04/09/15 薬事・食品衛生審議会日本薬局方部会 平成16年9月15日議事録         薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会 議事録 1.日時及び場所   平成16年9月15日(水) 14:00〜   厚生労働省共用第8会議室 2.出席委員(11名)五十音順   ○岡 田 敏 史、 菅 家 甫 子、 楠   文 代、 合 田 幸 広、    富 田 基 郎、 長谷川 紘 司、◎早 川 堯 夫、 前 田 昌 子、    松 木 則 夫、 吉 田 仁 夫、 渡 邉 治 雄 (注) ◎部会長  ○部会長代理   欠席委員(3名)五十音順    乾   賢 一、 小久江 栄 一、 水 柿 道 直   3.行政機関出席者   黒 川 達 夫(大臣官房審議官)、   川 原   章(審査管理課長)、    豊 島   聰(医薬品医療機器総合機構審査センター長)  他 4.備  考   本部会は、公開で開催された。 ○審査管理課長 私は7月23日付けで審査管理課長に着任いたしました川原でござい ます。よろしくお願いいたします。それでは、ちょっとまだ富田先生がお見えでござい ませんが、定刻になりましたので、これから薬事・食品衛生審議会日本薬局方部会を開 催させていただきます。先生方には大変お忙しい中御出席いただきまして、誠にありが とうございます。本日は当部会委員14名のうち、現在10名でございます。富田先生が お見えになりますと11名の御出席ということになりますが、現在の10名でも定足数に は達しております。なお、乾委員、水柿委員、小久江委員からは欠席との御連絡を頂い ております。  今回の局方部会の開催でございますけれども、平成14年12月9日の開催以来、約1 年9か月ぶりでございます。それから、早川先生が新部会長になられましてから最初の 部会ということになります。まず早川先生に一言ごあいさつをお願いいたします。 ○早川部会長 日本薬局方部会長を仰せつかっております早川でございます。よろしく お願いいたします。私はこの20数年来薬局方改正に携わってまいりましたけれども、部 会長という大役が務まるかどうか、これは甚だ心もとない限りでございます。是非部会 の先生方の御指導、御鞭撻を賜りながら精一杯努めてまいりたいと思いますので、何と ぞよろしくお願い申し上げます。  最近は薬局方の国際調和も進みまして、日本薬局方も国際社会の中で、あるいは時代 の変化に応じて充実、発展を目指しているところでございます。あと1年半後には大改 正であります第十五局が公布される予定でありますけれども、先生方に以前御審議いた だいた「日本薬局方作成基本方針」、それから「今後の日本薬局方のあり方」に従いま して、現在各委員会で精力的に改正作業を続けているというところでございます。この 十五局におきましては、通則等の改正、あるいは収載品目の充実、それから局方自体の 構成も合理的に再編するということとしておりますので、その成果を楽しみにしている ところでございますが、まずはその前に本日は第十四局の第二追補について御審議いた だきたいということでございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうご ざいました。 ○審査管理課長 ありがとうございました。それから7月23日付けで事務局の人事異動 がございまして、大臣官房審議官に黒川が、また審査管理課長に私、川原が着任いたし ております。まず黒川審議官より一言ごあいさつ申し上げます。 ○審議官 厚生労働大臣官房医薬担当審議官の黒川でございます。先生方には日ごろか ら厚生労働行政に格別のお力添えを頂きまして、本当にありがとうございます。御案内 のとおり、薬局方といいますものは国又は地域の医薬品の根幹といいますか、柱になる ものであります。試験法、各条そのほか、これを中心に物としての医薬品が動いている と言っても過言ではないと思います。先ほど早川先生のお話にもありましたとおり、こ れからいよいよ最後の磨きを掛ける大変大事な時期に参っているものかと承知しており まして、先生方の御見識に基づきまして御存分な御審議、御討議をお願い申し上げたい と思っております。今日は本当にどうもありがとうございました。よろしくお願いいた します。 ○早川部会長 ありがとうございました。先ほども少しお話がございましたけれども、 7月23日付けで審査管理課長も異動されましたので、川原課長から一言お願い申し上げ ます。 ── 富田委員着席 ── ○審査管理課長 先ほどから、もう話をしておりますが、川原でございます。どうぞよ ろしくお願いいたします。 ○早川部会長 ありがとうございました。まず、薬事・食品衛生審議会の規程に従いま すと、各部会におきまして部会長が部会長代理を指名することになっております。そこ で、それに従いまして部会長代理を指名させていただきたいと存じます。私といたしま しては岡田委員にお願い申し上げたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。 どうもありがとうございます。それでは、部会長代理は岡田委員にお願いしたいと思い ます。岡田委員、こちらの方にどうぞお願いいたします。 ── 岡田委員、部会長代理席へ移動 ── ○審査管理課長 ありがとうございました。現在、もうそのように行っているわけでご ざいますけれども、この会議は公開で開催いたしておりますので御承知おきをお願いし たいと思います。それから先ほど部会長の方からもお話がございましたが、本日は第十 四改正日本薬局方の第二追補の案につきまして御検討いただきたいと考えております。  それでは、以降の議事進行は早川部会長の方にお願いいたします。よろしくお願いい たします。 ○早川部会長 それでは早速議事に入らせていただきます。本日はここに1枚紙がござ います。厚生労働省発薬食第0823028号ということで、8月23日付けで厚生労働大臣か ら薬事・食品衛生審議会会長あてに日本薬局方の改正について諮問書を頂いております ので、これについて先生方に御意見を賜りたいということでございます。具体的には、 本年の12月末に公布される予定の第十四改正日本薬局方第二追補について先生方に御 審議をお願いしたいと考えております。  それでは、まず事務局の方から本日の配付資料の確認をお願いしたいと思います。よ ろしくお願いいたします。 ○事務局 それでは、配付資料の確認をさせていただきます。まず議事次第、委員名簿、 座席表、諮問書の写しがそれぞれ1枚ずつ計4枚ございます。それからこれは事前にお 送りしているものですけれども、資料1としまして、「第十四改正日本薬局方第二追補 (案)」。資料2としまして、「第十四改正日本薬局方第二追補(案)説明資料」。参考資 料として「第十四改正日本薬局方第二追補(案)目次」となっております。それから、こ れらの資料の一部に誤りがございましたので、一枚紙として「資料の訂正について」と いうものを本日別途お配りしております。以上でございます。御確認のほど、お願いい たします。 ○早川部会長 ありがとうございました。お手元の資料は整っておりますでしょうか。 よろしゅうございますか。  それでは審議議題に入りたいと思います。まずこの「第十四改正日本薬局方第二追補 (案)」について、事務局の方から資料の説明をお願いしたいと思います。よろしくお願 いいたします。 ○事務局 それでは、お手元の資料1が「第十四改正日本薬局方第二追補(案)」の全文 でございます。本日御審議いただきますのはこちらの122ページまでとなります。123 ページ以降の参考資料については、報告事項ということで後ほど別途御説明させていた だきます。  この第二追補(案)につきましては、第一追補と同様に平成13年11月に取りまとめら れました薬事・食品衛生審議会の答申「日本薬局方作成基本方針」に従いまして、日本 薬局方部会の下に設置された調査会などにおいて審議されております。調査会などで取 りまとめられた内容は日本薬局方フォーラムに掲載して意見を求め、寄せられた意見に ついても審議を行い最終案として取りまとめたものでございます。  今回の改正を要約いたしますと、一般試験法としましては新規が1試験、改正が6試 験でございます。また医薬品各条第一部は、新規28品目、改正53品目、削除1品目、 第二部は新規12品目、改正22品目、削除9品目でございます。これに伴いまして、「生 薬総則の部1.の条」を改正しております。具体的な内容につきましては、資料2の「第 十四改正日本薬局方第二追補(案)説明資料」の方に新旧対照表の形でまとめております ので、そちらに沿って御説明させていただきます。  それでは、資料2の説明資料の1ページから順に要点を追って説明させていただきま す。特にアンダーラインの部分に御注目いただければと思います。まず、一般試験法に ついてですけれども、1〜14ページまでございます。一般試験法については、「7.エ ンドトキシン試験法」、「8.核磁気共鳴スペクトル測定法」、「16.強熱残分試験法」、 「47.発熱性物質試験法」、「53.比表面積測定法」、「59.無菌試験法」の6試験を改正 しております。このうちエンドトキシン試験法、強熱残分試験法、無菌試験法の3試験 は、日米欧による国際調和の観点から改正を行っております。  なお、本日「資料の訂正について」とした一枚紙で訂正をお配りしておりますけれど も、15、16ページにございます「63.融点測定法」は内容の精査が更に必要とされたた め今回の追補からは削除しております。また、17〜22ページに今回の第二追補改正に伴 って削除、追加又は改正する標準品、試薬試液、量分析用標準液を記載しております。 さらに新規の試験法としまして、23、24ページにございます「74.粉体の粒子密度測定 法」を収載いたします。  続きまして、25ページ以降の医薬品各条について御説明させていただきます。新規収 載としましては27ページにございます第一部に28品目、そして31ページにございます 第二部に12品目を追加しております。また製造中止の理由により、25ページにありま す 第一部の1品目、それから30ページにあります第二部のうち、「ジギタリス」、「ジギ タリス末」の2品目を削除しております。さらに、これまで第二部に収載されていまし たガーゼ類、脱脂綿類を今後は医療用具とすることとし、薬事法第41条第3項に基づく 基準へ移行させます。この移行時期は基準を制定したときになりますけれども、平成17 年4月をめどとして別途施行する予定としております。また、絆創膏は雑品とすること としまして、施行の時期はガーゼなどに合わせることとなります。  そのほか改正としましては、25〜27ページにございます第一部の53品目、それから 30、31ページにございます第二部の22品目の変更をすることとしております。このう ち第二部の「カルメロースカルシウム」、「コムギデンプン」、「酢酸フタル酸セルロ ース」、「トウモロコシデンプン」、「バレイショデンプン」の5品目は国際調和に伴 う改正となっております。なお今回の一部改正によりまして、局方収載品目数は第一部 が908品目、第二部が484品目、総収載数は1,392品目となっております。29ページの 「生薬総則」ですけれども、収載品目の追加及び改正によりまして「1.の条」を改正し ております。その後ろの32ページ以降は参考情報に関するものでございますので、後ほ ど報告事項の際に御説明させていただきます。以上が資料2の説明でございます。  なお今回の資料1の改正案につきましては、校正作業中のため見苦しい箇所がござい ますことを御容赦いただければと思います。以上でございます。よろしく御審議のほど、 お願いいたします。 ○早川部会長 ありがとうございました。ただいま第十四改正日本薬局方第二追補(案) の改正内容について、資料2を基に御説明を頂きました。要約したところの31ページま でが今回の審議事項ということでございます。かなり広範にわたっておりますが、どこ からでも結構でございますので、御意見、御質問、あるいはコメント等ございましたら よろしくお願いいたします。大きく分けますと全体の概要としての改正がございまして、 個別には一般試験法、それから医薬品各条、生薬総則等についての内容でございます。 よろしゅうございますでしょうか。どうぞ、先生。 ○菅家委員 資料1の方の、例えば4ページの左上から2行目に「試験前1〜3日以内 に」と書いてあります。それから、5ページの一番最後から3行目、「細菌は3日間以 内」となっておりますけれども、そういう「3日」とか「3日間」というように、「間」 を入れるか入れないかという何か局方全部を通しての統一した見解があるのでしょう か。 ○早川部会長 事務局の方で何か御説明がございますか。今御指摘がございましたのは、 例えば資料1の4ページの、これはもともとは発熱性物質試験法の試験動物にかかわる ことですが、2行目の「試験前1〜3日以内」というのと「3日間」という…。 ○事務局 「間」が付くというよりは幅記載にするか上を決めるかという話かと思いま すけれども、まだちょっと校正中のところもございますので、整合は後ほど取らせてい ただくことにしたいと思います。もし、こちらの方が良いという御意見等ございました ら、頂ければと思います。よろしくお願いいたします。 ○早川部会長 先生の方で、サジェスチョンとしてこういう表現の方がより適切ではな いか、それは特に…。表記の統一的な問題でございますね。 ○菅家委員 はい、統一だけです。 ○早川部会長 そこは可能であればちょっと検討させていただいて、整合が取れるもの は取ると。合理的な根拠が背景にあるのであれば、それはそれでやるということだと思 います。先生、それでよろしゅうございますか。ほかにどなたかございますでしょうか。 何日以内にこれをやってくださいということと、例えば何日間培養するとか置いておく というのは、そこはそれで日本語としては違う意味であるとは思うのですが、ちょっと そこは整理させていただいて…。 ○審査管理課長 はい。 ○早川部会長 ほかにいかがでしょうか。どうぞ、先生。 ○渡邉委員 資料2の7ページの「47.発熱性物質試験法」のところで、「判定」のちょ っと上のところなのですけれども、「体温が対照体温より低下した場合、体温上昇度を 0℃とする」と。これは前のときは余りこういう記載がなかったのが、多分入ったのだ と思うのです。発熱性物質という定義からすれば、発熱だけを見ればよいのかなと思う のですけれども、現実的には逆に体温が結構低下する例も見られるのです。そういうも のはこの試験法において異常として取り扱うのか、発熱ということを見る試験だから余 り関係ないとするのか、ちょっとこれは感染研でも議論があったのですけれども、薬局 方としてはこれは発熱物質を見る試験だから、発熱以外は無視していいだろうと考えて よろしいのでしょうか。 ○早川部会長 いかがですか。これについては何か御説明ございますか。今のは資料2 の7ページ、左の「新」の方の下から3、4行目辺りだと思うのですが。 ○事務局 それでは事務局よりお答えいたします。基本的に品質そのものはこの試験以 外にもいろいろな切り口から試験を行って担保するという形になっております。この試 験ではあくまで発熱性物質があるかないかを検討するのが目的ということで、今渡邉委 員の方からお話がありましたように、下がったものについては特に問題視しないという のが基本的な考え方かと思います。 ○早川部会長 渡邉先生、いかがでございますか。 ○渡邉委員 確かに低下したものの意義付けが非常に難しいのです。何か異常物質が含 まれているかもしれないと。ただそれが何であるか分からないので、確かにちょっとこ れはこういうところに記載すべきなのか…、例えばそういうことを注意しようと書いて もしようがないですよね。そういう意味では今おっしゃったような形で、それは別途ほ かのところで担保するという概念がきちんとしていればよいのかなとは思いますけれど も。 ○早川部会長 これは先ほどの御説明の繰り返しにはなると思うのですが、発熱性物質 試験法としては事務局で御説明いただいたようなことを目的にしているので、こういう 書きぶりでいいだろうと。ただ実際にやっているときにそういう事態が起こった場合、 その物質そのものに何か問題になるような、原因になるようなことが含まれていると。 それについては別途検討するという解釈だと私は思うのですが、それをここに書くとい うことは必ずしも試験の目的ではないような気がいたします。はい、どうぞ。 ○審査管理課長 ものによっては体温下降が起こるものがあるとは思うのですけれど も、そういうものは恐らく医薬品の開発段階の一般薬理とか、そういう試験の段階で一 応チェックはされると。例えばそれを溶かした注射薬のような場合にこういう試験法が 適用できるかどうかという問題はちょっとあるかもしれませんけれども、基本的には今 部会長から御説明があったような割り切りといいますか整理で、ここでは注射剤とかそ ういったものに発熱性物質があるかどうかをチェックするという形で…。そのものの体 温下降などといった別の現象については、新薬とかそういう場合には一般薬理のような ところで別途データの提出が義務づけられていますので、そういったところで検討がな されて提出されてくると理解しておりますけれども。 ○早川部会長 これはいろいろなことがございまして、また一方でそれ自体が発熱性を 持っているといいますか、発熱性物質によるというよりもインターフェロンとかサイト カイン類などはそういうものでございますけれども、それはそのものの性質としてこう いう試験をやるときに別途なアプローチで検討しておいてということが考え方の一つと してあるので、下がる方についてもやはり同じような考え方を適用していくのだろうな という気がいたします。それから実際に発熱性物質試験法というのは、動物福祉の観点 からこれからなるべく使わないでエンドトキシン法でやっていくという流れもございま すので、そのもの自体の問題に関してはどうしてもこれで試験系が成り立たないという 場合には別の方策、エンドトキシン等で調べていくというアプローチになるのかなとい うことです。ケースバイケースでどう対応するかという話で、ここは一般試験法という ことですのでできればこのままにさせていただければと存じます。よろしゅうございま すか。 ○事務局 事務局よりもう一度補足をさせていただきます。要は「対照体温より低下し た場合、体温上昇度を0℃とする」というのが今回追加された背景なのですけれども、 旧法の方では例えば第一回目のときには動物3匹を用いて2匹又は3匹で上昇が認めら れた場合というような、要は個別評価になっております。新法の方では3匹の体温上昇 を合計するという形で判定することになっております。ですから、根っこの試験があく まで発熱性物質の存在を確認するということですので、例えばその3匹のうち上昇した のもと下降したものがあったときに、上昇分を下降分によってプラスマイナスで相殺さ れることを避けるために、今回低下した場合は体温上昇度を0℃とするということにな っているかと思います。 ○早川部会長 ありがとうございました。ほかにどなたか。どうぞ。 ○合田委員 非常に小さいことで恐縮なのですが、資料1の95ページの「ブシ末」のと ころで、植物名を送り込みと言うのですか、そこは学名が切れていますよね。ほかのは 切れない状態でハイフンを入れてやっていますね。多分統一が必要なのだろうと思いま す。 ○早川部会長 これは編集上の問題ですので、そこはそういうふうに修正していただき たいと思います。先生方、ほかにいかがでしょうか。よろしゅうございますか。それで はよろしいということでございましたら、この件に関してはこれで審議を終わりにした いと思います。先ほど御指摘があった部分につきましては事務局の方で検討をいたしま して、編集上のことは自動的に修正すると。それから、先ほどの「以内」、「間」とい う問題に関してはちょっと御検討いただきまして、菅家先生にも結果を御報告いたしま すということで処置していきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、次に報告事項に移りたいと思います。これにつきまして事務局の方から御 説明をお願いいたします。 ○事務局 それでは、報告事項としまして参考情報の追加などについて報告させていた だきます。資料2の32ページ以降を御覧いただければと思います。こちらは国際調和に 伴いまして「アミノ酸分析法」、「キャピラリー電気泳動法」、「たん白質定量法」、 「等電点電気泳動法」、「ペプチドマップ法」の5試験法、そのほかに「遺伝子解析に よる微生物の迅速同定法」、「固体又は粉体の密度」を新規収載いたしました。また、 国際調和にかかる新規収載及び改正がなされましたので、「8.第十四改正日本薬局方に おける国際調和」という項目を改正いたしました。以上報告させていただきます。 ○早川部会長 ありがとうございました。それでは、今参考情報関係についての御報告 がございましたけれども、これにつきまして御質問、コメント等ございましたらよろし くお願いいたします。先生、どうぞ。 ○菅家委員 今の32ページの「Sterility」というところの4行目ですけれども、 「Soya-bean」と書いてありますが、「a」を取って「Soybean」ですよね。 ○事務局 英文の方ですね。修正させていただきます。 ○菅家委員 それで「-」は要らないですよね。ワンワード。そしてその後に、もしかし たら「casein」との間は「-」が要りますよね。 ○早川部会長 そこはよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。ほ かにどのようなことでも結構でございます。御指摘賜ればよりいい形になれると思いま すので、よろしくお願いいたします。先生、どうぞ。 ○渡邉委員 50ページの「21.遺伝子解析による微生物の迅速同定法」のところで、「3. PCR産物の検出」の上から3〜4行目です。リボリームRNAをPCRで検出してD NAシークエンスを決めるという形で細菌とか真菌の同定に使うという方法なのですけ れども、そこのところで「鮮明な1本の標的サイズバンドが得られていることを確認す る。複数のバンドが確認された場合には、標的バンドを切り出し、適当な市販DNA抽 出キットを用いてDNA抽出を行う」と。この複数バンドが確認された場合というのは なかなか取扱いが難しいと思うのです。この反応が特異的なのか、特異性が非常に弱い 条件でやっているのか。適当なバンドを切り出したとしても、それが本当に正規に増幅 されたバンドなのかどうかというのはシークエンスしてみれば分かるのかもしれません が、もしかしたら間違う可能性もある。一つの方法としては、例えばPCR条件を検討 し単一バンドにするのが望ましいとか、やはり条件検討が必要なのではないかなと思う のですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○早川部会長 そこは技術的に非常に細かいところまでの御指摘でございますので、事 務局として答えてくださいというのはちょっと酷なところがあるかもしれませんが、何 か現時点でお答えいただけるようなことはございますでしょうか。ここはどの委員会で やっているのですか。生物試験法委員会ですね。それでは、もし可能であれば今の御指 摘の点を生物試験法委員会の担当委員の方々ともちょっと協議していただいて、より改 良できるということであれば、そういう方向で処置するということで。例えば、これに はこれの理由があるのですということでありましたら、その旨の説明を添えて渡邉先生 にも十分御了解いただけるようなデータ材料を持って御説明させていただくということ でこのまま取り扱っていきたいと思いますが、いかがでしょうか。そういう扱いでよろ しいですか。 ○審査管理課長 これは一応参考情報という取扱いの部分でございますので、今部会長 の方からお話しされたような方向で取り扱わせていただければと思います。 ○早川部会長 参考情報であって告示ではございませんので、まだ多少フレキシビリテ ィーがあるということでございます。ほかに御指摘、御質問、御疑問等々ございました らお願いいたします。いかがでしょうか。よろしゅうございますか。それではこれで本 日予定しておりました審議事項、報告事項は終了いたしましたけれども、全般を通じて で結構でございますので先生方、この際ということで何か御発言等ございましたらお願 いいたします。はい、どうぞ。 ○合田委員 英文版がどのタイミングでどのように出るかという情報を教えていただき たいのですが。 ○事務局 今回の第二追補につきましては、来年の夏ごろを目指して現在作業中という ことでございます。 ○早川部会長 ほかにございますでしょうか。どうぞ。 ○岡田部会長代理 資料2の21、22ページでございます。21ページの一番下の枠囲い に「量分析用標準液」とありますが、これは「用量分析用標準液」の誤りですね。それ から次のページの一番上にも「量分析」となっていますが、これは「用量分析」という ことで改めていただきたいと思います。以上です。 ○早川部会長 字が飛んでいるようでございますので、編集上の問題として処理してい ただければと思います。もう一度全般を通じてで結構ですので、ほかにございましたら お願いいたします。よろしゅうございますか。それでは、その他事務局から何かござい ますでしょうか。 ○事務局 今後の予定ですけれども、今回の改正は追補改正ということになりますので、 直近の薬事分科会の方で報告させていただくとともに、校正作業並びに法令審査などの 告示の準備作業を進めまして、本年12月末に告示、翌年の1月に施行する予定で準備を 進めております。以上でございます。 ○早川部会長 ありがとうございました。それでは、以上をもちまして本日の日本薬局 方部会を終了いたしたいと存じます。委員の先生方、御協力どうもありがとうございま した。                                    ( 了 ) 連絡先: 医薬食品局 審査管理課 課長補佐 上野(内線2738) - 12 -