08/06/26 第1回生活機能分類−小児青少年(仮称)−(ICF−CY)日本語版作成のための検討会議事録  第1回生活機能分類−小児青少年(仮称)−(ICF−CY)日本語版作成のための検討会議事録 1. 日 時:平成20年6月26日(木) 10:00〜11:40 2. 場 所:経済産業省別館1036号会議室 3. 出席者: <五十音順> 有馬構成員、岩佐構成員、大川構成員、坂本構成員、佐藤構成員、徳永構成員 事務局 人口動態・保健統計課長、疾病傷害死因分類調査室長、保健統計室長、 国際統計標準分類専門官 4. 議 題 (1) 国際生活機能分類−小児青少年版(仮称)−(ICF−CY)の動向について (2) 今後の運営について (3) その他 5. 議事内容 ○事務局  第1回生活機能分類−小児青少年版(仮称)−(ICF−CY)日本語版作成のための検討会を開 催いたします。お忙しいところご出席、どうもありがとうございます。座長が決定するまでの間、事 務局で進行を務めさせていただきます。  まず、お手元の資料を確認させていただきたいと思います。議事次第、資料1「国際生活機能分類 −小児青少年版(仮称)について」、別紙1「WHO−FICネットワーク組織図」、別紙2「世界保 健機関国際分類ファミリー」、資料2−1「序文」、資料2−2「ICF−CY追加項目等一覧」、参考 資料1「WORLD HEALTH ORGANIZATION PRESS」でございます。あとは、本検討会の構成員名簿、検討会 の開催要綱、ICF−CYの本体英語版のコピーを机上に配付してあります。以上、お手元の資料に つきまして、過不足等がございましたらお知らせください。  それでは、本日、この検討会は第1回でございますので、一言自己紹介をしていただければと思い ます。それでは、五十音順でお願いします。 ○有馬構成員  有馬と申します。この会議、久しぶりのような気がいたしますけれども、前に国際機能分類のとき にもいろいろお世話になった方々が今日お集まりのようでございますので、懐かしく感じております。 今度は子ども版ということでございますので、また一緒にいい案をつくっていきたいと思っておりま す。どうぞよろしくお願いいたします。 ○岩佐構成員  初めまして。横浜市総合リハビリテーションセンターの発達精神科医の岩佐光章と申します。私は このような会議に参加させていただくのは初めてでして、多少緊張しておりますけれども、今回IC Fの子どもバージョンということでお話をいただきまして、ぜひ参加させていただければというふう に思っています。  私は、日常診療で発達障害のお子さんの診療を中心に診ているのですが、そのような立場からIC Fの考え方であるとか、分類に関して興味を持っております。どうぞよろしくお願いします。 ○大川構成員  大川です。よろしくお願いします。私は最初にこのICF−CY関係に関与させていただきました のは、ICFの前身のICIDHの日本のフィールドトライアルをやったのがもう二十数年前になる のですけれども、そのときにお手伝いをさせていただいたのが最初です。そのときに子どものところ が一番使いづらいなというふうに、非常に苦労しながら議論をさせていただきました。そのころは私 が一番若かったのではないかなと記憶しているのですが、だんだんそうではなくなってきたなという ような個人的な歴史も感じている次第です。  今は長寿医療センターにおりますけれども、私はリハビリテーションをやっておりましたので、小 児関係は特に神経難病とか、脳性麻痺の発達とかを研究も含めてやっておりました。最近CYの絡み もありまして、またいろいろなフィールドで子どももまた診始めております。いい機会だと思ってお りますので、ご一緒に勉強させていただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上 げます。 ○坂本構成員  和洋女子大学の坂本と申します。最初にこのお話をお伺いしたときに、多分私は外れるだろうなと 思っていたのですけれども、実は、ご存じのように、ICFを厚生労働省で翻訳をするというときに、 ちょうど障害福祉専門官をやっていまして、上田先生と大川先生の翻訳されたものをベースにしなが ら作業を開始して、厚生労働省としてやっと翻訳版をつくったという、そこに携わった経過があった ものですから多分呼ばれたのだろうと思っています。  ICFに関して、CYの方を厚生科学研究の方で上田先生がリサーチをずっとやられていて、非常 に勉強させていただいて注目をしているところで、今後いろいろな展開ができればいいのかなという ふうに思って参加させていただいております。よろしくお願いいたします。 ○佐藤構成員  日本社会事業大学の佐藤久夫です。ICFについては、しばらく取り組んできたのですけれども、 これから国内、国外でもどういうふうな活用がなされているのか、いろいろレビューをしたり、IC Fそれ自体の改正をWHOの方でも考えてプログラムをつくってやり始めているようですので、そう いうところにも日本からいろいろ貢献ができればいいなと思っています。  ICF−CYについては、隣の徳永さんが中心になっている研究班の中で、1月ぐらいだったか、 ICF−CY、子どもバージョンが必要だ、子どもに使いやすいものにする必要があるという議論が 1990年の半ば以前からなされてきていて、その辺の議論のレビューをまとめて報告を徳永さんのとこ ろに送って、そろそろ何かでき上がってくるのだろうと思うのですけれども、必要であれば皆さんに もメールで紹介をしたりということもできるかと思っています。よろしくお願いいたします。 ○徳永構成員  徳永亜希雄と申します。どうぞよろしくお願いいたします。文部科学省関連機関でございます国立 特別支援教育総合研究所に勤めております。私のバックグラウンドは養護学校、今は特別支援学校と いいますが、教員でございます。  特別支援教育の分野で、ICFの特に概念的な枠組みを使っての取り組みというのが積極的に行な われてきまして、その点と、ICF−CYができるということを踏まえて、ICF−CYをどう使っ ていくかという研究を今まで進めてまいりました。また、WHOのICF−CYのワーキンググルー プメンバーの方々といろいろご一緒して参りましたので、そのあたりも含めて、微力ではございます が、少しでも貢献させていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○事務局  続きまして、議事に先立って統計情報部長よりあいさつを予定しておりましたが、業務の都合によ り人口動態・保健統計課長があいさつの代読をさせていただきたいと思います。  構成員の皆様方におかれましては、ご多忙のところ本検討会にご出席賜りまして誠にありがとうご ざいます。本来ですと、統計情報部長が参ってごあいさつ申し上げるべきところでございましたが、 業務の関係で参上することができなくなってしまいましたため、大変申し訳ございませんが、私の方 から代わりにごあいさつを申し上げます。  今回、日本語訳作成をお願いいたしますICF−CYでございますけれども、これは2006年のWH O−FICの年次会議において正式に承認されて、昨年の10月、イタリアのベニスにおいて正式に発 表され、刊行物が配付されたところでございます。もともとICFにつきまして、人生の最初の20年 間における急激な成長と変化というものが十分把握されていないという指摘もございましたが、今回 のICF−CYの発表によりまして、この重要な発達時期に対するより細やかな対応が可能になると 期待されております。我が国といたしましても、これらを受けまして、この日本語版を作成するため の検討会を今回設置した次第でございます。  構成員の皆様方におかれましては、それぞれのご専門、ご見識、更にこれまでのご経験等を踏まえ、 様々な視点からのご意見を賜りたく存じ上げます。皆様方ご多忙なところ、本当に恐縮でございます けれども、何とぞご協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。  それでは、事務局より本検討会の運営について説明をさせていただきたいと思います。開催要綱が ございます。  本検討会ですが、運営につきましては、ICF−CYの日本語版作成のためということで、統計情 報部長が招集した検討会という位置づけでございまして、日本語版の作成ができ上がりましたところ で、それをもってこの検討会は終了ということになります。年度内を原則としておりまして、任期は 平成21年3月末日までとなってございます。会議は原則公開、議事録も公開されることになってござ います。  それでは、議事に入らせていただきたいと思いますが、その前に座長は統計情報部長の指名により まして、有馬構成員にお願いしたいと思います。有馬先生、よろしいでしょうか。 ○有馬座長  よろしくお願いします。それでは、ご指名でございますので、司会進行を務めさせていただきたい と思います。  私自身はもともと小児科から始まって、いろいろな小児の方の障害者の問題といいますか、臨床と、 いろいろなご家族との相談、それから学校教育その他の方との連携、そんなことをやってまいりまし たけれども、何分かなり年配になりましたので、皆様方の新しい体験、新しい考えなどもここでご披 露いただきながら、この日本語版をつくっていきたいと思っているところでございます。  特に、お話を聞きますと、3月までにということでございまして、これは恐らくWHOなどに対す る約束事があるのではないかということで、やはり国連、WHOの仕事でございますから、行政、政 府が動くということが本質なんだろうと存じますので、我々の立場としてはできるだけWHOその他 に、日本の現状、日本の考えを伝えていただく、その一つとしてこういう委員会でもご協力できれば と思っているところでございます。  この前から既に原稿などを各検討委員候補の方々にお送りしてあって、ご意見もいただいているよ うでございますので、今日はそういう点を一つ含めまして、限られた時間でございますし、それから 限られた期間でございますが、効率よく運営をさせていただければと思っております。  それでは、議事として、今までのこれの経過を事務局の方からご説明いただければと思います。ど うぞよろしくお願いします。 ○事務局  それでは、資料1の説明をいたします。ここにおられます方々にとっては少々釈迦に説法的な話に もなるかと思いますが、「国際生活機能分類−小児青少年版(仮称)−について」ということで、これ までの経緯とこの検討会の設置の流れについて説明させていただきたいと存じます。  まず、ICF−CYですが、これは小児青少年期における生活機能、その特性を鑑みまして、国際 分類ファミリー、WHOの所管する国際的な分類の中の中心分類であるICFを補完するという目的 で開発されたものでございます。  先ほども話に出ておりましたが、2006年、WHOにより正式に承認されまして、2007年にイタリア において発表され、正式な刊行物として配付されております。資料の参考資料1がそのときのプレス リリースというものでございます。  ICF−CYの普及や改善につきましては、WHO−FICの生活機能分類グループの中で検討を 進めるということになっております。  続きまして、ICF−CYの主な内容についてですが、ICF−CYというものはICFの派生分 類という位置づけになります。資料の別紙2、真ん中に「中心分類」、右に「派生分類」と書いてあり ます。ICF−CYは、派生分類として一番下に書いてありますが、ICFの本体から由来するもの で、それと整合性を持って分類構造やカテゴリーなどを同じにしていると位置づけられているもので ございます。ICF本体は本来、全体を見られる総合的なものだったのですが、成長発達期の特徴を 記録するものとしては改善する余地があるということで、それを補完するものとしてできております。 つまり、ICF−CYは18歳未満の新生児、乳幼児、児童、青少年を対象としているものということ でございます。  続きまして、次のページでございます。ICF−CYとICF本体の違いにつきまして、(4)に書 いております4点に整理されております。記述内容がICF−CYに合うように若干修正、拡張され ている部分があるということ。新しい項目にコード番号が振られている部分があること。項目に含ま れるもの、含まれないもの、そのルールにつきまして修正が一部あるということ。評価点につきまし ては発達的な側面を含めているということでございます。  主に追加、修正された項目といたしましては、ICFの中の中項目、小項目、細項目、その全部に おきまして40項目追加されているというふうに数えることができますが、その中でも心身機能、身体 構造、活動と参加、環境因子、それぞれにおいて一部追加がございます。  また、児童青少年期に特有な項目が追加されている部分も散見されるかと思います。Pre-talking、 Preschool、学校の前とか、あと歯ですね、Primary dentitionなどの項目が追加されております。  あと既存の項目が一部修正されまして、例示のところが変更されている部分もあります。b510 6の逆流と嘔吐、そこに下線にございますような記述が追加されているところもあります。必ずしも 小児に限定していない部分も追加されているところも散見できるかと思われます。  次に、これらの動向を受けまして、国内の適用につきましては、小児青年期につき専門性の高い方々 に具体的、個別的な審議をしていただくということで本検討会が立ち上がったわけでございます。こ れらの審議内容を基に、関係する団体、省庁等に意見聴取を行ないまして、最終的にはICF専門委 員会から統計分科会に報告し、その後ICF−CYの日本語版の刊行を目指すものということでござ います。  ICF−CYの動向につきましての説明は以上でございます。 ○有馬座長  どうもありがとうございました。今全体的なことを室長からご説明いただきましたが、何かご質問、 あるいはご意見がございましたら、どうぞ。 ○徳永構成員  質問ではないのですけれども、これは公開の議論なので、資料が多分政府からということで出ると 思うんですが、今回資料1の方で、第4回の専門委員会資料の引用という形で出されているものの1 の(1)で、英語版の原文ですけれども、確かに最終的にWHOが出す手前のところまでは「version for Children & Youth」だったんですけれども、最終版のところは「Children & Youth version」と いうふうにひっくり返って出たので、資料としていろいろな人が見るので、そこは修正された方がい いのかなと思いました。以上です。 ○事務局  ご指摘ありがとうございます。修正をいたします。 ○有馬座長  よろしいでしょうか。ときどきこういう急な変更というのはあり得るのだろうと思いますが、その 都度対応していくということになりますね。  ほかに何かございますか。総論的なこと、あるいはご自分のお考えでも、何でも結構ですが。 ○事務局  一つ追加をさせていただきたいと思います。ICFは「国際生活機能分類」と略してございますが、 本検討会は「国際」が取れておりまして、「生活機能分類」と名前がついていると思います。これにつ きましては、国際的に認められたものと日本語版というものを分ける意味で「国際」を取っているわ けでございますが、これはあくまで行政的な整理でございまして、略語としては同じ「ICF」を使 いますし、両者は一体として国際機能分類として呼称することができるということにいたしておりま すので、そこは頭の中にとどめていただきたいと思います。 ○有馬座長  国際生活機能分類−子ども版なり、そう言ってもよろしいのだということですね。 ○事務局  そうでございます。本検討会の名前が「国際」が取れているということだけでございます。 ○有馬座長  ほかにいかがでしょうか。今のICF−CYというのは、どういうふうに日本語で訳すかというよ うな問題もまたあるかと思いますので、ではこれからの運営について少し進めていただいて、また討 論、ご質疑はまたいずれもう一遍戻ると思いますが、よろしくお願いいたします。 ○事務局  ここにおられます先生の方々には日本語訳の事務局案をお送りして、ご意見をいただいているとこ ろでございます。資料2−1と資料2−2は意見をまとめたものであり、これを基にこれから集約を 図りまして、最終案を作成したいと考えているところでございます。  具体的に今後の予定といたしまして、いただいた意見を整理し、これを基に分類の形になった事務 局案を再度作成いたします。これを再度、先生方に送付させていただきまして、ご意見を頂戴すると いうことにさせていただきたいと思います。その意見の目途としましては、8月上旬頃までに意見を お願いしたいと思っております。いただいた意見につきましては事務局から先生方に問い合わせをさ せていただきながらつくり上げていくということにさせていただきたいと思いますので、ご協力のほ どをお願いいたします。  最終案ができ上がりましたら、12月を目途に第2回本検討会にて最終的に検討するという予定を考 えております。それを了解いただきましたら、ICF専門委員会の承認を得て、また各省関係者等の 意見照会をして、最終的な確定版ということで刊行いたしたいと思ってございます。一応3月、年度 内を目途ということに考えております。  それでは、資料2−1につきまして、こちらは分類項目ではなく、ICF−CYの最初に出てござ います前文のところの翻訳の資料でございます。一番左が英語の原文でございまして、その右に事務 局でつくりました仮訳、その更に右に構成員の方々からいただいた提案の和訳、これは一つの「・」 がそれぞれ一つの意見ということになってございます。その意見につきましてコメントをいただいた 部分は、備考というところで一番右にコメントを記述させていただいております。  資料2−2は分類項目につきましての翻訳でございますので、一番左にコードがついてございます。 その後に英語の項目名、その右に事務局の仮訳、更にそれぞれの先生方からの提案の和訳、一つの「・」 が一つの意見でございます。下線が書いてある部分がここでの翻訳のポイントといいましょうか、変 わっている部分ということで下線をつけさせていただいている部分でございます。あと、いただいた コメントにつきましては、備考というところに記載をさせていただいてございます。 ○有馬座長  どうもありがとうございました。全体をもう既に委員の方にお送りいたしまして、一応はごらんに なっているかと思いますが、私も個人的に伺っているところでは、外国に出張されていたり、皆さん 非常に忙しく動いておられるということがございますので、ここにお示しいただいたのを振り返って ごらんいただいて、あるいはほかの人の意見なども読んでみると、自分もこういうような考えを述べ ておきたいということもあろうかと思いまして、今日はご意見をいただきますけれども、残された意 見というのは8月の始めまでに事務局にご連絡いただければ幸いだと。そこで、今までいただいた分 と、あるいは今日ご討論いただいた分とを一括して、その後で事務局の方で案をつくって、また最終 の委員会のときまでに事前にご意見を伺いながら、恐らく12月ごろという話でございますので、その ときに最終的な結論ということになろうかと思うのでございますが、そういうやり方でよろしゅうご ざいますしょうか。  では、そういうタイムテーブルと。12月というのは、その後のいろいろな詰めとか、WHOとの連 絡とか、いろいろあるからということですかね。12月ぐらいというのがこちらの最終案ということに して、その後の作業というのはどういうことが残されているのでしょうか。 ○事務局  ここで決定されたものにつきましては、厚生労働省内外のICFに関連する部局、あるいは省につ きまして意見を聞く。更には、関係する諸団体にも翻訳についてご意見を伺うということになります。 ICF専門委員会への報告や意見調整の場が少々必要であるということでございます。最終的に3月 を目途に刊行するという意味で、検討会では12月に議論を確定させたいということでございます。 ○有馬座長  そういうお話で、我々が最終意見といっても、それでもまだほかの意見を参考にして聞いて、了承 なり意見を求めて、それで日本としての総意であるということでWHOに報告する、そういうことに なるということですね。 ○事務局  さようでございます。 ○有馬座長  そんなことでございますので。どうぞ、佐藤委員。 ○佐藤構成員  その場合に、恐らくいろいろな学会、子ども関係の学会なんかに投げると、ほとんどお任せします というところも多いだろうけれども、うんと細かく自分たちの訳語はこうなっているのだというふう なことで言ってくる学会なんかがある可能性がありますよね。その場合、やはり検討の期間も1週間、 2週間では足りないとか、いろいろ言われたりして、また膨大な修正案なんかが出てきたら、この検 討会のメンバーにも一応意見を聞くというようなことをしなければいけなくなるということになると、 12月をとりあえずのデッドラインにするのは、もうちょっと早めた方が安全かなという感じもするん ですけれども。お任せしますよというのが多い、これでいいですよというところがほとんどだろうと は思うのだけれども、中にはそういう団体とか学会があり得るのかなと思うのですけれども、いかが なものでしょうか。 ○事務局  それはある程度予想できる部分もあるかもしれません。早めることにつきましては検討の余地はあ ると思います。いろいろなこと等を総合的に勘案して、検討させていただきたいと思います。 ○佐藤構成員  8月以降のメールのやりとりで大体の形が固まってくれば、12月まで待たずに早めに第2回を開く ということもありかもしれないですね。 ○有馬座長  これも委員の皆さんにご協力によると思いますので、今の佐藤委員のはごもっともなご意見だと思 いますので、できるだけ我々としては、自分のところに机に置きっ放しにしないようにしろというこ とかと思いますので、努力したいということでご協力いただければと思います。  あと、前の段階といたしまして、8月までに何か特にお願いしておくようなことはございますか。 ○事務局  翻訳案をいただいて一つわかったことですが、ICF−CYのタイトルでございます。特に、国際 生活機能分類はよろしいかと思うのですが、CYの部分でございます。タイトルについて違う案が出 てきている部分がございます。ここはこの翻訳を進めていくに当たって、まず第一歩として非常に大 切な部分かなと思います。これにつきまして、ここで議論していただけたらと思いますが、いかがで しょうか。 ○有馬座長  日本語で出てきたときに、ICFはいいとして、CYの訳を何とするか、日本語で何と表示しよう かということですね。これは大事なことで、まず出発点になることだろうと思うのでございますが、 仮称のところで「小児青少年版」と出ていて、ほかにいろいろなところでも「小児青少年版」という 言葉がもう既に出ているのでしょうか、それとも全くこれはペンディングで、こちらで考えてよろし いのでしょうか。 ○事務局  これはあくまで仮称として使わせていただいているものでございます。正式なものというよりは、 「(仮称)」をつけて「小児青少年版」として呼んでいるものでございます。 ○有馬座長  そうすると、「児童」という言葉との関係とか、そういったようなことはここで議論いただいた方が よろしいですね。どうぞ。 ○佐藤構成員  資料2−1の1ページ目の一番上のところで、「児童青年版」というのがいいのではないかというふ うに書いたのは私が書いたのかなと思うんですけれども、ほかの先生も同じように書いているのかも しれませんけれども、「小児」という言葉は恐らく医学・医療で使うことが多い言葉なのかなと思うの ですけれども、そういう特定の学問領域というか、特定の分野の言葉ではなくて、学際的な共通言語 を確立しようというのがICFの精神ですので、より広い学際的な用語にする必要があるということ でこの「児童青年版」がいいのではないかということの根拠ですけれども、児童の権利条約、子ども の権利条約というのがあって、先ほどの資料のどこかにもあったと思いますけれども、あれも小児権 利条約なんていうふうに訳したら本当に笑い物になるようなことだろうと思いますので、まして、I CF−CYの方は学際性を強調するものなので、「児童」というのがいいのかなと。  「youth」は「青少年」とも訳するのだろうと思いますけれども、「児童」というのが1個入ります ので、あとは青年ということで、英語の語感の「children & youth」という、最初は90年代は「children version」という言葉も使われていたと思うのですけれども、それだとやや若年の子どもに焦点が当て られがちだというトランジションのことなんかもあって、youthのことも大事だということで、 「children & youth」というふうになったということを考えると、「青少年」ということで全部くくら れるからいいということではなくて、やはり「児童青年」というふうにした方が、英語の反映という 点からいっても、また経過からいっても、適当なのかなという感じがするのですけれども。  児童福祉法の児童の中には18歳以下というのが入ってはいるので、「児童版」でも一応18歳未満は 全部カバーできるのですけれども、語感からすると「青年」というのを1個入れたいなという感じが します。 ○有馬座長 これ自体は、最初のところで18歳未満の人を子どもというか、児童というか、それを中心につくっ たというような、表書きにそういう言葉が確か入っておりましたよね。18歳というのは、日本では児 童福祉法は18歳以下でしたか、未満ですかね、そういうことで児童福祉法があるものだから、国連の 権利条約も大体「児童」というふうに訳して日本では通してきたのだろうかなとは思うのですよね。  ただ、「児童」と言うと、乳児は入るのという感覚を持っている人たちもいるようなこともありまし て、その辺は日本人として、日本の人たちが受け入れる語感としてどうか、そういう感覚を持つ人た ちもいないかなということなのですね。「児童生徒」なんていうので、何となくもう学齢期に入ったよ うな人たちぐらいが児童というふうな感じと受け取られている人たちもあるようには思います。  徳永先生、その辺の感覚はどうでしょうか。これは岩佐先生の方も、その辺の感覚的なことも含め て忌憚のないところをおっしゃっていただいて。 ○徳永構成員  ご指名ありがとうございます。学校教育分野でいきますと、「児童」というと小学校在籍児を指し、 中学校以上は「生徒」というふうに呼んでいるのですが、私の考えとしては、学際的なところであり ますので、学校教育も含めた各分野が納得できるものが良いと思っています。多分12月末が終わった 後に各省庁に照会をかけるときに、各省庁の法令での使い方とか、いろいろ出てくると思うのですが、 それとひょっとしたらそれよりも前にというか、国際的なものであることから、まずもっと上の国連 関係の条約で18歳未満をどう使っているかというところが決定的に結構大きいのかなと思うのです ね。その上で、次に語感というのが来るのかなと思います。私たちの研究の中では、暫定訳として「児 童青年期」として訳したのですけれども、それもどうかなと思いながら訳している次第です。  以上です。 ○岩佐構成員  ご指名ありがとうございます。語感ということで、私の主観も込めての意見になります。私はこれ を拝見したときは見過ごしたのですが、今佐藤先生のお話も伺って、なるほどと思った次第です。確 かに、医学・医療の領域では「小児」という方がしっくりくるだろうという感じを持ちます。ただ、 これを違う分野の方から見ると、語感といいますか、そこら辺がずれるというのはありえるだろうな と思いました。  児童に関して言うと、私の印象ですと、少なくとも学齢以降というニュアンスが強いです。ただ実 際には、例えば日本児童青年精神医学会というものがございますけれども、そこで扱っている児童と は幼児、一部乳児も含めているように思います。「青少年」という言い方には、やはり青年よりも少し 年齢が低いところを指すようなニュアンスがございますので、「児童青年」という言い方は折衷案的な のかもしれませんけれども、私としては納得した次第です。以上です。 ○有馬座長  大川先生、いかがですか。 ○大川構成員  訳自体に関しましたら、私は個人的にはむしろ「子ども版」という方が共通言語としてわかりやす いのではないかと思うのです。ただし、今回検討すべき訳としては「児童版」ではないかと思います。 この法律とICF−CYの対象年齢も同じですし、よってたつべきところは、児童福祉法を根拠とす べきではないかと思います。やはり、これは厚生労働省としての訳なわけですから、その根拠はどこ かと言われたら、厚生労働省の児童福祉法だということでよいかと考えます。ただし、序文などにい ろいろな条約などの解説がありますけれども、そういう条約に関しては、「children」とか「youth」 とか、そういう言葉に関しては定訳のある場合はその言葉をそのまま使うということにするべきで。 はないかと思います。  いろいろ調べてみたのです。確かに、構成員の先生方がおっしゃるように、小児科関係とか、精神 科関係とか、いろいろな学会や研究会がそれぞれいろいろな定義で使っているのですけれども、それ を全部目配りしながら一番いい方法というのはなかなか難しい。やはりよってたつべきは、児童福祉 法でよろしいかなというのが私の考えです。  それからもう一つ、先ほど坂本先生からもお話がございました、上田先生や仲村英一先生の研究班 でICF−CYの翻訳についても広い分野の研究者、専門職や障害当事者の方も含めて御議論いただ きました。「児童版」が、児童福祉法を根拠にして一番いいのではないかと、かなりの時間を割いて議 論しましたけれども、そこでもそういうご意見でまとまりました。  以上です。 ○有馬座長  坂本先生、ちょっとその辺のところを今までのご議論の雰囲気も含めて。 ○坂本構成員  ICFを訳すときに「生活機能」の訳に、2回ほど審議した経過があって、Functioningの訳とい うのはなかなか難しいのですが、だんだん皆さん理解して定着しているかなと思っています。今回は 私の個人的な意見は「児童版」にした方がいいのだろうと思っています。  なぜかと言うと、これを社会保障審議会に提案したときに、いろいろな立場の人が来て、「青年って 何だ」と言われたときに答えられないのだろうと思うのですね。いろいろな立場の方が来られたら。 そこは多分クリアできない可能性があると思います。そうしたら、一括で児童福祉法に基づいて、前 文で18歳未満を全部相手にしますよということをおっしゃっているわけですから、法的な根拠に基づ いて「児童版」ということでいくという整理の方が審議会のメンバーは納得しやすいという感じはし ます。 ○有馬座長  皆さんのご意見は、「児童」という言葉については根拠があるからというご意見があって、青年をど うするかというのも、18歳でも20歳ぐらいまでとか、22、3歳ぐらいまでは何となく入れたいなと いうような感覚的なものはあるのだろうと思います。まだ大人になりきれない児童を超えた年という のはあるんだろうと思います。それを「青年」という言葉を残して代表するかどうか。余りそういう ものを入れると、青年とは一体いつまでだと言われると、これはまた混乱するから、もうそういうの はやめてしまった方がいい、そういうようなご意見があるということですね。そういう理解でよろし いわけですね。  子どもの小さい方、児童といったら学齢期でもいいじゃないかという、習慣的に使われている、そ れは余り気にしないでも、厚労省だからと。そういう解釈で大体よろしいですね。徳永委員は教育関 係の方から一番聞かれる立場でもあろうかと思うので。 ○徳永構成員  大川先生がおっしゃった根拠というのは大事なところだろうと思います。その部分と普及の部分を どう折り合いつけるかというところなのだろうなと思います。 ○事務局  翻訳という純粋な立場から考えていきますと、子どもの国連の条約では「child」という言葉だけが あるのですが、ここはあえて「youth」とつけていることについて、逆にお伺いしたいのですけれども、 そこは特別な何かみたいなものがあってついているのかなというふうにも想像したりするのですけれ ども、そのあたりはどうなのでしょうか。 ○有馬座長  おっしゃるとおりですね。「青年」という言葉をつけたのは「youth」があるからということだった のだろうと思いますけれども。 ○佐藤構成員  18歳未満のバージョンが必要だということは、これをつくった人たち、WHOの合意ではあったと 思うのですけれども、それを「children」とするか、「children & youth」とするかということで、最 終的には「youth」というのが入ったわけですけれども、恐らく今の日本で「児童」というよりは 「children」の方が年齢層が低い。「Children」とだけにすると、10代後半ぐらいの児童のことが念 頭から失われる可能性があるということで、その辺をカバーするために「& youth」というのを入れよ うということになったのではないかなという感じがするのですけれども、英語の「children、child」 は常識的にどの範囲を指すのだという語感ですよね。それが我々はネイティブではないのでわからな いところがあるのかなと思うのですね。  どうしましょうか。「児童版」にするか、「児童青年版」にするかはちょっとペンディングにしてお いて、WHOのこの推進をしてきた人たちに意見を聞くとか、それとも我々が決めればいい話なのか、 もうちょっと情報が必要なのかですよね。 ○有馬座長  これは8月か9月、とにかく最終12月までには一応決めなければならない、うちとしての案を出す のだろうと思うのですよ。それまで検討して。 ○事務局  日本で適用するわけですから、日本の中での概念の取扱いになると思います。だから、ここのCY という概念自体が児童であり、何であり、その言葉の中に含まれればいいのではないかというふうに こちらとしては考えます。 ○大川構成員  もっと先に意見として申し上げるべきだったかもしれませんが、翻訳をするに当たっての基本的な 方針が何なのかというところを、もう少し明確にした上で議論を進めた方がよかったのかなと思いま す。事務局は当然考えていらっしゃることだと思うので、確認ということで質問させていただくとす れば、ICF−CYはこれまでのWHO−FICの分類の中で非常に画期的なことは、初めて中心分 類の本当の派生分類という感じですよね。ほかの派生分類と中心分類との関係とは違うわけです。今 回のCYは、ICF自体はそのままちゃんと踏襲をするということなわけですから、我が国で翻訳を するに当たっても、ICFの本体を翻訳したとき、坂本専門官は、担当でいらしたけれども、そのと きの基本的な方針を踏襲するということでよろしいのですよね。  となると、今している議論に関連するのですが、WHOの考えがどうこうではなくて、我が国で活 用するときにどうなのかで考えるというのが大前提だったと思うのです。ですからWHOとは別個に ICF自体を我が国の中でどう使うのかということはきちんと整理をして考えた方がよいと思います。 今回の翻訳というのも、我が国の中で活用していただくためにはどういうふうな訳の仕方をするのが いいのかというところで考えるべきかと思うのです。  先ほど佐藤先生からのご意見で、いろいろな学会に出したときにいろいろな意見が出るのではない かというところとの関係もあることとして、ICF本体の翻訳のときのことを思い出すと、なるだけ 共通言語として平易な言葉を使った方がいいだろうということで、最初の翻訳の仮案はつくったんで すが、やはり学会や委員からはかなり専門的な用語への変更の提案が多く、どんどんそっちに行って しまったという経緯がありました。坂本先生、たしかそうだったのですよね。特に、心身機能に関し ては結局専門的な用語の方に落ち着いたという感じです。でも活動と参加に関しては余り意見は出ま せんでした。これはそれまでのフィールドトライアルで当事者のご意見は十分に翻訳案にとりいれて いったことも関係していると思います。だから、踏みとどまったという経緯がございます。この経緯 というのはかなり大事な経緯ではないかと私は思っています。  ですから、共通言語という、わかりやすくということと、当時専門官であった坂本先生がおっしゃ ったように、やはりいろいろな委員会に出したときに、その根拠は何なのかとか、いろいろな意見が 出始めたときに、根拠はこれだというのをはっきりしておかないと、かえって混乱してしまって、き ちんと使ってもらうことが一番大事なのに、むしろ訳のことだけに議論が行ってしまっては非常に残 念なことだと思います。基本的な考え方のところを事務局でお出しいただいて、その路線に沿って、 決めていった方がいいのではないかと。  ですから、WHOとの関係は、この翻訳に関しては考えなくてもいいと私は思います。ただし、b5106 vomitingなど、ほか数か所の項目に関しては、ICF本体との関係で言えばどうもおかしいのではな いかというところがございますから、そういうことに関してはWHOに問い合わせをしていただくと いうことが必要になることは勿論あると思っております。 ○事務局  基本線は今おっしゃっていただいたとおりだと思います。ICF本体を基本として、それに沿った 訳をつくるということになるのかなと思います。その上で、日本においてどのような言語を使うこと が適切かというふうに考えていただければよろしいのかなと思います。 ○佐藤構成員  そうすると、「children & youth」の日本語訳が「児童」だということですよね。英語だと、「children」 と「youth」を分けた方が、それを足してようやく18歳未満になると。しかし、日本語の「児童」と いうのは、「児童」と一言で18歳未満を全部カバーしている言葉だと、それが児童福祉法でも言って いることでもあるという解釈でしょうかね。 ○大川構成員  一つひとつの言葉の厳密な翻訳をどうするのかというようなところに重点を置くのか、それともう 一方では、このICF−CYという分類法自体をいかに活用してもらうことに重点を置くのか、それ がわかりやすくいろいろな人たちに誤解もされず伝わるにはどうしたらいいのか、どっちに力点を置 くのかということだと思うのですね。 厚生労働省のICF−CYの今後の活用に向けての適切な訳をつくるのだというところに重点を置 いて考えるということで考えればよろしいのではないかと思います。これはこの「児童」だけではな くて、ほかの細かい分類項目、その解説であるとか、序文の翻訳に関しても同様の方向性を持つべき ではないかと、私個人は思いますけれども、いかがでしょうか。 ○有馬座長  今おっしゃったことは、特に後の方の、特にタイトルですから表に出るので、ある時間をかけてご 議論いただいた方がいいかなと。必ずしもここで今日決定しなくても、このご意見をそれぞれあれし て。どちらかだろうと思うのですね。 ○大川構成員  非常に現実的なご意見は、やはり先ほど坂本先生がおっしゃったところが一番大事なところではな いかと私は思います。我が国の厚生行政上、児童福祉法という非常に確たるものがあって、それの用 語と統一性をとったということでいいのではないですか。 ○佐藤構成員  どうでしょうか。児童福祉法は確かにそうかもしれないけれども、子どもに関する法律はいろいろ あって、児童福祉法だけでこれを押していくというわけにいかない。いろいろな各省庁が使うわけだ からというふうになる。 ○大川構成員  ICF−CYに関しては、あくまでも厚生労働省のものだと思うのですよ。 ○佐藤構成員  厚生労働省が翻訳を担当するけれども。 ○大川構成員  厚生労働省訳だったと思うのですけれども、坂本先生、どうなっていましたっけ。 ○坂本構成員  厚生労働省訳。 ○大川構成員  訳ですよね。あくまでも厚生労働省の法律との関係で考えるということでよろしいのではないかと 思うのですが。 ○佐藤構成員  これを翻訳して、各省庁でも民間でも幅広く使ってもらうというための翻訳だと思うのですね。だ から、我が担当している省庁のこの法律がこう定義しているのだからこれでいくのだということがメ インな説明になると、抵抗する省庁が出てくるのだろうと思いますけどね。 ○坂本構成員  ICFのときに、一応内閣府を通じて各省庁には全部説明をして、こういう翻訳を厚生労働省とし てやっていきますよということで、もしご意見があったらくださいというような形で、一応手続は踏 んだんですね。ですから、各省庁は全く知らないよという話にはなっていません。  ただ、もともとの話になるんですけれども、ICFそのものもパーフェクトに訳しているわけでは なくて、disability & healthの問題というのは抜かしているわけですね。これも大分議論があった 経過があるので、ただ、先ほど徳永先生がおっしゃったように、語呂の問題とか、普及のしやすさで いうと、余り国際生活機能障害分類とかやらない方がいいだろうというようなところは大分議論をし た経過があるので、むしろどうやって我々はICFを活用するような翻訳にもっていけるか、そうい う視点を崩さなければ、なかにはかなり小児の発達の問題、「小児」がいいかどうか、「児童発達」に するかとか、いろいろ問題はあるんですけれども、中身でかなり具体的に書かれているところがある ので、余りタイトルそのもので律儀にやり始めると、中を見ていくときに結構しんどいかなと。そう いう気がします。 ○有馬座長  大体ご意見が出たように思います。基本的には、今おっしゃったように、どうやって普及する、日 本で普及するかということですから、少なくとも中の具体的にこれを使って現場でやるときに、この 意味がわからないなとか、これはどっちの使い方をするのだろうかとか、迷わないような形で、ある 立場の直訳に絞るよりは少し一般的な言葉、常識的な言葉をより多く使うというスタンスは必要なの かなと思うのですね。ですから、共通用語として使いたいのだ、使われるようにしたいのだというご 意見は委員の皆さんは共通していると思うので、これから8月までご意見をいただくというようなこ とで、自分の立場だとこの言葉の方がよりいいのだけれども、世間に出したときに違う意味にとられ てしまうかもしれないなと、そういうようなことがあるときには、少しやわらかな表現でわかりやす く、あるいは一言説明になるようなものをちょっとおつけになって訳をつくる意見をいただくという ようなことも必要なのだろうと思いますね。翻訳のことは、今日大体ご議論いただいたので、かつて そういう議論があったというお話も聞かせてもらいましたので、参考になりますので。 ○坂本構成員  先ほど、佐藤先生がおっしゃっていただいたのですけれども、学会等との関係で普及をさせるのに いろいろなハードルがあるということは現実で起こってくるかもしれないですけれども、私が心配し ているのは、障害者団体の方たちが差別用語は使ってほしくないとか、いろいろな言葉があるんだろ うと思うんですね。その辺のところのコンセンサスをどうやってとっていくかというのはかなり苦労 して、障害者団体に見てもらった経緯があります。だから、今回そういった手続をとるのかどうか。 ここの委員会としてとった方がよりベターなのかどうかというのは1回議論をしておいた方がいいの かなという感じがします。障害者団体の方も、自分を表現されている言葉として結構気になるところ が幾つか出てくるかもしれないなというのがちょっと気になるんですけどね。 ○有馬座長  それはできたときでいでしょうかね。少し気になるところは前から投げかけておいた方がいいとい うことでしょうかね。 ○坂本構成員  気になるところを投げられると、全文くださいと必ず言ってくると思うんですよ。特に、JDの方 たちとかは熱心であり多分言ってくると思うので、そういう手続をとるかどうかというのをまずここ で議論して、そこまで踏み込まなくてもいいということであれば、この会として方向性を出していた だければと思います。 ○有馬座長  どうでしょうか。委員のご意見としては。どうぞ。 ○佐藤構成員  ICF−CYを活用する学会とか、団体とか、関係者はできるだけ投げて、こういう言葉で違和感 がないかどうか、わかりやすいかどうかというようなことで意見を聞くようなことはした方がその後 の普及を広げるためにもいいのかなと思うのですね。ICFそれ自体のときもそんなやり方をしたの だろうと思いますけれども。 ○事務局  今のですけれども、それはある程度でき上がってから、議論の過程で投げかけるということですか、 タイミングは。 ○坂本構成員  でき上がってからの方が私はいいと思います。 ○事務局  では、ここでの議論を経て、ある程度形になったものを投げかけるかどうかということですね。 ○坂本構成員  もし投げるとするならば。 ○徳永構成員  今決定することではなくて、今後の議論だと思うのですけれども、投げる先が果たして障害のある 方たちの団体だけでよいのかどうかというところなのですね。今回の資料の中に、構成員の先生方か ら、「障害分類の改訂版」というのを取った方がいいというふうにありますとおり、障害のある方だけ のものではないというのが生活機能の分類でありますので、今回のWHOのICF−CYのワーキン グループメンバーによる報告とか、あるいはペーパーに出されているものを含めて判断すると、IC Fのときよりももっと広く子どものことを考えているような感じがするので、障害のある方たちだけ に手続上投げるのは適切かどうかというのはちょっと検討しなければいけないのではないかなという 感じを受けています。 ○有馬座長  障害のある人に投げる、それだけに投げるのではないという。 ○徳永構成員  投げる先というところは、もっと広くの方が。 ○有馬座長  言わば、職業の専門集団と言われる人たち以外にもどこかということでしょうか。 ○徳永構成員  具体にどこがというところはすぐには思いつかないのですけれども、当事者として考えたときに、 例えばPTAがあったりとか、子どもに直接投げるというのが難しい場合は、子どもをサポートして いるような団体であったりとか、そういうところも、子ども全体のためのCYという観点からは、障 害のある方たちの当事者の方の組織だけが対象となるものではないでしょうかというのを今後考えた 方がいいのかもしれないというのが私の意見でございます。 ○佐藤構成員  例えば、里親学会がありますね。里親というのは障害と直接関係はないわけですけれども、子ども の発達だとか、成長ということに関して、いろいろ専門的な知識が必要で、そういう理解を基に援助 をするようなところもあるのだろうと思うのですね。そういう中で、なかなか目立ちにくいような、 障害と障害でないもの、その中間領域的な子どもたちにいろいろ苦労しているようなところがあると いうことは聞いたことがあるので、障害者関係団体だけでない、より幅広い人たちがこれを使っても らうためにも、そういうところに投げてみる価値はあるのかなと思いますね。 ○有馬座長  特に発達の微妙なところというと、岩佐先生なんかは一番毎日あれしているのですけれども、どう でしょうか。ご意見はないですか。 ○岩佐構成員  ある程度我々で検討したところで投げるというご意見ですよね。それは私は賛成なのですね。それ で、お話を伺っていて、どこの団体には投げて、どこの団体にはこの段階では投げないのかというと ころが非常に難しいなと思って実は伺っていたんですけれども、例えば私の立場から言うと、これを 一通り拝見させていただいて、結構医学ないしは発達心理学的な用語があるなと。それは、非常にや わらかい表現をすべきなのか、それともある程度心理学的なバックグラウンドを念頭に置いた和訳に すべきなのかということで、ちょっと悩んだのですけれども、そういうことで言うと、学術団体とい うところは投げればそれなりの意見はきっと出てくるだろうと思っておりました。でも、そういう学 術団体に投げるということになると、かなり広い団体にも投げるということになりますので、そこは 今私の結論というか、意見として難しいのですけれども、そういうところまで投げるべきなのかとい うのは私は意見が定まりませんが、そういうことも考えねばならないというふうに、これを翻訳して いて思った次第です。  以上です。 ○有馬座長  どうもありがとうございました。どうぞ、大川委員。 ○大川構成員  意見を聞くときですけれども、その前に、また歴史的なことを申し上げて恐縮なのですが、ICF 本体の改訂作業時のフィールドトライアルや翻訳案を作る際には、3分の1の研究者・学者、3分の 1の専門職、3分の1の当事者、これは家族など含めてですけれども、このWHOも推奨しました3 分の1ルールに則ってやってきました。ですからその途中で障害者の当事者、それは今議論になって いるような方たちも含めて、かなり広い範囲で、その当事者だけでも100以上のところにいろいろな 意見を聞きながらやっていきました。それを基にして翻訳をつくって、その上で初めて厚労省のいろ いろな審議に乗ったという経緯がございます。  ですから、事前にいろいろ検討があってこの方向性になったわけです。  また、御意見をうかがうとなると、今回の追加項目だけではわからない。本体全体から一緒にさし あげませんと、わからないと思います。  それからもう一つ、ICFの基本的な考え方をおわかりいただいた上で、初めて翻訳ということは わかるのであって、基本的な考えが理解されることなしに翻訳だけを渡しても、違う論議にいってし まう危険性もあります。ICF自体がどういうものなのかということのきちんとした啓発をやった上 で見ていただくということまでやらなければいけませんので、もしやるとすれば、その手続はきちん と踏んだ上でやるべきであって、少なくともこの新しい追加項目だけを投げて意見をいただくという やり方はやはりやるべきではないと思います。ですから、もしやるとすれば、かなり徹底してやるべ きであるということを念頭に置いてお考えいただければと思います。  基本的に、私は当事者からご意見はちょうだいすべきだとは思います。ですから研究班での翻訳の 際には先ほど述べたようなICFの改訂作業自体からご存知の当事者も含めて委員になっていただき ました。 私個人としてもICF本体、そして今回のCYの検討時にで当事者の方に参加いただいた ことはとても勉強になりました。本当に一つの言葉がこんなにも違ってとれるのか、注意すべきかな ということもあります。今回のCYに関しましての追加項目は、そのときにいただいたご意見をもう 一回見直したりしました。また今回ICF本体についても新たにご意見をちょうだいしましたけれど も、確かに本体を訳したときといろいろな世の中の流れで変化したところがありますので、同じ言葉 でもまた違って最近はとられるなということもかなり実感しております。  以上です。 ○有馬座長  よろしいでしょうかね。どうぞ。 ○佐藤構成員  確かに、ICF本体のときには、ICFそれ自体をつくる過程でいろいろ意見を聞いたりなんかし てきたわけで、それができた段階で翻訳をするときにもう知らんぷりということではなくて、日本語 を使うわけだから、使いやすいかどうかの意見を聞く、そういう一連の流れの中で翻訳の段階でも意 見を聞いたという経過があるわけです。  今回は派生分類なわけだから、新たに新しい団体にいきなりこれだけを聞くということはそぐわな いということで、ただ、こういう翻訳でよく理解できるかどうか、使いやすいかどうか、学術用語と して学問の世界の観点からは正しい訳かどうかというふうなことについての意見を最終段階で聞くと いうことは必要だろうと。新しい団体にうんと幅広く聞くということではなくて。その範囲をどうす るかというのは、ICD室の方で検討いただくけれども、この検討会としてはそんなスタンスでそう いうフィードバックをかけたらどうかというようなことでしょうかね。 ○事務局  先ほどありました幅広く意見を聞くということにつきましては、一つは行政で活用していますパブ リックコメントという形で、そういうような制度を活用させていただくことも考えてございます。ま た意見を聞く団体につきましては、前回のICFの団体をベースには考えてございますが、小児青少 年版(仮称)ということもございますので、それ以外にももし窓口となっていただけるような団体が ございましたらお教えいただきたいと思います。  もう一つ、坂本先生がおっしゃっていた、例えばふさわしくない用語についてどうするかという問 題提起がございました。事務局からの提案なのですが、そのような用語につきまして、構成員の間で 情報の共有をした方がいいのかどうかというようなことについてはいかがでしょうか。もし、それが 今後の翻訳作業に当たって使用するにはふさわしくない用語ということで、効率化の面で役に立つの であればそうした方がいいのかなと思いますけれども、このあたりはいかがでしょうか。 ○有馬座長  どうでしょうか。今の差別的な用語。 ○大川構成員  差別用語といいましても、単語だけではなくて、あることに関しての解説がどうであるとか、例示 がどうであるとか、そこまで含めてのものですから、これはもう訳の中で議論をするよりほかはない のではないかと思うのですね。それだけでは差別用語ではなくても、ある文脈の中での解説で使われ てくると不適切になってきたりするわけですから、それはやはり翻訳全体の中で検討していただけれ ばと思います。恐らく、皆さん方、その辺のいろいろな蓄積がおありでございますから、もう一度見 直していただければ、かなりの意見は出るのではないかと思います。 ○坂本構成員  ワードレベルでは、こんなのは使ったらまずいとか、多分大丈夫なのだとかははっきりできると思 います。やはり文脈のところで、言い回しというところではかなり引っかかってくるので、大川先生 がおっしゃるように、翻訳の中で処理した方が対応できると思います。 ○有馬座長  よろしいでしょうか。あと、先ほど、生活機能、それから国際生活機能、ここでは「国際」を抜い て「生活機能」と、そういうような簡便なことで使用していくというようなことで何かございますか。 それに割合としばしば使われるようなもので。障害とか、機能というようなことに関係したものでは 大体もう議論はできておりますかね。どうですか。大川先生も非常に細かくご意見をいただいていた んですが、どっちの言葉を使うかなと、そういうことでおまとめになって。 ○大川構成員  ちょっと広い観点でいきますと、国際生活機能分類の本体自体の翻訳がなされてから時間もたちま した。それから、結構使っていただいている分野もあります。そうすると、今回は追加項目の議論の 場ですけれども、本体自体の翻訳にしましてもこの機会にある程度議論をしてもいいのではないかな という項目もあると思うのです。  それで、これに関しては生活機能分類の第4回の委員会で指摘されたことですが、例えば、当然の ことですが、痴呆症という例示のところは認知症に変えるべきではないかと。分裂病とか、ほかの不 適切な用語や検討すべきところも実はあるものですから、本体自体に関してもこの機会に見て、よい のかどうなのかを一応決めていただかないと意見は出せませんので、その辺も検討いただければと思 うのですが、いかがでしょうか。 ○事務局  もし用語につきまして具体的な提案等がございましたら、専門委員会の方でまたそれは議論するこ とになると思いますので、ここでの総意が得られましたら、それを持って専門委員会で議論していた だくということでよろしいのではないかと思います。 ○大川構成員  本体自体に関しても意見があればと。 ○事務局  ICF−CYの中で本体と関連する部分についてでございます。 ○大川構成員  今回追加項目を見るにしましても、追加項目だけを見るというだけでは絶対に適切な訳はできない ので、本体自体もまた皆さん見直すわけですから、そこで気づいた翻訳のもっといい訳があると思う のですよ。それが出てきた場合の意見提出はしてもいいのだろうかということです。 ○事務局  本検討会のミッションを離れてでも、もしお気づきの点がございましたら、事務局にお知らせして いただければ、こちらの方で専門委員会について議論できるものかどうかということを検討の上、ま た専門委員会で議題として上げさせていただくということになります。  先ほどおっしゃっておりました認知症等々の用語につきましては、洗い出し等々を行なってござい ますので、また次回の専門委員会の方でそれについて議題として上げさせていただくという予定にし たいと考えております。 ○坂本構成員  今検討している部分に関しては、本体の方に少し踏み込んで、本体の方をちょっと変えた方が関係 の中で。 ○事務局  もし具体的な提案が出るようでございましたら、この検討会の総意をもって専門委員会に上げてい くということでよろしいのではないかと思います。 ○有馬座長  これは気づいたときに適宜というか、少し文章にして事務局の方に提出していただければよろしい ですね。特に、子ども、「children」、ここを訳していくときに、同じような言葉が従来あるのに使わ れているものもあるんですね。だけど、こちらの方の文脈だと、どうもこの言葉を同じ英語であるけ れども、こういう訳になると、意味が大分違ってくるのではないかなと、誤解されるのではないかな と思われるようなものは、これを見ておりまして二、三気がつくのですね。そういうところも適宜、 ICFの方ではこういう訳があるけれども、こちらでは同じ単語であってもこういう訳にしたい、あ るいは、ICFの方ももう訂正したらどうだと、そういうような意見を適宜出していただいてよろし いということで理解していいですね。 ○岩佐構成員  これは事務局に質問なのですけれども、ICFと関連するところに関しても意見を出していいとい うように私は理解しました。ちなみに、ICF以外のところ、例えばこの中に国連児童の権利条約と か、機会均等化に関する基準規則とか、恐らくICFと直接関係がない、ただ引用する、そういう箇 所があるかと思いますが、そこに関してはこの和訳はどうだろうとか、そういう意見は出してよろし いものなのでしょうか。 ○事務局  意見を言っていただくことに関しては、勿論除外するものではありませんが、我々の職掌の範囲内 という部分もございますので、そこはご考慮いただければと思います。  あと、本検討会のいわゆるメインミッションがございますので、やはりICF−CYをメインにし ていただきたいというのが事務局の願いでございますので、勿論ICF本体についても翻訳しながら いろいろ気づく点もございますとは思いますので、それについてはよろしいのですが、ICF−CY がメインということをお忘れいただかなければ。それだけでございます。 ○徳永構成員  権利条約自体以外は多分和訳は決定していて、今権利条約は批准に向けていろいろ動いていると思 うのですけれども、そこの出せる範囲で固まってきたところで、もしこの資料にある訳が変わるよう でしたら教えていただきたいと思います。 ○有馬座長  もうあれは決まったのでしたかね。大分できている。 ○事務局  まだ仮訳でございますので、変わる可能性は残されているということでございます。 ○有馬座長  条約の話で、これも細かなことで、どっちでもいいのですが、スタンダードルールというのがあり ますね、1992年でしたか、3年でしたか。それが派生して今度の権利条約になってきたんだろうなと 思うんですよ。あの「スタンダード」という言葉を「基準」と訳すか、「標準」と訳すかということが ありまして、私たちはその当時の総理府は「標準」としていたものですから、「標準規則」と思ってい たんですが、「基準規則」と。確かにもうスタンダードだから「基準」でもいいのかなと思うんですよ。 ここでも訳をどっちにするか、たまたま条約の名前が国連のリコメンデーションの名前が出ていると ころに、こちらでは「基準」とこの場合は読んだんですね。その辺は、決まっているものがあったら、 「基準」でいいんだったら「基準」というふうに考えを変えますし、「標準」でよかったんだったら、 こちらの方を訳のときに訂正していただく。よろしいでしょうかね。細かなことですが、ちょっとそ ういうのがときどき出てくるかと思いますので。  ほかに何かございますか。 ○大川構成員  もう1回、非常に基本的なところの確認ですが、ICF−CYというのは、当然ながら、基本的に ICF本体プラス今度の追加項目がICF−CYというとらえ方ですよね。今回の委員会は、むしろ ICF−CYの追加項目と、それから序文等の追加のことを主とするのでしょうか。私は最初は本体 プラス追加項目全体かと思いましたら、お話のニュアンスでは、どうも追加項目が主体なのかなとい うふうにもとれてきたものですから、そこの確認をさせていただければと思うのですが。 ○事務局  言うなれば、ICF−CY全体をということになるかと思います。それはこの1冊で言う、追加項 目プラス本体というものになるかと思います。 ○大川構成員  追加です。WHOの英文自体にサマランカ宣言の年度や、ほかにも年度の間違いとか、結構基本的 なところのミスもあるものですから、その辺は今回意見を出すところがなかったので余り書いていま せんけれども、その辺のチェックも十分にお願いしたいと思います。 ○有馬座長  この冊子の中に出てところでお気づきになるところがあったら、随時ご連絡いただければと。 ○佐藤構成員  先ほどの基準規則、標準規則も94年となっているけれども、修正された方は93年というふうに直 していますよね。 ○大川構成員  間違いはたくさんあるのですよね。ICF本体の翻訳をやったときには、訳注ということで、本当 の注釈プラス、日本の追加の訳注をつけましたね。そのやり方は私は実際的でよいと思っています。 本文自体を日本で勝手に変えるというのも、これまたよろしくないのではないかと思いますので。 ○事務局  今の形をまるで変えてしまうというのはまずいと思います。確かにその案は現実的なものだと思い ます。ほかにもやり方はあるかもしれませんので、もしご提案いただければ、それについてまた検討 できればと思います。 ○有馬座長  よろしいでしょうか。それでは、今後のことで。先ほど、第2回は12月というお話で、大体12月 はいろいろな行事があったりするのですよ。前半、後半、曜日ぐらいは見当をつけておいた方がいい かなと。 ○事務局  今後の予定でございます。1度意見を整理しまして、再度事務局案につきまして皆様に投げかけさ せていただきますので、それについてまた8月上旬までということで意見をいただきたいと思います。  次回につきましては、12月の上旬を目途に考えてございます。ただ、いろいろな検討の過程でまた ちょっと早まる可能性はございますが、12月上旬ということで、具体的な日程につきましては有馬先 生とご相談させていただきながら決めさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いし たいと思います。 ○徳永構成員  障害者の日、週間があるので、そこはいろいろな関連行事があるので、そこは避けていただきたい と思います。 ○事務局  勿論、皆さんのご日程を調整の上させていただきます。 ○有馬座長  障害者ですか。あれは週間になりますか。週間というと、何日から何日。 ○佐藤構成員  3から9です。 ○事務局  では、それを目途に検討させていただきたいと思います。その後、説明させていただきましたいろ いろな手続を経て、年度末の刊行を目指したいということでございます。最終的な意見の調整に当た っては、座長との相談の上、事務局で対応させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願 いいたします。  以上でございます。 ○有馬座長  それでは、今日はいろいろいいご議論をいただきまして、ありがとうございました。では、またこ れからもよろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。 照会先 厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健統計課     疾病傷害死因分類調査室     電話 (代表)03-5253-1111(内線)7493