08/01/31 第2回女性の健康づくり推進懇談会議事録 第2回 女性の健康づくり推進懇談会 議事録 1.日時:平成20年1月31日(木) 10:30〜12:00 2.場所:東海大学校友会館(望星の間) 3.次第:   議事   1.国民運動としての普及啓発について   2.その他 4.議事 ○関生活習慣病対策室長 それでは、定刻の10時半となりましたので、これより第2回「女性 の健康づくり推進懇談会」を開催いたします。  本日の会議は、御案内のように公開で開催させていただきます。  構成員の皆様方には、御多忙中のところお集まりいただきましてありがとうございます。  それでは、懇談会の開会に当たりまして、西川副大臣からごあいさつを申し上げます。 ○西川副大臣 皆様おはようございます。  大変お忙しい中を、それぞれの立場で大変御多忙な皆様方でいらっしゃると思います。その 中で、この女性の健康づくり推進懇談会に、今日、第2回ということでお越しいただきまして ありがとうございました。本来でしたら、第1回のときにきちんと皆様にごあいさつ、そして お願いをしなければいけないところでございましたが、公務と重なりまして大変恐縮でござい ました。2回目になりましたけれども、ごあいさつさせていただきます。  御承知のように、今、日本の「人生いかに生くべきか」というときに、やはり健康で明るく、 毎日が充実してというのが国民の最大の願いだと思うんですね。そういう中で、厚生労働省の 政策というのは、まさに生まれてから死ぬまで生活に密着した政策をすべて受け持っていると いう省庁でございまして、それだけ問題も大変多く抱えておりまして大変御迷惑をおかけして いるところもあるんですが、その中で、やはり少子高齢化という、高齢化ということは本当は すばらしいことなんですが、やはりそれだけ大きなリスクも多くなるということで、医療費そ の他、大変に社会保障の金額がどんどん増えていくという問題があります。  そういう中で、厚生労働省は予防医療、予防介護、まさに元気で一生を全うできる、それを 最大の課題としようということで健康づくりということに最大の力点を置いております。そう いう中での「新健康フロンティア」策定、これによりまして、去年の4月から、この新しい健 康づくりということを大きな国民的運動に展開していこうということで、皆様に啓発その他、 広報しているところでございます。  その中で、やはり女性の健康ということが、実はそういう視点で性差医療その他、医療の分 野ではかなり今までもされていたと思いますけれども、そういう視点が確かにちょっと欠けて いたのではないか。特に、健康で一生を全うするというのは、勿論これは男女共通の課題です が、やはり圧倒的に違うのが、女性が子どもを産む、そのことによって男性と体の問題、いろ いろなところで違いが出てくる。圧倒的に体の変化が大きい、そのことに着目した一つの医療、 健康づくりということは大変大事なことだと私も思っております。  そういう中で今日、本当にそれぞれのお立場でそういうことに関してさまざまな、1回目の 先生方の御意見の記録も拝見させていただきました。大変それぞれ、なるほどもっともという 御意見をちょうだいいたしておりますが、今後、これからの課題として、今度、3月1日から 8日まで「女性の健康週間」という一つの大きなイベントを計画しておりますが、それに向け て、是非先生方にさまざまなアイデアも含めて御意見をちょうだいしたいと思っております。 特に、厚生労働省という省は、非常に広報活動が下手です。本当に下手です。同じことをやっ ていても国民の方に知られていない、地味に地道に一部の専門家だけがわかっているようなと ころがありますので、是非メディアも通じたりしながら、この「女性の健康週間」ということ をアピールできたら、そういう思いも持っておりますので、是非皆様の御意見をちょうだいし て、第3回の懇談会に向けてよろしくお願いしたいと思います。  そして、せっかくこれだけの皆様がお集まりでございますので、これで終わりということで はなくて、今後も更に御協力いただいて、さまざまな御提言をちょうだいさせていただいて、 まさに大きな国民運動になっていくように、そして、その皆様の御意見が厚生労働の行政にき ちんと反映させていただきますようにお願い申し上げまして、皆様の活発な御議論を御期待申 し上げましてごあいさつにさせていただきます。  本日は本当にありがとうございました。 ○関生活習慣病対策室長 それでは、西川副大臣におかれましては、ここで、公務のために退 席させていただきます。 ○西川副大臣 退席させていただきます。済みません、では、よろしくお願いいたします。 (西川副大臣退室) ○関生活習慣病対策室長 それでは、着席して失礼いたします。  本日の構成委員の皆様方の出席状況でございますが、三砂ちづる様におかれましては所用の ため本日は御欠席でございます。また、社団法人日本看護協会常任理事の井伊久美子様におか れましても所用のため御欠席ですが、代理として和田幸恵様に御出席いただいております。そ して、オブザーバーとして内閣府男女共同参画局推進課長の塚崎裕子様が出席の予定でござい ましたが、所用によりまして、代理として藤島克己課長補佐に出席いただいております。  それでは、これ以後の進行を江澤座長の方によろしくお願いいたします。 ○江澤座長 おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。  最初に、資料の確認を事務局からお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○坂本生活習慣病対策室長補佐 それでは、お手元の資料の確認をさせていただきます。私、 事務局をさせていただいております生活習慣病対策室の坂本と申します。どうぞよろしくお願 いいたします。  お手元にございます資料でございますが、まず、議事次第が一番上のページにございます。 めくっていただきますと座席表がございます。それから、懇談会構成委員として、今日御参集 いただいた方々のお名前と所属が書いてある一覧表がございます。  次に、資料1といたしまして、「第1回懇談会における主な意見」ということで、前回の懇 談会におきまして委員の皆様からちょうだいした御意見を簡単にまとめたペーパーをつくりま した。このペーパーは全部で5枚ございます。  それから、資料2でございます。大きく真ん中に「写」と書いてございますが、「『女性の 健康週間』の実施について」という通知の写しでございます。こちらは全部で3枚ある資料に なってございます。  それから、資料3は、「国民運動としての普及啓発について」ということでございまして、 実際には資料3−1、資料3−2とそれぞれ1枚のペーパーとしております。  資料3−1でございますが、「『女性の健康週間』における行事一覧」という資料でござい まして、色刷りのペーパーがございます。傍聴の皆様方には、色刷りの方をちょっと準備でき ませんで、白黒とはなっておりますが、大まかにわかるような形ではチェックしております。  資料3−2でございますが、「『女性の健康づくり』に関連した行事等一覧」というペーパ ーでございます。こちらは、「女性の健康週間」、3月1日から8日でございますが、その前 後における行事等を一覧にした資料でございます。  続きまして、資料4は、「平成20年『女性の健康週間』イベントについて(案)」という題 名の資料でございまして、こちらは2枚組みの資料になっております。  資料5でございますが、「今後のスケジュール(案)」ということで、この懇談会の今後の スケジュールについて示した資料を作成させていただきました。  本日配付の資料は以上でございます。資料の不足がある場合には、事務局までお知らせくだ さいますようお願いします。  済みません、それから、委員の皆様方、あと傍聴の方々もですが、今回、委員の御発言をい ただくときに補足する資料等の提出をお願いいたしておりまして、その資料として幾つかお手 元にあるかと思います。懇談会構成委員により提供いただいた資料としては、白黒でございま すが、河原委員に提供いただいた資料がございます。それから色刷りのペーパー、それから、 「40歳からの女性のヘルスケア」という題名のついた白黒のペーパー等がございます。そちら は、議事の進行に伴いまして委員の方々から御説明があるというような状況でございます。  途中、資料の不足等ございました場合には事務局までお知らせください。よろしくお願いい たします。 ○江澤座長 ありがとうございました。  それでは、議事に入る前に、事務局から前回の懇談会の概要の説明をお願いいたします。 ○坂本生活習慣病対策室長補佐 資料1をごらんください。こちら5枚組みのペーパーでござ いますが、その内容につきまして簡単に説明させていただきます。  まず、第1回の懇談会におきましては、女性の健康課題について皆さんから御意見をいただ きました。その中で、まず一番最初のセクションでございますが、「栄養摂取と食育」、「や せすぎ」、このやせすぎというのは過度のダイエットでございますが、それから、「性感染症 について」というようなセクションでいただいた御意見について簡単に説明させていただきま す。  まず、若年期のやせが増加しているという件でございまして、食事摂取の問題や骨密度の問 題に関連していると考えられて、何らかの対策が必要である。  ライフステージによって女性の健康づくりへの取組み方が変わる。  若年者への普及啓発は、思春期という観点からだけでなく、月経関連障害、リプロダクショ ンといった観点から行うことも必要である。  月経関連症状は、女性の就労や家庭生活等に影響を与えると思われ、月経前緊張症や月経痛 の知識といったものを国民に普及啓発する必要がある。  それから、特に若年者に対しては、性感染症の知識を普及啓発する必要がありまして、子宮 頚がんのリスク要因であるパピローマウイルスへの感染や検診等の知識を普及啓発する必要が ある。また、そういった普及啓発はどのような形で、どのくらい下の年齢から開始すべきかと いうことを検討する必要があるという意見をいただいております。  女性の結婚、出産や育児の時期と、職場での昇格、介護の時期が重なることに対して、メン タルなサポートが必要である。  不妊で悩む女性へのサポートも必要である。  栄養問題は、「やせすぎ」に代表されるように若い女性の問題と思われがちだが、更年期世 代では、うつ症状や、気分が落ち込むことが原因で家事ができないということに起因して栄養 摂取に支障を来すことも考えられる。  啓発活動を行うとき、データをどう読み、どういうことに重点を置くかということは、大変 重要な課題である。  こういうような御意見をいただきました。  めくっていただきまして2つ目のセクションでございましたが、「がん(乳がん、子宮が ん)等」についてちょうだいいたしました意見でございます。  乳がんの検診受診率は欧米に比べて極めて低いという事実がございます。この検診率を上げ るためには、やはりがんの知識の普及啓発や財政的な支援が望まれるという御意見をちょうだ いいたしました。  がんの治療後に社会復帰を果たした人、いわゆる「がんサヴァイバー」という方でございま すが、こういった方を啓発活動に取り込むと効果的ではないかという御意見をいただいており ます。  それから、社会人だけでなく学校教育における普及啓発活動が必要であるという御意見をい ただきまして、その理由として、学校教育における普及啓発活動は、その母親あるいは家族と いったものに波及効果が期待できるので、非常に効率的ではないかという御意見をいただきま した。  女性の健康づくりに関して男性の理解を深めるような視点が必要であるという御意見につき ましては、子宮がん、乳がんというのは女性に特有ながんではございますが、死亡原因として は、やはり胃がん、大腸がんというものが大きな割合を占めております。こういった点を考え ますと、男性・女性の比較という視点で情報を提示した場合、女性に対するPRというわけで はなく、例えば男性向けのPRを出した場合でも、男性が御自分で、帰って家族に、奥さんな んかにも普及啓発というような活動をしてくれるだろうといった御意見をいただいております。  次に、「更年期障害・更年期症状」、「骨粗鬆症」、「うつ」についての御意見でございま す。  更年期障害(更年期症状)の原因として、「女性ホルモン」「本人を取り巻く環境」「本人 の気質」の3つが考えられるという御意見をいただきました。  更年期障害は、対症療法を繰り返しても改善しないことが多く、このため、複数科受診、い わゆるドクターショッピングでございますが、こういったものが生じており、現在さまざまな 不利益が起きているという御指摘をいただいております。  更年期には、女性ホルモンが減少するという大きな変化がございます。この女性ホルモンの 減少によりまして、身体の変化や症状あるいは対処法(治療法)等の情報が国民にも医療関係 者にも不足しているという事実を御指摘いただいています。この正しい情報を国民や医療関係 者に普及啓発する必要があるとの御意見でございました。  それから、エストロゲンの関与するさまざまな事象でございます。思春期にある変化、ある いは妊娠、出産、更年期、そして加齢に伴う変化でございますが、こういった変化に理解のあ る医療関係者を育成することで、生涯にわたってよりよい医療が女性に提供されるだろうとい う御意見をいただいております。  更年期には、不調を抱えていても受診に至らない潜在的な患者が相当数いることが考えられ るという御意見もいただきました。  日本では、この更年期に対しまして、現状では女性ホルモンの補充療法は余り実践されてい ないという状況でございます。女性ホルモンを補充することで予防できる疾病があるというの は、これはもう間違いない事実でございますので、そういった普及啓発が必要であろうという 御意見であります。  健康保険制度、これは日本が全世界に誇れる制度だと思いますが、この健康保険制度は疾病 に対する給付であって、女性ホルモンの予防的投与には適用できないという点がございます。 この点については、改善を要するという御意見をいただきました。  更年期の相談窓口を女性センターや保健所等に設置し、更に地域医療の枠組みの中でサポー トできる仕組みを考える必要があるという御意見をいただきました。  ライフスタイルや経済状態、「うつ」や「更年期症状」に関する研究を充実する必要がある との御指摘もいただきました。  来年度から開始される特定健診では、健診データと疾病データを比較することができます。 このため、問診に性差や更年期に関する設問をすれば、女性の健康問題に関する大規模な疫学 調査ができるとの御意見もいただきました。  女性の健康には、メンタルな部分の影響も大きいと思われるので、美容と医療の融合という ことも考える必要があるのではないかという御意見をいただきました。  うつ症状を訴えて受診する方は、女性の方が多いという御意見もいただいております。  「更年期のうつ」と「精神科のうつ」では、対応を変える必要があると言われております。 このうつ症状を訴える方が内科を受診することが多いので、内科医に対して更年期の知識を普 及啓発する必要があるとの御意見をいただきました。  うつ症状には、長時間労働の影響もあると思われております。ワーク・ライフ・バランスに 関して普及啓発する必要があるとの御意見をいただいております。  国立成育医療センターには、性差や思春期の問題、エストロゲンに関する情報等をすべて網 羅して、女性の生涯におけるさまざまな問題について研究や情報発信をしていただくことを期 待するという御意見もいただきました。  既にある組織や婦人会等を活性化させ、市町村や若年者も予防活動に組み入れるような魅力 ある活動をしていく必要があるという御意見もいただいております。  それから、「喫煙や飲酒」「歯、腎疾患」についての御意見でございますが、男性の3割近 くが、80歳になった時点で自分の歯を20本以上持っている。しかし、女性は1割半ぐらいであ る。歯科医療の枠組みや歯科に関する健康情報から抜けてしまった方たちが女性に多いのでは ないかという御指摘をいただきました。  特に、更年期以降、歯の治療後に、かんだときの変な感じがする、あるいは口の中が粘つく などといった不定愁訴を発端として「うつ」になる女性が多い印象があるという御意見をいた だいております。  歯周炎と動脈硬化には関係があるというエビデンスもあり、歯科関係者には頑張っていただ きたいとの御意見もいただきました。  喫煙でございますが、女性の喫煙率が増加していることは問題である。禁煙に対する日本の 中の取組みというのは、世界と比べて緩やか過ぎないかという印象があるという御指摘をいた だきました。  喫煙の影響には性差があり、特に閉経前の喫煙週間が健康へ及ぼす悪影響は大きいという事 実がございます。このデータを示して普及啓発する必要があるという御意見をいただきました。  また、女性の方が男性よりも肺の気管支がたばこの影響を受けやすい。そのため、女性の方 が慢性閉塞性肺疾患になりやすいということを普及啓発する必要があるという御意見もいただ きました。  女性の喫煙傾向は男性とは違っていると推測されております。隠れて喫煙する女性が多いと も言われており、女性を対象に喫煙対策をするには、男性と違う工夫が必要である。また、男 女にかかわらず、吸えない環境をいかにつくっていくかといった、いわゆるポピュレーション アプローチ的な視点も重要ではないかという御指摘をいただきました。  めくっていただきまして、前回の懇談会では、国民運動として普及啓発していくにはどうし たらいいかというような点についても御意見をちょうだいいたしました。私どもといたしまし ては、「女性の健康週間」を定めまして、そこを核として啓発活動に取り組んでいきたいとい うように考えておりますが、そういったことにつきまして委員の方々からは、女性の健康づく りについて、国が事業として取り組んでいただくということで、非常にありがたいと思うとい う御意見をいただきました。  また、民間の活力を導入し、この活動を推進していくと聞いているが、厚生労働省には精神 的な支援をしていただき、活動自体については、それぞれの団体の裁量にある程度任せていた だきたいと考えるというような御意見もいただきました。  以上、簡単に前回の懇談会の意見を御紹介させていただきました。 ○江澤座長 どうもありがとうございました。  それでは、本日の議事に移らせていただきます。本日の議題は、「国民運動としての普及啓 発について」です。本年より、3月1日から8日を「女性の健康週間」として定めることにな りました。それでは、事務局から詳細について御説明をお願いします。 ○坂本生活習慣病対策室長補佐 それでは、資料2をごらんください。資料2でございますが、 3枚組みの資料でございます。表面に大きく「写」とありますが、こちらは、この1月28日に、 私ども厚生労働省健康局の方から都道府県知事、保健所設置市長、特別区長にあてて通知いた しました通知文の内容でございます。  この通知は、「女性の健康週間」の実施について周知することを目的として発出させていた だきました。内容を簡単に説明させていただきますと、この平成19年4月に策定された「新健 康フロンティア戦略」において、「女性の健康力」という大きな分野というか柱がつくられた わけでございます。この「女性の健康力」というものは何を目的にしているかというと、女性 が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすことを目的としております。そ のために、「女性の健康週間」を創設して、女性の健康づくりを国民運動として展開していこ うというようなことが、「女性の健康力」の中で検討されております。  こういったことを踏まえまして、私ども厚生労働省といたしましては、毎年3月1日から3 月8日までを「女性の健康週間」として決めまして、この別添の実施要綱に基づきでございま すが実施いたしますので、皆さん協力をしてくださいという通知でございます。  この都道府県知事、保健所設置市長、特別区長あての通知でございますが、これを管内市町 村及び関係団体に対しても周知してくださいということでお願いしているところでございます。  簡単に別添の内容を説明します。  次のページでございますが、先ほど申し上げておりますように、3の期間のところでござい ますが、毎年3月1日から8日までを「女性の健康週間」としてさまざまな普及啓発に取り組 んでいただきたいと考えております。この3月1日から8日までということでございますが、 いろいろ地域の実情がございますので、期間延長等の変更はそんなにストリクトではなくて、 実情に応じてやっていただいて構わないというスタンスでございます。  主唱といたしましては、厚生労働省、社団法人日本産婦人科医会、社団法人日本産科婦人科 学会ということでやっておりまして、内閣府の方にも協力いただいているということでござい ます。  関係団体でございますが、現在は列記しております団体、読み上げますと、社団法人日本医 師会、社団法人日本歯科医師会、社団法人日本薬剤師会、社団法人日本看護協会、社団法人日 本栄養士会、財団法人日本食生活協会、社団法人全国結核予防婦人団体連絡協議会、NPO法 人メノポーズを考える会、NPO更年期と加齢のヘルスケアというものが列記されてございま すが、実は、関係団体として私どもはこれだけとは考えておりません。私どもの健康週間とい う趣旨に賛同するというような団体がございましたら、どんどん参加していただいて運動を盛 り上げていっていただければ本当にうれしいなと考えております。  こういった実施要綱でございますが、都道府県、保健所設置市、特別区長にあてて送付して おりまして、広く周知していただくようにお願いしているところでございます。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  引き続きまして、今回の「女性の健康週間」に関する取組みについて、事務局から資料の説 明をお願いいたします。 ○坂本生活習慣病対策室長補佐 資料3−1をごらんください。横長になっております資料で ございます。「女性の健康週間」における行事一覧ということで、これは、私どもの方で把握 できる範囲ではございますが、この3月1日から8日の間にどういったイベントを皆さんされ るのかということを調査いたしまして一覧表にしたところでございます。ごらんいただきます とおわかりだと思いますが、真ん中に線が引っ張ってございまして、上半分がイベント、講習 会等、下半分が普及啓発等というようなくくりとなっております。  それぞれ個別の事例をすべて紹介するというのは非常に時間がかかってしまいますので簡単 に申し上げますと、下半分の普及啓発というところでございますが、「女性の健康週間」に関 しまして、日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会が全面広告という形でございますが、新聞 紙上で告知をしていただけるということになっております。その後、番組が3つ書いてありま すが、「HAPPY!ニッポン!」という番組、それから、「Just Japan」という番 組、「新ニッポン探検隊」という番組がございますが、こちらの3つの番組で「女性の健康週 間」に関する話題、広報等をさせていただこうというように考えているところでございます。  上半分の行事等の説明でございます。まず、関連されている団体でございますが、日本食生 活協会、日本栄養士会の支部も含めましてたくさんの栄養士会の方々、それから、日本産科婦 人科学会、それから産婦人科医会、メノポーズを考える会、日本薬剤師会、腎臓病早期発見推 進機構、日本エアロビック連盟、日本ボディビル連盟、国際がん連合アジア支部、その他多く の方々に協力をいただいているところでございます。NPO法人医療ネットワーク支援センタ ーというところにも協力をいただいているところでございます。  大きく分けて、運動あるいは食事、それから産婦人科、電話相談、そういった取組みがされ ているという状況でございます。ごらんいただきますと、土、日がどうしても人が多いという こともございまして、土、日にはいろいろな普及啓発がございますが、平日は余りないという ような状況でございます。いろいろな集会がございますので、こういったことにつきましては、 それぞれ団体の方、今日参加されているところもありますので、是非とも補足の説明をしてい ただければありがたいと事務局では考えております。  資料3−2でございます。資料3−2は「女性の健康づくり」に関連した行事等一覧でござ いまして、真ん中の方に縦に大きく「女性の健康週間」という欄がございます。この真ん中の 大きい1日から8日の部分につきましては先ほどの3−1に詳しく書いておるところでござい ますが、その前後の活動というものについてまとめております。  2月上旬の方からごらんいただきますと、例えば、婦人会の主催する勉強会であるとか、あ るいは医療関係者を対象にした学術会議、それから運動指導等の集まり、それから中旬でござ いますと、セミナーあるいは県民フォーラムといった集まり、2月下旬には勉強会や服薬指導、 あるいはパンフレットの配布を検討しているといったような情報をいただいております。  3月中旬でございますが、「健やか生活習慣国民運動」というのを私ども厚生労働省でやっ ておりますが、その関連団体の方で大分協力していただけるというようなお話を伺っておりま す。栄養士会様の方では、食事に特化したダイエットキャンペーンというようなキャンペーン が計画されているところでございまして、3月下旬にも、運動であるとか、あるいは料理であ るとか、医療関係者の学術集会といったようなイベントが計画されているといった状況でござ います。  以上、簡単に説明申し上げました。 ○江澤座長 ありがとうございました。  それでは次に、「女性の健康週間」に関連するイベントを主催する各団体から、参加されて いる委員の方に、その内容について簡単に説明をお願いしたいと思います。  まず、今村先生お願いいたします。 ○今村委員 それでは、産婦人科医会として取り組むイベントについて御説明申し上げます。 お手元の資料、「40歳からの女性のヘルスケア」をごらんください。  モノクロになっておりますけれども、もともと「女性の健康週間」というのは、産科婦人科 学会の方が主唱し、そして私ども産婦人科医会がそれに協力させていただくという形で進んで きた経緯もございますけれども、私ども産婦人科医会としても、私どもが中心となってやる部 分というのを考えてみました。ただ、時間的な制約もございます、あるいは資金的な制約もご ざいますので、私どもは今度は近畿、大阪を中心としたイベントというものを考えてみました。  3月7日、金曜日の13時から16時30分に、会場を大阪府立女性総合センターにおきまして、 プログラムのような内容で計画をいたしております。私どもの寺尾会長のごあいさつをいただ いた後、神戸大学の産婦人科教授でございます丸尾先生に基調講演をしていただきます。それ から、特別講演として2つを考えております。一つは金沢大学の先生、もう一つは、先ほどが んサヴァイバーの話もございましたけれども、女優の宮崎ますみさん、乳がんにかかって、ま た女優に復帰されたということで、厚労省からの健康大使にも指定されておられます。この方 に特別講演をいただいた後、休憩を挟んでパネルディスカッション、聖マリアンナの産婦人科 の石塚先生をコーディネーターといたしまして4人のプレゼンテーションを考えております。 それぞれ書いてあるとおりでございます。  主催というのはこういう形で、産婦人科医会と、それから学会の方にも一緒にやっていただ く。資金面の方で特に製薬会社の方に御後援をいただく、御支援をいただく。それから、後援 についてはそこに書いてある団体でございますけれども、2府4県の産婦人科医会の先生方に も御協力いただくというふうに考えております。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  産婦人科のイベントがあるんですけれども、産科婦人科学会の吉村先生の方から御説明いた だきたいと思います。 ○吉村委員 そもそもこの「女性の健康週間」といいますのは、歴史的な経緯から少しだけ話 させていただきます。  産婦人科医が女性のさまざまなライフステージにおけるいろいろな病気を総合的に支援する ことを目標といたしまして、学会が、委員でもございます石塚先生を担当理事といたしまして、 医会とともに2005年に立ち上げたもので、今年で4回目を迎えるわけでございます。なぜ3月 1日から8日になったかと申しますと、これも皆さんによくわかっていただきたいんですが、 3月3日がおひな祭りということもございます。それと、3月8日が「国際女性の日」という ことでございまして、これを「女性の健康週間」とするのがよろしいのではないかと石塚先生 などがお考えになって立ち上げたものでございます。  女性のライフステージにおいてヘルスアドバイザーとしての産婦人科としての役割というも のは大変重いものがございます。そして、この活動を通じまして、女性の健康への関心を高め ていただきまして、よりクリオティーの高い、クオリティー・オブ・ライフ、そういったもの を目指しているということであります。  こういったことに厚生労働省が新健康フロンティア戦略において、女性の健康力というもの が重要な柱になっているということから、こういった我々の趣旨に対して賛同していただいた ということは、私、大変ありがたいことだと思いますし、こういった活動が国民運動として新 たな展開を迎えていくということは極めてよい、より充実した「女性の健康週間」になるとい うことが期待できるのではないかと思って、本当に感謝申し上げております。  学会といたしましては、一覧表に書いてございますが、さまざまな地域で公開講座を行いた いと思います。恐らく20カ所前後になるかと思いますが、そういったところでさまざまなテー マ、こういった今お話をしましたテーマに従って、いろいろな地域においてテーマを考えてい ただいておりますが、公開講座をしていくということでありまして、また、さまざまな後援を していただだく諸団体に対しましては心から感謝申し上げますし、この私たちの学会によって 緒についたこういった女性のための総合的支援というものが、国民運動となるということを私 としても期待しております。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  続きまして、メノポーズの会ですが、三羽委員いかがでしょうか。お願いします。 ○三羽委員 承知いたしました。  私どもNPO法人メノポーズを考える会では、この「女性の健康週間」の中では、3月1日 から7日まで、途中2日の日曜日はお休みさせていただきますが、電話相談をさせていただき ます。この電話相談について少し御説明させていただきますけれども、当会では、発会いたし ました2年後の1998年から電話相談を開始しております。そして、研修を受けた協会が認定い たしました更年期相談対話士が相談をお受けいたしております。電話相談のために相談カード をつくりまして、そして、電話は私どもの方からは切らないということで、大体平均30分から 40分ぐらいの電話相談をお受けして、毎週火曜日と木曜日の10時半から4時半まで開始してお ります。昨年度もこの女性の週間において連続の電話相談を開催いたしましたところ、やはり 大変反響が多く、これまでに会の相談カードは1万5,000件を超えておりますけれども、この健 康週間の間だけでも、昨年度は約700件の電話相談がありました。今年は更にそれを拡大いたし まして日数を増やしました。そういうことを企画しております。  そのほか、4日、火曜日でございますけれども、都内で更年期からの健康づくりというメー ンテーマで、サブタイトルとしては、1世紀をにらんだ人生100年ということを生き生きと、自 立して、持てる力を発揮して健康で生きるにはどうしたらいいかという女性のための講習会と いう講座を開催する予定でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  続いて、日本薬剤師会の宮野委員いかがでしょうか。 ○宮野委員 日本薬剤師会といたしまして、「女性の健康週間」の創立に当たりまして、各都 道府県薬剤師会に週間の趣旨を周知するとともに、今後、女性の健康づくりの視点からの取組 みを推進するように呼びかけを行いました。同時に、都道府県薬剤師会並びに市部薬剤師会に おきまして、既に女性の健康づくりをテーマとした取組みを行っている地域や「女性の健康週 間」の創立を機に新たに行事を計画する地域があれば御報告していただくようにお願いしまし たところ、数地区において取組みが報告されました。その内容は資料3−1と2に例といたし まして記載してあります。神奈川県薬剤師会主催での更年期障害への薬剤師の取組みですとか、 神奈川県の女性薬剤師会主催の女性疾患に関する服薬指導などの取組みが報告されました。  また、薬剤師会として、県または更に細かい地域単位の薬剤師会において、いかにこうした 取組みを推進していくかが今後の取組みのかぎと言えるということで、継続して行っていきた いと思います。  都道府県薬剤師会からは、今後も女性の健康づくりという点に着目した取組みを進めるよう に検討していきたいという力強い意見も多く見られましたので、日本薬剤師会として、その地 域薬剤師会の取組みを牽引して支援していきたいと思っております。  以上です。 ○江澤座長 どうもありがとうございました。  続きまして、清水委員に日本栄養士会の取組みについてお願いします。 ○清水委員 栄養士会といたしましては、この週間につきまして、全国の都道府県の栄養士会 にその趣旨などを周知いたしました。既にこのような関連の事業であるとかシンポジウムであ るとか公開講座であるとかということをたくさん実施しておりますが、この期間あるいはこの 週間の前後のことにつきまして少し御紹介させていただきたいと思います。  まず、資料3−1の1日にやります「野菜と健康を考える講演会」、これは、女性を対象と した講演会ということでございますし、「いい明日は仕事と暮らしのハーモニー」ということ で、佐賀県栄養士会は、働く女性を対象としたこのようなシンポジウムを企画して実施する予 定でございます。4日には「骨粗鬆症予防講習会」を新潟県、老人を対象ですが、これも女性 の高齢者を対象とするということでございます。また、6日の「スマートダイエットキャンペ ーン」、これは、自立をします高校生、ひとり暮らしに向かうであろう大学進学を予定してい る女子高校生に向けてのキャンペーンということだそうでございます。  また、2枚目の、前後のもので御紹介いたしますと、3月には「スマートダイエットキャン ペーン」、これも県内の女子高校生でございますし、新潟県は各地でこのようなことを実施し ているようでございます。また、一番下になりますが、「女性の元気は福井の元気」というこ とで、この女性のやせと骨粗鬆症についてのシンポジウムなどを企画しているところでござい ます。下旬になりまして、「2008スキップストリート in ハーバーランド」ということでは、 母子を対象とした参加型の講習会というものを企画して、やはり女性の健康問題についての研 修会であるということを聞いております。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  それでは、ただいま御披露いただいたほかに、これまでに取り組んでこられたことについて、 天野委員と河原委員から事前に御意見をいただいております。御披露いただきたいと思います が、まずは天野委員よろしくお願いします。 ○天野委員 私たちは、性差医療情報ネットワークと性差医療研究会というものを中心に活動 しているわけですが、3月1日から8日には特別企画したものはございません。その前後で、 2月上旬から、例えば小櫃地区婦人会の方で「思春期から高齢期の女性の健康管理」、2月9 日、10日は、性差医学・医療学会が品川のコクヨホールで行われまして、2日間にわたってア メリカの方からレガート先生、それからドイツの方からはザグロセク先生をお呼びして、性差 に関する演題がメジロ押しになります。その後、千葉県の方では19日に「生活習慣病と性差」 という形で県民フォーラムが行われます。参加人数は800人ぐらいと見ております。下旬には、 男女共同参画ダイヤルのウィルあいち交流ネットが主催する「女性医療の今」という市民公開 講座がございます。  3月の方では下旬に日本循環器学会があるんですが、日本循環器学会は性差の問題に非常に 積極的に取り組んでおりまして、12月末から性差に関するガイドラインをつくるための委員会 も立ち上がりまして、この間には、市民公開講座で「たばこと性差」ということで市民公開講 座を行う、または「生活習慣病と性差」ということで市民公開講座を行うことになっておりま す。  以上です。 ○江澤座長 ありがとうございました。  続いて、河原委員にお願いいたします。 ○河原委員 私の方からは、別途、資料を御用意させていただきました。1つは、UICCの 国際対がん連合から出しております日本国内委員会向けのニュースなんですが、このニュース レターの方には書かせていただいておりますように、先日の会議でも御紹介いたしましたよう に、中国の南京で会議をさせていただいた折に、やはり子どもへのがん予防教育ということで、 南京の小学校、中学校でやらせていただきました。  その際に、がんというのは、それぞれ一人一人の自分の体との向き合い方が大きく影響する ものでございますから、がんという病を小さいときから自分の暮らしの中に引き寄せて考えて いくということは非常に大事であるということと同時に、皆さんに、お隣にいらっしゃいます 資生堂さんに全面的に御協力していただきまして、子ども向けにいろいろなパンフレットもつ くっていただきましたり、あとお母様たちへの、「ママの元気が世界の幸せ」というメッセー ジとともに、子育てをしながら自分の体にはなかなか目が行かないお母様たちに、乳がん検診 の呼びかけですとか、ピンクリボンのブローチを贈ったりしまして、それでこのたびのアンケ ート、今、翻訳しているものの解析中でございますが、一部しかまだ見ておりませんけれども、 非常に子どもを通してそれぞれのお母様たちが学んだというその内容をということで、やはり 女性の病気というのはさまざまな要因が絡んでいるわけで、その中でメッセージの伝え方のチ ャンネルというものはいろいろなパターンがあっていいと思うので、より学校教育を通しての 援護力というものの力というのを本当に実感した次第でございます。  この今回の集会の中にも、あと行事日程の中にも入れさせていただきましたが、今、先方の 施設の方との打ち合わせでまだ日程がはっきりはしておりませんが、大体このあたりというこ とで今、我々の国際対がん連合の方のNatと一緒に子どものがん予防教育に伺い、なおかつ お母様方への乳がんの予防検診のお知らせもまくつもりでございます。  もう1部、資生堂さんの方からお借りした資料がございまして、これはソーシャルビューテ ィーの方からつくっていただいた資料でございますが、これは少し先ほどの内容とは別な観点 ですが、抗がん剤治療中の女性のケアですとかで我々一緒に活動させていただいているのです が、いろいろな意味で美容というものが医療に及ぼす力というのは非常に大きいと思われるの で、メンタルな部分を支えることで免疫力が随分高まるというデータもこのように出ておりま すので、是非このあたりのことを皆様と一緒に取り組んでいきたいと思います。 ○江澤座長 いろいろと皆様からの御意見をいただいてありがとうございました。  それでは、何か追加がございましたら。 ○吉村委員 ちょっと御紹介をさせていただきますが、医会の寺尾会長もお見えになるんです が、私のそばにありますので私の方から説明させていただきますが、学会と医会でこういった ポスターをつくりました。これは例年つくっていると思うんですけれども、今年もこのように つくりましたということで、皆様方のところでもし配布していただけるならば、こういったも のを張っていただくとよろしいのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  どうぞ。 ○山下委員 結核予防婦人会では、2月5日の日に理事会を開きまして、会としてのいろいろ なものをつくろうというので準備が進んでおりまして、今ここに「女性の健康週間」と日にち を入れましたCOPDのパンフレットを1万8,000部おつくりしようかと思っています。理事会 決定後に全国に配布して、婦人会からしかるべきところに配っていただく。  それから、もう一つは、女子高生用にA4、1枚の裏表でしっかりしたパンフレットで、若 い女性のたばこがなぜこわいのかという感じのものを裏表で1枚刷りまして、それを2万部ぐ らい刷りまして、女子校向けに教育委員会を通してお配りしたい。それを「女性の健康週間」 に是非やりたいと考えております。  以上です。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかに何か御追加の点ございませんか。どうぞ。 ○三羽委員 先ほど申し忘れましたけれども、健康週間の間に当会の電話相談の連続と講習会 のほかに、ネットと講習会場、それから配布等で、「女性の健康週間」に関しての医療機関向 けのアンケート調査、意識調査をいたします。その結果を発表させていただきたいと思ってお ります。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかにございますか。どうぞ。 ○小山委員 更年期と加齢のヘルスケアでは、この健康週間のために、例年9月にマスコミ向 けにプレスセミナーというのをやっているんですけれども、今年は3月にもやろうということ で、3月6日の午後、パレスホテルの隣のパレスビルで、「更年期からのヘルスケアの前進」 というようなテーマで、予防医療と性差医療のこと、あと「ドクターショッピングの現実とそ れを回避するためには」、あと、ちっとも話を聞いてくれないという今の医療制度、3分診療 に対して、それをどうしたらいいかとか、健診制度が今回スタートしますけれども、それに閉 経のポイントを入れた、今後どうしたら、そういう健診もやったらいいかということも含めて 公開討論、及びこれは主にメディアの人を中心に全国に知らせてもらうということを、急です けれども現在企画しておりまして、そのうちいろいろお知らせしたいと思います。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかにございますでしょうか。どうぞ、石塚委員。 ○石塚委員 もしかすると後でまた出る事柄かもしれないですけれども、こういういろいろな 種々の行事がありまして、これを全体としてパブリシティーというか公表するということは、 厚労省の方ではお考えになっているのでしょうか。個々の団体ではポスターをつくったりとか 工夫しておりますが、全体として、こういう行事があるんですよということを是非メディア等 に流していただきたいと思うんですけれども。 ○江澤座長 よろしくお願いします。 ○関生活習慣病対策室長 先ほど坂本の方から「女性の健康週間」の通知の説明をさせていた だいたときに、参加していただく団体というのはここに書いてある団体だけではないというこ とを申し上げましたが、その通知にも書いてございますが、厚労省のホームページで逐次、御 紹介させていただこうということでございまして、団体名とともに、簡潔なサマリーのような ものになると思いますが、今日お配りしている資料3−1、3−2のような、全体像というこ とも含めまして情報発信を厚労省のサイトからもしていきたいと思っております。  それから、ちょっと追加ですが、3−1の資料で、今それぞれの団体を代表していただいて いる方からのお話がございましたが、私の方で聞き及んでいるところでは、そのほかに、3月 2日、日曜日の上から3つ目の「キドニーウォーク」というのがございますが、こちらの方で もポスターを多数印刷して配布していただいているということですが、そこに「女性の健康週 間」に参加協力するという旨を書いて、腎臓の関係の方々にも啓発していただいているという ことでございます。  それから、資料3−1で、3月1日から8日にかけて「ウーマンズヘルスケアフェスタ(仮 称)」とありますが、医療ネットワーク支援センターというNPOの方でも、神楽坂の場所を 使ってイベントをしていただくということを聞いております。  補足としてでございますが、以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  本当に、今おっしゃったように個々ではいろいろやっていらっしゃるんですけれども、こう いうふうに全体がまとまってくるとここに出ていないものもあるかもしれませんが、国の方で こういうふうにまとめて発信していただき、本当にありがたいと思いますので、今後もよろし くお願いします。  ほかにございますか。どうぞ。 ○山下委員 厚生労働省のホームページに出るときに、この下に連絡先が、電話か何かがあれ ば、ファクスとかがあれば、お問い合わせが直接いただけてありがたいと思います。 ○江澤座長 よろしいですか。では、そのようによろしくお願いします。  ほかにございますでしょうか。よろしいですか。それでは、先に進めさせていただきます。  皆様からいろいろ御披露いただいてありがとうございます。この「女性の健康週間」の期間 だけでなくいろいろと取り組んでいらっしゃいますけれども、これから民間の方々にも盛り上 げていただいて、来年は更に、「女性の健康週間」を国民運動として社会に定着させていきた いと思っております。  来年の運動の進め方について、委員の皆様から御意見がありましたらお願いいたします。何 か。どうぞ。 ○天野委員 今回は平成15年からもう始まっている日本産婦人科医会と産科婦人科学会がやっ ていらっしゃる「女性の健康週間」におんぶに抱っこという印象がとても強いんですけれども、 来年度からは、もっと乳がんの方たちとか、骨粗鬆症の方たちとか、痴呆の方たち、いろいろ なところの皆さんが入った形の総括的な「女性の健康週間」にしていただきたいと思います。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかにございますでしょうか。どうぞ。 ○山下委員 いろいろなこういうイベントを考えるときに、今の意見に近いのですけれども、 婦人会とか団体の代表を1人そこに参加させていただくと、そこからまた全国に広がっていき ますので、相互のコラボレーションというのを是非提案したいと思います。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかに、来年に向けてもっと御意見がありましたら、是非よろしくお願いします。どうぞ。 ○石塚委員 先ほどと同じことなんですけれども、やはりパブリシティーといいますか、一般 にどの程度知らせるかが大変重要だと思いますので、今まではそれがほとんど、個々の団体が 予算の範囲でやるとか、あるいはスポンサー企業を通じてやっていたので、その点について是 非予算化していただきたいと思うのですが。 ○江澤座長 ほかにございますでしょうか。どうぞ。 ○今村委員 こういう活動というのは非常に大事なことだと思います。そして、国が主導して いただくというのは、これまた非常にありがたいことだと思います。ただ、私どもといたしま しては、過剰な国の関与というものもやはり一つ抵抗があるところで、活動は活動として自由 度を認めていただきたいというのと、その逆のような感じもいたしますけれども、ただ、その 啓発といいますか普及については、行政を通じてのきちんとしたアナウンスといいますかそう いうものを応援していただきたいと思います。 ○江澤座長 ありがとうございました。どうぞ、山下委員。 ○山下委員 この会議って非常にすばらしいことなので、例えばAC(公共広告機構)に流し ていただくとか、そういうものもしていったらいかがかと思うんですけれども、いかがでしょ うか。 ○江澤座長 是非そのようにしていければと思いますね。本当に予防ということがあって、病 気にならないということが非常に大事ですし、いろいろな意味で健康の問題ということに取り 組んでいただきたいと思います。  ほかにございますか。御意見があったら是非、この際いろいろおっしゃっていただきたい。 ○天野委員 せっかくやりましても、基本的にどういうことが、どういうふうにやられたかと いう情報発信が、来た人だけしかわからないということで終わってはもったいないと思うんで すね。基本的には、やはりそこで行われた、目立ったシンポジウムとかそういうものが、全国 民の方たちの目に触れるような形の考え方も必要だと思います。  来年度に向けては、是非、国立成育医療センターが、閉経までのお母さんと子どもというこ とにこだわらずに、もう女性の医療はすべて国の方針としてあそこに情報をまとめると決めて いただいて、予算もつけていただいて、そこにアクセスすれば女性に関する健康情報、それも 正しい情報が得られるようなシステムをつくっていただきたいと思います。 ○江澤座長 是非よろしくお願いします。  ほかにございますか。どうぞ。 ○今村委員 今の天野委員の御意見、いかにもそのとおりなんですけれども、ただ、国の一括 した情報の管理ということにつきましては、十分な注意といいますかそういうものが必要だと 思いますし、情報の管理とその運用ということについては十分気をつけていただきたいと。 ○江澤座長 ありがとうございます。  ほかにございますか。どうぞ。 ○清水委員 健康増進計画というのは各県で今また新たに見直しというのがなされているかと 思います。これからのところもあるかと思いますが。その中に、更年期の部分であるとか、女 性の視点の健康問題についてはどうしても抜け落ちがちでございますので、そこのところは是 非、各県の健康増進計画に盛り込んでいただけるような取組みをお願いしたいかなと思います。 ○江澤座長 ありがとうございました。  では、三羽委員。 ○三羽委員 恐れ入ります。やはり決定側というか女性側に、女性たちにどのようにこの「女 性の健康週間」を浸透していくか、そして、そのことを知らせてほしいというすそ野の広がり というのが非常に大事だと思うんです。その一つとして、例えば身近な最寄りの地域の保健所 もしくは女性センター等の、例えば4月から特定健診が始まりますし、その中で、私どもの会 の方からすれば、例えば更年期の不調、それから閉経の不調を訴えてきた女性たちに、更年期 にはこういうことが起こるんだ、そういう不調が女性ホルモンの欠乏で起こるんだというよう な指導というようなことを是非、厚労省としても何か通達というようなことでお願いしたいと いうことプラス、その折に、是非、健康週間がこれから開催されるんだというような情報を地 域の保健所等で、ポスターでもいいですけれども、何かそういうことの広がりというものが必 要なのではないでしょうかと思います。 ○江澤座長 ありがとうございました。  いろいろと本当に意見をありがとうございます。まだほかにございますか。どうぞ。 ○寺尾委員 この女性の健康というのは、フィジカルな問題だけではなくて、やはり精神的な 問題もいろいろあるわけですが、更に、国が、厚生労働省がこれを主導してやろうというから には、ただ単なるフィジカルだけではなくて、女性の健康に関して、もうちょっと文化的な視 野も必要ではないかと思います。 ○江澤座長 本当に、健康というと心と体の健康ということになりますけれども。  ほかにございますでしょうか。どうぞ、岡委員。 ○岡委員 資生堂健康保険組合の岡でございます。  個人的なお話になりますが、私、20年ほど前に妻を乳がんで亡くしたという経験を持ってお りまして、肉体的なこのような支援は非常に大切なものだと思っておりますが、それ以外にも、 やはり企業で働く、就労されている女性の就業環境の整備というか、そんなようなことを、こ のような集会の中で企業の方たちに訴えていく、そのようなことも必要ではないかと思ってお ります。 ○江澤座長 ありがとうございました。  どうぞ。 ○小山委員 先ほどのこの運動の国の方への提言が出たと思うんですけれども、こういう運動 は私は非常にいいことだと思いますから、仮に勝手にこういった運動の3割が国の関与が理想 としたら、私はまだ多分5%とかそういう段階だと思うので、今から余りブレーキをかけると いうのはちょっと早過ぎるのではないかと思います。積極的にやってもらいたいということと、 あと分野はいろいろな、たまたま産科婦人科学会が確かに先行しているきらいはありますけれ ども、テーマが「女性の健康週間」ですから、来年以後は各分野の人が参加していいと思いま すが、ただ、これを更に各分野から30人ぐらい出すとかになってくるとちょっと散漫になり過 ぎてしまうので、方法としては、連絡のためとかコミュニケーションのために小委員会みたい なものをつくって各分野が参加するとか、そういった工夫をされて散漫にならないようにして いくことが大切だと思います。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかにございますでしょうか。どうぞ。 ○水沼委員 お話を伺って大変結構なことだと思うんですけれども、でも、だんだん何か総花 的な話が出てきてしまいまして、もっと各論的に何が一番肝心かといいますと、いわゆる健診 事業とこの運動をどう結びつけるかということが一番大事ではないかという気がするんですね。 具体的な案があるわけではないですけれども、是非、いかにして現在非常に低迷しております 子宮がん検診あるいは乳がん検診、この率を5年間で50%の運動があるようですが、それと結 びつけて展開していただくことを是非希望いたします。 ○江澤座長 ありがとうございました。  森尾委員。 ○森尾委員 やはり受け手の女性がどういうふうに情報を受け取って、また伝えていくとか、 そういう情報の、女性同士のコミュニケーションの仕方をもうちょっと研究した方がいいのか なという感じがしています。たしか数年前にアメリカで、乳がんの検診率を上げるために乳が んの検診を受けましょうというキャンペーンに関するパンフレットを美容院に置いていたとい うニュースがあったんですね。ちょっと余り思いつかないようなところで、そういうところで 女性が気楽にというか、そういった情報を受け取って、それがきっかけになって検診を受ける というようなこともあるということで、女性の行動というか、どういうふうに情報を取ってい るかというのをちょっと研究した方がいいのかなと感じています。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかにございますか。どうぞ。 ○石塚委員 私は前に産婦人科医会の「女性の健康週間」で、例えばメディアの勉強会などを やってメディアの人たちと話していますと、我々の方でいろいろこういう検診を受けた方がい いんだとか、こういうときは相談に行きなさいという話をしますと、でも一般の人たちは結局 どこに行ったらいいかわからないという反応がすごく多いんですね。結局、これをやっており ますと、医療機関だけではないかもしれないですけれども、受け入れ先の問題というのが、相 談をどこで、どういうふうにして、どういう指導を受けるのかとか、あるいはこういう症状が あるときにどこで受診したらいいかという話になると思いまして、その場合に、1つの例とし ては更年期のカウンセリング、先ほど小山先生がおっしゃったような、病院に行くと3分間診 療だという問題に突き当たるような気がいたします。ですから、これはやっているうちにそう いうことも結局話題にしていかなければ、根本的な解決はできないような気がいたします。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかにございますか。どうぞ。 ○河原委員 済みません、今の、例えば来年以降の運動のことですが、こちらにもメディアの 方も結構いらっしゃっていますが、私もメディアの方といろいろと話をするに当たって、やは りこうした問題には時代の流れの空気というものがありまして、今という時代の中で、どうや ったら女性の心を、とにかくどんなにいい情報を流しても人の心に落ちなければ意味がないわ けで、そういう意味で、どういう切り口でするとキャッチしてもらえるかというのを一番考え ているのは、やはり女性誌なんですね。それぞれのターゲットとする年代層をきちんと抱えて おりますので、やはり女性誌の編集部なんかと話をしますと、こういう形でやったらどうだろ うという意見も非常に持っているわけです。だから、是非そういうふうなところから話をきち んと聞くような機会を持ちたいと思っております。 ○江澤座長 ありがとうございました。  ほかにございますか。どうぞ。 ○山下委員 方法論は無限にあるので、その意図を明確にして、目標を定めていくことが大事 ではないかと思います。何年計画でこの事業を展開するのか、何年までに、どういう数値目標 を出してどうしていくのかというのが、それぞれの分野でそれぞれの目標があると思いますの で、一度整理をして、長期計画、短期計画を立てた中から広げていく。そうすると、そのパタ ーンはもう無限にあるので、みんなの知恵を出し合えばかなりの成果が上がっていくのではな いかと非常にわくわくしております。 ○江澤座長 ありがとうございました。  いろいろな御意見を伺うと、本当にこれからいい方向に行けると思いますが、ほかにござい ましょうか。よろしいですか。  それでは、いろいろ御意見をいただいて本当にありがとうございました。これから生かされ ると思います。  さまざまな御意見をいただきましたけれども、資料4に案を示しておりますけれども、「女 性の健康週間」における健康づくりを更に推進するために、実行委員会を設置して、今年の 「女性の健康週間」の期間中にイベントを開催したいということでございます。今年のイベン トは、懇談会の委員、この委員ですが、そのまま実行委員になっていただくということで、講 演や各団体の取組みを披露するということです。更に、実行委員会として、「女性の健康づく りに関する宣言」というものを出そうと思っております。  そのイベントについて、事務局の方にたたき台がありますので、説明をお願いいたします。 ○坂本生活習慣病対策室長補佐 資料4をごらんください。こちらは、私どもの方で案として つくらせていただいたんですが、今回、懇談会の委員の方々、非常にいろいろな御意見がござ いますので大変参考になるところでございます。この懇談会の委員の方々をそのまま実行委員 会ということにいたしまして、平成20年度の「女性の健康週間」を取りまとめるというか、そ ういったイベントがあれば、来年にもつながるのではないか。例えば、先ほど委員の方がおっ しゃっておられましたが、方向性を定めるというようなことも言われておりますが、例えば 「女性の健康づくりに関する宣言」みたいなものを取りまとめるというようなことも重要なの ではないかと思いまして、私どもこういったものをつくらせていただいたところでございます。  座長の先生が戸板女子短期大学の学長様でいらっしゃるということでございますので、場所 としては、戸板女子短期大学の方に御協力いただきまして何とか設定できないかということで 御相談したところ、それでしたら実行委員長としてやりましょうというようなお言葉をいただ きまして、うまく大会をつくらせていただいたところでございます。  詳細はごらんいただければわかると思いますが、要は、基調講演のようなものをしまして、 それから各分野の講演を行って、質疑応答、各団体の活動報告等をして、「女性の健康宣言」 をつくるというような形で本年度の活動を取りまとめ、来年度につなげるというようなイベン トがあればいいのではないかと私ども考えているところでございます。  以上でございます。 ○江澤座長 ありがとうございました。  今年に限っては、懇談会の委員の皆様にそのまま実行委員になっていただくということで、 御承諾いただけますでしょうか。よろしいですか。 (「はい」と声あり) ○江澤座長 では、よろしくお願いいたします。  特に何か御意見ございますでしょうか。よろしいですか。  それでは、今後についてですけれども、最終的に調整していきたいと思います。委員の皆様 には、3月8日のこのイベントに是非御参加いただければと思いますので、よろしくお願いい たします。  議事次第の2のその他になりますけれども、何かございますか。皆様の方から何か、あるい は事務局の方から何かあれば。よろしいですか。皆様よろしいですか。  それでは、特段にないようでございますので、今後について事務局の方から説明をお願いい たします。 ○坂本生活習慣病対策室長補佐 お手元の資料5をごらんいただきたく、お願いします。  今回、第2回の懇談会ということでございまして、平成20年の「女性の健康週間」、いろい ろな取組みがあるということを皆さんに御報告いただいたところでございます。この3月1日 から3月8日の間に「女性の健康週間」、各地でさまざまな取組みがなされるというところで ございまして、「女性の健康宣言」を出すというような運びということでございます。  それを全体的に総括するというような形でございますが、第3回の懇談会でどういった活動 が行われ、どういった効果が期待されるのかといったようなことについて論点の整理を行いた いと思います。第3回の懇談会は今年度中、平成20年3月下旬ごろを考えております。日程に つきましては、後ほど御相談させていただきたく思います。  以上でございます。 ○天野委員 済みません、5分だけちょっと時間をいただけますか。 ○江澤座長 はい。 ○天野委員 こういうことがお話しできるかと思って用意しましたけれども、何か流れからは お話しできないんですが、是非皆さんに知っていただきたいということで、色刷りの、カラー のA4のものを1枚、私、お配りしたんですが、これはどういうものかと申しますと、厚生労 働省の班会議が1980年と1990年に生活習慣病断面調査というのを滋賀医大の上島先生を班長と しておやりになられました。その後、1980年に1万人ほどの方がそれに参加しているんですが、 その方たちを1994年から滋賀医大の先生たちが非常に苦労なさって、その後どうなったかとい うことを調査なさいまして、日本の男女における心血管疾患の10年間のリスクというものを出 してくださいました。  上が男性でありまして、下が女性です。そこに、真ん中のところにありますように、年代ご とに40歳から79歳まで上の方に向かって枠があります。それから、一つひとつの枠の横のとこ ろに収縮期血圧が書かれております。上に行くほど血圧が高いということです。それから、も う一つは、左の2つは、随時血糖値が正常、右の2つは随時血糖値が異常、糖尿病が疑われる という方たちです。それから、もう一つは、2本の枠の左はたばこを吸わない、右はたばこを 吸うという方たちです。それから、一つひとつの枠の上に1から6まで小さな数字が書いてあ りますが、それはコレステロールの値で、1が一番小さくて6が一番大きくなっています。  そうして見ていただきますと、男性と女性でいかに違うかということが一目瞭然であります。 アメリカのハイリスクは20%以上ですが、日本は男女ともアメリカ人よりもリスクが低いので 10%以上をハイリスクとしております。そして、5から10%を中リスクとしているわけですが、 リスクについては、そこに薄いブルーが0.5%以下、一番赤いのが10%以上という形になってい ます。  男の方の方を見ていただけば、まず上に行くほど、年齢が上になるほど、10年間でコロナリ ー・ハート・ディシーズのリスクが高い、これはもう今までどおりです。それから、血圧が高 くなっていくと、同じ枠の中でもリスクが高くなるので、これも今まで言われたとおりです。 それから、コレステロールが右の方へ行くと高くなりますから、そうするとリスクが高くなる ので、これも今までどおりです。それから、たばこは若干やはり関係しそう、それから糖尿病 はもろに関係しそうということで、今までコロナリー・ハート・ディシーズのリスクファクタ ーだと言われていたものが、すべて男性には当てはまります。  しかし、下を見ていただくと、女性の場合には全く様相が違います。エージング、年齢を重 ねるごとにコロナリー・ハート・ディシーズのリスクが高くなるということは同じです。それ から、右側の糖尿病の疑われる方たちのリスクが高いということも、今まで言われたとおりで す。たばこも若干は関係します。しかし、血圧とコレステロールを見ていただくと、コレステ ロールに関しては全く関係がありません。それから、血圧に関してもちょっと関係があります。  そういうことで、これから特定健診の指導が始まるんですが、そのときに、今までどおりの 指導をしていたら大間違いするということを確認していただきたい。そういうことを今日お話 しできるかと思ったんですが、ちょっと流れに乗りませんでしたので、最後に、情報として皆 さんに知っていただきたいと思ってお話ししました。  ありがとうございました。 ○江澤座長 大変貴重な資料をありがとうございました。  今もういよいよなんですが、特にということが何かございましたら一言ぐらいですが、よろ しいですか。  それでは、以上で大体時間になりましたけれども、いろいろと御意見ありがとうございまし た。今後の活動にいろいろ生かさせていただければと思います。  それから、3月8日、できるだけ御出席いただきたいということと、次回の懇談会は3月下 旬になりますが、また調整をさせていただきたいと思います。  今日はどうもお忙しい中、いろいろとありがとうございました。 照会先 厚生労働省健康局総務課 生活習慣病対策室 (2975, 2344)