06/03/23 介護保険事業運営懇談会 第1回 議事要旨 第1回介護保険事業運営懇談会(議事要旨) 【日時】平成18年3月23日(木) 15:00〜17:11 【場所】全共連ビル4階大会議室 【出席委員】 小島委員、喜多委員、北沢委員、武田委員、田中委員、対馬委員、森委員(途中退席  )、山本委員(途中退席)、加戸委員(代理出席)、見坊委員(代理出席) 【議事次第】  1 開会   2 局長挨拶  3 委員の紹介  4 事務局説明 ・介護保険制度の現状と見直し ・介護保険給付の適正化  5 意見交換  6 閉会 【議事要旨】 <事務局説明> 資料に沿って、介護保険制度の現状と見直し、介護保険給付の適正化について説明。 <意見交換> 対馬委員: 「協議会」、「懇談会」の名称の違いは、ともかく、この会が設けら        れたことは感謝する。懇談会の開催は年1回ではなく、年何回か実施し        実効性の確保を図るべき。 節目、節目に開催すべきと考えている。  事務局 : 幹事会を機動的に使いながら、きちんとフォローしていく。そして幹        事会を回転させながら本会の開催をしていく。 小島委員: この会を有効に機能させることが必要。県段階あるいは市町村段階で        も同様の会議が必要ではないか。         地域支援事業に2号保険料をあてていることから効果的な運営を行い、        介護予防をきちんとやることで保険料の上昇を抑えることに有効に活用        されるよりお願いしたい。 喜多委員: 開催は年1回ではなく、何回か開催していただきたい。         意見はどれくらい具体的に取り入れていただけるのか。        調整交付金は具体的にどういうふうに計算しているか分からない。        ( 別途提出資料にて、調整交付金の国庫負担率、各保険者への交付率、         施設サービスの重点化について喜多委員より説明 )  部屋代と食事の個人負担に係る低所得対策は保険とは別の財源で実施        すべき。        資料10頁の分布図について、「調整交付金の割合が低く保険料が高        い保険者」及び「調整交付金の割合が高く保険料が低い保険者」がある        が、これらにかかる個別保険者の状況を示していただきたい。 山本委員: 介護給付の適正化には、認定調査員の調査をどうするかが一番大事で        ある。             有料老人ホームは市町村に相談なく指定され、保険料増加の要因とな        っている。           介護保険制度の将来像を示すことが大事。  調整交付金については、こういう目的ではなかった。当初から言って        いるとおり、国庫負担率を20→25%にしたうえで、調整交付金を設        けるべき。 事務局 : 従来から、調整交付金について、意見があることは承知しているが、        調整交付金をやめて一律国庫負担を25%とする場合には、所得水準な        どの関係で今交付を受けている保険者の保険料がかなり高くなってしま        うし、一方で国庫負担率を25%+αとすることは、国の財政状況から        困難である。           認定調査については、初回の認定調査は、原則市町村が実施すること        とした。        有料老人ホームについて、三位一体の中で改正し、市町村の意見を聞        いた上で都道府県のコントロールが効くような仕組みを導入。介護保険        の全体像については、介護保険が持続可能性が最大の目標。 喜多委員: 調整交付金について、県単位で実施したらどうなるのか出してほしい。 山本委員: 調整交付金について、国庫負担の25%全体を調整に充てたらどうか。 武田委員: 2号被保険者への情報提供(負担の仕組みなど)をお願いしたい。       保険給付に効率化の余地はないのか。        1号保険料は、3年間でどうなるかであるが、2号の保険料は毎年予        算を組み、毎年介護保険の料率が上がってきた。         医療保険から見て介護保険が医療費の効率化に役にたっているのか。        入所サービスが全体としてどうなっているのか示すべき。         特定疾病(第2号被保険者)への給付状況も出してほしい。 北沢委員: 日本経団連としても、介護保険制度は必要かつ重要な制度と位置付け        ており、今後とも進化して欲しい。費用負担者という立場からも、本会        の設置については、評価する。       新予防給付などについては、3年を待たずに費用対効果の観点からチ        ェックをすべき。 対馬委員: 1年半くらい前の第3期の保険料見通し3,900円と本日示された        第3期保険料見込み4,090円が異なる要因は何か。 事務局 : 保険料の収納率によるものが100円程度、介護給付の見込みによる        ものが100円程度となっている。 見坊委員:(代理 斉藤事務局長)        不正請求による返還が8億円、算定ミスによる得返還が73億円と非        常に大きい数字となっている。   さらには氷山の一角ではないかとも言われている。今後の議論の中で        適正化の在り方について色々な角度から検討する機会を作っていただき        たい。 小島委員: 介護給付費通知を拡充し、領収書との突合により不正の防止に取り組        むべき。 事務局 : 今後は、幹事会を動かしながら機動的に進めていく。 新予防給付の実施の状況、提供すべき情報の内容、適正化システムの見        直しなどをテーマに幹事会を開催していくので、ご協力をいただきたい。 【照会先】厚生労働省老健局介護保険課       03-5253-1111(内線2265)