06/12/27 がん診療連携拠点病院の指定に関する検討会 第2回議事録                    照会先 健康局総務課がん対策推進室                          佐々木(内線2945)                          吉 見(内線3826)                          友 永(内線2946)        第2回がん診療連携拠点病院の指定に関する検討会   開催日:平成18年12月27日(水)   場 所:虎ノ門パストラル アジュール  武田室長 それでは定刻となりましたので、ただいまより第2回がん診療連携拠点病 院の指定に関する検討会を開催いたします。  なお、最初に事務局に異動がございましたので、御紹介させていただきます。まず、 健康局長の外口でございます。続きまして健康医政担当の大臣官房参事官の上家でござ います。続きまして医政局指導課長の佐藤ですが、本日は代理としまして針田医療計画 推進指導官が出席です。続きまして看護課長の野村ですが、本日は代理として山田在宅 看護専門官が出席です。  それでは垣添座長、よろしくお願いいたします。  垣添座長 皆さんこんにちは。委員の皆様には、お忙しい中をお集まりいただきまし てありがとうございます。全員御出席いただきまして、心から感謝申し上げます。昨日 の激しい嵐一過で大変な快晴で、暖かい中をお集まりいただきましたが、これから御検 討いただきますのは130病院の申請を2時間のうちに審議いただくということで、大変 ハードな内容になります。どうぞよろしくお願い申し上げます。  それではまず事務局から配布資料の確認をお願いいたします。  佐々木補佐 御説明いたします。配布資料でございますが、議事次第が1枚、それか ら資料1として2枚ものが1枚でございます。それから資料2というものが2枚もの、 それから資料3、資料4が1枚ものでございます。資料5といたしまして、推薦医療機 関における充足状況についてということ、これは冊子のものです。それから資料6とし て指定状況一覧でございます。そして資料7で推薦意見書の抜粋というものをつけてお ります。  なお、資料7の追加ということで、推薦意見書の中でちょっと漏れたものがいくつか ありましたので、それは別でまたお配りしております。なお、委員の資料は差しかえが 完了しておりますが、会場に配布しております資料につきましての、資料2、資料8に ついては差しかえが間に合いませんでしたので、正誤表で配っております。それで御確 認をいただければと思います。資料につきましては以上でございます。  垣添座長 それでは早速議事に移りたいと思います。まず前回の検討会で座長預かり となりました医療機関の指定について、事務局から報告があります。  佐々木補佐 それでは資料1に基づきまして御説明をさせていただきます。資料1で ございます。前回の検討会で座長預かりとなりました医療機関につきましての御報告で ございます。  経過といたしまして、前回の検討会におきまして、人口の少ない医療圏に比較的小さ い医療機関を拠点病院として認めるかどうかということで、群馬県の沼田病院、それか ら利根中央病院につきまして、座長預かりということでさせていただいておりました。  その結果でございますが、2医療機関とも拠点病院としての要件を満たしているとい うこと、それから隣の圏域をカバーするという説明がなされていること、そしてこの本 制度が4年の更新制でありまして、その更新までに拠点病院としての役割が満たされて ないという場合には更新しないということを三つを条件としまして指定をするという整 理をさせていただいております。  なお、群馬県庁に対しては、その添付しております資料のとおり、局長名で知事宛て に通知を送っておりまして、その両病院が拠点病院としての機能を果たしているかどう かという確認を常にするようにということで依頼をしております。なお、資料にはつけ ておりませんが、群馬県庁から現時点での報告が入っておりまして、指定時に先ほどの 健康局長から群馬県知事宛ての通知については、沼田病院については手渡しをしつつ、 説明をしているということです。なお、直近、病院の病院長を再度県庁に呼びまして、 その拠点病院の遵守状況ということを確認をしておるようでございます。なお、年度内 に再度場合によっては病院に実際に立ち入りといいますか、出向いてその状況を確認す るというような報告が群馬県庁から来ております。以上でございます。  垣添座長 ありがとうございました。ということで群馬県で、沼田病院と利根中央病 院の2施設が若干規模が小さい医療機関ということでありましたので、座長預かりとな りましたが、両病院を指定したということです。何か御質問等はありませんでしょうか。 よろしゅうございますか。それでは先にまいります。  それでは事務局から指定に当たっての論点などについての御説明をください。  佐々木補佐 では御説明をいたします。資料2、3、4を用いまして御説明をいたし ます。まず資料2でございます。基本的な方針でございますが、まず前回、7月28日の 検討会で用いました資料でございますが、この時にも論点を出させていただいておりま す。この際に、まず緩和ケアチーム、相談支援、院内がん登録、それから腫瘍センター という4要素を重要な要件とすること、それから二次医療圏に複数というものも説明が 成り立っていれば認めるということ、そして都道府県の拠点病院については、年度内に 要件が満たされるということを条件に積極的に認めるということなどにつきまして、前 提とした上で、かつ委員の御意見の中で病院の、例えば新入院患者数であるとか、病床 数等々、診療機能に関わる部分についても加味して検討するということで、前回やって おりますので、今回も同様の方針でいかがかというのが一点目でございます。   それに加えまして、二点ほど追加をさせていただきたいと思っておりまして、まず一 点目といたしまして、資料1でお話し申し上げたとおり、比較的人口の少ない医療圏に 規模の小さい医療機関の推薦がある場合でございます。今回の検討会では、同様のもの もいくつか見受けられまして、それにつきまして検討会の議論の中で、ここは先ほどの 群馬の病院と同様の条件を付すべきだという御意見があった病院につきましては、現状 2年に一回という現況報告というのが通知上の制度でございますが、こういう条件で認 めるところは毎年現況報告をしていただいて、検討会で状況を評価するということとし て認めるということでいかがかというのが1でございます。  2といたしまして、都道府県拠点病院、2病院推薦がある場合でございますが、前回 理由がたっていれば認めるということを整理をしたわけでございますが、資料3でござ いますが、今回2県から二つの拠点病院を推薦したいというお話が来ております。  宮城県において今2病院ということなんですが、前回の検討会において、三つ条件が ありまして、まず指定要件が整備されているということ、それから両病院の役割分担、 相乗効果について説明が十分あるということ、そしてがんセンターについては4,000名 近く、東北大学については5,000名近くという、非常に多くの患者さんを診ているとい うこと、この三点があって検討会において認めてはどうかという御結論だったというふ うに理解しておりまして、今回の2病院の推薦について、それと比較しますと、岩手県 の場合は推薦医療機関の一方が指定に定める要件を満たしていない、そして山形県の場 合は年間新入院患者数が2,000名程度の医療機関を推薦しているということもあります。  なおかつ、あとは参考までに書いておりますが,人口比較として、岩手県が137万人 余、宮城県が237万人余、山形県が120万人余ということで、こういったことを総合的 に検討していただければということでございます。  なお、また資料2に戻っていただきますが、2)の二つ目ですが、なお都道府県拠点 病院として2病院を指定している宮城県の例につきましては、これもやはり特例的に認 めているということもありますので、2年に一回ではなくて、毎年現況報告を求め、検 討会でその状況について評価を行うということをしてはどうかという提案でございます。  2のその他でございますが、5項目ございまして、まず指定要件に定められた緩和ケ アチームについて、今いろいろと調査様式で調べておりますが、満たしているか否か判 断がつかないということがありまして、事務局が再々調査等々を行っております。そう いうことを考えまして、整備指針をもう少々わかりやすい形に改めさせていただければ ということが一点目でございます。  二点目でございますが、これも今回このような推薦が多数ございましたが、既指定の 拠点病院がある医療圏、または他圏域によってカバーされることになっている医療圏、 そこから新しく、または更新で医療機関を推薦するという場合に、既指定の拠点病院も 含めて、総合的に検討を行う必要がある。つまり残っているもの、既指定のものよりす ぐれているものがあがってきているのに、どちらがいいかという議論ができないという ような御指摘がございましたので、そういったすべての関係する医療機関もその時点で 4年の更新を待たずに更新申請という取り扱いをしてはどうかというのが二点目でござ います。  三点目でございますが、都道府県の医療圏数を超えて、地域拠点病院が指定されてい る例が既にいくつかございますが、これについてもやはり特例として認めているという ことから、毎年現況報告を求めて検討会で評価を行ってはどうかということでございま す。さらに既指定の拠点病院の更新を審議する際、推薦様式の情報に加えて、地域の医 療機関と連携体制などを、具体的に評価できるような調査が必要なのではないかという ようなことでございます。  最後ですが、資料4でございます。今回新しい考え方でございますが、現在拠点病院 制度の相談支援センターの中で、アスベストによる医療相談というものも実施すること になっております。一方で、アスベスト疾患センターというものが主に労働者やその家 族向けに相談窓口ということをもっておられまして、専門的なスタッフが配置をされて いるということでございます。  今回、拠点病院におけるアスベスト医療相談体制というのを充実させるという観点か ら、都道府県から推薦があった医療機関であって、アスベスト疾患センターをもってい る労災病院で、かつ整備指針を当然満たしておって、さらにそこに書いております三つ の要件、一般住民からの相談も受ける、それからその病院がある県内外の拠点病院から の相談にも対応する、それから厚生労働省が今後実施するアスベストに関する調査研究 にも協力する、なおかつその達成状況について毎年報告するというようなことの4条件 を付した上で、積極的に指定をさせていただきたいということでございます。  なお、参考ですが、該当する医療機関としては、今回は富山労災、関西労災、熊本労 災が審議対象でございまして、既指定は東北、千葉、香川労災が既指定でございます。 なお6病院からすべてその4条件につきまして実施をする、受け入れるといいますか、 やれるということで回答をいただいておりますのをあわせてお話をいたします。以上で ございます。  垣添座長 ありがとうございました。ただいまの資料2、3、4にそって、今回のが ん診療連携拠点病院の指定に当たっての論点ということを説明いただきましたが、何か 御発言等はありましょうか。  関原委員 このその他の一番最後の、具体的に評価できるような調査が必要なのでは ないかというのは、これはどういう意味ですか。これは何か具体的な調査を実際にやる ということですか。  佐々木補佐 御説明をいたします。この2の中にあります更新の際の審査、現在、参 考資料というものを4部お配りしまして、会場は実はホームページ掲載ということで、 会場の方にはお配りしてないのですが、その中に参考資料4でございますが、拠点病院 の推薦の様式というのをつけております。  これは前回御指摘も受けまして、かなり詳細な情報を各推薦病院からとっているとい うことなんですが、あくまでもこれはデータというか、数値を中心としたものですので、 例えば書いてあります連携体制とか、地域に対する貢献度、これはなかなかその数値化 でどうするかというのもあるんですが、今後ここでそのとおりだという御結論になれば、 我々の方で資料を検討しまして、例えば次回の検討会でこういう形で更新時の追加調査 をしたいということで御提案をさせていただこうというふうに思っております。  関原委員 わかりました。  垣添座長 他にはいかがでしょうか。よろしゅうございますか。それでは今説明いた だきました資料2、3、4の方針にそって、本日の作業に入っていただきたいと思いま す。検討会の資料につきましては事前に委員の先生方には目を通していただいている、 と伺っておりますので、事務局から各都道府県における医療機関の推薦状況、それから 各医療機関の指定要件の充足状況について、簡潔に御説明をいただいて、順次審議を進 めてまいりたいと思います。それでは北海道から開始してください。  佐々木補佐 では資料5と6と7を順繰りに使いながら、基本は資料5を用いまして 御説明をさせていただきたいと思います。  まずここに出てまいります数字につきまして簡単に原則を御説明をいたしますと、一 般病床数は許可病床のうち一般病床の数でございます。新入院患者数は1年間のもので すが、今回1カ月のデータを各病院から集めておりますので、それを12倍したもので書 いております。それから悪性腫瘍手術は1年間のもの、化学療法は1カ月のものを12 倍したものを書いております。放射線については年間の数でございます。以上のような 前提で御審議をいただければと思います。   では資料5の2ページ目でございます。北海道でございますが、まず南渡島医療圏か ら、市立函館病院があがっております。新入院患者数は3,468名ということでございま す。あとは要件は充足をしております。  そしてもう一つが西胆振医療圏です。ここからは日鋼記念病院でございまして、新入 院患者数は2,040名、要件は満たしておるということでございます。以上でございます が、御審議のほどをお願いいたします。  垣添座長 それでは北海道から2病院、市立函館病院と日鋼記念病院で、いずれも指 定の3条件は合致するということでありますが、何か御意見はありましょうか。よろし ゅうございますか。それでは北海道のこの2病院は承認とさせていただきます。続きま して青森県です。  佐々木補佐 では御説明いたします。資料5の3ページでございます。あとは資料7 の1ページ目と2ページ目もお願いいたします。  まず津軽医療圏でございます。これは弘前大学医学部付属病院でございます。患者数 は2,599名、要件は満たしておるという状況でございます。  もう一つが上十三医療圏から2病院あがっておりまして、一つが十和田市立中央病院、 1,068名で、要件は具備しております。もう一つが三沢市立三沢病院で、患者数が684、 要件は満たしております。なお、この上十三医療圏につきましては、周辺圏域カバー等 の説明は特になされておりませんということを踏まえまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 青森県については、弘前大学医学部と、十和田市立病院、それから三沢市 立三沢病院のこの三つが出ておりますが、いかがでしょうか。  山口委員 放射線治療なんですが、前回の委員会の発言等を受けて、診療機能が今回 はしっかり事務局の方で把握をしていただいておりますので、よくわかるのですが、さ すがに医療の現場にいる身からいいますと、放射線治療ができない病院が拠点病院でい いのかという気は強くいたします。1医療圏に2病院出ていることもありますので、こ こは1カ所に絞ることを申し上げたいと思うんですが。  垣添座長 十和田市立病院ですね。三沢病院との連携で放射線治療は対応していると いうことで、ここは拠点病院としてはふさわしくないのではないかという御意見ですね。 いかがでしょうか。  佐々木補佐 事務局から補足をさせていただきます。今の御指摘でございますが、放 射線治療につきましては、実は今回他にも0件という病院がいくつか申請が上がってお ります。実際問題としまして、現状の通知の規定では、放射線治療については、自ら実 施しなければならないとはなっておりません。ですので本日の検討会については、今の 御指摘は今後の検討課題ということではあると思いますが、それのみをもって要件を具 備していないということは、ちょっと通知の現状の規定を超えてしまうことにはなりま すので、連携体制で実施をしているということについては、通知はそこを想定している ということを前提に御議論をいただければと思っております。  垣添座長 これまで指定されている179病院に関しても、こういう放射線治療の体制 が整っていなくて,他の病院と連携として対応するというところも認めているわけです から、山口委員の御指摘はもっともなんですが、今の規定は一応そういうことになって いるので、これは認めざるを得ないかなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。  山口委員 過去の経緯はそのとおりで、今後の問題を指摘させたのが一点と、それか ら同じ医療圏に二つ出てきておりますので、そのこともあわせて指摘をさせていただい たつもりですが。   垣添座長 放射線治療の条件に関しては今後の課題として、少し議論をさせていただ こうと思います。御指摘のとおり、これは非常に重要な問題です。これは別扱いにさせ ていただいて、同じ医療圏で二つということに関しては何か御意見はありましょうか。  そうすると山口委員は三沢病院一つでいいのではないかということですか。他の委員 からは何か御意見はありましょうか。  小林委員 私も山口先生の意見に賛成です。このように狭い地域で二つとか三つとか 出てきた時の、一つの判断の基準として、今のような比較をして、放射線の治療とかの 面で比較をして、両方とも非常にすぐれている場合には、それを認めることはあると思 いますが、こういった場合はとりあえず一つにして、その後の充実を望む。もしこれが 医療圏に一つであれば、当然そういう連携も認めざるを得ないとは思いますが。  垣添座長 ありがとうございます。他に御意見はありましょうか。それでは今の御議 論を踏まえまして、弘前大学医学部の付属病院と三沢病院を地域がん診療拠点病院とす るということですね。十和田市立病院は今回見合わせるということにさせていただきた いと思います。はい、ありがとうございます。続きまして岩手県をお願いいたします。   佐々木補佐 資料5の4ページをお願いいたします。岩手県でございますが、まず盛 岡医療圏からは県拠点病院として、先ほど資料3でもお示ししましたとおり、2病院が あがっております。県立中央病院については4,200名で指針の要件の整備が行われてい ます。岩手医大については5,000名で、緩和ケアチームについて、現状ではまだ整備を されていないということが確認をされております。そういうことを前提に御審議いただ きたい。  それから両磐医療圏でございますが、県立磐井病院でございます。新入院患者数1,740 名、ただし指定要件が相談支援センターが未整備、院内がん登録は未実施という状況で ございます。  それから二戸医療圏ですが、県立二戸病院、新入院患者数が516名で要件は満たして おります。なお、この二戸病院の議論につきましては、先ほど群馬県の沼田病院との議 論の整合性を踏まえて、どうするかという観点も含めて、二戸病院については御検討を お願いしたいと思います。  垣添座長 二戸病院をもし認める場合には、毎年状況報告していただくということに なりますか。  佐々木補佐 規模的に見まして、大体データ的に類似でございますので、その観点も 加味して検討をいただきたいと思います。  垣添座長 まず、県の基幹施設として岩手県立中央病院と岩手大学の付属病院の二つ が出ている、この件に関しては御意見をいただきたいと思います。  佐々木補佐 一点御説明を忘れておりました。資料7をごらんになっていただきたい のですが、資料7の4、5ページ目、これは岩手県の県拠点病院の推薦の考え方という ところですが、ここの内容を子細に拝見しますと、この2病院連携してということを非 常に書かれておりますので、今回の審議はこの2病院というこのやり方で認めるかどう か、もしくは全く認めないかどうかということを念頭に置いた御議論をいただくのかな と思っております。   垣添座長 つまりダブルで申請しているということですね。ですから前回の検討会で 承認を受けた、宮城県立中央病院と東北大学の場合とはちょっと状況が違うかもしれな いということですね。いかがでしょうか。ですからこれは多少でも県下の推薦の内容に 関して疑義がある場合は事務局で全部電話等で精査をしているということでありますが、 岩手県立医科大学の場合には、申請書の中には緩和ケアも実施しているということであ りますが、実際に問い合わせをしてみると、緩和ケアチームは整備されてないというこ とですか。  佐々木補佐 内容を御説明いたしますと、緩和ケアについて、先ほど説明がわかりに くいということで、変えたいということも御提案したんですか、岩手医科大学付属病院 につきましては、正式に文書でいただいたものではございますが、緩和ケアチームは病 院としてまだ認められている存在のものではないという回答でありまして、あとは将来 的に全診療科横断的に緩和ケアを実施する予定で準備を進めていますということで、書 いた書類を追加でいただいておりますので、そういうことはちょっと確認をしておりま す。つまり現在存在をしていないということが明言されておりますので、ないという取 り扱いでございます。   垣添座長 わかりました。それではこの岩手県立中央病院と岩手医大に関しては、ダ ブルで県の基幹施設としての申請をされていますが、岩手医大の方が緩和ケアチームが 整備されていないということから、今回はこの2病院とも県の方で再検討いただくとい う扱いにしてよろしゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。それから地 域がん診療拠点病院として、磐井病院と二戸病院、二つが出ておりますが、磐井病院の 方は条件が満たされていない、それから二戸病院の方は少し規模が小さいけれども、承 認してよろしいかどうか、これに関してはどうでしょうか。  山口委員 前回からも発言させていただいている件なんですが、例えばこの二つの病 院が大変いい例だと思うんですね。非常に小さな医療圏で、現在のこの指定基準が非常 に厳しいので、なかなか認められない、あるいは例外的な処置をとるということなんで すが、二点の問題を指摘させていただきたいと思うんですが、一点は、他の小さな医療 圏、全国的にやはりなかなか手を挙げられないがために、指定ができない、したがって ますます地域格差が開いていくという時代が生じつつあるんじゃないかなと思います。  一方で、同じ条件で指定をしていくと、例えばこの二戸病院と、今まで指定してきた かなりの大きな病院、大学病院も含めて、それを同格だと国民の方々が思われてしまう 点がやはり大きな問題だと思うんですね。ですので小さな医療圏で、例えば放射線治療 をやっていなくても、これは相談機能とか緩和チーム、それはできますので、そういう クラス分けといいますか、そういうものをぜひ次期には検討していただきたいなと思い ます。そして今回はそういう点を踏まえながら、私はこの二戸病院を医療圏に1カ所認 めることは結構なんじゃないかなと思います。  垣添座長 ありがとうございます。大変建設的な御意見をいただきました。確かに人 口の少ない地域での地域がん診療拠点病院の指定に関しては、今山口委員御指摘のよう なさまざまな問題点がありますが、これは今後の課題として、ちょうど都道府県の拠点 病院のような基幹施設と、それから一般の地域がん診療拠点病院と二層構造にしたのと 同じように、一般の地域がん間診療拠点病院の中をもう少しクラス分けをする必要が出 て来るかもしれませんね。これも今後の課題としてお受けさせていただきます。  それでは岩手県に関しては、二戸病院を指定するということに関してはよろしゅうご ざいましょうか。(「はい」の声あり) それでは最初の報告がありましたように、これ は毎年結果をフォローアップを受けるという条件で、承認とさせていただきます。続き まして秋田県です。   佐々木補佐 では次の秋田県でございます。秋田県からはまず秋田周辺医療圏から、 秋田大学医学部付属病院が都道府県がん拠点病院としてあがっております。患者数は 1,740名、要件は具備をしております。  本庄・由利医療圏から厚生連由利組合総合病院でございます。新入院患者数は1,020 名、指定の要件は満たしております。  それから大曲・仙北医療圏です。同じく厚生連の仙北組合総合病院、新入院患者数は 1,344名で要件は満たしております。  次は7ページ目ですが、横手・平鹿医療圏でございます。厚生連の平鹿総合病院でご ざいます。患者数が780名、要件は満たしておるということでございます。以上4病院 につきまして御審議をお願いいたします。   垣添座長 秋田県ですが、秋田大学を県の基幹施設として、それから由利総合病院、 仙北総合病院、平鹿総合病院、この三つを地域がん診療連携拠点病院とするということ ですが、いかがでしょうか。  山口委員 前回厳しいことを申し上げた県なので、その責任をとってもう一度コメン トさせていただきますが、今回は大変ふさわしい病院が推薦をされてきておられて大変 結構だと思うんです。それから気になりましたので、御当地の新聞等をいろいろ記事を 拝見しておりますと、秋田県がこういう拠点病院を一生懸命支援をするというような動 きも始まっておるようで、やはり地域が拠点病院を一生懸命育てるという姿勢が強く見 えているので、私はこういう姿勢は大変歓迎しております。  垣添座長 ありがとうございます。前回大変厳しい議論をいただいた結果、申請され た施設すべてが却下されましたが、今回は大変整理された形で再申請されたということ でありますが、この大学を含めて4病院、基幹施設と、それから三つの拠点病院、承認 よろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、ありがとうございます。 ではこれで秋田県は拠点病院が四つできたということになります。次に山形県お願いしま す。   佐々木補佐 では次は山形県でございます。資料5の8ページをお願いいたします。 まず村山医療圏でございますが、県拠点病院として2病院申請があがっております。一 つが山形県立中央病院、年間患者数は4,476名、指針の要件は満たしております。もう 一つは山形大学医学部付属病院です。年間2,244名の患者さんを診ておられて、要件は 満たしております。  なお、先ほど資料3で御説明いたしましたとおり、宮城県の拠点の2病院と比較しま すと、山形大学付属病院の方が2,000名程度ということで、その点が異なっておるとい うところがございます。それを含めましてこの2病院指定するかどうかということを御 審議お願いいたします。なお、先ほどの岩手県と同様に、この2病院一体として申請を あげてきておるということでございます。  もう一つは置賜医療圏でございます。置賜医療圏は公立置賜総合病院、患者数は1,752 名、指針に定める要件の整備が行われてはおります。  次は最上医療圏でございます。最上医療圏は山形県立新庄病院、そして患者数が1,848 名、要件は具備をしております。   庄内医療圏でございますが、鶴岡市立荘内病院です。患者数は1,908名で要件は具備 しております。  なお、この山形県の御審議に当たっては、資料6の2ページ目をお願いいたします。 山形県につきましては、医療圏が四つということに対しまして、現在地域拠点が既に4 つございます。それに加えて今回3病院プラス県拠点2カ所ということで推薦があがっ ておりまして、ある意味1医療圏複数ということに関して、カバーするとあるとか、そ ういう説明については若干書けていないというふうに読み取っておるところでございま す。以上踏まえまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 山形県の県立中央病院と、山形大学のこの二つをダブルで県の基幹施設と して承認してほしいという申請に関してはいかがでしょうか。  基本的には都道府県の基幹施設というのは原則一つということを、前回は宮城県に関 して宮城県立がんセンターと、それから東北大学が4,000名、5,000名の患者を診てい て甲乙つけ難い、それから医師の養成とか、そういうことに関して連携しているという ことが納得できるということで、この二つを認めてもらいましたけれども、今回のこの 山形県立中央病院と山形大学に関していかがでしょうか。4,500名と2,200名ぐらいで すか。規模に大分差があるということがありますね。これは一方だけ承認ということで はなくて、県としては両方申請、両方承認を求める、あるいはダメだったら今回は両方 を取り下げるという扱いを希望しているというふうに聞いております。いかがでしょう か。  この診療実績といいましょうか、がん患者数からいくと、大分この二つの病院の間に 差がありますから、一応県の方でもう少し御検討いただくということで、この県の基幹 施設の指定に関しては、仕切り直しとさせていただいてよろしゅうございましょうか。 はい、ありがとうございます。  それではあとは地域がん診療連携拠点病院として3病院申請がありますが、これに関 してはいかがでしょうか。既に複数の拠点病院の指定があるということの説明がありま したが。山形県立日本海病院と、荘内病院が庄内地区でぶつかり合う形になるわけです ね。ただし、患者数としては1,900名、それから指針に定める必要条件は整備されてい る。  関原委員 これは最初に御説明があったと思います。手術件数や化学治療等の件数の 話なんですが、この地域も他のところも同じなんですが、整合性がとれてないと思いま す。例えば今の山形県の鶴岡の病院は、放射線は28,000やっているということですね。 ところが山形中央病院は329件とか、これは実は他の県にもいくつか見られます。我々 はこの数字である程度評価をしているわけで、余りにも違い過ぎるんじゃないかなとい う気がします。  垣添座長 私もこの放射線治療に関しては、荘内病院というのは気になっているんで すね。  佐々木補佐 それは事前にも実は御指摘もいただいておりましたので、調査をした結 果を報告いたしますと、この数字につきましては、1ページ目に書きましたとおり、調 査様式の中に1年間の件数、1治療を1件としてということで明示した上で集めた数字 でございます。ですから再度数字の誤りがないかどうかは各自治体にも確認をしたので すが、とりあえず間違ってないという回答でございました。ですから今の御指摘もあり ますので、再度各病院、次回に向けまして本当に勘違いしてないかどうかというのは確 認をしたいと思いますが、少なくとも御指摘を受けて、至急確認をしたところでは、こ の数字に誤りはないという回答をいただいているということでございます。  小林委員 これは掛けた回数じゃないでしょうか。これは人数じゃなくて合計ですね。  垣添座長 これはちょっと今後に向けて要検討ということでお願いをいたします。そ れにしましても置賜病院と新庄病院、それから荘内病院に関して、複数の医療機関が既 に指定を受けているということに関してはいかがでしょうか。荘内病院が既に拠点病院 があって、それが十分周辺領域のカバーについて言及がされていないということがこの 説明、備考のところにあるかと思いますが、このことを含めますと、置賜病院と最上医 療圏の新庄病院、この二つを指定するということでよろしゅうございましょうか。はい、 ありがとうございます。それでは荘内病院に関しては再検討ということにさせていただ きます。続きまして福島県です。  佐々木補佐 福島県でございます。資料の10ページでございます。県北医療圏から福 島県立医科大学付属病院が都道府県拠点病院としての申請でございます。患者は1,944 名、要件は満たしております。  県中医療圏から太田総合病院付属太田西ノ内病院でございます。患者数は2,268名、 要件は満たしております。  会津医療圏ですが、財団法人武田綜合病院、患者数は2,184名、要件を満たしており ます。なお、県中医療圏につきましては、既に坪井病院が指定をされておりますが、説 明資料の中に県南の圏域を2病院でカバーするという説明が書いておるということでご ざいます。以上を踏まえまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 福島県立医科大学を都道府県がん診療連携拠点病院として、太田西ノ内病 院、それから武田綜合病院を地域がん診療連携拠点病院として申請をされていますが、 いかがでしょうか。条件は具備されていて、これも放射線の数が、西ノ内病院が突出し て多いのは、やっぱりちょっと計算の仕方が違うような感じがしますけれども、それを 除けば一応の条件は全部整っていますから、この3病院に関して承認してもよろしゅう ございましょうか。(「はい」の声あり) はい、ありがとうございます。では次は茨城 県です。   佐々木補佐 茨城県でございます。資料の11ページでございます。まず鹿行医療圏で ございます。小山記念病院、年間患者数は432名、要件は満たしております。  取手・竜ヶ崎医療圏です。東京医科大学霞ヶ浦病院、患者数は1,884名、要件は具備 しております。   12ページですが、古河・板東医療圏です。友愛記念病院です。1,524名の患者さんで、 要件は具備しております。それと同じ圏域で、茨城西南医療センター病院、患者数が828 名、要件は具備しております。なお、この2病院で筑西・下妻圏域もカバーするとの説 明がなされております。なお、若干規模の小さい医療機関等も含まれておりますので、 その医療機関の取り扱いも含めまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 茨城県に関していかがでしょうか。  関原委員 この最初の病院というのは、がんの手術を年に50件しかやってないという わけですね。医療圏としては28万人というのはそれなりなんですが、この医療圏という のはたしか鹿島工業地帯で、住金とか三菱化学の大きな病院があるのかどうか知りませ んが、この病院しかないんですか。  垣添座長 鹿行医療圏の小山記念病院ですね。  関原委員 病床160床で、年間の手術が50件ということは、月に4〜5件ですよね。  佐々木補佐 追加の補足説明をさせていただきます。県の説明の資料等によりますと、 当該医療機関は現在432名ということなんですが、患者数は増加傾向にあるということ と、県としてはこの病院をこの鹿行医療圏の基幹病院として考えて、そして他の病院と 連携してやっていきたいということでございますので、現状要件は具備しておるという ことを踏まえて、御議論をいただければということではないかと思っております。  垣添座長 患者数の比較的少ない地域の比較的規模の小さい医療機関をどう指定する かという議論の対象になるところかと思いますが。山口委員、何かありませんか。   山口委員 私はこれは指定すべきではないと思います。ただ、28万人の医療圏である ことを考えると、関原委員がおっしゃったように、もう少し住民が安心して訪れること ができる医療機関をむしろ県がしっかり整備をしていく必要があるんじゃないかなと思 いますが。   垣添座長 事務局にお尋ねしますが、この28万の医療圏で、この小山記念病院しか今 のところないということですか。  佐々木補佐 県の説明としては、この病院は筑波大学の教授をしておられた方が院長 先生として来られて、この病院を今後県としても強化していきたいというお話がござい ました。ですので現状から見ますと、確かに規模としては若干小さめということではな いかと思いますが、県の考え方としては、一応筋が通っておるのではないかというふう には聞き取ったところでございます。  垣添座長 他に何かありませんか。  小林委員 人口28万人といっても、首都圏に近いところの28万人と、ずっと離れた 田舎の方の28万では、その意味は大きく違うと思います。ここからですとすぐにいろい ろな病院に行けるわけですから、ここになくても比較的近いところに十分通えるのでは ないかという気がしますが。それから放射線の治療の件も含めて、これから充実をされ た上で、また申請ということもあるのではないかというふうに思います。  佐々木補佐 そういうことでございますが、基本的に前回の検討会を踏まえて、各県 から実は今回、前回に上乗せしてという、非常に念入りなヒアリングを実は行っており まして、前回はこんなものをなぜ出してくるんだというおしかりを受けたものですから、 申請の前にもヒアリングをし、かつ書類を受け付けてからも十分話を聞くということで しております。  今御指摘の医療機関につきましては、事務局の方としても、今の先生方の御議論が出 るということは想定しておりましたので、そういう前提でいろいろと照会をかけてとい うことではございますので、そういうことを踏まえて御検討をいただきたいとは思って おりますが、補足説明でいうとそういうところでございます。  垣添座長 これはやっぱり県の姿勢が大きく関係するようですね。それでは小山記念 病院に関しては、ちょっと座長預かりとさせてください。他はよろしゅうございましょ うか。東京医科大学霞ヶ浦病院、それから友愛記念病院、西南医療センターはどうです か。  ではこの霞ヶ浦病院と友愛記念病院、西南医療センターは承認とさせていただいて、 小山記念病院に関しては座長預かりとさせていただきます。続きまして栃木県です。  佐々木補佐 栃木県でございます。資料5の13ページでございます。県東・央医療圏 から3病院でございます。栃木県立がんセンター、これを都道府県拠点病院として推薦 でございます。4,392名でございまして、要件を具備をしております。自治医科大学付 属病院ですが、5,856名の患者さんで要件は満たしております。そして栃木県済生会宇 都宮病院ということで、3,168名の患者さんを診ておられて、要件は具備しております。 なお、この県東・央医療圏につきましては、県西圏域をカバーするとの説明がなされて おります。  県南医療圏でございますが、獨協医科大学病院ということで、患者数が6,144名、要 件は具備をしております。  県北医療圏でございますが、大田原赤十字病院でございます。患者数が1,728名、要 件は具備をしております。  両毛医療圏でございます。佐野厚生総合病院です。患者数が1,332名、要件は具備し ております。以上、御審議をお願いいたします。  垣添座長 ありがとうございました。栃木県も前回たくさん出てきて、それをかなり 厳しく御指摘をいただいて、再検討して申請されたというふうに聞いておりますが、い かがでしょうか。  栃木県立がんセンターを都道府県がん診療連携拠点病院として認め、自治医科大学、 それから宇都宮病院、獨協大学、大田原赤十字、佐野厚生病院を地域がん診療連携拠点 病院として承認ということでよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、 ありがとうございます。次は群馬県です。  佐々木補佐 群馬県でございます。資料の15ページでございます。まず高崎・安中医 療圏です。国立病院機構の高崎病院でございます。年間患者数600名、要件は具備をし ております。  藤岡医療圏からは公立藤岡総合病院、患者数は1,176名でございます。要件は具備し ております。  富岡医療圏でございますが、公立富岡総合病院です。患者数は1,416名、要件は具備 しております。  16ページでございます。桐生医療圏です。桐生厚生総合病院です。患者数が1,092名、 要件は具備しております。なお、高崎病院につきましては、沼田病院等との整合性を踏 まえて御議論をお願いしたいと思います。御審議をお願いいたします。  垣添座長 群馬県からは4つ出ておりますが、国立病院機構の高崎病院が患者数が少 ないということでありますので、もしこれを承認いただくとすると、先ほど冒頭に説明 いただいた、毎年フォローアップするという条件になるかと思います。それ以外の藤岡 総合病院、それから富岡総合病院、桐生総合病院、これは条件に合致していると思いま すが、今のような条件で承認してよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) ありがとうございます。次は埼玉県です。   佐々木補佐 埼玉県でございます。17ページです。まず東部医療圏から、春日部市立 病院でございます。患者数は1,080名、要件を満たしております。   中央医療圏から、埼玉市立病院、患者数は1,620名で、要件は満たしております。  西部第一医療圏でございますが、埼玉医科大学総合医療センター、入院患者数は1,056 名で、要件を満たしております。  利根医療圏ということで、医療法人壮幸会行田総合病院ということで、患者数が432 名ということで、要件としては充足しております。  なお、中央医療圏でございますが、既に埼玉赤十字病院と埼玉県立がんセンターが指 定をされておるところでありますが、埼玉県立がんセンターにつきましては、県拠点と しての申請を来年度予定をしておるということ、それから埼玉赤十字病院と今回申請の 埼玉市立病院で、埼玉県内のまだ拠点病院のない圏域もカバーをしようということで説 明があがっておるということを踏まえて、複数可能かどうかという御議論をいただく、 それから利根医療圏の医療機関について、沼田病院との整合性を御議論いただければと 思っております。御審議をお願いいたします。  関原委員 この西部第一医療圏の埼玉医科大学というのは、手術が74件というのは、 これは本当なんですか。今回の全病院の数字を見ましたが、大体入院患者数の2割から 3割が手術の数なんですね。この医科大学は極端に手術件数が少ないんですね。それか ら化学治療がやたらに多いんですね。  垣添座長 ここは多分某教授が赴任してから化学療法に非常に力を入れているという ことで、化学療法の数が多いのは納得いきますが、手術件数は確かにちょっと少ないで すね。  関原委員 それからその次の利根医療圏の病院というのも、入院患者よりも手術の数 が多いですね。  佐々木補佐 済みません。もしかしたら事務局の不手際で、お配りしている資料がう まく差しかわってないのかもしれなくて、74×12、つまり888が正しい数字のようでご ざいまして、まことに申しわけありませんが、もしお手元の資料で西部第一医療圏の埼 玉医療センターが悪性腫瘍が74となっているものは888が正しいということで、御訂正 をお願いいたします。放射線ももしお手元が55となっておりましたら、660が正解です。 まことに申しわけございませんが、これも御訂正をお願いいたします。  関原委員 次の利根医療圏は、これはどういうことですか。僕は別にケチをつけるつ もりはないんですか、やっぱり提出された数字で見ざるを得ないものですから、評価の ベースデータとして後に残るだけにちょっとこれは気になったんです。   垣添座長 これは事務局どうでしょうか。手術件数が患者数を上回っているというこ とは。  佐々木補佐 これはまず一つの原因といたしましては、手術の方が年間の数字、それ から患者数の方は1カ月のものを12倍したものでございますので、月によって患者数の ばらつきがあると思いますので、それでこの患者数よりも手術件数が多いというふうに 出ているんだというふうに理解しております。  垣添座長 内田委員何か御発言はありますか。  内田委員 いや、特にないです。結構ですよ、これは。いいと思います。  垣添座長 それでは最後の行田総合病院に関しては、これは座長預かりとさせてくだ さい。確かに少し納得いかない数値が、見受けられますので、これはもう一度精査させ ていただきます。それからあとの春日部市立、埼玉市立、それから埼玉大学、この三つ に関しては地域がん診療拠点病院として指定をしてよろしゅうございましょうか。はい、 ありがとうございます。  佐々木補佐 では続きまして千葉県です。19ページをお願いいたします。東葛南部医 療圏から船橋市立医療センターでございます。患者数が2,736名、要件を満たしており ます。1医療圏1病院の推薦でございます。御審議をお願いいたします。  垣添座長 いかがでしょうか。はい、よろしいですね。では船橋市立医療センターは 承認といたします。次は神奈川県です。   佐々木補佐 20ページの神奈川県でございます。横浜西部医療圏から神奈川県立がん センターを都道府県拠点病院にするという推薦でございます。患者数が6,540名、要件 を満たしております。  横浜南部医療圏から横浜市立大学付属病院、患者数が3,720名、要件を満たしており ます。  川崎北部医療圏ですが、聖マリアンナ医科大学病院、患者数は9,480名、要件を満た しております。  湘南西部医療圏ですが、東海大学医学部付属病院でございます。患者数は7,908名で 指針の要件を満たしております。  県北医療圏から、北里大学病院、患者数は5,316名で、要件は満たしております。   湘南東部医療圏から藤沢市民病院、患者数は2,628名で、要件を満たしております。  なお、県北医療圏は既に厚生連の相模原共同病院が設置をされておりますけれども、 県央圏域を2病院でカバーするということで北里大学を推薦があがっておるということ を踏まえまして、御審議をお願いいたします。  垣添座長 神奈川県は神奈川県立がんセンターを都道府県がん診療連携拠点病院とし て、それ以外に五つの病院の推薦がありますが、いずれも条件を具備しているというこ とですが、これの承認はよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、あ りがとうございます。では新潟県をお願いします。  佐々木補佐 22ページでございます。新潟医療圏から新潟県立がんセンター新潟病院 を県拠点病院の推薦、入院患者数が9,468名、指針の要件を満たしております。新潟大 学医歯学部付属病院を地域の拠点病院としての推薦でありまして、3,108名の患者さん で、要件を満たしております。なお、この圏域には既に新潟市民病院が指定をされてお りますが、下越、佐渡圏域もカバーするとの説明がなされておるところでございます。 御審議をお願いいたします。  垣添座長 新潟県立がんセンターを都道府県のがん診療連携拠点病院として、それか ら新潟大学付属病院を地域がん診療連携拠点病院としてという申請でありますが、これ は条件を具備しておりますが、よろしゅうございますね。はい、承認といたします。  佐々木補佐 次は富山県でございます。富山県からは、まず新川医療圏でございます が、黒部市民病院、948名の患者さんで、要件を満たしております。同じく新川医療圏 で富山労災病院ですが、患者数が588名、要件を満たしております。なお、この病院に つきましてはアスベスト疾患センターを持つ労災病院としての推薦でございます。  続きまして富山医療圏ですが、富山市立富山市民病院で、患者数が1,452名で、要件 は満たしております。国立大学法人の富山大学附属病院、患者数は2,256名で、要件は 満たしておるところでございます。  続きまして高岡医療圏でございます。一つが厚生連高岡病院です。患者数が2,580名、 要件を具備しております。高岡市民病院は患者数が1,200名で、要件を満たしておりま す。  次は砺波医療圏でございますが、市立砺波総合病院です。患者数が3,132名で要件を 満たしておるところでございます。  なお、今回この富山県からは医療圏数が4に対して、7の病院の推薦があがっている ところでございまして、その理由につきまして、資料7の26ページからでございますが、 これは富山県の全体の意見書でございます。1枚めくっていただきまして、がん診療連 携拠点病院推薦書というものでございますが、ポイントがまず28ページですが、まず一 つの形として富山県型診療体制ということで、各病院ごとにある意味得意技と申します か、肝がんである、女性がん、胃がん、血液がんというようなことで、役割分担という ことが一つなされているということが特徴でございます。  さらに30ページでございますが、富山県型診療体制の取り組みということで、まず一 点として、すべての病院で敷地内禁煙を行うということを掲げております。もう一つが、 がん治療に関する主要なアウトカム指標を公表したいということで、胃、大腸、乳がん についてはすべての病院で5年生存率を公開するという提案が出ております。三つ目と して、がんの患者会をその病院も連携して育成をしていくということ。  それから31ページ、32ページにわたっておりますが、院内がん登録の精度向上であ りますとか、在宅の療養支援、それからがん検診の受診率向上策にも協力をしていく、 治験にも協力をしていく、さらには富山県としても県単独の予算の要求も行っていくと いうことで、具体的な予算要求の内容というものも事務局の方で拝見をしておるところ であります。そういったようなことで、この8病院、こういった県としての独自な取り 組みを含めて認めてよいかということにつきまして、御審議をいただければと思ってお ります。以上でございます。  垣添座長 大変積極的な富山県としてのがん行政を進めていく、その上での7病院の 推薦ということであります。何か御意見はありましょうか。   関原委員 私はこの資料を見て、これが実は一番いい話だなと思ったんですね。結局、 今回の連携拠点病院の話というのは、もともと全国どこでも質の高いがん治療が受けら れるように均てん化を図る。だけど一方で非常に小さな患者数も少ない医療圏もある。 加えて特に多いがんについということで、健康局長の指針には具体的に胃がん、肺がん、 肝がん、大腸がん等が表記されているわけですね。しかしそれら全てをなかなか追えな いのが本当のところと思うんですね。  そういう意味で、やっぱり地域の中で各病院が連携をして特色を出して、全体として 質が上がるということが現実的であるし、最終的には県民というか、国民の信頼が高ま るということなんで、むしろ僕はこういうやり方を、申し上げ方は悪いが、さっきの東 北の人口の少ない医療圏が結構多いようなところに、むしろ普及するということが一番 現実的な案じゃないかということで、これは非常にいい話だというふうに思いました。  垣添座長 ありがとうございました。他に御意見はございませんか。   山口委員 国の施策としてやっているわけですから、全体の全国の整合性の問題を、 今の意見も踏まえた上で、新川医療圏が13万人なんですね、そこに2病院をあえて指定 するかどうかという点なんですが、先ほどの青森の例でいえば、放射線治療もゼロであ る富山労災を除いて、黒部市民を指定するというのが整合性という観点では正しいと思 うんですが、一方でアスベストの問題がここではかかわってきます。ですから念のため に全国的な整合性からいうと、1カ所でいいんだけれども、アスベストの場合の取り扱 いについて事務局側の意見を確認をしておきたいんですが、こういう場合にどう考える のか。  佐々木補佐 御説明いたします。資料4でも御説明をいたしましたが、アスベストの 一般住民向けの相談体制というのを充実していきたいということでございますので、今 回アスベスト疾患センターをもっている労災病院については、ある意味特例的に指定を 積極的にやらせていただきたいという趣旨でございます。  垣添座長 という説明で、富山県に関しては県のがん行政のいわば先進県として、今 後のモデルになるんじゃないかという御意見も踏まえて、この申請されました7つの病 院を承認してよろしゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。では石川県 お願いします。  佐々木補佐 石川県でございます。25ページをお願いいたします。石川中央医療圏か ら金沢大学医学部附属病院を都道府県がん拠点病院に推薦でございます。2,844名の患 者さん、要件は満たしております。地域として3病院ですが、国立病院機構金沢医療セ ンター、1,344名、要件を具備しております。石川県立中央病院、これは4,632名の患 者さんで、要件を具備しております。金沢医科大学病院、患者さんが2,220名で要件を 具備しております。  26ページでございますが、南加賀医療圏で、国民健康保険小松市民病院でございます。 患者数が828名で要件を具備しております。  なお、今回の推薦につきましては、資料7の33〜36ページまで石川県がのってござい ますが、まず石川中央医療圏に複数の推薦があがっておりますが、これは能登中部、能 登北部の圏域をカバーをするということでの推薦でございます。なお、既にその他に済 生会金沢病院というのが指定をされておりますが、この1病院に変えて新たに今回の4 病院を推薦するという説明が34ページになされているところでございます。以上を踏ま えまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 石川県はいかがでしょうか。金沢大学を都道府県がん診療連携拠点病院に 推薦したいということです。これはよろしゅうございますね。  小林委員 変えてということは、その前の病院を取り下げるということですか。  佐々木補佐 はい、そういうふうに聞いております。  山口委員 私もその点について。初めてのケースだと思うんですが、手続き上は知事 が推薦を取り下げるとか、そういう形になるんですか。  佐々木補佐 手続きについては実は通知上、今規定はございませんが、それは具体的 な手続きは今回のケースもありましたので、通知の方に追加を、そういう辞退等の手続 きについては追加をしたいと思っておりますが、一応説明としては、この病院に変えて 4病院を推薦するということで推薦があがっております。具体的な手続きは今回の検討 会の審議が終わりまして、県の方と調整をした上でやらせていただきたいと思っており ます。  山口委員 病院の辞退なんですか。それと病院の辞退を受けて県が推薦を取り消す、 その辺の順番はどうなっているんですか。  佐々木補佐 まずこの制度自体は県が推薦をし、国が指定をするということになって おりますので、県の方でどの病院を推薦するということ、今その規定しかないんですが、 今回の辞退としては、県が取り下げる場合をどう扱うかという議論でして、そこはちょ っと事務的な部分がありますので、こういうふうに置きかえるということでよろしいと、 検討会で御審議があったあと、我々の方で手続き、通知等の改正等を考えたいと思って おります。  小林委員 その前にちょっと理由が分かりにくいですが。例えばそこが指定要件を満 たさない、あるいはこの次の更新に耐えられないとか、いろいろな他の事情があるのか もしれませんが。  佐々木補佐 それは説明不足でございましたが、実は県の方から聞いておりますのは、 この場でどこまで言っていいのかわからないのですが、核心に触れない程度と申します か、実は申し上げたいのは、県の中で各病院間の役割分担の中で、拠点病院としての働 きと、それから何か他の技能というか、役割でまた働きをこの済生会病院というのは考 えておられるようでして、そういう意味では役割を変えて既指定のものは別の役割を担 ってもらう代わりに、新たな病院を推薦をされるというような説明がございましたので、 一応そういうことを書いた文書が出てきているというふうに理解しております。という ことで、満たさなくなったというよりは、その役割を変えるというか、県のがん行政の 中で位置づけを変えるということで、この病院が劣っているとか、そういうことではな くて、そういう役割を見直す中で、拠点病院としてではなくて、県としての独自の位置 づけを考えているというふうに聞いております。  垣添座長 よろしゅうございましょうか。それではここにあがっております金沢大学 を都道府県がん拠点病院として、それから4つの病院を地域がん診療連携拠点病院とし て承認いたします。別途、その辞退の話に関しては、取り扱いに関するものを考えてく ださい。次は福井県です。  佐々木補佐 福井県でございます。27ページでございます。福井・坂井医療圏でござ いますが、福井県立病院が都道府県拠点病院としてでございます。2,736名の患者さん で、要件を満たしております。福井大学医学部附属病院、これは地域としての推薦でご ざいます。1,188名の患者さんで、要件を満たしております。福井赤十字病院が3,084 名の患者さんを見ておられて,要件を満たしております。福井県済生会病院が2,480名 の患者さんで要件を満たしております。  それから28ページの嶺南医療圏ですが、患者数が684名でございます。要件は満たし ております。なお、福井・坂井医療圏につきましては、県拠点を含めまして4病院の推 薦が出ておりますが、奥越・丹南圏域もこの4病院でカバーをしていくという説明がな されております。そういったことを踏まえまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 福井県はいかがでしょうか。福井県立病院を都道府県がん診療連携拠点病 院として、それ以外の4つの病院を地域がん診療連携拠点病院として認める。国立病院 機構福井病院に関しては、患者数がちょっと少ないので、先ほど来の議論でフォローア ップをしていくということにしてよろしゅうございましょうか。はい、ありがとうござ います。では次は山梨県お願いします。   佐々木補佐 山梨県でございます。中北医療圏、山梨大学医学部付属病院、これを地 域の拠点としての推薦でございます。患者数は2,388名、要件を具備しております。  峡東医療圏でございますが、山梨厚生会山梨厚生病院、患者数が984名,要件を具備 しております。  富士・東部医療圏ですが、富士吉田市立病院でございます。患者数が408名、要件は 具備しております。なお、富士吉田病院につきましては、規模の点での整合性について 御考慮の上御審議をお願いいたします。  垣添座長 いかがでしょうか。吉田市立病院がちょっと規模が小さいということであ りますが、これは承認いただくとするとフォローアップを受けるということになるかと 思いますが、その条件下で、あとは山梨厚生病院と、それから山梨大学附属病院、この 三つを承認としてよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、ありがと うございます。では次は長野県です。  佐々木補佐 長野県でございます。30ページでございます。飯伊医療圏から、飯田市 立病院でございます。患者数が2,304名、要件を具備しております。  長野医療圏ですが、長野赤十字病院、2,940名の患者さんで、要件を満たしておりま す。長野市民病院ですが、患者数は2,568名で要件を具備しております。なお、長野医 療圏につきましては、今回2病院の推薦でございますが、北信圏域をもカバーするとの 説明がなされております。御審議をお願いいたします。  垣添座長 長野県ですが、3病院の推薦です。いずれも条件を具備していて、患者数 も十分ありますし、よろしければ飯田市立病院、長野赤十字病院、それから長野市民病 院、この三つを承認とさせていただきたいと思います。はい、ありがとうございます。 では静岡県です。  佐々木補佐 静岡県でございます。31ページでございます。まず駿東田方医療圏から、 順天堂大学医学部附属静岡病院、新入院患者数は1,668名で、要件を具備しております。 沼津市立病院、患者数は1,368名で、要件を具備しております。  静岡医療圏ですが、静岡市立静岡病院、患者数が2,292名、要件を具備しております。  次は志太榛原医療圏です。藤枝市立総合病院でございます。2,292名の患者さんを診 ておられて、要件を具備しております。  西部医療圏でございますが、県西部浜松医療センター、患者数が3,600名、要件を具 備しております。浜松医科大学附属病院、1,836名で要件を具備しております。  なお、この静岡の推薦事例につきまして、まず駿東田方医療圏でございますが、県立 がんセンターを県拠点として、かつ2病院の推薦ということですが、賀茂、熱海伊東圏 域をカバーするとの説明がこの圏域についてはなされております。静岡医療圏につきま しては、既に県立総合病院があります上に、静岡市立静岡病院の推薦ということで、人 口規模等の説明は出ておりますが、全県的な役割等々についての言及はなされてはおり ません。  また、32ページですが、西部医療圏につきましては、既に聖隷三方原病院、聖隷浜松 病院ということで、指定をされておる上に、2病院の推薦ということでございまして、 一応その隣の中東遠圏域をカバーするとの説明がなされております。個々の病院の能力 というものの説明はございますが、他圏域をカバーしてはないという状況ではございま す。以上のことを御考慮の上御審議をお願いいたします。  垣添座長 いかがでしょうか。静岡県からは6つ出ていて、それぞれに病院の規模、 それから条件はすべて具備しておりますが、西部医療圏では既に既存している医療機関 とダブるけれども、しかし患者数その他からいくと、県のがん行政上この二つも申請し たいということでありますが、よろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、じゃあ承認といたします。続きまして愛知県です。  佐々木補佐 愛知県でございます。33ページをお願いいたします。名古屋医療圏から 愛知県立がんセンター中央病院を都道府県拠点病院として申請でございます。患者数は 8,904名でございます。なお、要件のうち相談支援センターが不十分ではございます。 しかし年度内に専任者を配置をするという確認がとれております。一応この病院につい ては、県拠点特例ということを踏まえて御審議をお願いいたします。それから名古屋大 学医学部附属病院、5,208名で要件を満たしております。社会保険中京病院、4,416名で 要件を満たしております。  尾張西部医療圏ですが、一宮市立市民病院、患者数は2,688名で、要件を満たしてお ります。  34ページをお願いいたします。尾張東部医療圏ですが、公立陶生病院、患者数は4,332 名で要件を満たしております。  西三河北部医療圏ですが、厚生連の加茂病院でございます。患者数は1,968名、要件 を満たしております。  なお、名古屋医療圏については、複数の推薦が出ておりますが、尾張中部、それから 知多半島圏域もこの3病院でカバーするという説明がなされております。以上の点を踏 まえまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 まず愛知県立がんセンターを愛知県の都道府県がん診療連携拠点病院に推 薦したいという件ですが、相談支援センターが不十分だけれども、年度内に完備すると いうことですが、これは承認してよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、ありがとうございます。  残りの5つの医療機関に関して、地域がん診療連携拠点病院として認めてよいかどう か。条件はすべて具備していて、患者数も十分あるように思いますが。よろしゅうござ いましょうか。(「はい」の声あり) では承認といたします。次は三重県です。  佐々木補佐 三重県でございます。三重県は中勢伊賀医療圏から三重大学医学部附属 病院を都道府県拠点病院としての推薦が出ております。患者数は5,292名でございまし て、要件を満たしております。御審議をお願いいたします。  垣添座長 三重県から三重大学の医学部附属病院を県のがん診療連携拠点病院とした いということですが、よろしゅうございますね。(「はい」の声あり) ありがとうござ いました。次は京都府です。  佐々木補佐 京都府でございます。資料は36ページでございます。京都・乙訓医療圏 から地域拠点病院が複数出ております。まず一つが京都桂病院です。患者数は2,352名、 要件を満たしております。京都市立病院、患者数は2,592名です。第一赤十字病院は4,392 名の患者さん、第二赤十字病院も2,700名、京都医療センターも2,784名で、いずれも 要件を満たしております。   37ページに移らせていただきまして、南丹医療圏でございます。公立南丹病院は852 名ですが,実は院内がん登録が未実施ということでございます。  それから中丹医療圏ですが、2病院出ておりまして、舞鶴医療センターが1,608名、 市立福知山市民病院が1,092名ということですが、両方とも要件を満たしております。  なお、1ページ戻っていただきまして、36ページの京都・乙訓医療圏の複数推薦に関 する各京都府の説明でございますが、山城北、山城南圏域をカバーするということでご ざいます。あとは個々の病院がある程度の規模があり、各々得意分野というものを発揮 しながらやっていくというような説明がなされております。  あとは37ページの中丹医療圏の2病院でございますが、丹後圏域をこの2病院でカバ ーするという説明がなされておるところでございます。以上の点を踏まえまして、御審 議をお願いいたします。  垣添座長 京都府は8病院申請がありますが、京都・乙訓医療圏というのは、これは 京都のあるところですね。5つ出ておりますが、いずれも条件を具備している、患者数 も十分ある、それから中丹医療圏の舞鶴医療センターと福知山市民病院、いずれも条件 を具備しているということでありますが、これらは承認してよろしゅうございましょう か。(「はい」の声あり)  それで公立南丹病院が患者数が少なくて850名、それから院内がん登録が未実施とい うことでありますが、これに関して何かもっと情報はありますか。  佐々木補佐 現状はやはりやっていない、資料的にはやっているというふうなデータ もあったのですが、これも再調査等行った結果、現地にて未実施であるという確認がと れております。  垣添座長 そうしますとこの南丹病院はちょっと仕切り直しということで、条件が整 った上で再申請していただくということにいたしましょう。はい、ありがとうございま した。次は大阪府です。  佐々木補佐 38ページでございます。大阪市医療圏から、大阪府立成人病センターを 都道府県拠点とするという推薦でございます。患者数は6,132名で、要件を具備してお ります。御審議をお願いいたします。  垣添座長 大阪府は大阪府立成人病センターを都道府県がん診療連携拠点病院とした い、病院の実績、条件すべて十分ですが、よろしゅうございましょうか。(「はい」の声 あり) はい、ありがとうございました。続きましてもう一つ問題で、前回大いに問題 とされました兵庫県です。  佐々木補佐 御説明いたします。39ページでございます。兵庫県でございまして、東 播磨医療圏から兵庫県立成人病センターを都道府県拠点としての推薦でございます。患 者数は5,664名でございまして、要件を具備しております。  神戸医療圏からは2病院でございます。神戸大学医学部附属病院、2,880名の患者さ んで、要件を満たしております。市立中央市民病院、4,980名の患者さんで、要件を満 たしております。  次は阪神南医療圏です。関西労災病院ということです。ここはアスベスト疾患センタ ーをもっている病院で、かつ患者さんが3,120名で要件を具備しております。   阪神北医療圏から、公立学校共済組合近畿中央病院、患者数は1,260名で、要件を具 備しております。  中播磨医療圏では2病院で、姫路赤十字病院で、4,740名、それから姫路医療センタ ー、3,264名,いずれも要件を具備しております。  西播磨医療圏からは赤穂市民病院で、患者数は1,584名で要件を満たしております。  但馬医療圏からは豊岡病院で、1,824名の患者さんで要件を満たしております。  淡路医療圏からは県立淡路病院、1,176名で要件を満たしております。  なお、神戸医療圏につきましては、2病院の推薦がありますが、他圏域からの受療実 績があること、それから各病院とも、資料7の58ページからが兵庫県でございますが、 そのうち60ページでごらんいただきますとおり、例えば神戸大学であれば、肝切除、肝 臓がん分野で本県の治療の重要な役割を担っているという説明、それから神戸市民病院 については白血病分野での本県の重要な拠点となっているという説明、それから中播磨 の姫路赤十字病院と、国立病院機構の姫路医療センターの分担については、61ページで ございますが、姫路赤十字の方は大腸がんの外科手術実績が多く、本県のがん治療分野 の重要な役割を担っているということ、それから姫路医療センターについては肺がんに ついて非常に主要な役割を担っているということで、その機能的なある意味の能力を発 揮するという説明もたっております。以上を含めまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 ありがとうございました。前回とは見違えるような申請だと思いますが、 いかがでしょうか。兵庫県立成人病センターを兵庫県の都道府県がん診療連携拠点病院 として、それ以外の神戸大学附属病院以下、9つの医療機関を地域がん診療連携拠点病 院としたい、それで疾患ごとのさまざまな連携も構築されているということであります が、今回はよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、ありがとうござ います。これで我が国の診療連携拠点病院が一つもない県はこれでなくなったというこ とでございます。続きまして奈良県です。  佐々木補佐 奈良県でございます。42ページをお願いいたします。奈良医療圏から奈 良県立奈良病院でございます。患者数が1,632名ではございますが、緩和ケアチーム、 相談センター、がん登録、確認したところすべて満たしておらないということでござい ます。  東和医療圏でございますが、国保中央病院は患者数が684名ということですが、指針 に定める要件を満たしております。天理よろず病院でございますが、患者数は1,104名 なんですが、院内がん登録が未整備ということでございます。以上の点を踏まえまして、 御審議をお願いいたします。  垣添座長 奈良県はいかがでしょうか。県立奈良病院、それから天理よろず相談所病 院はいずれも指定要件を満足していませんので、これはちょっと難しいみたいですね。 それから国保中央病院は患者数は少ないですが、条件は満たしているということですの で、これは承認して、毎年フォローアップということにしたいと思いますが、いかがで しょうか。よろしゅうございますか。はい、ありがとうございます。では和歌山県をお 願いします。  佐々木補佐 43ページでございます。和歌山医療圏から和歌山県立医科大学附属病院 の推薦、これを都道府県拠点としての推薦でございます。患者数は4,164名でございま す。なお指針に定める緩和ケアチーム、それから院内がん登録は年度内に実施するとい う確認をとれておりまして、そういう意味で県拠点特例ということで御審議をお願いし ます。  それから有田医療圏ですが、橋本市民病院、患者数は600名で、要件は具備をしてお ります。以上御審議をお願いいたします。  垣添座長 和歌山県の2病院に関していかがでしょうか。県立医科大学を都道府県が ん診療連携拠点病院として申請したいということでありますが、患者数は十分あります が、緩和ケアチーム、それから院内がん登録、これが年度内に整備するという条件つき になりますが、いかがでしょうか。承認はよろしゅうございましょうか。(「はい」の声 あり) それでは橋本市民病院に関してはいかがでしょうか。600人ですが、条件は整 備されております。ではこれはやはり毎年のフォローアップというのを条件にして、承 認とさせていただきます。ありがとうございます。次は鳥取県です。  佐々木補佐 鳥取県でございます。資料5の44ページでございます。東部医療圏から 2病院の推薦であります。県立中央病院が1,632名の患者さんです。市立病院が1,164 名の患者さんの受診でございまして、指針は満たしております。なお、1圏域2病院で ございますが、資料7の65ページでございます。  これが鳥取県の推薦書でございますが、それの中の67ページを見ていただきたいので すが、推薦意見書の中に2の(3)今後の予定というところでございますが、東部医療 圏については2病院を推薦するということであるけれども、今後、中部・西部の圏域に ついては、都道府県がん拠点病院は今回推薦がないんですが、それを踏まえつつ既指定 病院を引き続き推薦するかどうか含めて検討するというところと、それから68ページに も県立中央病院の役割として、1の患者の通院圏域の一番下の方なんですが、※の上の 方ですが、またというところに、中央病院は中央医療圏を実質上カバーしており、平成 20年以降に中央医療圏の既指定病院を引き続き推薦するか否かも含め、平成19年度中 に整理をしていくということで、複数ではありますが、実質隣の圏域もカバーしておる というようなこと、それから将来構想についてもある程度整理をしているということを 踏まえまして、2病院指定は可かどうかについて御審議をお願いします。  垣添座長 鳥取県について、鳥取県中央病院とそれから鳥取市立病院、この2病院に 関していかがでしょうか。患者数は1,000人を越していて、条件に合致しているという ことで、それぞれ実績もあがっていますが、よろしゅうございましょうか。(「はい」の 声あり) はい、ありがとうございます。両病院を承認といたします。次は山口県です。  佐々木補佐 45ページでございます。宇部・小野田医療圏から、山口大学医学部附属 病院を県拠点としての推薦でございます。患者数が2,688名、要件を具備しております。 御審議をお願いいたします。   垣添座長 山口大学医学部附属病院ですが、よろしいですね。はい承認といたします。  佐々木補佐 続きましては資料46ページの徳島県でございます。東部I医療圏から徳 島大学の推薦です。地域としての推薦でございます。患者数が3,420名で、要件を具備 しております。  南部I医療圏から、徳島赤十字病院でございます。1,848名の患者さんで、要件を具 備しております。  なお、東部I医療圏には徳島中央病院が既にありますが、東部II圏域をカバーすると いうこと、それから南部I医療圏も既指定病院はないんですが、南部に医療圏をカバー するというような説明がございます。御審議をお願いいたします。  垣添座長 徳島県、徳島大学と徳島赤十字病院です。いずれも患者数は十分あって、 指針に合致するということでありますが、この2病院を承認してよろしゅうございまし ょうか。はい、ありがとうございます。それでは承認といたします。  佐々木補佐 続きまして47ページの香川県でございます。香川県は高松医療圏から高 松赤十字病院の推薦でございます。患者数は1,800、要件を満たしております。なお、 既に県立中央病院が指定をされておりますが、大川圏域、それから小豆圏域につきまし てもカバーするとの説明がなされております。御審議をお願いいたします。  垣添座長 香川県はいかがでしょうか。高松赤十字病院です。よろしゅうございます ね。(「はい」の声あり) はい、承認といたします。次は愛媛県です。  佐々木補佐 資料48ページでございます。松山医療圏から、まず県拠点病院として、 国立病院機構四国がんセンターの推薦でございます。患者数は6,228、要件を具備して おります。地域がん診療連携拠点病院として愛媛大学医学部附属病院、患者数は1,848 人でございます。それから愛媛県立中央病院、患者数は3,144名です。松山赤十字病院 は3,204名の患者さんでございます。いずれも要件を満たしております。  次は今治医療圏から済生会今治病院でございます。患者数が984名で指針を満たして おります。  なお、松山医療圏につきまして複数の推薦が出ておりますが、まず隣接する八幡浜・ 大洲圏域をカバーするということ、それから県全体として見た場合に、空白圏域がござ いまして、その圏域もこの松山圏域の医療圏の病院がカバーをするとの説明がなされて おります。そういったことを踏まえまして御審議をお願いいたします。  垣添座長 愛媛県ですが、四国がんセンターを愛媛県の都道府県がん診療連携拠点病 院として指定を受けたい、それから愛媛大学以下4つの病院を地域がん診療連携拠点病 院として申請したいということでありますが、愛媛大学と県立中央病院と、それから松 山赤十字病院は条件を合致しておりますが、済生会今治病院が若干患者数が少ないとい うことでありますが、よろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、では 承認といたします。済生会今治病院に関しては、一応フォローアップをしていただきた いと思います。次は佐賀県です。  佐々木補佐 では50ページでございます。佐賀県では中部医療圏から佐賀県立病院好 生館を都道府県拠点としての推薦でございます。患者数は2,400名、要件を満たしてお ります。地域として佐賀大学医学部附属病院でございまして、患者数2,076名、要件を 満たしております。  北部医療圏から唐津赤十字病院です。患者数は780名で要件を満たしております。  南部医療圏からは国立病院機構の嬉野医療センターの推薦でございます。患者数は 972名で要件を満たしております。以上でございます。御審議をお願いいたします。  垣添座長 4病院申請されておりますが、佐賀県立病院好生館を佐賀県の都道府県が ん診療連携拠点病院として申請したい。条件はいずれも合致しておりますが、こちらは 承認してよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり)   それではあとは佐賀大学以下、唐津赤十字病院、それから国立病院機構嬉野医療セン ターのこの三つがあがっておりますが、条件はいずれもカバーしておりますが、唐津赤 十字病院と、それから嬉野病院が若干患者数が少ないということで、この2病院に関し てはフォローアップを条件にして承認ということにさせていただきたいと思います。よ ろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、ありがとうございます。それ では長崎県です。  佐々木補佐 長崎県でございます。52ページでございます。長崎医療圏から長崎大学 医学部・歯学部附属病院を都道府県拠点としての推薦でございます。患者数は3,264名、 ただし指定要件が院内がん登録と腫瘍センターの整備ができておりませんが、年度内に 実施をするという確約を得ております。以上を踏まえまして、御検討をお願いいたしま す。  県南医療圏から長崎県立島原病院でございます。患者数が600名で、要件を満たして おります。以上、御審議をお願いいたします。  垣添座長 長崎県ですが、まず長崎大学の医学部・歯学部附属病院を県のがん診療連 携拠点病院に申請したい、患者数は十分ありますが、院内がん登録と、それから腫瘍セ ンターが年度内整備ということでありますが、この条件で承認してよろしゅうございま しょうか。これはフォローアップを十分していただければと思います。  それから長崎県立の島原病院を地域がん診療連携拠点病院としてということでありま すが、患者数がやはり若干少ないということで、条件は具備しておるということですが、 フォローアップを条件に承認してよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あり) はい、ありがとうございます。では熊本県です。   佐々木補佐 53ページでございます。熊本県はまず八代医療圏から、熊本労災病院で ございます。この病院はまずアスベスト疾患センターをもっているということです。患 者数は1,512名で、要件を満たしております。   球磨医療圏から人吉総合病院です。患者数は1,176名、要件を満たしております。以 上、御審議をお願いいたします。  垣添座長 熊本県から2病院、熊本労災病院はアスベスト疾患センターを兼ねて申請 している、それから人吉総合病院は条件に合致しているということでありますが、この 2病院を地域がん診療連携拠点病院として承認してよろしゅうございましょうか。 (「はい」の声あり) はい、ありがとうございます。ではいよいよ鹿児島県です。  佐々木補佐 54ページでございます。鹿児島県から南薩医療圏から県立薩南病院でご ざいまして、患者数が852名、要件を満たしております。  奄美医療圏から県立大島病院です。患者数が528名、要件は満たしております。御審 議をお願いいたします。  垣添座長 鹿児島県の2病院、条件はいずれも具備しておりますが、患者数が若干少 ないということでありますが、何か御意見はありましょうか。ではこの2病院もフォロ ーアップを行うという条件で承認としてよろしゅうございましょうか。(「はい」の声あ り)ありがとうございます。それでは最後は沖縄県です。  佐々木補佐 沖縄県でございます。55ページでございます。中部医療圏から県立の中 部病院の推薦であります。1,644名の患者さんで要件を満たしております。御審議をお 願いいたします。  垣添座長 沖縄県立中央病院、条件を具備しております。これはよろしゅうございま すね。では承認といたします。  超特急で議論をいただきました。まことにありがとうございました。いくつかの問題 点がありまして、まず行田病院と小山病院は座長預かりといたしまして、さらに精査し た上で決定をさせていただきたいと思います。それから放射線治療に関してない病院も 今指定しておりますが、この指定条件を今後の課題として検討したいということです。  それから緩和ケアの内容も少しわかりよくというのは、これは事務局で今用意してい るところですね。それから指定病院の取り下げが1件ありましたので、これは今後の扱 いに関してやはり事務局で整理をしていただけると思います。  それから富山県の体制が県のがん行政としてなかなかモデルとなり得るんじゃないか ということで、これはやはり今後の参考にしていただければと思います。この130病院 の審査に当たって私がちょっとメモしておいたのは以上です。それ以外に何かこれを加 えていただきたいということがありましたら。よろしゅうございますか。  佐々木補佐 それから事務局で先ほどフォローアップとの御指摘をいただいた病院に つきまして、確認をさせていただいておりまして、あとは若干病床規模にばらつきがあ ったような気もしますので、それも含めてもう一回まとめた上で、全体的に取り扱いを どうするかというのをちょっと御確認をいただきたいと思っております。それから全体 がいくつになるかという数につきましては、今集計中でございますので後ほど御報告い たします。  垣添座長 ではその間の時間を使いまして資料8の説明をいただけますでしょうか。  佐々木補佐 資料8でございます。今回もいくつか条件つきで都道府県拠点病院とい うことで指定すべしとの御意見をいただいた病院がございましたが、前回も複数の病院 がそのような取り扱いとなっております。そういう病院につきまして、今回の検討会の 時点で間に合うようにフォローアップをさせていただいておりまして、それが真ん中の 表でございます。11月時点の調査でございます。  まず群馬大学につきましては、腫瘍センターの設置がなかったんですが、2月に設置 をするという回答がございました。  山梨県立中央病院については、がん登録という課題がありましたが、これは対応済み ということであります。  岐阜大学につきましては、腫瘍センターの設置のみが条件だったんですが、これは1 月にやるということですが、しかしながらよく調べてみますと、緩和ケアチームの体制 が不十分であったということが新たに判明しております。  京都府立医大につきましてはがん登録、これはやっております。  岡山大学につきましては、結構ありまして、院内がん登録、腫瘍センター長の専任設 置等について条件があったのですが、対応しているという回答でございます。  高知大学についても複数ありまして、緩和ケアチーム、腫瘍センター、院内がん登録 ということでしたが、緩和ケアチームと腫瘍センターについては既に対応済みというこ とで、院内がん登録のみ1月からということでございます。  熊本大学は院内がん登録ということでしたが、対応しております。  鹿児島大学については緩和ケアチームという宿題でしたが、2月に対応予定というこ とで、おおむね若干前倒しに進めていただいているということであります。  なお、今回岐阜大学につきましては、新たに従来満たされているはずであったものが、 まだ不十分ということが判明しましたので、早急に体制を整備するよう今求めていると ころでございます。なお、この岐阜大学を含めまして、まだ対応済みでないというとこ ろ、年度内という約束でございますので、要件を具備できない場合は都道府県拠点病院 の指定を取り消すという予定でおります。以上でございます。  垣添座長 ありがとうございました。資料8に関して何か御質問、御発言がありまし たらどうぞ。前回の条件のフォローアップの結果を御報告いただいたということであり ますが、よろしゅうございましょうか。  山口委員 先ほど座長が何点かお触れになったことに加えて、二、三ちょっとお願い をしたいのですが、一つはきょう小規模の病院に関してはフォローアップを今後毎年続 けていくということで承認という形になっているわけですが、私としては冒頭に申し上 げたように、その条件を緩和した形での小規模な病院の指定という点をもう一度主張さ せていただくとともに、そのフォローアップでどういう数字を目標にしていくのかとい うことを少し時間をかけて御検討いただけるといいのかなと、そんなふうに思います。  それからきょう、やっぱり放射線治療の数字が随分おかしいところがあるので、今回 1カ月分を12倍しているという計算をしておられますから、これは今後院内がん登録等 が整備されてくると、正確な数字が多分出ていくんだと思いますので、この点をぜひ御 注意いただきたいなと思います。  垣添座長 これは拠点病院の診療情報の開示の上で非常に重要な情報の一つになりま すから、これはぜひ御指摘どおり検討していきたいと思います。  それから先ほど私は座長のまとめで落としてしまいましたが、小規模病院の今山口委 員が御指摘の条件緩和のことは今後検討する。それから都道府県の拠点病院とそれから 一般の地域がん診療連携拠点病院に加えて、もうワンクラス下の病院をどのように組み 込んでいくかということも検討課題ということになろうかと思います。ありがとうござ いました。他に何かございませんか。  小林委員 放射線治療はたしかこれは×12じゃなくて、年間という調査ですよね。お そらくこのすごい数の違いがあるのは、回数で計算したのと、それから人数で計算した のと、いろいろな数え方をやっているためではないでしょうか。ですからそこのところ をきっちりすべきです。同じ人が年に二回かける分は、それは2人と数えてもいいと思 いますが、その辺を具体的に例示した方がわかりやすいと思います。  垣添座長 ありがとうございます。確かに数値のばらつきが大きすぎますので、これ は多分計算方法が違うだろうということで、調査をよろしくお願いします。  関原委員 特にこの小規模の治療の月別実績にバラつきがある病院の月間数字を12 倍するから、その計算では件数が大きく違ってしまう。患者の数というのはある意味で は一番大きなところだと思うので、これは年間登録というのはそんなに難しい話なんで すか。そもそも新患が年に何人というのは。やっぱりある月をとって12倍しないと、こ れは毎月毎月足すというのは、これはえらい大変な作業なんですか。  垣添座長 いや、そうでもないと思いますけどね。   佐々木補佐 先ほどのフォローアップの件なんですが、ちょっとばらつきが結構たく さんありまして、今、数の集計をしておりますが、全体的な確認もした上で、一応御発 言でここはフォローアップというようなことが個別にあったものですから、それを踏ま えまして座長と御相談させていただいて取り扱いを決めるということでもよろしいでし ょうか。  垣添座長 そうするともしよろしければそのようにさせてください。そうすると今の 段階では本日何病院指定したということが正確には把握できないということですか。  佐々木補佐 病院数は今数えておりますが、フォローアップ病院をどれにするかとい うのは、またできれば御相談をさせていただければと思います。  垣添座長 わかりました。ではフォローアップの病院に関しては、要するに毎年状況 報告してもらうということに関して、もう少し事務局と検討させてもらいます。病院数 に関しては、本日130病院が申請があがりましたが。  佐々木補佐 では数字が確定いたしましたので読み上げをさせていただきます。  今回130病院推薦があがった中で、指定すべしとの御意見をいただいたのは118でご ざいます。それとは別に2病院が座長預かりとなっております。見送りというのが10 病院ということで、118+2+10ということでございます。その結果、これによりまし て47都道府県ですべて最低1カ所以上の拠点病院が設置すべしということになったと いうことと、全体の数でございますが、286の拠点病院数になる予定ということになり ます。その内訳でございますが、32が都道府県拠点病院、254が地域の拠点病院という ことでございます。以上でございます。  垣添座長 はい、ありがとうございました。286病院の中には座長預かりの2病院は 含まれているんですか。  佐々木補佐 今のところ含めておりません。  垣添座長 そうすると288になるかもしれないということですね。  佐々木補佐 かもしれませんが、今のところ、きょうの時点ですべしとされたのは286 ということです。これは既指定のものを更新してきたもの、それから既指定のものを都 道府県に格上げしたものが含まれていますので、179+118とはなりません。ということ で確定値として286ということでございます。  垣添座長 はい、わかりました。ありがとうございます。他に御発言はありましょう か。  小林委員 山口委員から提案のあった、ランクをつけるということですが、それに関 しては、例えばこの次の6月ぐらいのこの会の前に、こういうものをつくって申請をす るということでしょうか。  佐々木補佐 実は今年は7月28日と本日と二回やらさせていただいておりますが、通 例は年に一回でございます。ですのでその際に御相談をするか、ちょっと座長とも御相 談をしながら、事前に内容を見ていただくか、ちょっとそこはまた座長と御相談をして 対応を考えさせていただきたいと思います。  垣添座長 やはり次の公募する前にその条件を決めて、その条件を決める際にやっぱ り委員の皆様の御意見をいただかなくてはいけませんので、それは事務局とも相談させ ていただきたいと思います。小熊委員何かありましょうか。  小熊委員 特にございません。  垣添座長 南委員も佐々委員もよろしゅうございますか。それではそろそろ時間にな りますので、本日の検討会を終了したいと思いますが、最後に事務局から何かあります でしょうか。  武田室長 それでは本日2時間ほどのお時間の間に、北は北海道から南は沖縄まで縦 断していただきまして、まことにお疲れさまでございました。また、それより前に委員 の先生方には事前に大量の資料を文字通り送りつけるように送って、事前の予習も強要 してしまうような形でまことに恐縮でございましたが、おかげさまでこのように順調に 進めることができましたことをまずは御礼申し上げます。  申し上げるまでもございませんが、拠点病院の制度につきましては、単に一つ一つの 病院をピックアップしてそれを指定していくというようなものではございませんで、や はり一義的に各都道府県が、それぞれの性格的なもの、それから機能分担的なものも含 めまして、それぞれの県のがん診療というものをどうあるべきかということを絵姿をま ず考える、そしてそれをまたパッケージとして考えるということからスタートするとい うこともございますので、そういった面でも検討していただく上で非常に難しい面もあ ったのではないかというふうに考えております。  今後、また医療の分野に限らず、各都道府県におきましては、それぞれの県のがん対 策に関しまして計画を立てていくということが、新しいがん対策基本法の方にも明示さ れてございますので、その中でも一つ大きな役割を担う制度というふうに考えてござい ます。きょういろいろといただきました、先ほどもいただきました、通知に関する宿題 とか、その他のものでございますが、先ほども事務局の方からも申し上げましたが、現 在の整備指針上10月末までに推薦をいただくということになってございますので、そう いたしますとそれに向けて各都道府県の方も推薦を出してこられるということですので、 そういったスケジュールも勘案しまして、どのような形でよりよい整備指針というもの を、変えるべきものはと変えていく、拡充するものは拡充していくということをまた御 相談させていただければとうふうにも考えておりますので、引き続きよろしくお願い申 し上げます。  本検討会での結果を踏まえまして、手続き上は所要の手続きを踏まえました上で、後 日正式に決定されるということでございますので、その点もあわせて最後に申し上げて 御礼のごあいさつとさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。  垣添座長 どうもありがとうございました。                                   (終了)