03/07/04 厚生科学審議会生活衛生適正化分科会第5回議事録                    第5回             厚生科学審議会生活衛生適正化分科会                    議事録               厚生労働省健康局生活衛生課         第5回厚生科学審議会生活衛生適正化分科会会議次第 日時 : 平成15年7月4日 (金)     午後2時00分〜3時08分 場所 : 厚生労働省(19階) 専用24会議室 議事次第   1.開会   2.議事    (1)分科会長選任及び分科会長代理の指名    (2)審議        美容業、理容業、クリーニング業、興行場営業及び飲食店営業(すし店)       の振興指針の改正における生活衛生適正化分科会の運営について    (3)その他   3.閉会            [事務局]厚生労働省健康局生活衛生課 皆尾・松野                 〒100-8916 東京都千代田区霞が関1−2−2                 TEL 03(3595)2301[ダイヤルイン]                 FAX 03(3501)9554 ○皆尾補佐  定刻になりましたので、ただいまから「第5回厚生科学審議会生活衛生適正化分科会 」を開催させていただきます。  座長が決まるまでの間の司会進行を事務局で務めさせていただきます。どうかよろし くお願いいたします。  本日は、委員総数23名のうち、欠席の御通知をいただいておりますのが5名です。2 名様が遅れられているようです。現在、16名の委員の方が御出席で過半数に達しており ますので、厚生科学審議会令第7条第1項の規定により、本日の会議は成立いたします ことを御報告いたします。  本分科会の開催に当たり、高原健康局長より挨拶を申し上げます。 ○高原局長  健康局長の高原でございます。生活衛生適正化分科会の開催に当たりまして、一言御 挨拶を申し上げます。  初めに、委員の皆様方におかれましては、日頃より生活衛生行政の円滑な推進に御理 解と御協力をいただいておるところでございまして、この場を借りまして厚く御礼申し 上げます。  また、1月10日付で委員の改選が行われてから初めての開催でございます。一部委員 の交代がございまして、新たに小原委員、小宮山委員、田山委員、原委員、柳澤委員に 当分科会に御参加いただくことになりました。よろしくお願い申し上げます。  本日は、分科会長の選出など、この会の組織についての御審議をいただいた後、本年 度の振興指針の改正を予定しております。美容業、理容業、クリーニング業、興行場営 業及び飲食店営業のすし店の計5業種について御意見を伺う予定としております。生活 衛生営業の振興指針は、各都道府県の生活衛生同業組合が振興計画を策定するための基 本となるものであり、委員の皆様方の熱心な御議論をお願い申し上げます。  生活衛生関係営業は、国民の日常生活に密着した営業として、国民生活の向上に重要 な役割を果しております。同時に、小規模・零細な事業所が多い業態であり、社会と経 済の大きな変化の中で、経営革新を進めながら、時代の変化に即した役割を担っていく ことが求められております。厚生労働省といたしましても、大変厳しい財政上の制約等 々ございますが、生活衛生関係営業の振興を重要課題と考えまして、予算、融資、税 制、各方面から今後とも最大限の努力を続けてまいる所存でございます。委員の皆様方 におかれましても、生活衛生営業の発展のために一層の御理解と御協力をお願い申し上 げ、簡単ではございますが、厚生科学審議会生活衛生適正化分科会の開催に当たりまし ての御挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○皆尾補佐  次に、委員紹介を進めさせていただきたいと思います。  本年の1月10日付で新たに厚生科学審議会生活衛生適正化分科会の委嘱が行われてか ら、本日が初めての会合ですので、委員の先生方を御紹介させていただきます。先生方 におかれましては、御着席のままで結構でございます。五十音順にお名前と職名を御紹 介申し上げます。お手元の資料で、会議次第の次に本日の説明資料がございます。表紙 をおめくりいただきますと、1ページ目に分科会の委員名簿がございます。これに基づ きまして、簡単に御紹介申し上げます。  入口側の奥のほうからでございます。最初に、安藤輝男様は全国氷雪販売業生活衛生 同業組合連合会の理事長です。  井原哲夫様は、慶応義塾大学商学部の教授です。  井元弘様は、全国食鳥肉販売業生活衛生同業組合連合会の会長です。  鵜飼良平様は、全国麺類生活衛生同業組合連合会の理事長です。  大澤義行様は、全国社会福祉協議会の理事です。  長見萬里野様は、日本消費者協会の参与です。  片岡千鶴子様は、サービス・ツーリズム産業労働組合連合会の男女平等等局長です。  加藤真代様は、主婦連合会の副会長です。名簿のほうに参与となってございますけれ ども、6月の総会で代わられたそうで、名簿のほうを御訂正願いたいと思います。  名簿にございます来生新様、横浜国立大学経済学部の教授は、今日は御欠席です。  次に、木村政之様は、国民生活金融公庫の理事です。  名簿にございます小原健史様、全国旅館生活衛生同業組合連合会の会長は、今日は御 欠席です。  列が変わりまして窓側でございますが、奥のほうからでございます。小宮山健彦様 は、全国生活衛生同業組合中央会の専務理事です。  名簿にございます佐藤和代様、城西国際大学経営情報学部の教授は、今日は御欠席で す。  次に、高橋公様は、日本労働組合総連合会の社会政策局長です。  次に、高橋元彰様は、全国生活衛生同業組合中央会の副理事長です。  名簿にございます田山輝明様、早稲田大学の常任理事は、本日は御欠席です。  次に、原恒子様は、全日本美容業生活衛生同業組合連合会の常務理事です。  次に、原田一郎様は、東海大学教養学部の教授です。  名簿にございます升本由美子様は、日本生活協同組合連合会の常務理事でございます が、本日は御欠席です。  次に、松田鈴夫様は、国際医療福祉大学の教授です。  次に、安田雪様は、元立教大学助教授です。  次に、柳澤健一郎様は、日本医療保険事務協会の理事長です。  米窪千加代様は、全国地域婦人団体連絡協議会の理事です。  以上、簡単ですけれども、委員紹介をさせていただきました。  申しわけございませんが、高原健康局長は所用のため、ここで退席させていただきま すが、御了承のほどよろしくお願い申し上げます。                 (高原局長退室) ○皆尾補佐  審議に入ります前に、分科会の所管や運営方法について簡単に御説明申し上げます。  ただいまの配付資料の2ページ目にありますように、厚生労働省設置法の第8条、後 段の4号でアンダーラインを引いていますけれども、「厚生科学審議会は、次に掲げる 事務をつかさどる」ということで、「生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関す る法律の規定により、その権限に属せられた事項を厚生科学審議会として審議する」と いう規定になっております。  さらに1枚おめくりいただきまして、政令の規定ですけれども、「審議会の中に分科 会を置く」という規定がございます。第5条ですけれども、表の形の短冊になっていま して、そこでこの分科会の名称、即ち「生活衛生適正化分科会」を置くということが規 定されてございます。その所掌事務といたしまして、生活衛生関係営業に関する重要事 項と法律の規定による審議会の権限に属せられた事項について審議するということにな ってございます。  具体的には、7ページをお開きいただきたいと思います。最初に「重要事項を調査審 議する」と書いてありまして、次に、生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関す る法律に基づきまして、適正化基準、標準営業約款、公正な競争状態の判断基準、ある いは料金または営業方法の制限等について処理することとなってございます。また、適 正化規程なり適正化基準、あるいは料金または営業方法の制限関係では、しばらくの 間、審議していないわけでございますけれども、本日、御論議していただきます振興指 針に関しましては、(6)の一番末尾の行でございますけれども、「振興指針の策定に関 すること」と規定されてございます。これら審議対象に関する法令上の規定に関しての 御説明でございます。  審議会の組織に関しましては、戻りまして資料の4ページでございますが、上から3 行目の政令の第5条第3項をご覧いただきたいと思います。アンダーラインを引いてい ますけれども、「分科会に分科会長を置き、当該分科会に属する委員の互選により選任 する」という分科会長の選任規定がございます。また、第5項では「分科会長があらか じめ指名する者を代理とする」という趣旨の規定がございます。これによりまして、本 日はまず分科会長と分科会長代理を御選出していただくことで取り進めたいと思いま す。  厚生科学審議会の本体とこの分科会の関係でございますが、これにつきましては、5 ページにございます運営規程の第4条をご覧いただきたいと思います。これは、厚生科 学審議会の決定でございますが、「分科会及び部会の議決は、審議会全体の会長の同意 を得て、審議会の議決とすることができる」ということとなっております。ここの場で 御論議いただいたことは、厚生科学審議会の会長の同意があれば、審議会本体の議決と することができるということでございます。  以上、この分科会の審議対象、組織、運営方法について簡単に御説明を申し上げまし た。  続きまして、先ほど御説明いたしました厚生科学審議会令第5条第3項の規定により まして、分科会長を委員の皆様の互選によりお決めいただきたいと思います。どなたか 御推薦ございますでしょうか。 ○木村委員  前回の任期中も会長をお務めいただきました井原委員に引き続きお願いできればと思 いますが、いかがでございましょうか。              (「異議なし」の声あり・拍手) ○皆尾補佐  それでは、御異論がないようですので、井原委員に分科会長をお願いしたいと思いま す。井原先生には、席を御移動の上、一言御挨拶をお願いいたします。              (井原委員、分科会長席へ着席) ○井原分科会長  井原でございます。ただいま御指名いただきましたので、分科会長を務めさせていた だきたいと思います。  今までの御説明にございましたように、今、大変厳しい環境にございまして、各業界 がそれぞれ問題を抱えているというふうに聞いております。ぜひこの分科会で事業者及 び消費者、それから、そこで働く人々の満足を高めるような方向で、いろいろな問題を 解決するような形で指針をまとめていけたらというふうに考えております。どうぞいろ いろお知恵を御提供いただくようによろしくお願いしたいと思います。 ○皆尾補佐  それでは、以降の議事の進行は分科会長にお願いいたします。よろしくお願いいたし ます。 ○井原分科会長  それでは、こちらで進行を務めさせていただきます。  まず、厚生科学審議会令の第5条第5項の規定というのがございまして、分科会長が あらかじめ分科会長代理を指名するということになっております。私といたしまして は、原田委員にお願いしたいと思います。原田委員は、中央環境衛生適正化審議会の頃 から、この前の審議会でございますけれども、長らく委員を務められまして、また、振 興指針の見直し検討会、それから勉強会の座長を務めていただいております。私は飾り のようなものでございますけれども、実際にこの結果をまとめていただいたのは原田委 員でございますので、ぜひ今後ともよろしくお願いしたいと思います。  それでは、どうぞお席をお移りいただきたいと思います。             (原田委員、分科会長代理席へ着席) ○井原分科会長  一言御挨拶をお願いします。 ○原田分科会長代理 今、多大な御紹介を賜りまして、何か私のことではないような、 大変恐縮しております。長いこと指針のお手伝いをさせていただきましたので、その関 係で多分この光栄なお仕事を賜るということになったのだろうと思います。どうぞよろ しくお願いします。今後とも井原先生の補佐として最善を尽くしていきたいと思います ので、どうぞ御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○井原分科会長  それでは、審議に入りたいと思います。  本日の議題(2)でございますが、「振興指針改正における生活衛生適正化分科会の運 営について」、この点に関しまして、まず芝田生活衛生課長より御説明をお願いしたい と思います。 ○芝田課長  御紹介にあずかりました生活衛生課長の芝田でございます。お手元の議事次第という 資料の9ページをご覧いただきたいと思います。制度のあらましにつきまして、簡単に 御説明をさせていただければと思います。  9ページ、Iで「振興指針」というものがございます。振興指針といいますのは厚生 大臣が決めるものでございまして、業界全体の振興を図るための指針という、2に書い てあるようなことでございます。また、(2)にございますように、各組合でつくってい ただきます振興計画の基準となるようなものということでございます。  それで、4にございますが、全部で16業種あるわけでございますけれども、昨年は食 鳥肉ということでございましたが、今年はクリーニング、すし、理容、美容、興行場と いうことで、5業種が改定をしていただくことになっています。といいますのも、5年 に一度の見直しということでございますので、そういうことでお願いしたいと思ってお ります。これは厚生大臣の告示という形で、ここの委員会の御審議に基づきまして決定 をいたしまして、告示をするということになっております。  それに基づきまして、IIで、各都道府県の組合が振興計画というものをつくるわけで ございます。その中には、各組合にとって、より具体化したり、あるいは特別なものに ついての振興事業をお書きいただくということでございます。  それに基づきまして、次の10ページでございますが、そのような振興計画を定めてい ただきまして、振興計画にのっとった事業であるということになりますと、金利がより 低利なものが貸せるというような制度になっているわけでございます。この指針につき ましては、正直申しまして、一昨年ぐらいまでは、5年に一度の見直しといっても、比 較的小規模の見直しをやっていたわけでございますが、11ページ以降、昨年の食鳥肉の ときから、それでは時代も大きく変わっている中で余り意味がないのではないかという ようなことがございまして、昨年、原田先生を中心に、勉強会で見直しについての考え 方をまとめていただいたわけでございます。  簡単に御紹介いたしますと、12ページでございますけれども、生衛業界を取り巻く環 境ももう右肩上がりではなくなって、21世紀を迎えて、これから人口も減少に転じるよ うな少子・高齢化時代というようなこともあるわけでございます。また、価値観が非常 に多様化している。そういう中で、従来、ともすれば護送船団方式的なところでござい ましたけれども、次のページにございますけれども、多様な経営方法を認めるという考 え方に立つべきではないか。そういう意味で、指針も一律にすべきであるというより は、いろいろこういうやり方があるのではないかということで、14ページにございます が、営業者の自立的な経営努力を支援することが必要であろうと。ただ、(4)にござい ますように、社会全体で取り組むべき課題がありますれば、そのためにこそこういう計 画をつくり、指針をつくり、それに基づいて融資をすることで、個別の営業者の方への 取組を支援していくということになっているわけでございます。  15ページから、課題として考えられるものとしては、安全・衛生、環境というような こと。あるいは、それに絡んで消費者への情報開示、安心というようなこともあろうか と思います。また、16ページになりますと、少子・高齢化社会という中で、女性や高齢 者の生衛業に対する参加ということもございますし、また、特に高齢者等へのお客とし てのニーズへの対応というようなこともあろうかと思うわけでございます。また、17ペ ージで、地域のまちづくり、あるいは商店街等の地域との共生というようなこともある のではないかということでございます。  そういう中で、17ページで、「振興指針の見直しの主要事項」としまして、従来、一 昨年までは5年に一回ということで、その後5年間の業全体の需要額というようなこと も目標として書いたりしたわけでございますが、右肩下がりの中で、あるいは全体の目 標を書いてどれほどの意味があるかというようなお話もございまして、むしろ(2)の経 営課題の選択肢でございますとか、個々のそれぞれの形態においてどのようにやってい ったらいいかというようなヒントを御提供するとか、あるいは、先ほど申し上げました ように、18ページにございますが、安全・衛生、少子・高齢化というような課題を書 く。あるいは(5)でございますが、今まで、ともすれば、16業種ありながら、何だか似 たような感じの部分があったわけでございますが、業種ごとでいろいろ課題も違ってお りますので、横並びということはやめていってはどうか。また、振興指針について、い ろいろな表題のもとに同じようなことが繰り返し書かれているということもございまし たので、スリム化しながら、めり張りをつけたものにしてはどうかというようなこと で、今年、見直します5業種についてもやっていきたいというふうに考えているところ でございます。  ただ、19ページにございますが、何せ5業種ございますので、昨年は食鳥肉というこ とでございましたので、この委員会でそのたたき台からやっていただいたわけでござい ますが、今回は検討会というようなものをつくりまして、まず、たたき台をつくって、 その後、数回にわたってこの委員会で御検討いただくほうが効率的ではないかというふ うに考えている次第でございます。  その委員としまして、20ページにございますが、分科会長代理の原田先生をまとめ役 としまして、安田先生。喜多先生といいますのは、この業界でいろいろ経営指導等に御 協力いただいている先生でございます。また、消費者代表の長見委員、加藤先生。ある いは、業界のいろいろな課題をお聞きするという意味で、指導センターの小宮山委員を はじめとして、今回、見直しをします各業界から代表に御参加をしていただければとい うふうに考えている次第でございます。  それで、御了承いただければ、21ページで、今日、こういうようなやり方についてお 諮りをした後、検討会で各業種ごとに1〜2回程度でたたき台を8月から10月ぐらいに かけてつくり上げまして、この分科会で11月から12月、必要に応じと書いてあります が、5業種もございますし、また、十分御議論をいただきたいと思いますので、当然、 1回ということではなくて、2回ないしは必要に応じて3回ぐらい開催ができればと思 いますが、そういう形で十分御議論いただいた上で御決定をいただき、1月から2月に 告示というような運びに持っていきたいと考えている次第でございます。  以上が事務局としての心づもりということでございます。 ○井原分科会長  ただいま当分科会で行われます審議の内容と、それから、これからの手続ということ について説明をいただきましたが、この点に関しまして何か御意見がございますでしょ うか。 ○井元委員  少子・高齢化というのは、今やまさに食の世界でいう安心・安全と同じように、本当 にこれは何事にもペアで出てくるのですが、しからば、少子化と高齢化と一緒くたに考 えて文章にしてしまっていいのかどうか。少子化は少子化としての文章があるだろうと 思いますし、高齢者には高齢者の文章があるだろう。その辺を分離してうたったほう が、より明確化しないかということでございます。以上でございます。 ○井原分科会長  わかりました。そのときの具体的な業種に関して審議をする場合に、それを分けたほ うが適切である場合には分けて考えていくと、そういう考え方でよろしゅうございます か。 ○井元委員  はい。 ○芝田課長  十分反映させていただきたいと思います。 ○加藤委員  昨年、指針の検討の仕方の見直しをしたことの意義というのが今回試されるわけだと 思うのです。非常に効率的で、むだのない、しかも、それを活用される組合員の皆さん にとっても活用しやすいようなものを目指しているのだろうと思うのですが、審議をそ のように簡潔・迅速にするということは結構だと思いますが、そのために必要なこと は、できるだけ各業態ごとに、業界からも出すでしょうけれども、役所のほうでもお調 べになっているような現状の数値的データ、それから問題点や、いろいろ寄せられてい る声、そういったデータを十分にお出しいただきたいと思います。 ○芝田課長  まず、簡単なデータにつきましては御披露したいと思っております。また、当然、検 討会の後も、より詳しい、いろいろな実情等について御説明をさせていただくことにな ろうかと思います。 ○高橋(公)委員  先ほど加藤委員からも話がありましたように、去年、食鳥肉の議論はなかなか活発 で、私も非常に勉強になったと思いますし、時代のそういうニーズに応えるような形だ ったと思います。その経緯をしっかり踏まえて見直しをぜひお願いしたいと思うのです けれども、この検討会のメンバーにつきましても、事前に何のお話もなく、突然こうい う形で出てくるということでありまして、何となく私ども働く者の代表がこれに入って いないということについて、なぜなのかなというふうに、11名もおられるということか ら言えば、ぜひそういうことは事前にそういう話はしてほしかったということが1つで あります。  それからもう1つは、これは5業種の検討会ということであります。ですから、その 辺の検討会の中身は、その都度、こういう議論があって、こうなっていったということ は、全ての委員に報告していただくようにぜひお願いしたいと思います。結果としてこ うなったので、これで御了解をとシャンシャンということでは余り意味がないというふ うに思いますので、ぜひその辺は検討会の中身等々については丁寧な情報公開をお願い したい。それで、必要に応じては委員からの意見も出せるようにしたい。ということに なれば、結果として第6回の分科会が非常にスムーズにいくということになるだろうと 思いますので、全体の総意がきちんと反映されるような形での運営をぜひお願いしたい というふうに思います。以上であります。 ○井原分科会長  その点については工夫をお願いしたいと思います。  あとは何かございますでしょうか。  それでは、ほかに異議もないようでございますので、振興指針の改正につきまして は、検討会において改正原案を作成する。そのときには、今いろいろございましたよう に、工夫をしていただきまして、それを踏まえまして、この分科会で再度検討してい く。そういう形で改正原案の最終的なアウトプットをつくり出していく。その手続、こ れはよろしゅうございますね。  それでは、そういうことで了承していただきたいと思います。  次に、振興指針の改正が予定されております業界の現状と課題につきまして、説明を お願いしたいと思います。 ○芝田課長  それでは、また私のほうから、お手元の「その他資料」という資料をおあけいただけ ればと思います。  1枚あけた1ページ目でございますけれども、まず施設数の推移でございます。理容 業につきましては、これはグラフで見るとややわかりにくい形になっておりますが、平 成9年度の14万 2,800をピークとしまして、減少傾向にあるわけでございます。他方、 その下の美容業でございますが、引き続き上昇傾向にあるということがございます。た だ、理容業に関しましては、特にご存じかもしれませんが、東京で言えば、安売りのQ Bハウス等のチェーン店が多くなっているというようなこともありまして、やや苦戦を しているというのがございます。また、美容業は新規出店は多いわけでございますが、 これは例えば駅前なり商業地に新しい店がどんどんできてきておりまして、そういう中 での競争の激化といいますか、既存の比較的こじんまりとした住宅地にある店がなかな か苦戦をしているというような状況にあるようでございます。  次、2ページでございますが、クリーニング業でございます。クリーニング業も、全 体としての施設数が平成9年度の16万 4,225をピークとして減少傾向にございます。そ の中でも、一般クリーニング所と取次所という形になっておりますが、一般クリーニン グ所というのは、いわゆる実際に洗濯ないしドライクリーニングないし乾燥機、あるい はアイロンがけ等を行う場所でございますが、これは一貫して減少傾向にある。そうい う中で、取次店は増えておったわけでございますが、平成10年度ぐらいがピークで、そ の後、12年に少し増えたりしていますけれども、取次所もやや頭打ちになる。後ほど出 てまいりますが、クリーニング屋さんに出さずに、いろいろ発達した洗濯機等の普及、 あるいは経済状況の悪化等もございまして、クリーニングのシステムが減ってきてい る。そういう中で、また、一般クリーニング所をやっておられる方の高齢化、あるいは クリーニング所ではドライクリーニング溶剤としまして、テトラクロロエチレン、トリ クロロエチレン等の溶剤も使っておりますので、臭い、あるいは環境面での苦情等か ら、住宅地での営業がなかなか困難になってきている。そういう意味で、クリーニング 工場がどんどん減ってきて、チェーン店の傘下になってきているというのがございま す。また、さらに言えば、最近の状況をお聞きすると、そういうチェーン店の中で取次 所もやや淘汰の傾向があって、直営店でございますとか、あるいは大きなデパート、ス ーパーの中の取次店が栄えて、やや過当ぎみと言われておりますけれども、一般の取次 所のお客が減るというような傾向もあるようでございます。  下の興行場といいますのは、映画、スポーツ施設、その他演劇場等もございますが、 主として、この組合に入っている方は映画館が主でございますが、映画館自体は平成9 年度の 1,908からやや増えている。12年に 2,024になっておりますが、また、その中で の競争が若干あるということでございます。後ほどお話を、また別の資料が出てまいり ますけれども、いわゆる5スクリーン以上あるようなシネマコンプレックスというもの が非常に普及してきておりまして、そういう中で、それ以外の小さな映画館が減少して いるという傾向でございます。  次の3ページでございますが、これはすし店以外のものも載せておりますけれども、 すし店というのは一番下の黒いところでございます。すし店は、昭和56年、ここにある 表の中でも一貫して減少傾向にあるということで、特に3〜8年と、8〜13年を比べま すと、相当減少の傾向が急になっているということがおわかりいただけると思います。 その次の一般飲食店と言われるところは、平成3年度から逆に上昇に転じているところ でございます。中華料理は平成3年がピークで、8〜13年でまた増えたりもしているわ けでございますが、次の料亭で見ますと、これは昭和56年に比べれば半分以下という傾 向がございます。社交は平成8年がピークで、13年以降落ちている。そば・うどんは上 昇。喫茶店は、これはまたチェーン店の展開の中で減少傾向にある。ここでおわかりい ただきますように、すしとか料亭、あるいは社交という、いわゆる昔、社用族が利用し ていたような業界というのはなかなか苦戦をしているというところが見受けられるので はないかと思います。また、喫茶店におきましては、チェーン店の展開が一般喫茶店に 非常に影響を及ぼしているという状況でございます。  次、4ページ目でございますけれども、従業員でございます。理容については、平成 8年までは増えていたわけですけれども、8年から13年にかけて減っているということ でございます。他方、美容は一貫して増えてきているという状況でございます。最近、 私、美容師の試験を見学させていただいたのでございますが、東京のところで見ます と、半数は男性が受けておられるようなところでございまして、キムタクのカリスマ美 容師もありまして、最近の高卒の就職難ということもあるのかもしれませんが、美容業 というのはかなり人気があるようでございます。  次に5ページでございますが、クリーニング業の従業者は、平成8年をピークに減少 しているということでございます。映画館は、逆に平成3年を底として増えてきてい る。これは、シネコンの増加ということがあるようでございます。  次に6ページでございますが、これも本題であります、すし店というのはこの帯グラ フの一番下でございますけれども、従業員自体は増えておるわけでございますけれど も、いわゆる回転ずしとか、そういうチェーン店の伸びが非常に見られるということの ようでございます。この中で従業員がガクッと落ちておりますのは、料亭と喫茶店では ないかというようなことでございます。  次、7ページでございますが、これは規模別の事業者数でございますが、理容につい ては、美容もそうですけれども、圧倒的に4人以下というところが多いわけでございま すが、最近のチェーン店的展開から、理容も美容も5〜9人というところがやや増えて いる状況でございます。  次に8ページでございますが、クリーニング業も4人以下が減ってきている。ただ、 全体的に過当ぎみと言われる中で、減ってはいるということでございます。また、興行 場は顕著に4人以下の割合が減っておりまして、10〜19人とか、30人以上というところ の事業所が増えている。これは、シネマコンプレックスというところの増加であると思 われます。また、すし店については、やはり4人以下が減っている中で、5〜9人とい うところ、回転ずしなどをお考えいただけると、そういうところがあるのかなと思いま すし、また、30人以上の非常に大規模な回転ずし店も郊外に出てきたりしているような 影響ではないかと思われます。  次に10ページでございますが、各業種の年間消費支出額でございますが、理髪料につ いては、平成5年をピークにして一貫して減ってきている。非常に安いお店も増えてき て、 1,000円の店だけでなくて、いろいろなサービスの違いによりましても、カットの みとか、いろいろな中でいろいろな値段のところが増えてきている中で、全体において は低下傾向にあるのではないか。  2番目にあります美容に関しましては、いわゆる昔はパーマ屋さんという感じでござ いましたが、パーマネント代というのは減ってきていて、最近のカット主流という部分 もあるわけでございますが、その他美容代金分は増えております。その他というのは、 注にありますが、いろいろな例がございますけれども、先日、3店舗ほど美容院を見せ ていただいた中では、やはり毛染め(ヘアカラー)、あるいは髪のトリートメントとい うようなところにかなり力を入れているところが多いようでございます。  洗濯代については、先ほども申し上げましたように、一貫して洗濯機の普及、あるい はコインランドリーの普及、そういう競争激化の中での単価の低下ということもあっ て、1世帯当たりの洗濯代が減ってきているという状況でございます。  次、11ページでございますが、映画については、比較的伸びがあったようでございま すが、13年から14年に落ちているのは、13年が特に「千と千尋の神隠し」が当たったと か、そういうような要素もあるようでございますが、そういうたくさん入る作品が出る 出ないでの差はあるようでございますけれども、比較的伸びてはきたということでござ います。  次に、すし代という意味で、外食のすし代というのは平成9年から減少傾向にあっ て、一方、スーパー等、あるいはお持ち帰りずしというようなチェーン店も展開してお りますので、すし(弁当)という部分は増えてきているということでございます。  次、12ページでございますが、これは個人・法人別の各業者でございます。理容は圧 倒的に小規模個人が多いようでございますが、美容はやや大規模なところもあったり、 数店舗展開していらっしゃるところもあるので法人の率があるということでございま す。  次のページで、クリーニングは、法人の率もそこそこ増えてきていますが、全体的な 競争の激化ということもあって、特に個人を主体として減少しているということでござ います。  また、興行場の営業も、圧倒的に法人の率が上がって、営業者数が減ってきている。 これは、シネマコンプレックスの影響かと思われます。  すし店については、個人に対して法人というものがそこそこ保ちながら、個人のすし 店が減ってきているという状況でございます。  次、15ページでございますが、これはシネマコンプレックスという、この場合、ここ の統計で言っていますのは、5スクリーン以上あるところということでございまして、 これはスクリーン数での割合ですが、平成11年には全シネコン 760スクリーンが、14年 で 1,366ということで、全体のスクリーン数の約半分がシネマコンプレックスというこ とでございます。シネマコンプレックスで大規模な業者も組合員であることが多いわけ でございますが、ただ、特に地方都市においては、シネコン1つができると周りの5〜 10の映画館が廃業せざるを得ないというふうな状況があるようでございます。  次のページは新設・存続・廃業ということでございますが、理容においては、新設よ りも廃業数が多いというような状況でございます。また、普通洗濯業もそういうような 傾向が見られるところでございます。すし店もそういう形でございます。  17ページ以降は公庫の貸付実績というようなことでございます。いずれも、最近、不 況下及び先行き不透明ということもありまして、設備投資にお金を出そうという業者が 減っているという状況はあるようでございます。  以上、雑駁でございますが、私からの説明を終わらせていただきたいと思います。 ○井原分科会長  それでは、ただいまの御説明に対しまして、何か御質問等がありましたら、どうぞお っしゃってください。 ○井元委員  これは、この後、委員会で具体的なことを論議するというのがあるのですか。 ○井原分科会長  はい。検討会で。 ○井元委員  今日ではなくて、この後・・・。 ○井原分科会長  はい。先ほど説明がありましたが、議事次第の21ページです。こういう流れでもって 検討を行います。 ○井元委員  そうすると、具体的なことは次回ぐらいのほうがいいですね。 ○井原分科会長  分科会に検討会で検討していただいた結果が上がってまいります。そこで具体的に御 意見をいただいてもよろしいかと思います。 ○井元委員  わかりました。 ○井原分科会長  今のうちに何か御要望等があれば。 ○井元委員  非常に細かいことだけに、今この場で出したらちょっと早過ぎはしないかなと。 ○井原分科会長  わかりました。 ○加藤委員  検討会の回数も余り多くない上に、委員のバランスの問題もなくもないと思いますの で、それぞれの立場からできるだけ現状はこうだけれども、こういうふうに考えるとい ったような御意見とか御要望などは検討会のほうにどんどん出していただいて、検討会 はそれも参考にさせていただきながら検討するという方向はいかがなものでしょうか。 ○井原分科会長  はい。出していただければ、恐らく検討会のほうでも検討がしやすくなるのではない かと思うのですが、それは、ただいまお気づきのことがあれば言っていただいても結構 ですし、事務局のほうにそういう御意見を出しておいてくだされば、それが検討会に上 がってきて検討の材料になっていくだろうと思います。 ○加藤委員  それから、資料の説明で質問ですけれども、2つばかりありまして、13ページのクリ ーニング業のところで法人が増えているとか、それから興行は当然だと思うのですが、 法人といった場合、法人の実態ですが、いわゆる今までの事業者が個人営業が法人形態 をとっているのか。それとも、いわゆる新規参入で商社などがこういう形で入ってきて いるのかとか、資本の実態を知りたいというふうに感じます。  それからもう1つは、15ページのシネコンでも、国内資本の場合は組合員もいるとお っしゃいましたけれども、外国資本の場合は組合に入ってはいないのでしょうか。この あたりのいわゆる法人といった場合の実態というのは、審議の場合には非常に必要なデ ータではないかというふうに感じております。 ○芝田課長  今、十分お答えできる材料がなくて恐縮でございますが、クリーニングはそんなに新 規参入があるとも聞いておらないのですけれども、むしろうまくいかれた方が法人化し てチェーン店を展開する。その中でも、当然、組合員でいらっしゃる方も結構いらっし ゃるわけでございますが、そうでないものもございます。例えば最大手の白洋舎も、一 応、組合員にはなっていただいているところでございます。興行場も、そういう法人も 含めて、シネコンも含めて、比較的御参加いただいているようでございますが、スクリ ーン数に応じて会費を払うというような形をとっていらっしゃるようでございます。も ちろん入っていらっしゃらない部分もあるというふうにお聞きしております。 ○米窪委員  さっき井元さんがおっしゃいましたけれども、私も、生活に密着した問題ですので、 わりに関心を持っているところがたくさんあるのですけれども、一応、たたき台をいた だいた中でまた検討するということなので、それが見えてこないとダブることも多いか もしれませんし、ここで1つ2つ出しても仕方ないというふうに思っていますので、今 日いただいた資料の中で、こういうことを付け加えたいとか、現状としてはこういうこ とがありますよというようなことは、いただいた資料といってもこれだけですけれど も、その中で、その他資料ではないほうの中で思うことがありますので、そういうこと は事務局のほうに出してくださいと分科会長さんはおっしゃいましたけれども、いつで もファックスで送っていいのかどうなのか。その辺があいまいですので、もう少し具体 的になっていたら、みんなの意見や何かも聞いた中で出したいと思いますけれども、い かがでございますか。 ○芝田課長  それはそういうことで、例えばいつでも結構でございますけれども、まだ検討会の日 程が決まっていないというか、まだ、たたき台ができていない状況でございますので、 事務局たたき台ができたり、あるいは先ほど最初の御発言にもございましたが、検討会 で出した資料でございますとか、たたき台でございますとか、あるいは議事の簡単な概 要的なものについて、各委員にお送りして、その中で御意見がある方は送っていただけ れば、また検討会でも、こういう御意見がありましたよということを御紹介して反映し ていけるかなと。これは今思いついたことでございますけれども、具体的にはまた検討 会の日程も決まりましたら、そういう形でファックスなり何なりで御連絡したいと思っ ております。 ○米窪委員  よろしくお願いします。 ○安田委員  データについてですけれども、2つ御質問させてください。1つは、共通理解のため にで些少なことです。幾つかの業種について、個人1世帯当たりの支出額がどんどん減 少しているというデータがございましたが、業界の厳しさを反映しているものだと思い ます。この1世帯当たりは何を基礎として算出していらっしゃるのか。私がちょっと不 勉強でわからないので、もしわかれば教えていただきたい。これが1点です。  もう1点につきましては、16ページの資料の存続・新設・廃業別の事業所数という資 料があるのですけれども、これは個別の業界をこれから1つ1つ審議させていただくに ついて、非常に重要なデータだと私は思うのですが、現在のところ、規模別の存続数、 新設数、廃業数が出ていなくて、全体の数字だけになっております。これが先ほどから 挙がっているシネコン対個人館ですとか、大手資本対個人業者さんというところの状況 が全てマクロに統合されているデータですので、できれば、これはそれぞれの業界ごと に適切な規模で区切られて、大規模なところが生き残られているのか、個人から法人入 りされたような企業が残っているのかということがもう少し見えるような形で検討会で は資料をいただけますと、どのあたりが本当にサバイバルで苦労していらっしゃるの か、我々が目配りするべきなのかが、より鮮明に見えてくるような気がいたしますの で、そのデータあたりがもし可能でしたらよろしくお願いいたしたいと思います。以上 です。 ○井原分科会長  規模別はあるはずですよね。 ○皆尾補佐  事業所・企業統計調査報告、これは精査してみますので、実際、この廃業率が直接規 模別で結びついているかどうかというのは、今のところは、調べてみないとちょっとわ からないのですけれども。 ○芝田課長  あれば、いずれにしろ出してみたいと思います。 ○井原分科会長  ちょっと私も確答できないですけれども、事業所・企業統計調査のデザインをやった ときに関わっていたのですが、取れそうな気がするのですけれども。 ○芝田課長  8ページにありますように、規模別の事業者数というのはありますし、ここに廃業数 はあるのですけれども、それをうまくクロスできるのかどうかというところかと思いま す。 ○皆尾補佐  世帯につきましても、今ここでは・・・。私どもの調査ではございませんので、資料 を調べてみないとわかりませんので、今度の検討会までには御報告させていただくとい うことで。 ○芝田課長  そういう形でその結果も送らせていただきます。 ○井原分科会長  これは家計調査でしょう。 ○皆尾補佐  済みません、家計調査のほうでございます。 ○井原分科会長  それだけですよね。 ○皆尾補佐  そうでございます。 ○井原分科会長  あとは何かございますでしょうか。  ただいまの審議以外のことでも何かございますれば、今日おっしゃっていただければ と思いますが、よろしゅうございますでしょうか。  それでは、あと御意見等がないようでございますので、これで議事を終了させていた だきたいと思いますが、事務局から何かございますでしょうか。 ○芝田課長  いろいろ委員の方からもお話がございましたように、検討会という形をとらさせてい ただきますけれども、できる限り情報を伝達して、また御意見を吸い上げるような形に したいと思います。今回の5業種は、そういう意味で御関心の深い業種も多いかと思い ますし、いろいろ御意見があれば、検討会前でも、こういうところが気になっていると いうようなことがございましたら、たたき台のあれにもなりますので、それはいつでも 結構でございます。今月中にでも、もし何かお気づきの点があれば、遠慮なく・・・。 ファックス番号は後で紙でこちらからファックスして、例えば様式もそろえたほうがい いでしょうから、送らせていただきます。どうも済みません。 ○井元委員  事務局にお尋ねしますけれども、理美容というのは大体頭をやるのだから、同じよう なものの考え方で指針をつくるというか、そういう感覚を持っていらっしゃいません か。理は理、美は美とはっきり割り切っておられますか。同じ頭をやるのだから、理美 容というのは1つのセットみたいなものだというようなことなのか。それとも、それは 全然違うということなのか。その辺がこれからの経営に非常に大事だと思うのです。そ の辺、事務局のほうのお考え方を聞きたい。 ○芝田課長  同じ頭をあれするところではございますけれども、各業種でいろいろ問題点なり、あ るいは、これからがんばっていこうとされる部分も違うようでございますし、また、い ろいろなデータでも、やや違う傾向も示しているものもございますので、当初お話もあ りましたように、違うところは違うような形で、できる限りめり張りのついたものにさ せていただければというふうに考えている次第でございます。 ○井元委員  なぜ聞いたかといいますと、少なくとも散髪の場合は、結果としては整髪という考え 方になるだろう。もう1つの美容のほうでは、少なくとも整髪ということには結果的に はならないですね。やはり美ですよ。美の世界をやっている。髪の毛が長い、短い、そ れら等によって、でき上がる作品も違いますね。だから、その辺は整髪とか、同じ頭を やっているのだからというような考え方で考えていたら、これはやはり商売の繁栄では 違ってくる。その辺を上手にやっていらっしゃるところが生き残っていくだろう。しか し、振興指針として示していくなら、思い切った理は理、美は美の方針というものをや はり出してあげなければいけないのと違うかなと思います。 ○井原分科会長  私は全く違うものだと思っています。  それでは、よろしゅうございますでしょうか。  それでは、これをもちまして、本日の厚生科学審議会の生活衛生適正化分科会を終了 させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。