩酸ジブカインというものがございま す。これに関しましては、ペルカミン注ということで、注射薬の添付文書を1つの素材 にしてワークシートができ上がっていますので、このあたり。実際はこのみずむし・た むし用薬ですと外用というお薬になるのですが、それに対しまして、少し剤型が違った り投与経路が違ったりしている薬剤の添付文書が基礎情報になっているパターンとし て、どういう評価ができるかというところをあらあら、今日サンプリングして、少し触 れてみたいと思います。  そういう意味で、今申し上げた坑ヒスタミン成分でも構いませんし、局所麻酔成分で も構いませんので、どちらか1つ、モデルとしてちょっと検討してみたいと思います。 埜中委員長  坑ヒスタミン成分の塩酸ジフェンヒドラミンの評価をやってみるということですか? 事務局  はい。塩酸ジフェンヒドラミンを、まずやっていただければよろしいかと思います が。 埜中委員長  そうですか。 事務局  ワークシートに書かれている情報は、塩酸ジフェンヒドラミンのそのものの医療用添 付文書ではなくて、ジフェンヒドラミン、レスタミンコーワ軟膏という、ちょっと応用 というのでしょうか、そういうものが情報源になっているということをどう考えていく か、ということですが。  同じように、その次のページの局所麻酔成分の塩酸ジブカインというものも、注射剤 の添付文書を情報源にしていますので、極端な、わかりやすい例で言えば、局所麻酔成 分である塩酸ジブカインの一例を少し触れる。ただこれ、あまり情報がないので、難し さがあるのですけれども。どちらか1つ、サンプルとして見ていただければと思ってお ります。 埜中委員長  では、この局所麻酔剤の塩酸ジブカインでちょっと検討してみましょうか。これはこ のワークシートの4ページですね。塩酸ジブカインというのは、もともと局所麻酔剤で 注射で打つものですけれど、これがたまたま軟膏に入っているんですね。みずむし・た むし用薬に入っています。そういうものをどういうふうに評価するか、ということです けれど。 事務局  実はこのジブカインのケース、ごらんのとおり網掛けの部分にあまり情報がないの で、あまりいいサンプルではないのですけれども。ジフェンヒドラミンのケースもあま り情報がないので、ちょっと個別の事例として、A、B、Cを振っていた中で、議論が しにくい分もありますが、考え方だけでも少しコメントいただければ、次につながるか と思っています。 埜中委員長  ちょっと難しいですね、こういうの。こういうのって大体ほとんど注射で、注射はも ちろん局所麻酔剤ですから、ショックとか、アレルギーとかアトピーとかありますけれ ど、実際それを塗り薬にした場合の吸収度とかそういうことから、副作用がどの辺まで 出てくるかということになりますが。 溝口委員  ちょっとよろしいですか。みずむしですと水泡ができまして、びらんが起きますの で、吸収はいいと考えてよろしいかと思います。ですから本当は、認められてあるもの はしようがないのですけれど、こんなものをみずむしの薬に入れてほしくないのですけ れども、入っている以上は、かわりにこのペルカミンのほうでしていただければ、何も 査定がないよりはよろしいかと思いますので、よろしくお願いします。 埜中委員長  はい。そうすると相互作用のほうは、これは何もないので、CでE……、E、C。そ れからC欄のその重篤な副作用のおそれは、これ、ちょっと吸収されても、アレルギー 的なものでショックとかいう可能性はありますよね。 溝口委員  これではありませんが、もう1つのキシロカインのほうは。 埜中委員長  ああ、ありますね。 溝口委員  小児に針を刺す前に痛みを取るのに貼るのですけれど、それでショックが起こること がありますので。可能性はあるかと思います。 埜中委員長  そうですか。そうするとC欄は、これはAになりますね。それからE欄は、過敏症の 既往歴。するとこれもAになりますか。それからFですね。Fは何もないのでQという ことで。やっぱりこれも、塗り薬であるけれどかなり危険度があるということで。C、 A、A、Q、Qということになります。そういう判断でよろしいですか。  先生、ステロイドなんかでも同じですか。何かいっぱい塗ればやっぱり副腎皮質ホル モン副作用というのは同じように出てくるということで、そういう意味では、そういう ことを起こすような薬が入っていれば、頻度としては低いかもしれないけれどもそうい った懸念のある薬である、という評価になるということです。  よろしいですか。そうすると、この塩酸ジフェンヒドラミンの場合には、評価として はAが2と。それからBはなくて、Cが1……。 事務局  2、0、1、0、2です。 埜中委員長  そうですね。そういうことになります。  大体今日は、用意したのはこれで、こういうことでやっていきたいと思いますが、ま だちょっといろいろ問題があって、もう少し作業を進めていくうちにいろいろと皆さん 方とご討議していかなくてはいけないと思います。具体的には、一応この方法でよろし いですか。 松本委員  ちょっと1点質問ですが、最初にやりました解熱鎮痛剤のイソプロピルアンチピリン のところだけが、E欄だけが「Bですね」ということで、そのまま通っているのですけ れど、これ、頻度が少ないということを専門家の間でコンセンサスがとれているのなら よろしいですけれど。 埜中委員長  Aですね。はい、ではAで。それはあとでまた、Aの中の順位づけというのはやらな くてはいけないですね。 松本委員  ええ。 埜中委員長  確かにこのアスピリンとアセトアミノフェンというのは、我々、実際に小児なんかで 使っているときには、はるかにアセトアミノフェンのほうが安全性が高いというか、そ ういうふうに感じていますので。こういうときになると、この頻度だとか、それから急 性脳症を起こすような重篤な副作用が非常にランクが高いとか、そういう論議になって くる。それで、順位づけが変わってくると思います。  よろしいですか。何か、今日やってみてご意見ございませんか。なかなか個々のもの になると細かいことがあって難しいなということは、まず大きな印象ですね。時間もあ まりありませんので、今日一度、皆さんとやってみて、この方法で少し進めていって、 そのつどまた議論をしていくという方針でいきたいと思いますけれど、皆さん、よろし ゅうございますか。  それでは次、ちょっとあるんですね。この資料7の説明を事務局のほうからしていた だきたいと思います。 事務局  今、個別事例ということでご検討いただく中で、またいろいろな課題が浮かび上がっ てきましたので。そういったケーススタディー的に浮かび上がってくる問題は、それは 今後もいろいろまたクリアーにしていく方向だと思いますが、資料7に書きましたの は、それ以外に一般論として方針づけと言いましょうか、そういったところで、とりあ えず今の段階でまた浮かび上がった論点が7つございますので、それについてご紹介さ せていただきまして、限られた時間でございますが、コメントをいただければと思いま す。書いてある内容について、なるべくシンプルにご説明いたします。  まず論点9でございますが、ワークシート上、情報がないような成分が今回もいくつ かございました。そういったものについて、同一製品群において薬理作用とか、ほかの ものと比べた中で同等のリスクがあると判断されたものと同じ扱いにしてもいいかどう かという、そういう論点です。  次の論点10でありますが、実際にワークシート上はかなりの成分が書き込まれていま す。配合されている成分の中には、主成分ではなく配合されている、例えばビタミン系 のものがほかの主要薬効を示す成分と一緒に入っているようなケース。その場合、何か 所かにビタミン系の成分が、ワークシート上登場いたしますが、それらをすべて一つ一 つ評価しなければならないのか。ある程度、製品群ごとに主たる成分について評価をし ていくことによって、全体の製品としてのリスク評価が可能なものもあるのではない か、という論点でございます。  論点11でございますが、これも最後の例で問題提起をさせていただきましたが、医療 用医薬品を材料にしている中で、当該成分に関しまして同一の剤型がないものに関しま して、むしろその同じ成分にこだわって違う剤型のものを使うよりは、近いところにあ る同じ剤型の類似成分のものを使うということもあり得るのかどうかと、そういう観点 での論点です。  論点12にありますのは、一般用の添付文書に記載されている情報、固有のものがござ いまして、医療用には書いてないものがありますので、そのあたりをどういう形で検討 の上で取り扱っていくかということであります。  論点13に関しましては、その使用実態という中で、情報量の違い。情報がかなり多い 成分もあれば、少ない情報もワークシート上出てきているわけですが、その中で薬学的 に見て同等で扱えるようなものは同等というような整理もあるのかどうかというところ で、それをどう扱うかというところでの論点でございます。  それから14に関しましては、一応リスクに関する項目としてはAからHまで並べてご ざいますが、具体的に今日も作業をしておりますのが、B、C、E、F、Gという項目 が主要な項目でございます。したがって、AとかDといった項目をどう扱うかという観 点での論点ですが、具体的にはAという薬理作用については、CとかEとか、ほかの項 目の中で事実上評価がされているということで、そちらにおいて考慮されているという 扱いでいいかどうか、ということの確認も必要だと思っております。  最後、論点15でございますが、これは実際の個別の成分について評価を行ったあとの 問題なのかもしれませんが、一般薬の場合、配合剤が多いわけでございますので、成分 ごとにリスク評価をした場合に、リスクのある程度異なるものが配合されているという 形になりますので、それについて、製品としてのリスクをどう考えるかといった場合 に、高いものと低いもののうち、高いほうに合わせるのが妥当なのか。あるいは足して 2で割るような考え方ができるのか。あるいは単純に足すのかどうか。そのあたり、組 み合わせという問題の中で、製品としてのリスクに置きかえた場合にどういうふうに見 なせばいいのか、という観点での論点でございます。  ちょっと早足でわかりにくい部分もあったかと思いますが、こういった点について、 今日可能な範囲でご意見をいただければ、一つ一つ作業を進める上での問題点が解消し ていくのではないかと思っております。以上でございます。 埜中委員長  時間がないので、一つ一つ検討するのはあれですね。今日も出てきましたけれど、例 えば論点9などは同等のリスクがあると判断して評価しようということで、評価をした と思います。  それから論点10は主に……。 事務局  ちょっとわかりにくいかもしれないですが、平たく言ってしまえば、ワークシートに 関係した全部の成分を、重複して出てくるものも含めて一つ一つやらなければいけない か、ほかのところで実際、評価を行っているので、飛ばすことができる成分もあるので はないかという、そういうことです。 埜中委員長  そうでしょうね。それから論点11の、剤型を考慮した補正が必要ではないかというの は、これはやっぱり補正は必要ですね。先ほどの塗り薬のこととか、そういうところが あるので、その剤型を考慮した副作用というのは十分必要ですね。  それから論点12です。論点12は具体的に何か? どういうことですか。 事務局  これは前回もちょっと議論した部分ですけれども、医療用医薬品の添付文書がワーク シート上書かれていますので、そうすると専門家の先生方が見るということを前提に添 付文書がつくられていると思います。その場合に、一般薬の場合ですとまたそれとは別 な観点で、実際の買われた方にとって注意をしてもらうような事柄が固有の情報として 書かれているケースがございますので、医療用の添付文書から抽出した今のワークシー トの中には浮かび上がってこない、一般用医薬品の添付文書の中にある固有の情報、注 意事項もあるというところをどの段階でどういうふうに扱うかということです。 埜中委員長 一応それはこの評価、これが一応終わった時点で必ず、今の一般薬の添付文書と併せて 考えなくてはいけないと思うので、まず作業としてはこちらのほうを先にして、あとで 一般用添付文書も入れて検討するということになると思いますけれど、それでよろしい ですか。でしたね。  それでは論点13。これもちょっと説明してください。 事務局  これは直接例示としていいかどうかわからないですが、先ほど松本先生からコメント があったように、イソプロピルアンチピリンが微妙に情報量が違うという中で、評価が 違ってくるところを少し補正されているようなこともあったと思いますが。各記載事項 を見ると、その情報の多い、少ないが当然成分によって出てきますから、その違いを本 当の意味でのリスクという面での違いととらえるのか、たまたま使われている量が少な いがゆえに、わかっていないから添付文書上出てこないだけなのかという、その辺の見 極めをするケースがあるのではないかということであります。 埜中委員長  そうですね。では、それは個々に出てきたときに検討するしかないですね。  あと、リスクファクターの評価上の取り扱いに関する論点ですね。今日やったことで いいのか、ということですけれど。薬理作用欄ですね。そこのところで。これはちょっ と、望月先生に答えてもらわないと。 望月委員 こちらに書いてあるような形で、薬理作用がリスクの上で問題になる場合は、おそらく Cの副作用につながるとか、あるいは適用患者さんが禁忌とかにつながるとか、あるい はFの症状に適してないというところで評価をできると思いますので、このC、E、F として評価をしていると考えてよろしいのではないかと思います。  それから、Dの濫用のおそれですけれども、こちらも今回対象にした医薬品の中で習 慣性医薬品に指定されていた成分は先ほどのブロムワレリル尿素だけだったのですけれ ども、そちらの場合も、Gの中に長期連用すると依存性が起こるということ、あるいは Cの重篤な副作用の中にも依存性の発生ということで、他の項目で評価できますので、 そちらで十分いけるというふうには思っております。 埜中委員長  では、今までのとおりで、この評価でよろしいということですね。 望月委員  はい、そうですね。1点だけちょっと、部会のほうの指摘との関係で、今の濫用のお それのところは、「いわゆる医薬品としてそういう習慣性、依存性というのが認められ ているものとは違った濫用というのは、評価してもらえないのですか」というようなご 指摘が確か部会の委員からあったと思いますが、そちらへはこれだけでの対応はちょっ とできないかというところだけ、いずれかの時期に検討しなければいけないかと思いま す。 埜中委員長  あと最後、複数の成分が入っているときにはどういうふうにするかというところです けれど、これは個々に検討するしかないのではないでしょうか。ここで結論づけること はちょっとできないと思うので、そのつど、いろいろな薬が入っている場合には、その 成分ごとに、その多いとか少ないということで、皆さんとここで一つ一つ検討するとい うことになると思います。  よろしゅうございますか。それでは、このリスク評価方法を議論するための論点とい うことで、ちょっとご説明いただきましたけれど、何かご意見はございますか。 望月委員  前回の専門委員会でもちょっとお話しさせていただいたのですが、眠気とか、あるい はふらつきとか、目の調節障害などで、車の運転とかで交通事故を起こす可能性とか、 高度なレベルの機械の操作とかには携わらないほうがいいという、そういうものに関し ては、おそらくめまいとか眠気はC´の「重篤ではないが注意すべき副作用のおそれ」 のほうに出てきてしまうんですね。  それで、先ほど先生方がおやりくださったメキタジンというお薬の場合は、そのC´ の項目の最後に「車の運転等、危険性を伴ううんぬんには従事しないように」という文 言は、C´としては入れてあるのですけれども、そこはC´を今回はあまり対象にして いませんので、どの程度先生方がご考慮していただくような形になるかというところだ け、ちょっとご検討いただければと思います。 埜中委員長  先生、そのグループ分けしたりいろいろしていくうちに、例えば眠気の問題とかそう いうことで、また少しランクというのが分かれてくると思うんです。ただ、そのとき に、今は一応この評価でやって、そのあとにいろんなファクターが出てきますね。それ をあとで加えてまたランクづけしたらどうかと思っていますけれど、いかがですか。あ まりいろいろファクターを入れて考えると、なかなか難しくなってしまうと思うので。  その眠気がくるのも、どの程度くるかとか何とか、いろいろなってくると難しいと思 うのです。とにかく今はもう、ある程度機械的なことをやってグループ分けをします。 今、先生が言われたように、「それは眠気があって、こちらのほうが危険度が高い」と かということになると、それはまたリスクを高くしたり、そういうことで分けていった らどうかと思いますけれど。  よろしゅうございますか。特に何か今日のことでご意見、ご感想などございません か。それではこの作業をこれからどんどん進めていかなくてはいけませんので、よろし くお願いします。では、最後に事務局のほうからお願いします。 事務局  事務連絡ということで次回の委員会のほうでございますが、一応予定では2月14日、 月曜日かと思いますが、午後2時から、場所はこの同じ東海大学の校友会館の別な部屋 で予定しております。また改めてご案内はさせていただきますけれども、一応ご承知お きいただければと思います。以上でございます。 埜中委員長  それではどうも、今日は皆さん、ありがとうございました。おつかれさまでした。                                     (了)                         (照会先)                         厚生労働省医薬食品局審査管理課                            TEL:03-5253-1111(代表)                           担当:紀平、山脇(2743)