02/09/06 第5回新たな看護のあり方に関する検討会議事録

         第5回新たな看護のあり方に関する検討会議事録


日時      平成14年9月6日(金)
        16:00~18:00
場所      厚生労働省省議室
出席メンバー  井部俊子、上野桂子、内布敦子、川越厚、川村佐和子、國井治子、
        西澤寛俊、平林勝政、柳田喜美子(五十音順、敬称略)
オブザーバー  日本薬剤師会 井上常務理事


○看護課長
 ただいまから、第5回「新たな看護のあり方に関する検討会」を開催いたします。委
員の皆様方におかれましては、ご多用のところ当検討会にご出席いただきまして、誠に
ありがとうございます。本日は藤上委員と宮武委員がご都合によりご欠席と連絡を受け
ております。藤上委員の欠席に伴いまして日本薬剤師会の井上常務理事がオブザーバー
として出席されております。また、柳田委員から先ほど少し遅れるとの連絡をいただき
ました。
 本日は坂口厚生労働大臣が出席しております。委員の皆様に一言ご挨拶を申し上げま
す。

○厚生労働大臣
 それでは一言だけご挨拶を申し上げたいと思います。第2回のときにご出席をいただ
きました皆様方に、私、ご挨拶を申し上げさせていただきましたが、以来、今日で5回
目ですか、大変なご議論をいただき心からお礼を申し上げたいと存じます。今日は非常
にお忙しい中でございますが、こうして「中間取りまとめ」というところでご出席をい
ただきましたことにお礼を申し上げたいと存じます。
 いちばん最初に、この場でご挨拶を申し上げましたときに、看護師の業務というのは
保健師助産師看護師法に定められている診療の補助と療養上の世話という、やや漠とし
た表現になっておりますのは、少し私は気掛かりになっております、ということを申し
上げさせていただきました。委員の先生方のほうからは、そこをあまり詰めすぎると幅
が狭くなるのではないか、というようなご意見をいただきましたことを記憶をいたして
おります。それから何回も先生方でご論議をいただいたというふうにお伺いをしている
ところです。いずれにいたしましても、この会議の結論といたしまして、少しでも新し
い看護のあり方について一歩を踏み出していただくことができれば、というふうに思っ
ております1人でございます。
 今日、中間的な取りまとめのお願いを申し上げ、そしてまた、そのあと最終的にお話
を詰めていただくものというふうに存じております。看護師さんが出来る限りお仕事を
やりやすいようにするにはどういう方法があるのか、といった観点からお話をいただき
たいと思います。また、そのことが結果として国民の皆様方からご覧をいただいて、そ
れが良かったというふうに言っていただけるような体制がなされましたら、大変光栄だ
と思っている次第です。本日またいろいろとお世話になりますが、どうぞよろしくお願
い申し上げたいと思います。私も40分までお邪魔させていただきますので、よろしくお
願い申し上げます。

○看護課長
 それでは議事に入ります前に、8月30日付で事務局の人事異動がありましたのでご紹
介をさせていただきます。
 審議官は阿曽沼に代っておりますが、本日は所用があり欠席させていただいておりま
す。医政局総務課長の榮畑でございます。医政局企画官の土生でございます。
 それでは川村座長、議事進行をよろしくお願いいたします。

○川村座長
 それでは議事に入らせていただきますが、柳田委員がご都合で16時50分ごろに、ご退
席を希望されていると伺っておりますので、途中のご発言に際しては少し配慮させてい
ただくということをお願いしておきます。
 それでは議事に入らせていただきます。本検討会におきましては、今まで看護の役割、
静脈注射の取扱い、麻薬の取扱いなどについて議論してまいりました。その中で、静脈
注射については現在の医療事情に合わせた早急な対応が望まれるものです。その他の検
討課題については、今後の議論を深めるために、この辺で「中間まとめ」を行うことが
よろしいかと考えたところです。各委員のお手元には事前に事務局案が届いていると存
じますが、本日の資料はそれに若干の修正を加えてありますが、これを基に議論をして
いきたいと思います。
 まず、事務局から事務局案をお願いいたします。

○企画官 お手元に資料をお配りしておりますが、「資料」と書いた中間まとめ案を私
のほうから読み上げさせていただきます。
 (「新たな看護のあり方に関する検討会中間まとめ(案)」読み上げ)

○川村座長
 ありがとうございました。大きな段落ごとに皆さんのご意見をいただいていく、とい
うことにいたします。まず、1頁の前文についてはいかがでしょうか。「1、これまで
の議論を踏まえた論点の整理」という所の前までですが、いかがでしょうか。特によろ
しゅうございますか。
 それでは次に進みます。「1、これまでの議論を踏まえた論点の整理」という所の(
1)「時代の変化と新たな看護の役割」、これは次頁まで及んでおります。この点につ
いてはいかがでしょうか。

○國井委員
 2頁の2段落目、「一方医師の指示に基づく診療の補助行為とは別に」という所の次
に、「看護独自の機能についても」という表現になっています。診療の補助行為も、や
はり看護独自の行為と私は理解しているので、看護独自の判断とか、そういうことを入
れたほうがいいのではないかと思いました。

○川村座長
 具体的にどの部分に、看護の判断を入れるとよろしいのでしょうか。

○國井委員
 看護独自の判断に基づいて。

○川村座長
 看護ではなくて判断にするということですか。

○國井委員
 はい。

○川村座長
 「看護独自の機能を」という所を、「判断」のほうがよろしいのではないかというご
提案ですが、いかがでしょうか。

○平林委員
 「判断」にすると後が続いていかなくなってしまうと思いますので、むしろ、そうで
あるとするならば看護独自の、あるいは「役割」というふうにしたらいかがでしょうか。
○川村座長
 判断というのは思考のことを表していて活動についてあまり触れられていないという
意味でしょうか。

○井部委員
 これは看護理論がさまざまあるということを少し盛り込みたいのではないか、という
ふうに思いますので、「医師の指示に基づく診療の補助行為とは別にと言わないほうが
いい」というのは確かにそう思いますが、一方では、看護独自の機能だけを取り上げて
いる看護理論もあれば、医療行為も含めた看護の機能というふうに述べている看護理論
もありますので、そこがうまく伝わるような表現にするにはどうしたらいいかというこ
とで、1つは、いま平林委員が言われた代替案もあると思います。

○川村座長
 役割のほうがよろしいということですか。

○井部委員
 はい。

○川村座長
 それから、いま委員が言われた最初の所の「診療の補助行為とは別に」と言わないほ
うがいいというのは、ここではどういうふうに表したらよろしいですか。

○井部委員
 私見ですが、「一方、医師の指示に基づく診療の補助行為を含めた」という表現はい
かがでしょうか。看護の独自の役割。

○川村座長
 「診療の補助行為を含めた」と。これはいかがですか、内容がだいぶ変わってくると
思いますが。

○内布委員
 案ですが、「看護独自の役割として医師の指示に基づく診療の補助行為並びに」とか、
「別に」でもいいのですが、「並びに看護独自の発展によって形成された」とか、「多
くの看護理論が現われており」とかとすれば、両方入るかなと思ったのですが。
 「看護独自」というより、「看護の役割として医師の指示に基づく診療の補助行為並
びに看護が独自に発展させてきた多くの看護理論があり」というふうにすれば意図が入
ると思います。

○川村座長
 これは事務局としては、どのようなお考えだったのでしょうか。診療の補助と療養上
の世話というものをきちんと書き分けておられますが。

○看護課長
 いま先生方からのご意見を踏まえますと次のフレーズは削除してしまって、「一方、
看護の独自の役割についても」というように単純化するのはいかがかと思いながら伺っ
ておりました。

○川村座長
 「医師の指示に基づく診療の補助行為」というのは、当然法律的に決まっていること
だから、ここではリフレインしないということですね。

○看護課長
 あるいは、「独自」も削除して「看護の役割についても」というふうに言い換えると
いうこともあろうかと思います。

○川村座長
 そうすると、すっきりしますが、そういうことでよろしいでしょうか。
                                    (了承)

○川村座長
 では、そのご提案を入れて、「一方、看護の独自の役割についても」という結論にさ
せていただきます。ほかにはいかがでしょうか。

○柳田委員
 2頁の「平成13年度厚生労働科学研究、諸外国における」という部分と「看護の役割、
業務が拡大し」の部分ですが、日本の医療制度もそうですが、常に経済界を意識した財
政主導型のアメリカの医療制度を模倣したり、あるいはイギリスの制度を模倣したりと
いうことがあります。やはり日本独自の医療供給体制に応じた独自の考え方、あるいは
議論の深め方というのがあるような気がいたします。いきなりアメリカ、イギリスの制
度を模倣するということは、ちょっと私はどうかなという感じがいたします。
 こういう公文書に、入れなければならないのかなという気がしています。

○井部委員
 柳田委員に伺います。このことが入りますと何かマイナスになることがございますで
しょうか。看護の立場からすると、諸外国の状況を紹介しているだけで、とても有難い
ことなのですけれども。こういう文言は何か差し支えがございますでしょうか。

○柳田委員
 差し支えというよりも、今日、静脈注射を論ずるに当たっては、公文書に入れなくて
はいけないのかなという気がいたします。

○川村座長
 ここの文言については何回目かでレクチャーがあって、皆で学習をして、模倣をする
というよりは、ほかではこうやっているということを知識として学習した上で自分たち
のものを考えたということで、あまり評価は入っていない、ただ勉強したという、いま
のグローバリゼーションとか、そういうふうな考え方の中で学習をしました、という事
実を紹介しているような文章に読めるのですが、何か特別な意図があったのでしょうか。
 特に事務局としては、学習経過を述べたものですよね。

○看護課長
 第2回目の検討会で、まさにこの研究をしていただいた山本先生にご紹介いただいた
ということもあり、いま座長が言われたような意図で、この文章を入れてあるというこ
とですが、いま柳田委員のご発言がございますので、先生方でご議論いただければと思
います。

○川村座長
 いかがでしょうか。

○内布委員
 行える業務の範囲を拡大していく、という論旨が全体的に流れている中でこういう紹
介は、むしろ、説得する1つの材料になると思います。また、教育的な背景もそれほど
、もちろんアメリカとも遜色なく、またフランスよりは秀でて看護教育は行われている
と私は思います。諸外国において同等レベルの教育を受けた人たちが、こういう役を実
際に担っているという実態をここに書き示すことは、むしろ必要ではないかと思います。

○川村座長
 いかがでしょうか。そういう方向で残してよろしいでしょうか。残すと問題が起こる
ものでしょうか。できれば看護職以外の委員の方々のご意見も伺って決めていきたいと
思います。

○平林委員
 私はこの所があっても一向に差し支えないと思っております。むしろ我が国の問題点
というのは、それらを受けて、3番目の○の所にありますようなところに、我が国独自
の問題点が指摘されておりますので、柳田委員がおっしゃられたことは、そこで表され
ているのではないかと思っております。

○川村座長
 ほかにはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。これは評価があるわけではありま
せんので、こういう学習をしたという証拠を残して置くというのも、何か理屈っぽいか
もしれませんが、そういうことでこの文章を残す、ということでお願いをしたいと思い
ます。
 では、ほかのことについてはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは(2
)の「看護師等の専門性を活用した在宅医療の推進」にまいります。ここでのご意見は
いかがでしょうか。

○平林委員
 3頁目の最初の○の所で、「医師の指示は」という所から始まる2行目に「予測をし
た事前の包括的指示により」という文言があります。これは第1回目の検討会のときに
も少し申し上げましたが、「包括的指示」という言葉をどういうふうに定義付けるのか
ということにもよるのですが、私の個人的な考えとしては、包括的指示という言葉は人
によっていろいろな使われ方をされているというふうに思っておりますので、ここに包
括的指示という言葉を使うことによって、それぞれがそれぞれ考えている包括的指示を
ここに入れる。
 例えば、訪問看護指示書の中の1、2、3のリハビリ云々かんぬんの所に○を付けて、
それも包括的指示で、それでもOKなのだというふうな理解をされる恐れなしとしない、
というふうに思われますので、むしろ、いちばん最初の検討会のときに出された資料に
ありますような意味での包括的指示を表す言葉を、別に何か考えたほうがいいのではな
いかと思っております。
 具体的にどういう言葉を考えるかということになりますが、包括的というよりも、例
えばですが「選択的な指示」というような、ある程度の選択肢の中から看護師が責任を
持って患者の状態を観察し判断して、その選択肢の中から自分で、これが最も適切であ
る、というふうに選択をして措置を行っていく、ということを可能にするという趣旨だ
ろうと私は理解しておりますので、その事柄の実態を表す言葉として、先ほど申し上げ
ましたような「選択的な指示」というふうに言ってしまったらいけないのでしょうか。
いまここでは中間的な取りまとめですから、ここで議論することがいいかどうかは少し
疑問ありますが、問題点として指摘をさせていただきたいと思っております。

○川村座長
 そうしますと、今回については検討事項として皆さんに記憶をしていただく、とりあ
えずは、この言葉でよろしいということですか。

○平林委員
 それでいいかどうかも含めてちょっとご議論をと思います。もしこのままにするので
あれば、少なくともカギ括弧は付けていただきたい。特定の意味を持っているのだとい
うことが伝わるかどうかは分かりませんが。

○川村座長
 「包括的指示」とすればいいですか。

○平林委員
 はい。

○川村座長
 事前のは、よろしいですね。

○平林委員
 いいと思います。

○川村座長
 柳田委員はあと5分ぐらいで席をお立ちになる必要があるということですので、最後
の所まで含めて、柳田委員、ご意見をどうぞお願いいたします。

○柳田委員
 3頁の3段目「今後さらに在宅医療を推進していくためには、まず医師、薬剤師、看
護師が在宅医療に関する意識改革を図るとともに、緊密な連携のもとそれぞれの専門性
を発揮していくことが重要である」と書いてありますが、これは文章として入れる必要
があるのかなと思います。

○川村座長
 皆さんから意見をいただけるようなヒントといいますか、ご説明をいただけますか。
例えば医師、薬剤師、看護師という具体名を示さないほうがいいとか。何かそういうよ
うなことなのでしょうか。これ全部が入らないほうがいいという理由は。

○柳田委員
 「連携」は当然でありますので、

○西澤委員
 柳田委員が言われているのは、今回は看護師等の検討会ですから、それに関してこの
ような在宅医療の推進に対して他の職種まで含めて、ここで言及すること自体いいのか
どうかということで、この文章全部がなくても構わないのではないかというご意見だと
思います。

○川村座長
 柳田委員、そういうことでよろしいのでしょうか。

○柳田委員
 はい。

○川村座長
 それでは、柳田委員からもご意見もいただきましたので、それも含めてもう一度お願
いをしたいと思います。
 平林委員、先ほどの包括的な指示という所は、ここで議論をしたほうがよろしいです
か。

○平林委員
 時間との関係もあろうかと思いますので、そこは座長にお任せいたします。

○川村座長
 もしお許しいただけるのであれば、ここの所は次回からの検討の中に入れさせていた
だきたいと思います。

○井部委員
 カギ括弧を付けるのは賛成です。私も最初「包括的指示」という文言に引っかかりが
ありました。何回も見ていると慣れてきてしまって、昔からあったような感じになりま
した。改めて指摘されると、確かにいろいろな人の考えが一致していないのではないか
という心配はあります。例えば脚注をつけることにしてはどうでしょうか。

○看護課長
 その方法もあろうかと思いますが、脚注にどのように書けばよろしいか、少しご示唆
をいただければと思います。

○平林委員
 もし脚注を入れるとすれば、例えば1回目の資料で配られたような、包括的指示の例
として本検討会では、例えば「このような場合を包括的指示と考えている」というふう
に具体的な例で示していただければ、事柄を誤解する人は少なくなると思います。

○川村座長
 委員が言われた在宅酸素の図を脚注に入れるというのは、ちょっと。

○平林委員
 ではなくて、これをうまく文章化していただいて。

○川村座長
 それでは事務局のほうで、うまくお願いします。

○看護課長
 第1回のときの在宅酸素の図解したものをこの検討会では、包括的指示をこのように
使う、というふうに文章表現をするということですね。いますぐできるでしょうか。

○平林委員
 それは事務局に一任します。

○看護課長
 考えたいと思います。

○川村座長
 とりあえず、この文章としては包括的指示という所に、しっかりとカギ括弧を付けて
いただくということになります。
 先ほどの柳田委員のご意見は、いかがでしょうか。

○上野委員
 訪問看護ステーションを運営していく立場の者としては、やはり在宅医療を推進して
いくのは看護師だけではないので、いままで薬剤師はあまり係わっていなかったのです
が、薬剤師も絡めて、やっていくという看護師側の意識改革も必要だということで、私
は是非このままでやっていただければと思います。
 今回は「看護師の新たな看護を考える」ということになっていますが、やはり専門職
種としては、いろいろな職種とチームを組みながらということが第一になりますので、
そこのところを外すわけにはいかないのではないかと思います。

○川村座長
 先ほどの西澤委員からのお話では、医師、薬剤師についてのことを書くのではなくて、
看護師のことを中心に書くということが必要だろう、ということでございましたね。

○西澤委員
 私の意見というよりも、柳田委員の意見はそういうことだ、ということで先ほど発言
したのです。確かに、今回の「新たな看護のあり方」ということからすると、ほかの職
種のことを言及する必要は原則論的には必要ないと思っております。ただ、いま上野委
員が言われたように、議論の中では在宅医療を進める上で、より良い、質のいいサービ
スを提供するためには看護師だけではなくて、医師、薬剤師、その他の職種も含めてや
らなければ駄目だという議論もされておりましたので、私個人の意見としては、この文
章は必要かなと思っております。

○國井委員
 薬剤師会の方が、盛んにチーム医療ということを言われていて議論をされたと思いま
すから、これは残して置いても構わないのではないかと思います。

○西澤委員
 文章の換え方として、例えば看護師等が推進するためにきちんとしたことをやるのだ
けれども、それにほかの職種も「共に」というふうに、ちょっと書き方を変えればどう
かなと思います。看護師だけでは無理だということで、ほかの職種も一緒になってとい
う意味です。

○川村座長
 いま薬剤師さんのお話が出ましたので、もし皆様のお許しが得られれば、藤上委員の
代理でオブザーバーとしてご出席いただいております日本薬剤師会の井上常務理事から、
オブザーバーとしてのご発言をいただいてもいいかと思いますが、よろしいでしょうか。

○井上常務理事
 本日私どもの藤上常務理事が学会でフランスに出張しておりますので、代わりに私が
出席をさせていただいております。この項ですが、西澤委員がいま言われたような形が
ベストかなと感じております。看護師さんが頑張らねばならない、その過程の中で他の
職種との連携が必要であると。例えば、医師、薬剤師という形で、ご記入いただければ
それでいいのではないかということだと思います。柳田委員は、在宅医療を推進してい
くことに関しては皆さん意見の相違もないし、緊密な連携もチーム医療として当然やら
れるということについて異存は全くないということだと思うのです。
 本とりまとめは、看護師さんが中心になったお話ですので、唐突にこれが出てくると
いうのが、ちょっと流れとしてはという感じでしょうから、看護師さんを中心として進
めるべきでもあり、他の医療職種と連携をしていくということで、その代表として「医
師、薬剤師等」と入れていただければよろしいのではないでしょうか。

○川村座長
 この医師、薬剤師というのは、職種名を残して置くほうが良いと。

○井上常務理事
 「等」と入れていただければよろしいのではないでしょうか。

○企画官
 1つの修正案ですが、「今後さらに在宅医療を推進していくためには、まず看護師等
だけでなく、医師、薬剤師等も含めて在宅医療に関する意識改革を図るとともに」。

○上野委員
 いまのご意見ですと、やはり「看護師等だけではなく」というふうに聞こえてしまう
のではないかと思います。「まず、看護師等は、医師、薬剤師、その他の職種と連携を
図り、在宅医療に関する意識改革を図る」というふうな形にしたほうが、もう少し、す
んなりするのかなと思います。

○川村座長
 そこの文言をもう一度、おっしゃっていただけますか。

○上野委員
 「看護師等は、医師、薬剤師、その他の職種と連携を図り、在宅医療に関する意識改
革を図るとともに」という形です。

○川村座長
 「連携」が先にくるわけですね。

○上野委員
 はい。

○川村座長
 「緊密な連携のもと」というのは前のほうにいくので、ここでは消すことになります
か。もう一度「緊密な連携」を入れたらいいのでしょうか。

○井部委員
 考え方をきちんとしておかなければいけないと思います。ここの文言は看護師を中心
とした表現なのか、あるいは日本の在宅医療のあり方について基本的な見解を述べる、
というふうにするのかによって違うと思うのです。ですから、看護師を主語にして述べ
たほうがいいというのが先ほどからの意見ですが、それよりも日本の在宅医療は一体ど
うあらねばならないのかということを、この検討会で述べているという感覚からします
と、このままで基本スタンスを明らかにしておいたほうがいいという考え方もできると
思います。

○川村座長
 そうしますと、(2)のタイトルが「看護師等の専門性を活用した在宅医療の推進」
というタイトルの中から、はみ出すというのが柳田委員の御意見でしたので、前文の所
に入れ直すとかということなのでしょうか。西澤委員、いかがでしょうか。

○西澤委員
 井部委員が言われるとおりのことなのですが、報告書はあくまでも看護職についてで
もあり、この検討会は在宅医療そのものの報告書ではないということからすると、この
文章がここに入っているのはちょっと違和感があると思います。ここに入っていること
自体は、私たちも医師会も反対しているものではないと思います。あくまでも看護の検
討会だということを中心にして、その中での議論だということでしょうか。何かそうい
うような形で、分かるようにしたほうが前後のつながりがいいのではないかということ
だと思います。

○内布委員
 看護師が主語になるのであれば、「図るとともに」の後に「看護師は緊密な連絡のも
と、その専門性を発揮していくことが重要である」というふうにしたら、この文章は看
護師が主語になり得ると思います。

○平林委員
 私は井部委員が言われたことと全く同意見です。ただ、それではまずいというご意見
があるのであれば、私は気が弱いものですからすぐ妥協を図りますが、先ほど上野委員
が言われたように、むしろ「看護師等は医師、薬剤師等と緊密な連携をして在宅医療に
関する意識改革を図るとともに、その専門性を発揮していくことが重要である」という
ふうに、何かお二方の意見を足して2で割ったようなことになりますが、そのように直
してもいいかなと思います。ここであまり突っ張ってもあまりメリットはないだろうと
思いますので。

○井部委員
 ただ私はちょっと突っ張りたいところがあります。在宅医療とか在宅看護は訪問看護
師を中心にやれといったようなスタンスではなくて、医師も薬剤師も医療の担い手がす
べて在宅医療とか、あるいは在宅看護そのものにもっと目を向ける必要があるというこ
とを、大所高所で論じるということも必要ではないか。その中で看護師が専門的に力を
発揮するというふうにしないと、何でも看護師にいってしまって、ちょっと担いきれな
いところがあるのではないかと思いますので、国としては、きちんとした連携ができる
ような体制をとるべきだ、ということを言ってもいいのではないかと思いますから、む
しろ(2)の前文に持ってくるのはどうでしょうか。それで「看護師は連携をとって」
というふうに各論で出てきてもいいと思います。

○川村座長
 この案文をお作りになった方としては、いかがなものでしょうか。

○看護課長
 この3行が議論をよんでいることを考えますと、これは私の私見ですが、平林委員あ
るいは上野委員がご提案いただいたような形で、残していくのがいちばんよろしいので
はないかと思うところです。前のほうに持ってくるのはやめたほうがいい、というご意
見から始まっていますので、それは避けたほうがよろしいのではないかと思います。

○川村座長
 そうしますと、「今後さらに在宅医療を推進していくためには、まず看護師は、医師、
薬剤師、その他の職種と緊密な連携を図り、その専門性を発揮していくことが重要であ
る」というような感じですか。ちょっと整合性のとれた文章に、事務局のほうでもう一
度考えていただくということでよろしいでしょうか。

○看護課長
 はい。

○川村座長
 このところについては、「これからの検討」というところの内容にもなりますので、
最終の報告書としてはきちんと、皆様方のご議論を尽くした形でまとめていきたいと思
います。

○平林委員
 2つ目の所ですが、たしか問題点の中で衛生材料の供給の問題が上野委員のところで
出ていたと思います。そこも残された課題としてメンションをしておく必要はないので
しょうか。

○川村座長
 具体的には。

○平林委員
 何と言えばいいのでしょうか。例えば。

○川村座長
 「麻薬製剤の適切な使用の促進」、その後に。

○平林委員
 「必要な衛生材料の供給」ですかね。

○川村座長
 「供給体制など」でいいのでしょうか。
 3頁の2つ目の○の所ですが、3行目「麻薬製剤の適切な使用の促進と」、その後に
「必要な衛生材料の供給体制」という上野委員からの提案を今後の議論の1つとして残
したらどうか、というご意見ですが、残すということでよろしいでしょうか。

○井上常務理事
 必要な衛生材料の供給については、4、5年前に薬剤師会と看護協会との連携で一度
やっておりまして、その時結論が出ています。在宅看護支援センターと地域の薬剤師会
との連携の研究がありまして、結果がもう出ておりますので、改めて議論することでも
ないような気もするのですが。

○川村座長
 研究の報告書があるということと、ここで検討することとはイコールではないかもし
れませんが、いかがなものでしょうか。

○井上常務理事
 ただ、そういう事実に関する発言があった旨だけは記録に残しておいていただきたい
と思います。いままで何もやっていなくて改めてやるということではありませんので。

○川村座長
 藤上委員からも、そのような話は出ております。

○看護課長
 いまご提案の「必要な衛生材料の提供体制」ということについては、前回のこの検討
会でも上野委員からのご発言がありましたことは事実でございまして、そこのところを
少し端折ってしまっている部分がございますので、是非ここは入れてまとめておきたい
と思っております。

○川村座長
 ではそれも含めるということで、よろしくお願いいたします。
 では3頁の2の「看護師等による静脈注射の実施について」に入りたいと思いますが
いかがでしょうか。柳田委員からは特にご発言、ご意見は出ていなかったと思います。

○國井委員
 いちばん最後の段落の3行目、「本年10月から病院等に医療安全管理体制の確立を図
ることが義務付けられることを踏まえて、医師の指示に基づいて看護師等による静脈注
射が安全に実施できるよう、静脈注射実施に関する看護手順書の作成」というのがある
のですが、その前に、「静脈注射実施に関する施設内のルール」というか、「施設内基
準及び看護手順書の作成や見直し」というのを、1つ入れてほしいということと、いち
ばん最後のところで、これは主語が分からないのですが、この検討会で今後これをやっ
ていくということなのでしょうか。「さらに看護基礎教育における」というところの主
語がちょっと分からないのですが、これは質問です。

○看護課長
 これを出すのは厚生労働省で通知を出すときに第3回目の検討会でお出ししたような、
ああいった中身をお示しするということを考えて、この3行を書いたという経緯があり
ますので、その主語が分からないということであれば、「厚生労働省においては」とい
うことを一言入れるということになろうかと思います。

○川村座長
 國井委員いかがでしょうか。その文言が入ったほうがよろしいですか。それとも、な
くてもいまの説明でよろしいですか。

○國井委員
 文言が入ったほうがいいと思います。

○川村座長
 では、「さらに」というところに「厚生労働省」というのが入るのですか。

○内布委員

 これら全体が厚生労働省なのでしょう。だから、別に要らないと思います。

○國井委員
 ただ、「厚生労働省においては行政解釈を改めることが必要である。併せて医療機関
においては」ということで、その下に医療機関の努力事項も書いてあるのです。ですか
ら、ちょっとその辺をきちっと、誰がするのかというのは書いておかないといけないの
かなと思うのですが。

○川村座長
 この○の最初のところに、「このため、まず厚生労働省においては」というのがあり
ますね。その「まず」に対応して、「さらに」というのがあるかと私は読んだのですが。

○國井委員
 ただ、途中に「併せて医療機関においては」というのが入るから、そうすると、医療
機関が「さらに」になるのか、行政がなるのかというのがちょっと分かりにくいなとい
うことです。

○川村座長
 主語が通るように文書を入れ換えてもうまくいかないですかね。

○看護課長
 「さらに厚生労働省においては」というふうに、そこに挿入するだけでよろしいので
はないかと思いますが。

○川村座長
 分かりました、國井委員それでよろしいでしょうか。

○西澤委員

 厚生労働省をわざわざ入れないほうがいいのではないでしょうか。するのは厚生労働
省だけではないと思うのですが。骨子を示すのがそうだということならばいいのでしょ
うけれども、教育現場もあるし、医療機関独自でもありますので、あえて入れないほう
がいいのではないでしょうか。

○川村座長
 文部省も関係するとか。

○西澤委員
 ええ、しますから、入れないほうが通ると思うのですが。そして、段が変わっている
から、別に医療機関がとは読み取れないとも思いますし、どうでしょうか。

○國井委員
 戦後50年ずっとやってはいけないということできていたわけなので、やはりきちっと
行政の法解釈を変えるとともに、こういうことの要旨を示しますよということは、きち
っと表現することが要ると思うのですが。ずっと検討の中でも、ここにいろいろな意見
が、例えばガイドラインを示すべきではないかとか、そういう議論があったときに、そ
のことをよく含めて報告書に盛り込むだとか、体制整備も検討していかなければいけな
いということが1つこの議論の中であったと思うので、その辺をきちっと、あまり現場
だけに任せておかないほうがいいと思います。そういう意味で、法解釈を変更したこと
によって、いろいろな安全が脅かされるようなことのないようなことを、やはりこの検
討会というか、行政はきちっと整えることの表現も要るのではないかと思うのです。

○井部委員
 國井委員のおっしゃっているのは確かなので、私はこの最後の○のところの「行政解
釈を改めることが必要である」その次に、最後の3行目を上に持っていって、さらに看
護基礎教育云々」というのを入れて、それで「併せて医療機関においては」と下したら
いいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。厚生労働省がやるべきことを上に
まとめ、併せて医療機関ではこのようなことをやりましょうというふうに置いたらどう
でしょうか。

○川村座長
 それではちょっとそこの脈絡については事務局のほうで案文を考えていただいて、そ
の間にといっては申し訳ありませんが、私の不手際でしたが、藤上委員のご意見をいた
だいているようですので、井上理事にご発言をいただきたいと思います。

○井上常務理事
 お時間をいただきまして、ありがとうございます。今日藤上が先ほどご説明したよう
に出張しておりますので、この静脈内注射の件について、うちの藤上常務理事が、一応
意見書を提出しておりますので、その意見書のご説明をさせていただきたいと思います。
 本中間まとめ(案)においては、「医師の指示に基づく看護師等による静脈内注射の
実施について、関連通知の改廃を含め、行政解釈を改めることが必要である」というふ
うに述べられていますが、注射薬の医薬品、すなわち物としての取扱いについてはここ
の項目では全く言及はされておりません。注射に関する医療事故には、「注射」という
医療行為に1つ起因するものと、注射というものとしての、すなわち薬剤としての原因
に起因するものがありまして、静脈注射の安全性を確保する上では、「注射薬」の取扱
いについても、配慮が必要であるというふうに私どもは思っている次第です。
 本年4月17日に、医療安全対策検討会議の検討会座長より、「医療安全推進総合対策、
医療事故を未然に防ぐために」という報告書が出されております。その報告書の中に、
医療機関における医薬品、医療用具等の安全管理という項目がありまして、その中で、
この検討会の報告で注射薬剤に関する注意事項というのがあります。その中で、「注射
薬剤に関する事故を防止するためには、薬剤部門から患者ごとに注射薬剤を仕分けして
払い出すことが重要である。また、抗がん剤等の投与量の間違いがおこりやすい薬剤や、
患者の生命に重篤な影響を及ぼす可能性のある注射薬剤については、薬剤部門で注射の
要請の準備が必要である」というふうに記載をされているものです。
 ついては、本検討会の最終まとめ、並びに医師の指示に基づく看護師等による静脈注
射等の実施についての行政解釈を改めるにあたりましては、薬剤師も関与した機能連携、
職能の機能連携による注射薬の取扱いについても、是非ご検討をいただきますよう、お
願いを申し上げるということを是非伝えておいてくれと藤上から申しつかってきており
ます。

○川村座長
 ありがとうございました。具体的には先ほどの3頁のところで、「緊密な連携の下に
行うのだ」というのが1つと、4頁の「本年10月から病院等に医療安全管理体制の確立
を図る」という辺りのところと、深く関係しているご発言かと思いますが、特にどこか
にこういう文言でというのがございますでしょうか。

○井上常務理事
 この4頁の○の3つ目の「さらに」の2行上のところから、「個々の看護師等の能力
を踏まえた適切な業務の分担」というところがありますが、「適切な業務の分担」とい
うことが、看護師さんたちだけの業務分担なのか、他職種も含めた業務分担なのかとい
うところにかかってくるのかなという感じが、私はしております。

○川村座長
 ここは多分、それこそ看護師のことについて書いておりますので、看護師の中で、誰
でもが静脈注射をするのではない。「きちんと知識と技能を修得している者」というと
ころを、必要に応じた選別をしようという意見があって、ここが出てきたのかと思いま
すが、いかがですか。別の意味をお持ちだったのでしょうか。

○看護課長
 ただいま座長がご説明いただいたようなご意見を踏まえての、この文章表現を事務局
としてはしたところです。

○國井委員
 先ほど私が提案した手順書の前に「施設内基準」というのを入れてほしいということ
なのですが、その施設内基準という中に、例えば看護職が引き受けられる静脈注射の範
囲だとか、いろいろな他職種の分担とか、そういうことのルールを、ここのところでき
ちっと施設の中で基準化することによって、こういうことにいま井上委員がおっしゃっ
たようなことが含まれていくのではないでしょうか。

○井上常務理事
 そうですね、是非そういう記載をお願いしたいと思います。

○川村座長
 それではその趣旨を今後も踏まえて、この会を運営していきたいと思います。先ほど
の御提案はいかがでしょうか。

○企画官
 いまの段落でございますが、事務局の案としては、最後の「さらに」という文章を2
番目にもってきて、「行政解釈を改めることが必要である」の後に、「さらに看護基礎
教育における…必要である」というふうに続けてはいかがかと存じます。なおかつ「併
せて医療機関においては」ということですが、その文章については「看護手順書」の前
に「施設内基準や」という語句を挿入したいと考えております。

○川村座長
 ありがとうございました。そうした場合、「併せて」はちょっと細かい話ですが、1
字送られるわけですね。

○井上常務理事
 そうです。別の段落とさせていただきます。

○川村座長
 ということでよろしいですか。何かご意見はおありですか。

○西澤委員
 上に持ってくると、厚生労働省にかぶってくると思うのですが、どうも教育とかとな
ると、厚生労働省だけでないような気がするのです。ほかの省も絡むような気がするの
で、厚生労働省だけをここに入れてしまうのがどうかなと、ちょっと疑問をどうしても
感じるのですが。

○内布委員
 ほかの省ももちろんするのでしょうけれども、取組みを促すことをとにかく厚生労働
省はするのだという文言なので、特に違和感はないと思うのですが。

○川村座長
 ほかがやってもよろしいと。

○西澤委員
 促すだけだということなのですか。

○内布委員
 はい、そうです、いまのままです。骨子を示したり、取組みを促すということを厚生
労働省がするのであって、ほかの省がいろいろなことをすることに関しては、またそれ
はそれだと思うので、別に問題はないと思いますが。

○川村座長
 よろしゅうございますか。まだ納得がいかないですか。

○内布委員
 すみません。藤上委員の意見が、いまの施設内基準ということだけで含められて解決
されたかのように見えたのですが、それだとちょっと中身が出てこないので、もしあれ
でしたら、折角こういうように意見をいただいていますから、「静脈注射実施や注射薬
の取扱いに関する施設内基準や看護手順書」というふうに、「注射薬」という言葉をこ
こに入れたら、この意見が反映するのではないか。確かに議論の中でもそういうことを
おっしゃっておられましたので、入れたらどうかというふうに思いますがどうでしょう
か。

○川村座長
 そうした場合には、もっと機材とか、そのほかいろいろなことが関係しますよね。

○内布委員
 もっと面倒くさいですね、全部出てきますね。

○川村座長
 だから、むしろ「施設内基準」という包括的な言い方のほうが、よくはありませんか
。

○平林委員
 それで私もいまそこのところを考えていたのですが、広くとらえるとすると、「静脈
注射実施に関する施設内基準」の前に、「他職種との分業と協業のあり方を含めた」と
いうふうに、大きな網をかぶせておけば、そこに全部入ってくるのではないかというふ
うに思います。

○川村座長
 「他職種との分業と…」

○平林委員
 「分業と協業のあり方」と。

○川村座長
 分業を先に入れるのですね。

○平林委員
 要するに業務分担をして、それを連携してそれぞれがどうやって共同して協力し合っ
ていくかというので、「分業と協業」という言葉を私はよく使うのですが、それにはこ
だわりません。

○川村座長
 こういうものの文章の作り方としては、どんなものでしょうか。

○平林委員
 言葉使いにはこだわりませんので。

○川村座長
 というか、ちょっと伺っていて思ったのは、他職種との関係だけではなくて、もっと
広いいろいろな施設内での組織的な話が入ってくるのかと思ったので、あまり固定化し
ないほうがいいかと思ったのですが、いかがでしょうか。固定化して大丈夫でしょうか。
とりあえず今回はあまり狭くしないで、「施設内基準」でお納めいただけないかと思い
ますが、いかがでしょうか。

○井部委員
 私は「注射薬」というのはどこかに出したほうがいいのではないかと思います。「注
射薬の取扱い」、もしくは「管理」みたいな文言を出しておいたほうがいいのではない
かと思います。

○川村座長
 そうすると、「施設内基準」にかぶせないでいいですか。かぶせたほうがよろしいの
ですか。

○井部委員
 「静脈注射の実施及び注射薬の取扱いに関して他職種との業務分担等に関する施設基
準」とか、長々と置いたらどうでしょうか。

○川村座長
 ということですが、いかがでしょうか。静脈注射に関することはいろいろなことがか
なり絡みますね。例えば、感染管理の話ですとか、いろいろ重なってくるので、あまり
どこかに固めて修飾語を付けてしまうと、それ以外のことを忘れてしまうということは
ないでしょうけれども、幅広く置いておいて、実際にお作りいただくところでしっかり
と自由にやっていただく。西澤委員どんなものでしょうか。

○西澤委員
 おっしゃるとおりに、一部の文章にかなり具体的な例を入れてしまうと、ほかのとこ
ろでももっと、ということになりまして、報告書自体のバランスからいうとあまり細か
いことを入れないほうがいいのかな。十分中で読み取れるのではないかと思っておりま
す。座長のおっしゃるとおりでいいと思います。

○川村座長
 現実的なところは細かく、しっかり入れていただければいいですね。

○西澤委員
 今後の議論の中で、きちっとすればいいと思います。

○平林委員
 私もどこかで注射薬のことは入れたほうがいいと思います。それはなぜかといいます
と、また後でお話しようと思っていたのですが、静脈注射を看護師に解除するというか、
適法行為とするということを言うために、何らかの形で看護師がやっても有用であると
いうことは、すでに川越委員のお話等の中で看護師が静脈注射を行うことによる有用性
の話が出てきたのですが、安全性ということについて、看護師がやっても大丈夫だとい
うことが、やはり何らかの形で言っていかなければならないと思うのです。ただその場
合に、現実問題として看護事項といった場合に、薬剤の取り違いとか量の間違いとかと
いうので、新聞等で報道されていますから、そういうことについては注射薬については
きちんと薬剤師のほうで責任を持って管理するから、今後そういうような事故が起きる
可能性は少ないのだというような形で、問題を解決する方向性を示しておくということ
は、やはり私は重要なことではないかと思います。そのことを本文の中に入れると、座
長がおっしゃるように細かくなりすぎるというのであれば、いっそもう1つ注を付けた
わけですから、2つ目の注で、そういう問題をここのところには含んでいるということ
をメンションをしておくということによって、我々が何を考えているかということを、
明らかにするということが1つ考えられていいのではないかと思います。

○川村座長
 いかがでしょうか。

○内布委員
 いまの注は少し議論の範疇を超えているかと思うのですが、薬剤師が看護師が注射を
するにあたって、薬剤の管理をするというところまではまだ議論がいっていなかったよ
うに思うのです。それで、もちろん重要な薬剤については処方の間違いとか、そういう
ものはもちろん看護師も見ますし、薬剤師も見てチェックをして、適正な指示であるか
どうかということは何人かの目を通るということはそうなのですが、薬剤の管理を薬剤
師がした上でなければ、看護師が静脈注射ができないという、そういう解釈が今度は成
り立ってきますと、非常に今度は折角活動しやすく、在宅を勧めるためにいま一生懸命
に考えているのに、縛りがかえって強くなってしまったのでは、元も子もありませんの
で、もし注を付けていただくのであれば、先ほどの注射薬の取扱いに関して、他職種の
分業とか協業のあり方や注射薬の取り換え、扱いについてもここで含めているというこ
とを入れる程度にしていただいたほうがよろしいかと思います。それかもう注を付けな
い。後でこの藤上委員の意見に関しては、今後どういう形かで議論をして、中に入れて
いくということで、このご意見をいただいておくということでもいいのではないか、そ
ちらのほうが私はいろいろ聞いていまして、そのほうがよいかなと思います。もし注を
入れるのだったら、先ほど平林委員が言われたところまでは言及しないほうがいいので
はないかと思います。

○看護課長
 いま先生方のご意見を伺っておりますと、「医師の指示に基づいて、看護師等による
静脈注射が安全に実施できるよう、静脈注射の実施や注射薬の取扱いに関して、施設内
基準や看護手順書を作成、見直しをし」というふうに続けて、この程度で今回の中間ま
とめについてはご了解いただいて、さらに議論を深める。藤上委員の注射薬についての
コメントということも踏まえると、一言そこは入るのでいかがかと思いますが。

○川村座長
 よろしいでしょうか。それではほかに大きなご意見はあるでしょうか。

○國井委員
 この2段絡目のいろいろな意見に関しては、意見の羅列がしてあるだけなのですが、
これも今後検討の中に乗っていくと理解していいのでしょうか。

○川村座長
 「医療機関によっては…」というところですか。

○國井委員
 はい。いろいろな現場の課題だとか、何かに関しての。

○内布委員
 2つ目のただしの部分ですね。

○國井委員
 はい。今後も検討を深めていくということですか。

○看護課長
 これはこれまでの検討のまとめとして、静脈注射をナースが実施できるようにするた
めの議論のまとめということですので、これはそれぞれで例えば人員配置についての検
討をする、あるいはナースとの条件を定めることについて、あるいはガイドラインをど
うするといったような検討を、さらにここで行うということではございません。ここで
の結論は、静注をナースができるのだということにするということが結論でして、それ
に対してはこういう議論があったということをコメントとして残しておくということで
す。

○川村座長
 よろしいでしょうか。それでは。

○國井委員
 これまでの議論には出てこなかったのですが、こんな形で中間まとめが出るというの
も私はちょっと考えていなかったのであれなのですが、確かにたくさんの現場で静脈注
射をやっている実情はあるのですが、やはりこれまでずっとやってはいけない、やって
はいけないと言ってきたことですから、やはり各現場ではいろいろな教育のノウハウだ
とかを持っていませんし、これから解禁に向かっていろいろな教育とかをしていくのに、
大変な医療機関の負担が大きいと思うのです。それに対して行政で体制整備とかのこと
も今後検討していくとか、そういうことを盛り込むことはできないのでしょうか。

○川村座長
 いかがでしょうか。こういう行政機関として、ここの委員会があるわけではないです
よね。

○國井委員
 行政機関ではないのですが、そういうことも検討すべきみたいな表現を、この報告書
に盛り込んでほしいのですが、やはり国民というか、患者さんの安全を確保するために、
医療機関も行政もそれぞれの役割があるのではないかと思うのです。

○看護課長
 ですので、最後の「このため」以下のところで、医療機関の役割、それから行政の役
割をまとめて表現しているということです。

○川村座長
 この取組みを促すことというのが、具体的にどういうものかというところまでは書か
れていないと思うのですが。

○國井委員
 取組みを促すということで、現場の努力をすごく求めているのですが、そこをバック
アップすることが1つも表現されていないなというのがあるのですが。

○川村座長
 どういたしましょうか。そこになりますと、施策の、行政の中身の話になったりしま
すね。

○内布委員
 バックアップについてですが、それについては先ほど移動した最後の3行が、骨子を
示したり、取組みを促すということの中に、もちろん具体的にはそういう取組みができ
るような何か支援が入っているかもしれないし、入っていないかもしれないけれども、
一応そういう意図でこれが書かれているというふうに、報告書ですので、そういうこと
でよろしいのではないかという気がするのですが。

○井部委員
 そうしますと、折中案で「取組みを促し、支援することが必要である」と、そういう
ように入れたらどうでしょうか。

○川村座長
 ちょっと待ってください。「取組みを促し、支援することが必要である。」ですね。

○看護課長
 國井委員がおっしゃる支援という、後押しをするというのは具体的に何を想定してい
らっしゃるのでしょうか。

○國井委員
 例えば現場での教育のいろいろな教育に関する経済的な保障があるとか、そういうこ
とです。行政上の何か手当てがあるとか、体制があるとか、そういうことも検討してお
かないと。

○川村座長
 そういうことがなければこれに反対であるというお考えですか。

○國井委員
 そんなことはないです。ですから、そういうことで私たちも現場もそうですし、職能
団体としても安全な医療を提供していくということで努力をして、これからいろいろな
ガイドラインを作っていこうと思うのですが、それはそれでそれなりにみんな限界があ
るので、やはりもう1つ、行政も役割を取るというか、安全な医療を提供していくため
に、教育のバックアップをするとか、いままでそのまま勝手に放ってあったわけですか
ら、いろいろそういう所でのきちんとした教育も何もなされなかったわけですが、今度
はできることとなったらその辺を整えて、保障することが大事だと思うのです。ですか
ら、教育を担保するために、いろいろなところが努力すると。

○川村座長
 大切だということは分かっていると思いますが、このまとめとしては、一応はこうい
う形で静脈注射の実施について、従来の行政解釈を改めるというところまでの中身であ
って、それに対して具体的にどうするかということについては、この次に実際が行われ
るということではいけないのでしょうか。それのつなぎというのが、取組みを促すとい
うことになるのでしょうか。

○國井委員
 今後そういうことが話題になっていくのだったら、話題にしてほしいということなの
です。

○看護課長
 いまの國井委員のご発言については、ここにはむろん書いてはございませんが、例え
ば私どもの今年度の取組みとして、看護職員の臨床技能の向上に関する検討を基礎教育、
そして来年また予算等が通れば、卒後の院内での研修のあり方等についても検討を進め
ていきたいと考えておりますので、そうした動きと当然連動していくものと考えており
ます。

○川村座長
 というところで、この報告書というのはここまででよろしいでしょうか。それでは私
の不手際で時間が延長してしまいましたが、その後はいかがいたしましょうか。

○看護課長
 少し先ほどもはっきりしなかった部分も、こちらのほうで提案をさせていただきたい
と思いますがよろしいでしょうか。

○川村座長
 それでは全部まとめてやっていただいたほうが、しっかりまとまっていいかと思いま
すので、よろしいでしょうか。

○看護課長
 座長がいま言ったことは頭のほうからずっとという意味ですか。

○川村座長
 といいますか、修正点だけでも結構ですが。

○企画官
 それでは順番にやらせていただきます。

○川村座長
 そうしていただいたほうが、全体の確認ができると思います。

○企画官
 それでは、まず2頁目の2つ目の○ですが、読み上げますと、「一方、看護の独自の
役割についても」ということで、「とは別に」の前のフレーズは削除するということで
す。
 続きまして3頁ですが、1つ目の○ですが、「包括的指示」という言葉が2回出てま
いりますが、それぞれ鉤括弧を付けさせていただくということです。なお、脚注として、
第1回目に提出した在宅酸素療法の例を掲げるということで、これは事務局のほうで別
途整理をさせていただければと思います。
 次の○の3行目の「麻薬製剤の適切な使用の促進」の後に、「必要な衛生材料の提供
体制、」というのを付け加えさせていただきます。
 先ほどいろいろご議論がありましたその次の○ですが、「在宅医療の推進」と、その
後の「専門性の発揮」というのがつながっているものですから、非常に唐突に見えるの
ではないかというふうに理解をし、そこを2文に分けたいと思います。まず、1つ目の
文章ですが、「今後、高齢化の進展や在院日数の短縮等を考えると、さらに在宅医療を
推進していく必要がある。」と1回切りまして、さらに、次の文章として、「そのため
看護師等は医師、薬剤師等その他の職種と緊密な連携を図り、その専門性を発揮してい
くことが重要である。」としたらいかがかと思います。
 最後の頁の最後の○ですが、最初の2行については修正はありません。その後、改行
して、いちばん最後の3行を、その次に続けるということです。その後、さらに改行し
て、「併せて医療機関においては」といたします。それから、「医師の指示に基づいて
看護師等による静脈注射が安全に実施できるよう」の後ですが、「静脈注射の実施や注
射薬の取扱いに関して、施設内基準や看護手順書の作成や見直しをし」と修正させてい
ただいたらいかがかと思います。

○川村座長
 これでよろしいでしょうか。

○井上常務理事
 看護手順書の作成や見直しをするということは、今回は中間取りまとめですから、「
医師の指示に基づいて実施できるよう静脈内注射の実施に関する看護手順書の見直しや
」というところの後に、できれば「関連職種との連携」というところを入れていただけ
れば入れたいのですが。

○看護課長
 いまのご意見ですが、注射薬の取扱いに関しての施設内基準というところで、先ほど
國井委員からもご発言がありましたように、薬剤師とどのように業務を分担するかとか、
といったようなこと、あるいは連携を図るかといったようなことが含まれていると理解
しますが、やはり入れる必要がありますでしょうか。

○井上常務理事
 はい、できたら入れていただきたいと思います。

○看護課長
 ちょっと文章の流れが若干悪くなるような感じがしますが、いかがでしょうか。

○國井委員
 私が発言した施設内基準というのは、その薬剤師さんを含めて医師との分担もあるだ
ろうし、そういうこともみんな含めて施設でルール化することが要るなということを含
んでの発言なので、だから、その中に他職種との連携というのは当然入ってくるのかな
と、そういうことを含めて発言しました。

○川村座長
 そうすると、実施だけではなく、注射薬の管理というのも特に入ったわけですね。

○國井委員
 ええ、そうです。

○川村座長
 なお入ったほうがよろしいですか。

○井上常務理事
 はい、できれば検討していただければと思います。それよりか、もしくは「看護師等
による静脈注射が安全に実施できるよう、他職種との連携も含めて、実施に関する看護
手順の」というふうなことで、そこに入れていただいても結構なのですが。

○上野委員
 施設内基準を作られるということの中にはどうしても基準ですから含まれますよね。
あえてそこに文言を入れなくてもよろしいのではないかと思いますが。

○川村座長
 一般的には施設内基準というのは項目としては連携が入るのですね。もし、そういう
ふうになりますと、ほかの職種との関係とかはいかがでしょうか。

○西澤委員
 いま井上委員のおっしゃった意図はよく分かるのですが、施設内基準ということに含
まれていて、さらに加えると、同じことが2つ入ってしまう感じになりますので、井上
委員がおっしゃったことはこの中に十分もう取り込まれているので、これでよろしいか
なと思うのですがいかがでしょうか。

○川村座長
 では、一般的な解釈からしますと、施設内基準の項目としては連携は当然入ってくる
と思いますし、その前の施設内基準にかかるところに、注射薬の管理に関することも修
飾語が付きましたので、薬剤師との連携については十分に配慮されるというふうに思い
ますので、これでご了解をいただきたいと思います。

○平林委員
 細かいことで恐縮なのですが、いちばん最後の3行目の「さらに」というのを前に持
っていくとすると、これは「また」だと思います。上に2つあって、3つ目だから「さ
らに」になると思います。

○川村座長
 では「また」にしていただきたいと思います。ありがとうございました。

○井部委員
 もう1点、細かいところですが、「必要な衛生材料の提供とおっしゃったのですが、
その文言は私は「供給」がいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○看護課長
 承知いたしました。

○井上常務理事
 「供給」という言葉を使われますと、業として販売をするということが含まれますの
で、例えばどうしても在宅で脱脂綿が必要であるということについて提供するというこ
とであればかまわないのですが、「供給」というと販売を含むことになりますので、で
きれば「提供」という言葉を使っていただければと思います。私ども開業薬局では、業
として衛生材料を販売している場合もありますので、販売が可能になるということが考
えられます。

○上野委員
 訪問看護ステーションでいま非常に問題になっている部分ですので、できれば「供給
」という言葉で今後検討していただければというふうに思います。

○井上常務理事
 決定ではなくて今後検討するということですね。

○上野委員
 これは検討課題に乗る部分ですね。今後検討するというところですので、そういう文
言で検討していただきたいということです。

○川村座長
 再検討の課題として、例えばというところに入っております。

○看護課長
 では、「供給」という言葉で検討させていただきます。

○川村座長
 では、一応文言はこれで固まったと思いますので、事務局側にお渡しいたします。

○看護課長
 それではもう6時15分前という時間ではありますが、いまの修正箇所を読み上げさせ
ていただきましたので、至急修正をして、少しお待ちいただいてという形にいたしまし
ょうか。それとも後ほどというようにしましょうか。お待ちいただければ、すぐに修正
に入りまして、まとめた形でさせていただきたいと思います。

○川村座長
 およそどのくらい待つかによってだと思いますが。

○看護課長
 もうほとんどできていると後ろのほうで言っておりますので、少しお時間をいただけ
ればと思います。

○川村座長
 ではそういうことで申し訳ございませんがお待ちください。

○看護課長
 本日おまとめいただきましたものについては、本日付けで広報室を通して公表したい
と思います。また、静脈注射の取扱いについては、今月中に医政局長名での通知を発出
したいと考えているところです。

○川村座長
 ではその間に、事務局から次回のことについて何かご連絡がおありでしたらいただい
ておいたほうがいいかと思いますので、よろしくお願いします。

○事務局
 それでは次回からの日程ですけれども、先生方からいただきました日程表を調整した
結果、第6回目は10月28日(月)16時~18時、第7回は11月19日(火)10時~12時、
第8回は12月20日(金)10時~12時に行いたいと考えております。なお、場所等の詳細
については別途文書を出させていただきますので、よろしくお願いいたします。

○看護課長
 それでは少しお待ちくださいませ。
                                  (中断)

○看護課長
 川村座長、修正部分はご確認いただけましたでしょうか。よろしいでしょうか。

○川村座長
 それでは皆様のお手元にあるものを是非至急お読みいただいてご確認ください。

○看護課長
 脚注については時間がありませんでしたので、後ほどこちらのほうで書かせていただ
きます。

○川村座長
 何か皆様のご意見と違うようになったところがありますでしょうか。とりあえずここ
で確認しまとめたものがこの紙の上に載っているということでよろしいでしょうか。

○井部委員
 4頁の最後の○ですが、「このため」のところの2つ目の段落で、「取組みを促すこ
とが必要である」というところの、先ほどの國井委員の発言からと、これから研究など
が実施されるという説明もありましたので、「取組みを促し、支援することが必要であ
る」というように盛り込んだらいかがでしょうか。もう1つは、次の段落で、下から3
行目のところの「施設内基準や看護手順の作成や」と、「や」というのが並んでおりま
すので、「施設内基準や看護手順の作成もしくは見直しを行い」というようにしたほう
が、文章的にはすっきりすると思います。それは文章の修正ですけれども、上のほうの
「促し支援をする」という文言を入れていただくことをお願いしたいと思います。

○川村座長
 これはいかがでしょうか。

○看護課長
 「支援」というように言いますと、ちょっといろいろな意味合いがまた含まれてくる
ものですから、この表現にさせていただければと私どもは考えますが、先ほど申し上げ
たような多様な静脈注射を安全に実施できるための教育、あるいは医療機関における取
組みへの訴えかけは行っていくということは前提ですが、このままにさせていただけれ
ばというように思います。
 下のほうの文章上の修正はこのままご意見をいただいたとおりに直したいと思います。

○川村座長
 どうしても「支援」という文字が必要ですか。取り組んでいく感じはしますが。

○國井委員
 今後この委員会で検討を続けていくというお話でもあったので、すごい頑張るもので
もないですが、やはりいわゆる患者さんの安全をいろいろなところで守るために、いろ
いろなところが努力しますよという表現はあったほうがいいかなというのが正直な考え
です。私自身は今後の検討というところに期待をします。

○川村座長
 今までの流れからすると、支援するというのがちょっと、かなり生な言葉の感じがす
るのですが、「促進する」ぐらいでは駄目ですか。

○看護課長
 それでは今のところ、4頁の最後の○ですが、「取組みを促進することが必要である
」。それから下から3行目のところで、「施設内基準や看護手順の作成、見直しを行い
」というようにしてはどうかと思いますが、それでよろしいでしょうか。

○川村座長
 最後のほうは「施設内基準には看護手順の作成、見直しを行い」ですか。

○看護課長
 それではよろしいでしょうか。

○川村座長
 はい。

○看護課長
 それではこれでまとめにさせていただきたいと思います。川村座長のほうから医政局
長に手書きで最後は修正をしたものですが、お渡し願えればと思います。
                    (川村座長から篠崎医政局長へ手渡す)

○川村座長
 皆様のご協力によりまして、中間まとめをお渡しさせていただきます。どうぞ有効に
ご活用いただきたいと思います。

○篠崎医政局長
 どうもありがとうございます。

○川村座長
 今回は時間を超過してしまいまして申し訳なかったと思いますが、これで本日の会議
は終わりにさせていただきます。ご協力ありがとうございました。

○看護課長
 皆様どうもありがとうございました。また、今後ともよろしくお願いいたします。


照会先
 厚生労働省医政局看護課
 課長補佐    勝又(内線2599) 
 保健師係長  習田(内線2595)
 ダイヤルイン 03-3591-2206