09/12/07 「第7回新人看護職員研修に関する検討会」議事録  第7回新人看護職員研修に関する検討会         議 事 録 日  時 : 平成21年12月7日 (月) 午後5時00分〜6時08分 場 所 : 厚生労働省 5階 共用第7会議室 ○島田課長補佐 それでは、定刻となりましたので、ただいまより第7回「新人看護職員研修に関す る検討会」を開催いたします。  委員の先生方におかれましては、御多用中のところ、検討会に御出席いただきまして誠にありが とうございます。  本日は、羽生田委員と熊谷委員より御欠席の連絡をいただいております。それから、北村委員、 上泉委員におかれましては、遅れて御到着かと思います。  まず、配布資料の確認をさせていただきます。お手元に議事次第をお配りしております。それから、 座席表をお配りしております。その下からが資料でございます。  本日、資料1といたしまして「新人看護職員研修に関する検討会中間まとめ(案)」をおつけしてお ります。その下にガイドラインなどもございますけれども、「中間まとめ(案)」の一部として資料1として お配りしております。足りないものなどございましたら、途中でも結構でございますので事務局の方に お申しつけください。  それでは、座長、議事の進行をよろしくお願いいたします。 ○石垣座長 今回は7回目の検討会で、今年最後の検討会になります。今回もどうぞよろしくお願い いたします。  まず初めに、今後のスケジュールとガイドラインの看護職への適用ということについて事務局から説 明があるということですので、よろしくお願いいたします。 ○野村看護課長 それでは、私の方からスケジュール等について御説明を申し上げたいと思います。  今後のスケジュールでございますけれども、この検討会のスケジュールにつきましては、第1回でお 示ししたところですけれども、ほぼ予定どおりに進んでおりまして、内容も多くの医療機関で活用でき るものになったというふうに思っております。来年の4月からは改正された法律の施行があり、また、 新人看護職員研修の予算も、来年度予算要求をしておるところでございます。このような状況から、 来年4月から多くの医療機関でこのようなガイドラインにのっとった研修の準備をしていただく必要が あるかというふうに思っております。そのためには、今年中に、できたら12月中にということかと思いま すけれども、このガイドラインを公表するようなことが必要ではないかと思っております。そこで、この検 討会では、このガイドラインを盛り込んだ検討会の「中間まとめ」としておまとめいただき、公表すること としてはどうかと考えておりまして、本日の資料も「中間まとめ(案)」として提示しているところでござい ます。  それから、2点目でございます。看護師以外の職種へのこのガイドラインの適用についてでございま す。新人看護職員ガイドラインを検討するに当たりまして、第1回からでございますけれども、どういっ た方に焦点を当てるかというと、最も人数の多い看護師を想定してこのガイドラインを検討してまいり ました。そういった理由は、基礎教育からの連続性で新人看護職員研修を考えるといったことから、 そういった想定をしてずっとガイドラインをつくってまいったわけでございますけれども、ガイドラインの完 成間近なものをもう一度よく見てみますと、I章に当たるところ、基本的な考え方、また、II章に当た るところでも研修方法や評価、そして実地指導者ですとか教育担当者の育成についても、医療機関 に働く全ての看護職に共通する内容だというふうに考えているところでございます。そこで、これまでガ イドラインの名称を、前回までは「新人看護師研修ガイドライン」としてまいりましたけれども、看護職 員全体を網羅したものということで、「看護職員研修ガイドライン」といたしております。また、このガイド ラインを見まして、保健師・助産師については、それぞれの職種ごとの能力を獲得するという必要もあ るわけですけれども、基本的なものがここに含まれておるということがございました。また、助産婦師に ついては、平成16年に示しました「新人看護職員ガイドライン」の中に助産師の能力といったものも 含まれておりますので、本ガイドラインにおいても、助産師においてはワーキンググループを設置して到 達目標などを検討していただいて、このガイドラインに盛り込んでいくというふうな方向で考えていきた いと思っております。  また、保健師につきましては、医療機関以外に就業している者がほとんどという状況でございます ので、別途検討の場を設けることとしてはどうかと考えているところでございます。  また、准看護師につきましては、基礎教育が異なりますので、新人研修の到達目標も変わってく るというふうに思いますが、医療機関では一体的に研修をしているという実態がございますので、到達 目標の目安などを一部改変して、それぞれの医療機関で適用していただけるものだというふうに思っ ております。ですから、そういった職種も含んだガイドラインという形で進めていただければと考えており ます。  私からの説明は以上です。 ○石垣座長 ありがとうございました。ただいま事務局から説明がありましたが、今のことについて御 質問がございますか。  それでは、次に進ませていただきます。今日は、中間とりまとめ(案)について検討したいと思います。 事務局より資料1の説明をお願いできますか。 ○島田課長補佐 資料1を説明させていただきます。資料1「中間まとめ(案)」でございます。ただい ま看護課長より説明いたしましたように、本日、「中間まとめ(案)」という形でお示しをさせていただい ております。  まず、「はじめに」のところですけれども、これまでの新人看護職員研修に関する検討の経緯をまと めておりまして、法改正につきましても触れているところでございます。そして、最後のところでございま すけれども、2つ目ですが、「新人看護職員研修をすでに実施している医療機関だけでなく、新人看 護職員研修を迎える全ての医療機関においても、研修の企画・立案に本ガイドラインが活用され、新 人看護職員研修が実施されることが期待される。ここに中間まとめとして、これまでの検討の成果で ある『新人看護職員研修ガイドライン』を提示するとともに、今後の課題をまとめた。」というふうに、ま ず「はじめに」でまとめております。  ガイドラインにつきましては、この次に説明をさせていただきまして、その裏の2ページ目を御覧くだ さい。「今後の課題」でございます。これまで御議論いただきましたところを中心にまとめておりますけ れども、新人看護職員研修の普及につきましては、本日御議論いただきましたものも含めて、まとめ の方に反映させたいと思っておりまして点線囲みでお示しをしております。  これまでにありました議論についてでございますが、まず(1)の研修の普及についてです。これまで 新人看護職員研修を実施していなかった医療機関に対して、都道府県等が看護管理者等をアドバ イザーとして派遣し、研修実施体制の整備や研修の企画・運営等に関して相談・指導を行なうことは 一部の県で実施されており、新人看護職員の研修に効果的である。総合的な研修を実施している 施設の院内研修を公開することや、都道府県が協議会等を設置し調整を行なうことで、地域の医療 機関同士が新人看護職員研修に関する情報を共有し、連携できる。新人看護職員研修の実施状 況を医療機能評価の基準に盛り込むことも普及するうえで効果的と考えられる。  (2)本検討会において継続して議論する課題。今回示した新人看護職員研修ガイドラインは、新 人看護師を対象としている。新人保健師及び新人助産師に対する研修についても、看護師としての 基本的な実践能力を獲得することを目的とした研修部分は、本ガイドラインを適用することができる。 一方、保健師又は助産師としての基本的な実践能力の獲得を目的とした研修については、別途ガ イドラインを策定することが必要である。新人助産師研修については、本検討会にワーキンググループ を設置して検討し、到達目標等を作成することとする。新人保健師ガイドラインは、本検討会とは別に 検討の場を設けることとする。  (3)中長期的展望に立った課題。ガイドラインは、新人看護職員を受け入れる医療現場の状況や、 看護基礎教育の教育内容の見直し等の諸事情を勘案して、適宜見直すことが必要である。新人看 護職員研修の目的の1つは看護の質の保証であり、これを明確にするため、本ガイドラインに基づい た新人看護職員研修を修了した者に対して修了証を交付することが1つの方法として考えられる。修 了証を交付する場合には、交付基準をどのように設定するのか、到達目標の達成状況を勘案するか どうかといった点を検討することが必要である。また、新人看護職員研修実施医療機関の認証も検 討課題である。新人看護職員研修は、新人看護職員の実践能力向上を図るものであり、看護の質 の保証に資するものであることから、診療報酬上、研修時間を業務時間として取り扱うべきである。  続きまして、「新人看護職員研修ガイドライン」につきましても説明させていただきます。  ガイドラインは前回の検討会でお示ししましたけれども、検討会での議論、その後、先生方からい ただきました御意見を踏まえまして、本日提示している形としております。主に変更部分につきまして 説明をさせていただきます。  まず、2ページでございます。「はじめに」というところで、ガイドラインの検討の経緯と目的、今、中 間まとめの方でお示ししておりますような内容につきましてまず「はじめに」で示しております。  その下にガイドラインの構成と使い方を示しておりまして、2段落目を新たにつけ加えております。 「本ガイドラインでは、新人看護職員の到達目標として、1年以内に経験し習得を目指す項目とその 到達の目安を示した。研修体制や研修方法は、各医療機関の特性、研修に対する考え方、職員の 構成等に合わせて行なうことを前提としていることから例示としている。また、研修プログラムの例と技 術指導の例をあくまでも参考として示している。各医療機関においては、新人看護職員研修を施設 内だけではなく、周りのリソースを十分に活用し、新人看護職員の到達目標に合わせて研修を自由 に組み合わせて実施していただきたい。」といったところをつけ加えております。  おめくりいただきまして3ページですけれども、新人看護職員研修ガイドラインの基本的な考え方を ここで示しております。前回からの変更でございますが、内容として理念と基本方針という内容に分 かれますので、それぞれ分けて記載をいたしました。  それから、5ページでございます。下の方に「3)研修体制の工夫」というところがございますけれども、 これは前回お示ししましたものに内容を追加いたしまして少し整理をしております。特に6ページの上 の「(2)研修の工夫」につきましては、整理をして少し充実をさせているところでございます。  6ページの表1ですが、「新人看護職員を支える組織体制の例」という形で表を整理し直しておりま す。2項目目にございます補助アサイメントにつきましては、文言が前に出ておりますけれども、説明 がございませんでしたので付け加えをしております。 それから、一番下のチーム支援型につきましても、 参考にする体制ということで追加をしております。  それから、おめくりいただきまして8ページでございます。下の方、ここは新人看護職員研修につい ての説明をしているところでございますけれども、到達目標の下のところでございます。2)の(2)でござ いますけれども、ここは到達目標についての説明をしているところですが、前回の検討会で「到達でき る」という意味がわかりにくいということでしたので、下から2行あたりでございますけれども、「また、こ こで到達の目安として示している『できる』とは、指導がなくても新人看護職員が自立して看護を実施 できることを意味している。」と、「できる」の意味をここで説明をしております。  それから、おめくりいただいて、9ページの到達目標の目安ですけれども、この表の上から3枠目に 「組織における役割・心構えの理解と適切な行動」というものが(1)、(2)、(3)、(4)と示されておりますけ れども、上の(1)から(3)、病院及び看護部の理念を理解し行動するというものから、(3)チーム医療の構 成員としての役割を理解し協働するというところが、前回の資料では4となっておりましたけれども、こ れを2に変更しておりまして、指導の下でできるというふうに御指摘で変更しております。  それから、10ページでございます。これは、上の方にある到達の目安でございますけれども、表現 が、その前の(1)とその次の(3)と若干異なっておりましたので、表現を統一しておりまして、「IV:知識と してわかる」、「III:演習でできる」、「II:指導のもとでできる」、「I:できる」と表現を統一しておりま す。  それから、10ページの下から5枠目にございます救命救急処置技術でございますけれども、これは 到達のレベルとしてもっと高いレベルを求めた方がいいという御意見がございましたけれども、委員か らその後も御意見をいただきまして、実際の患者への実施頻度が、やはり新人が実施するという観 点からすると、現場では新人期には非常に少ないのではないかということで、「できる」というふうにす ると、実際にそういう場面に遭わずに評価ができないという御意見が複数ございましたので、「III:演 習でできる」という目安にしてございます。  それから、11ページです。11ページの到達目標のところで、上から3つ目の業務管理の(2)ですが、 複数の患者の看護ケアの優先度を考えて行動するというところですけれども、これは今まで星がつい ておりませんでしたが、やはり新人でもこれを考えて行動するということを指導のもとでできるというふう に統一的にすることが必要ではないかという御意見をいただきましたので、星をつけておりまして、1年 以内に経験し習得を目指す項目というものに含めております。  続きまして、14ページでございます。表5でございますけれども、教育方法の例をお示ししておりま して、この表の右側が「備考」となっておりましたのを、今回、御意見をいただきまして「適用」としてお りますけれども、まだ事務局の中でも「適用」でも座りが悪いかなということで若干議論を残しておりま して、ここは事務局でもう少し手を加えたいと思っているところでございます。  それから、15ページです。15ページは「2)研修の展開」という具体的な展開についての説明をして いるところですが、(5)に複数の患者を受け持ちながら新人が実施するということはなかなか難しいとい った御意見がございましたので、「段階的に」という文言を3行目の後半の方に追加をしておりまして、 「優先順位を考えながら看護を実践するための能力を段階的に身につけられるように指導する。」とい うふうに文言を追加しております。  それから、16ページでございます。16ページの4に「研修手帳の活用」とございますけれども、これ につきましては、研修手帳というものをイメージできるように、内容を文言で追加をしております。初め の6行ぐらいがそうですけれども、新人看護職員が自らの目標を持ち、獲得した能力や成果を蓄積す るために、ポートフォリオやパーソナルファイルと呼ばれる研修手帳の利用が効果的である。研修手帳 は、看護職員の成長記録として利用できる、経験の蓄積を可視化することができる、研修手帳を介し て他者へ経験を伝えられるなどの特徴があるといった説明を加えております。  続きまして、17ページでございます。ここで新人看護職員研修プログラムの例を紹介しております。 上の方に説明がございますけれども、ここで示す研修内容は全て行なわなければならないものではな く、各施設の特性に合わせて、内容や方法、時間数を自由にアレンジをする。また、自施設で行なう ほか、他施設との共同開催や活用、都道府県・関係団体等が実施する研修を活用することが有効 であるというプログラムの展開例を示しております。  この下の研修プログラムの例でございますけれども、ここで示しておりますのは、各プログラムを何 時間で何ヶ月ぐらいやるかということをお示ししておりますけれども、1年間の年間スケジュールがイメ ージできるような組み方にした方がいいのではないかというふうに考えておりまして、現在これは1年 間スケジュールでお示しできるように検討を重ねているところでございます。  続きまして、18ページでございます。実地指導者の育成について第III章でお示しをしております。 この実地指導者につきましては、到達目標、それから求められる能力、それから研修プログラムの例 の3つの項目からの構成にしております。  19ページに「3.研修プログラムの例」をお示ししておりまして、新人研修と同じように、こちらも1年 間のプログラム例がイメージできるような形でお示ししたいと思っております。  20ページが教育担当者の育成でございまして、これは実地指導者の育成のプログラムと同じよう に、到達目標、求められる能力、研修プログラムの例という構成にしております。  21ページに研修プログラムの例をお示ししておりますけれども、こちらにつきましても、1年間プログ ラムでの提示ができないかということで、また重ねて検討したいと思っております。  それから、22ページでございます。第V章としまして、研修計画、研修体制等の評価をまとめてい るところであります。新人看護職員研修、実地指導者研修及び教育担当者の研修終了時の評価だ けでなく、研修終了後、実践の場で事後評価を行なうことによって、研修の内容や方法について見直 し、研修計画の修正や翌年の研修計画の策定に役立てるということで評価をまとめております。  一番下の3番のところですけれども、「評価の活用」ということで、新人看護職員研修は、各医療 機関の理念に基づき設計されている。上記1、2の新人看護職員研修の評価を通じて、研修の理念、 基本方針が適切であったか、各医療機関の目標達成に貢献しているかなどを評価し、組織運営にフ ィードバックすることにより活用するといった内容を追加しております。  それから、ガイドラインの別冊といたしまして技術指導の例をお付けしておりますけれども、こちらに つきましては大きな変更はございませんので、説明は省略をさせていただきます。  以上でございます。 ○石垣座長 ありがとうございました。いろいろ御意見をお寄せくださった委員の皆様、ありがとうござ いました。  それでは、「中間まとめ(案)」の方から始めたいと思います。この「中間まとめ(案)」、資料1でござ いますけれども、「はじめに」ではガイドライン策定の経緯が述べられております。そして、次の裏側、2 番、今後の課題というところでは、ガイドラインの普及について。そして、短期的課題と中長期的課題 についてまとめております。この今後の課題の普及のところ、点線の中ですけれども、まずここから御 意見をいただきたいと思います。新人看護職員研修の普及についてというところですが、これについて 御意見をいただけますでしょうか。大よそ3つの案が出されております。西澤委員、どうぞ。 ○西澤委員 3つ目の丸のところに書いてある「医療機能評価の基準」の「医療機能評価」というの は、今の現存する日本医療機能評価機構のことを言っているのか。それとも、そこを含めたもっと漠然 とした意味で言っているのか、どちらでしょうか。 ○石垣座長 事務局、お願いします。 ○島田課長補佐 検討会の御議論の中では、恐らく今の医療機能評価機構の評価といった趣旨で の御意見だったかと思います。 ○石垣座長 西澤委員、よろしいでしょうか。 ○西澤委員 意味はわかりました。 ○石垣座長 それに盛り込むことも効果的と思われると。 ○西澤委員 そうですね。ただ、もし日本医療機能評価機構のことであれば、決めるのは向こうでご ざいますので、その辺のことはもう少しわかりやすく、検討会ではこうだったというあたりで止めておい た方がよろしいかなと思います。 ○石垣座長 ありがとうございます。そのほかに普及のことについて御意見ありますでしょうか。 ○庄野委員 追加というか、これも入れた方がいいのではないかというのが1点あります。丸の2番目 のところと少し重複するかもわかりませんけれども、施設間で相互に見学なり、実地している施設へ 相互に出向いて、そこのノウハウというか、しているのを活用させていただくというか、そういうのもすご く効果的であるのかなと思っています。 というのは、当院もそうですが、年間に何施設か見学とか、 当院が行くこともあるんですけど、お越しになります。つい最近、10年ほど新人看護師を受け入れて いない小さな病院の看護管理者の方が当院へ来られまして、久しぶりなので、どういうふうに研修を 組んだらいいのかとか、プログラムの内容とか、現場ではどういうふうなことで現実に指導しているの かというのを半日ぐらいヒアリングに来られました。説明と、それから臨床でOJTをしている場面とか、 実際の現場の指導者の意見を聞いて帰られまして、来年からの新人看護研修にお一人でも就職し ていただけたというのはすごくありがたいので、その新人さんを大切にしたいので、きちんとというか、し っかり研修を組み立てたいということでおいでになることがありました。  それで、例えば「すでに新人看護職員研修を実施している施設への見学等を行なうなど、施設間 で相互に見学等を行なうことも普及推進に効果的である。」と。(1)であれば、県から委託された看護 管理者などがアドバイザーとしてそこへ出向くということがあるので、逆のイメージを持ってもいいのか なと1点思っています。 ○石垣座長 ありがとうございました。それは、実際にやっていらっしゃるところに教育担当の方が見 学に行くということですね。 ○庄野委員 はい。 ○石垣座長 ありがとうございます。福井委員、どうぞ。 ○福井委員 例えば看護協会が普及に関わるとか、別に看護協会でなくてもいいのですけれども、 医師については医療研修推進財団という機関が、指導医の講習会については非常に大きな役割を 果たしてきました。そういった組織が日本全国を見渡しながら、研修の質を上げるために活動する仕 組みがあってもいいのかなと。この文章ですと、直接各医療施設に任せているようなところがあって、 強制力はなくてもいいと思うのですけれども、間にもう一つ何らかの組織があった方がよいのではと思 いました。 ○石垣座長 ありがとうございます。 今後の課題にも関わってくると思います。平成16年度の報告 が出たときに、厚労省としては全国で講習会をしてかなり普及に努めましたね。それは、今後の予算 にも関わってくると思うのですが、国としても普及をどうするかということは考えていかなければいけない と思うのですが、今の福井委員の御発言に対して事務局は何か御意見ございますか。 ○福井委員 今から新たに財団をつくることはできないと思います。適切かどうかわからないですが、 看護協会の統制力を使うなど、何かうまくできないかなという意味です。 ○石垣座長 そうですね。坂本委員、どうぞ。 ○坂本委員 17ページに研修プログラムの例として書いている項目のところに、ちょっとニュアンスは 違うのですが、上の3行あたりに都道府県とか関係団体というものの名前が挙がっています。今はほ とんど県が中心になっていますし、看護協会も研修をやっていますね。だから、そういう団体の研修を 活用していく方法も効果的であるというようなニュアンス的なものも入れておいていただくといいのかな という気がしますけれども。 ○石垣座長 もう少し具体的にということですね。 ○坂本委員 看護協会とは言わないけれども。つまり、看護協会は一部の職能団体ですから、 関 係団体とか都道府県とか、そういう全国ネットで活動しているようなところをある程度。 ○石垣座長 そういう文言がここに入った方がいいということですね。 ○坂本委員 はい。今、福井先生がおっしゃったことですね。 ○石垣座長 わかりました。ありがとうございます。海辺委員、どうぞ。 ○海辺委員 今までの御意見と重複するかなと思うのですが、やはり今厳しい医療情勢ですが、ま ず使っていただくということが非常にこのガイドラインを育てていくと思いますので、西澤先生の病院協 会とか、いろいろそういうところも、これをなるべく使うようにしましょうということで盛り上げるということで、 まず使うというようなニュアンスの言葉がどこかに入るといいなとちょっと思ったのですけれども。  それから、使ったところが、ここが使い勝手が悪かったとか、いろいろそういう御意見をまたフィード バックできるような感じにして、2年後か3年後かわかりませんけれども、その見直しに役立てるという ようなこともちょっと加わるといいのかなという気がしたのですけれども。 ○石垣座長 ありがとうございます。最初の方は、さっき坂本委員がおっしゃった関係団体等というと ころに入ると思いますし、それから、プログラムの評価のところに、評価をしながら適宜見直すというと ころが入っていると思いますので、そこのところを大事にしていきたいと思います。  ほかに普及のところに関してはいかがでございましょうか。北村委員、どうぞ。 ○北村委員 一番最初に西澤委員がおっしゃった3つ目の点の医療機能評価機構に関してですが、 ここだけかなり具体的なことを言われているところにちょっと引っかかります。これを書いてしまうと、逆 に新人研修を行なう病院は医療機能評価を受けていなければならないというふうにもなってしまうので、 そうすると、中小の病院は排除するということになりかねないと思うんです。そういうところに西澤先生 も引っかかったんじゃないかと思うのですけれども、これと医療機能評価はまた別のものであって、まし てや医療機能評価機構は 300万円も取って商売をやっているようなところですから、別にここに書き 込まなくてもいいのではないかと思うのですが。「外部評価団体等」とか一般名でいいような気がする のですが、西澤先生、どうなんでしょうか。 ○西澤委員 済みません、私、機構の方の理事もやっているものですから。実は、これを機能評価機 構の認定を受けることと書いてしまうと私もやはり反対なんですが、その基準の一つというのであれば 中に入れ込んで、例えば中小病院などの場合は、自分のところでしていなければ、どこかと共同でや っていますかとか、そういうことで文面として入れるぐらいだったら構わないのかなと。そういう意味で、 私は先ほど、ここでそういう意見があったぐらいに留めていただいて、あとは機構の方で評価フォーム を決めるときの参考にしていただく、それぐらいであればよろしいかなと思っています。 ○石垣座長 北村先生、よろしいですか。 ○北村委員 はい。 ○石垣座長 普及については、今日、皆様方の御意見をもとにつくり上げてしまいたいと思っており ますので、ほかに御意見がありましたらよろしくお願いいたします。 次に進んでよろしいですか。少し具体的に「中間まとめ(案)」の「はじめに」の部分ですが、これに ついてはいかがでしょうか。あるいは、次の普及以外の(2)、(3)、短期的な課題、それと中長期的 な課題について述べておりますけれども。庄野委員、どうぞ。 ○庄野委員 細かい点で1点ですが、「はじめに」のところの丸の3つ目の3行目で「看護基礎教育の 充実も重要であるが」という言葉ですが、たしか、確保に関する検討会の中間とりまとめでは「看護基 礎教育の充実を図るとともに」となっていたと思うので、ここは少し気になった部分であります。後ろの 方に出てくる、12ページぐらいだったでしょうか、そこのところは「充実を図るとともに」という言葉になっ ていますので、できればそろえていただいた方が引っかかりがないかなと思います。 ○石垣座長 ありがとうございます。いかがでしょうか。これは既に委員の方々にはお送りして読んで いただいておりますけれども、更にまたお気づきの点がございましたら、検討会終了後にでも事務局に 御意見をお寄せくださると大変ありがたく思います。 坂本委員、どうぞ。 ○坂本委員 またすぐ議論になる話になると思いますので、ここではっきりしておいた方がいいかなと 思ったのですが、資料1の一番最後に診療報酬のことが書いてあります。新人看護職員研修は実践 能力向上を図るために、診療報酬上、研修時間を業務時間として取り扱うべきものであるということ が書いてありますが、集合研修とか、それから外に研修を受けに行くとか、そういうことはどういうふう に解釈したらいいのでしょうか○石垣座長 どういうふうにというのは。 ○坂本委員 これで全て新人研修は診療報酬に関して、研修時間を業務時間に取り扱うということ でいいということですね。 ○石垣座長 はい。事務局としては、そういう意図ですね。 ○野村看護課長 ここの部分につきましては、委員の先生方ら、今は業務時間に入っていないので 診療報酬として評価をという御意見があったので、このような書きぶりにしております。ここについては 中医協マターだと思いますので、こちらで勝手に言い切れるものではないと認識しております。 ○石垣座長 そうしないとなかなか研修ができないという現場の状況もあって。 ○坂本委員 OJTは全面的にそのとおりだと思います。ただ、恐らく質問が出てくるのは、では外に 行ったときどうですかとか、集合で集まったときはどうですかという話が、一般のナースの人たちの研 修と同じように考えていくのですかという質問がでると思いますが、検討会ですねで、ここはこういう形 にしておいて中医協でという話ですね。 ○石垣座長 はい。この中長期的な課題については、報告書としてまとめるときにもう一度検討しな ければならないと思っています。今回は「中間まとめ」としての今後の予想する課題というような位置 づけですので、これはまた今後検討しなければいけないことだと思います。西澤委員、何か。 ○西澤委員 話が出たときは、前々回の診療報酬改訂のときに、例えば病棟外で研修したものは入 れてはいけないということがあって、 それに対しての意見だったと捉えています。外部に出たときのこ とはそのときの話ではなかったんじゃないかと思いますが、診療報酬のことですのであまり具体的なこ とまで書き込むのもどうかと思いまして、これぐらいのボヤッとした書き方で私はいいんじゃないかと思 います。 ○石垣座長 いいですか。 ○北村委員 済みません、理解できていないのですが、診療報酬上ということは、この新人が外で研 修していても、7対1看護の中の看護師として数えろということですか。それは本当に患者の利益にな るんですか。 ○石垣座長 事務局、何か御意見ありますか。 ○野村看護課長 私の方で説明をして、足りなかったら中医協の先生方もおられるので追加してい ただきたいのですが、現在の診療報酬の評価は、病棟を外れて集合研修などに出席している場合に は、その時間は除いて人数の計算をすることが、診療報酬上の整理になっていると思っております。 ですから、サービスをしていない時間は除かれて7対1の計算をしている状況だと思います。 ○石垣座長 西澤委員、どうぞお願いします。 ○西澤委員 もう1つの質問は、新人看護師が入っても看護師としてカウントするのかという質問と捉 えていいですか。 ○北村委員 いいえ。外で研修していても7対1というか、病棟にいることになったら、それは患者にと ってメリットがないかなとは思いますが。新人看護師であれ、それは看護師の資格を持っている人で すので、病棟でオン・ザ・ジョブ・トレーニングをするときは当然人数に入るでしょうが、院外は、労働基 本法とか、労安衛法上、労働かというと、研修は労働だとは思いますが、診療報酬上、7対1とか10 対1にカウントするというのは、本当に皆さんの合意が得られるのかなという気がしたので質問したの ですが。 ○石垣座長 西澤先生、どうぞ。 ○西澤委員 先ほど説明しましたように、今は院外ではなくて、院内においても、病棟以外で研修を した場合には、カウントされないということなので、これは厳しいんじゃないかという意見が出たので、恐 らくその範囲でと捉えております。やはりおもてに出たときは違うと私も考えております。 ○石垣座長 北村委員、よろしいでしょうか。 ○北村委員 理解はしましたが、ここにこうやって書いておくことが誤解を招かないかということは議論 の余地はあると思います。 ○石垣座長 今後、報告書を書くまでの間に、またこのことについては議論が必要かもしれませんね。 どういう文言にするかということです。西澤委員、どうぞ。 ○西澤委員 誤解も生むかもしれないけれども、私としては、あまり具体的なことを書き込むと診療報 酬に対する要望みたいになりますので、かえってこういうふうに大まかな方が報告書の中ではいいんじ ゃないかという考えです。 ○石垣座長 ありがとうございます。海辺委員、どうぞ。 ○海辺委員 このときの議論の記憶では、要するに外に研修に出した方がいいというような状況があ ったときも、外に出して7対1がとれなくなってしまったりすると、かえってみんなが結局出してあげたい と思っても出せなくなるんじゃないかという議論があったと思うので、どちらが患者のため、国民のため になるかというと、ちゃんとした新人看護師さんが育つことも大事だと思うので難しいものがあるかなと。 それは新人さんだったか、もう少し中堅以上の実地指導の方の話だったかは記憶が定かではないの ですが。 ○石垣座長 そうですね。そのことも含めて先ほど西澤委員から提案がありましたけれども、あまりそ の辺を具体的に述べると種々問題が起きるし、うまく進まないということもあり得ますので、この程度 の表現で抑えておくのがよろしいのではないかという意見でしたけれども、海辺委員としては、もう少し 具体的に述べた方がいいと。 ○海辺委員 というよりは、「検討を要する課題である」とかでもいいかなという気はするのですが。 ○石垣座長 院外に研修に出ることもということですか。 ○海辺委員 いいえ。「診療報酬上の措置をどのように扱うかなども今後の検討課題である」というよ うな。 ○石垣座長 わかりました。御意見ありがとうございました。西澤委員、どうぞ。 ○西澤委員 最初の説明でもしかしたらあったのかもしれませんが、2の2)のところの最初の丸で 「新人看護師」となっているのが2ヶ所あるのですが、これは「職員」と書いた方が全部のバランスでは いいと思います。 ○石垣座長 表現の問題ですか。 ○西澤委員 表現の問題です。「今後の課題」のところの(2)の最初の丸の中です。 ○島田課長補佐 文言を整理いたします。御指摘ありがとうございます。 ○石垣座長 ありがとうございます。ほかにございますか。一応、今、皆様方からいただいた御意見を また参考にして、この取りまとめ(案)を修正したいと思いますが、事務局はそれでよろしいですか。  次に、ガイドラインの方に移ってもよろしいですか。ガイドラインの部分については、先ほど事務局か らも、今また少し訂正をしたり、ちょっと考え直すというか、付け加えたりというような部分もございます けれども、今回でこのガイドラインは完成にしたいと思います。時間的な問題で今回ギリギリだと思い ますので、前回検討会以降に皆様方の御意見をいただいたことをもとに変更されていますけれども、 更に今日また新たに御覧になって、御意見がありましたらぜひ御発言いただきたいと思います。いか がでございましょうか。これまでいただいた御意見と、更にお寄せいただいた御意見をもとにつくったも のでございますけれども、先ほど事務局から説明がありましたように、まだ不十分なところが少し見受 けられますので、そのことについては早急に追加・訂正をさせていただきたいと思っております。  福井委員、どうぞ。 ○福井委員 一字一句を全部見たわけではないものですから後ほどまた気がつく点があるかもしれま せんが、全体的には前回のものに比べるとすごくよくなっていると思いました。わかりやすくなっていま すし、字句もかなり整理されてきているという印象です。 ○石垣座長 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 ○上泉委員 大変整理されて、一貫した理念のもとに書かれているような気がしました。  1点、細かいところで恐縮ですけれども、「III.実地指導者の育成」のところですが。 ○石垣座長 何ページかおわかりになりますか。 ○上泉委員 19ページでしょうか。研修プログラムの例というのが出ております。この中にメンタルサ ポート支援というのがあるのですが、実地指導者ですので、例えばOJTの方法といったようなことを加 えてはいかがかなと思いました。メンタルサポートだけではないと思います。 ○石垣座長 研修はOJTも含めた方がいいということですね。 ○上泉委員 はい。 ○石垣座長 猪又委員、何かありましたか。 ○猪又委員 15ページの「研修の展開」のところで、少し細かい話になるのですが、15ページの(4)の ところで、「技術習得は講義→演習→シミュレーション研修→臨床現場で実践の順に行なうことが有 効である。」とあるのですが、演習とシミュレーションというあたりがイメージがつきにくいといいますか、 演習の中の1つがシミュレーションになるのかなというところがあったので、ここの文言がどうかなという ところと、併せまして、技術指導の例というところの言葉と合わせて表現をした方がわかりやすいのか なと思いました。  それと、技術指導の方ではシミュレーション研修→評価という研修方法にしたのですけれども、「シ ミュレーション研修」とすると、中央に集まっての研修のイメージが強くなりそうなので、「シミュレーショ ン」だけでもいいのかなというふうに思いました。 ○石垣座長 わかりました。演習→シミュレーション研修というふうにすると紛らわしいと。イメージがは っきりつかないということですね。そうかもしれません。ありがとうございます。技術指導の例にならうと いうことと、技術指導のところも、「シミュレーション研修」というよりは「シミュレーション」とした方がい いという御意見でした。ありがとうございます。  庄野委員、どうぞ。 ○庄野委員 2点ほどよろしいでしょうか。4ページの1)の(3)ですが、「実践能力を獲得するためには、 周りの粘り強い支援が必要である」と。確かに粘り強い支援が必要なんですが、「粘り強い」という言 葉がどうもしっくりこなくて、例えば「根気強く温かい支援」というのを入れれば、臨床現場に順応して、 かつ臨床実践能力を獲得するというのがしっくりいくのかなと思って読んでおりました。 ○石垣座長 ありがとうございます。 ○庄野委員 それと、もう1点が5ページ目の(4)の上から3行目です。これは研修責任者の役割のこ とを書いてあるのですが、「企画・運営・実施・評価の全ての過程においての組織全体の責任者であ る」という、「組織全体の責任者」というのが少し引っかかりまして、例えば組織全体の新人を育てる 教育自体の責任者は看護部の部長、あるいはそれに準ずる役割である人かと思いますので、例えば ここであれば、「全ての過程においての責任者である」に留めるとか、「組織全体」というのが少し引っ かかります。2点です。 ○石垣座長 ありがとうございました。西澤委員、どうぞ。 ○西澤委員 7ページで、下線を引いてあるところですが、これは他医療機関を活用するということに なっているのですが、例えばこのような施設が幾つか集まって共同でするということもあると思いますの で、共同ということも一言ここに入れていただければと思います。17ページのプログラムのところでは 「他施設との共同開催」と書いてありますので。お願いいたします。 ○石垣座長 そうですね。ありがとうございます。北村委員、どうぞ。 ○北村委員 2ページの「はじめに」のところを最初ですので読ませていただいたのですが、3段落目 の、なお、保健師と助産師は後で検討会をつくるというのは、「おわりに」とか付録とか、どこか言いわ けのところに書くべきで、「はじめに」というのはもう少し格調高く、このガイドラインというのは年余にわ たって使われるものであって、今年にしか通用しないことは書かなくていいような気がしました。  それから、「はじめに」の最初ですが、教育理念からいうと、生まれて初めて社会人となり、人の命 をあずかる職業に就いた以上、技術のみならず、社会的責任や基本的態度を学ぶことが極めて重要 であるというような格調高いところから始めた方で、現場と基礎教育との乖離があって、何か継ぎはぎ としてこういうものが必要みたいなところから始めるよりは、やはり基本的に、社会人として第一歩を歩 む人間にとって、技能のみならず、態度などの教育は一生の社会人としてのキャリアのために極めて 重要であるというようなところから説き起こしたらどうかと思いました。 ○石垣座長 ありがとうございます。これまでの議論の中にもありましたけれども、新人看護職員は、 必ずしもすぐ基礎教育を終えた人だけではなく、実際に臨床体験のある、准看護師の資格を持ってい て、更に進学をした人たちなども含まれるということなどもありましたが、先生のおっしゃることはそのと おりだと思いますので、文言を少し考えさせていただきたいと思いますが、事務局どうでしょうか。 ○野村看護課長 今回の検討会の冒頭に、こういう看護職員研修という名称にしたことや、助産師・ 保健師に対しての御説明をしたところですけれども、このガイドラインは、現在まだ助産師については、 今後この検討会にワーキンググループを設置して議論していこうと思っております。ガイドラインの「は じめに」のところの部分は、そういう意味では最終案ではなくて、助産師の内容が組み込まれた場合 のガイドラインの「はじめに」には、この助産師の内容が云々の文言は消して出すことができるというふ うに思います。そういう意味では、現在、まだ一部抜けているというところもありますので、あえて最初 にそういったことを触れておきたいというふうに思ってこちらに書いたところでございます。「おわりに」で もよいのかもしれないのですが、「おわりに」がなかったのでここに入れたと、いうこともございます。 ○石垣座長 最初の北村委員の御意見でしたけれども、よろしいでしょうか。 ○北村委員 理解しました。では、その下の使い方あたりでどうですか。 ○野村看護課長 整理したいと思います。 ○石垣座長 海辺委員、どうぞ。 ○海辺委員 どのあたりに入れるといいのかというのがちょっと難しいかなと思ったのですが、検討の ときには私発言したかと思うのですが、このごろクレーマー的な患者さんなどもいるものですから、要す るに、全職員が共に支え合いということだけでなく、要するに、いろいろと実地に行なわれる患者もい るので、どこかに、患者の理解を得られるようするというところも、責任者の方が患者の理解を得られ るように看護師さんをサポートするというようなニュアンスのところがどこかにちょっとあるといいかなとい う感じがしたのですけれども。どこにもそういうのは入っていないと感じたものですから。 ○石垣座長 わかりました。いかがでございますか。今日の御意見で、このガイドラインの議論は一旦 区切らせていただこうと思っていますので、どうぞいろいろと御意見をお出しいただきたいと思います が。  庄野委員、どうぞお願いします。 ○庄野委員 18ページですが、「実地指導者の育成」のところの「到達目標」1)ですが、「新人看護 職員の適応状況を把握し」となっているのは、たぶん「職場への適応状況を把握し」というところで絞 り込んでいいのかなというところと、それと「新人看護職員へ基本的な看護技術の教育」とありますが、 上からの流れで読むと、「看護技術の指導及び精神的支援ができる」。「教育」にする方がいいのか、 上からの流れで読むと「看護技術の指導」という言葉の方がスッキリするのかなと思います。18ペー ジの「到達目標」の1)のところです。 ○石垣座長 「新人看護職員の適応状況」というのは「職場への適応状況」というのにするのと、もう 1つは。 ○庄野委員 そのままの続いた文章で、「新人看護職員へ基本的な看護技術の指導及び精神的 支援ができる」という方が、上から流れてきたときに、「教育」と書くよりは読みやすいかな、理解がし やすいのかなと思ったのですが。 ○石垣座長 今の「新人看護職員へ」というのはそのまま残しておいていいということですね。 ○庄野委員 そうです。「教育」という言葉が「指導」という言葉に置きかわる。  それと、同じようなところで20ページの「教育担当者の育成」のところも、「到達目標」1)のところで、 「新人看護職員への職場への」というところです。 ○石垣座長 ありがとうございます。皆さん、よろしいですか。海辺委員、どうぞ。 ○海辺委員 瑣末なことかもしれないのですが、議論の中で、よく実地指導者の方が燃え尽きてしま うというような話が何度か出たかと思うのですが、そうすると、実地指導者が燃え尽きないようにフォロ ーするのが教育担当者かなと思うと、いろいろと実地指導者に教育的に関わるとか、実地指導者が 経験しやすいとか、いろいろ書いてあるんですけど。 ○石垣座長 済みません、18ページのところでしょうか。 ○海辺委員 20ページのところで、教育担当者が実地指導者を燃え尽きないようにフォローするとい うようなところがあまり見えないというか、薄いかなと感じたものですから、もう少しそこら辺が具体的に 入るといいかなという気がしたのですけれども。 ○石垣座長 実地指導者を支援する役割をもう少し強調した方がいいということですね。 ○海辺委員 はい。 ○石垣座長 ありがとうございます。大体御意見はよろしいでしょうか。よろしゅうございますか。今日 は議論することが多いと思いまして少し早めに進みましたけれども、一応皆様方がお読みいただいた うえでの御参加だと思いますので。今日、具体的な御意見をいろいろいただきましたので、それを反 映させていくというのを、これは座長に一任させてくださってよろしいですか。また更に気のついたこと がおありでしたら、また後ほど事務局からも御説明があると思いますが、これはなるべく早めに完成さ せなければいけないという切羽詰まったものですので、もしございましたら早急に御意見をお寄せいた だきたいと思いますが、よろしいでしょうか。庄野委員、どうぞ。 ○庄野委員 済みません、追加というか、技術指導のところで、内服薬の指導例というのを何回か お見せしております。今回の資料は前の分ですが、何点か追加したものを作成しておりますので、メ ールでなり事務局の方からこのガイドラインの修正とともに送っていただきまして、またもし御意見があ ればいただきたいと思います。 ○石垣座長 ありがとうございます。経口薬の予約というところで。 ○庄野委員 落ちていた部分がありましたので少し追加をしております。 ○石垣座長 では、それも含めて座長一任ということでもよろしいでしょうか。技術のところをまた承認 を得るということは必要でしょうか。技術のところですので、これはより丁寧にということだと思いますの で、そういうふうにさせていただきますが、よろしいでしょうか。  ありがとうございます。今日は7時までの予定でございましたけれども、皆様方の御協力でずいぶん 早く終わりそうでございます。 ○坂本委員  150床ぐらいの病院の人たちにこれを事前に見てもらいました。大変好評で、わかりや すいというふうな評価をもらいましたので、いいと思います。 ○石垣座長 ありがとうございます。  では、次回以降の日程につきまして、事務局からよろしいですか。 ○島田課長補佐 本日も御議論いただきましたけれども、この委員会が終わった後、またお気づき の点がございましたら、忙しくて恐縮でございますけれども、今週の水曜日、9日を目安に事務局の 方に御意見をお寄せいただきますようお願いいたします。その後、座長と相談いたしまして、文言の整 理などを加えて、中間まとめとガイドラインの本体につきまして、いま一度委員の方に確認をしていた だきまして、そして完成させたいと思っております。技術指導の例につきましては、先ほど座長からの 御提案がございましたけれども、座長おあずかりということで、事務局と相談させていただいて仕上げ させていただこうと思っております。  以上です。 ○石垣座長 次回については? ○島田課長補佐 これで7回にわたりましての御議論をいただきました。ありがとうございました。「中 間まとめ」は御意見をいただいてまとめるということで、先ほど座長からも話がございましたけれども、こ の検討会は一旦区切りということになります。次回は、助産師研修の部分ができ上りましてから検討 会の方は開催させていただこうと思っておりますので、改めて御案内の方はさせていただきたいと思っ ております。ありがとうございました。 ○石垣座長 ありがとうございます。7回にわたって皆様方が本当に精力的に御参加くださいました おかげで、何とか「中間まとめ」が今月中にできそうでございます。今後、助産師のワーキンググルー プなどができますので、また御協力をいただくことになると思います。  今日は少し早めでございますけれども、これで閉会させていただきたいと思います。今年はこれで 終わりです。どうぞ皆様、よいお年をお迎えくださいますように。御協力、本当にありがとうございまし た。   照会先:厚生労働省看護課 島田(4167)杉田(2595)