資料1―2「障害者による文化芸術活動の推進状況等について」 令和8年2月 厚生労働省 (1ページ目) 1.障害者芸術文化活動支援センターの設置状況 (1)「障害者文化芸術活動推進基本計画(第2期)」において、「身近な地域で支援を必要とする人が質の高い支援を受けられるようにするためには、障害者芸術文化活動支援センターの更なる設置の促進」が重要とされている。 厚生労働省においては、平成29年度より「障害者芸術文化活動普及支援事業」を通じて、全国に障害者の芸術文化活動に関わる支援センター等の設置を行い、支援の枠組みを整備することにより、障害者の芸術文化活動を推進している。令和7年度に全都道府県における障害者芸術文化活動支援センターの設置が完了した。 ●障害者芸術文化活動支援センターの設置数(推移) (表) 以下、平成29年から令和7年までの各年の設置数 支援センター都道府県数 20 24 30 35 37 39 43 45 47 広域センター数 3 5 5 6 7 7 7 7 7 全国提携事務局 2 2 2 2 2 2 2 2 1 (表、終わり) 〈令和7年度設置状況〉 ・障害者芸術文化活動支援センター 47都道府県 ・障害者芸術文化活動広域支援センター 7ブロック ・全国連携事務局 1団体(令和7年度より、より一体的に取りまとめ機能を強化する観点から、分野別2団体から1団体に変更) (2ページ目) 2. 文化芸術活動を行う障害福祉施設等の取組状況調査について 【概要】 「障害者文化芸術活動推進基本計画(第2期)」で定めた進捗指標「福祉施設における障害者文化芸術推進法及び基本計画の認知状況」及び「文化芸術活動を行う福祉施設の取組状況(鑑賞・創造・発表・販売等・連携)」を把握するとともに、障害福祉施設における文化芸術活動の取組状況と成果・課題を明らかにし、各種施策の方向性を見直すための基礎資料とすることを目的に、令和7年度に全国の障害福祉施設における文化芸術活動の取組状況等を把握するアンケート調査を実施。 (表) 1.アンケート調査期間 令和7年7月30日から8月31日 2.調査対象 障害福祉サービス事業所(訪問系サービスのみを提供している事業所は除く)、障害者(児)支援施設、身体障害者福祉センター、地域活動支援センター 3.調査方法 Eメールによる協力依頼、ウェブアンケートによる回答・送信 4.調査客体数 76501件 ※回収数は21178件(回収率27.7%) ※令和2年度実施の同様のアンケート調査「全国の障害者による文化芸術活動の実態把握に資する基礎調査」では46733件に調査票を送信、回収数は8092件(回収率17.3%)。令和7年度調査と比較するため、本資料における令和2年度調査結果は「視覚障害者情報提供施設」と「聴覚障害者情報提供施設」の回答を除外した数値を記載。 5.主な調査項目 ・障害者文化芸術推進法や障害者文化芸術活動推進基本計画の認知等 ・障害者による文化芸術活動の実施状況(活動分野、活動の方向性 [鑑賞・創造・発表・販売等、交流等])、成果や課題 等 (表、終わり) (1)障害者文化芸術推進法と障害者文化芸術活動推進基本計画(第2期)の認知状況 ・障害者文化芸術活動推進法の認知率は43.8%(令和2年度調査の35.2%より増加) ・障害者文化芸術活動推進基本計画(第2期)の認知率は21.8%(令和2年度調査の25.4%よりやや減少) Q:「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」をご存知ですか。 (円グラフ) (n=21178) 法律を知っている 43.8% 法律を知らない 56.2% (グラフ、終わり) Q:「障害者による文化芸術活動の推進に関する基本的な計画(第2期)」をご存知ですか。 (円グラフ) (n=21178) 基礎計画を知っている 21.8% 基礎計画を知らない 78.2% (グラフ、終わり) ※本資料は、令和7年度「全国の障害福祉施設における障害者による文化芸術活動の実態把握に資する調査研究」の速報値に基づき作成しているため、今後修正の可能性あり。 (3ページ目) 2. 文化芸術活動を行う障害福祉施設等の取組状況調査について (2)文化芸術活動の実施状況(実施の有無、活動分野) ・文化芸術活動の現在の実施率は43.9%(令和2年度調査の44.2%とほぼ横ばい)。 ・非実施の事業所のうち、今後の実施や再開を検討している割合の合計は19.3%となっており、実施割合の向上や支援先を考慮する際のポイントとなり得る。 ・実施している場合の文化芸術の活動分野は、美術(63.4%)が多く、次いで音楽(43.8%)、国民娯楽(41.0%)と続く。 Q:貴事業所では、利用者による文化芸術活動を実施していますか(単一回答)。 (円グラフ) (n=21178) 現在、実施している 43.9% 現在は実施していないが、今後の実施を検討している 15.0% 以前は実施していたが、現在は実施しておらず、今後の再開を検討している 4.3% 現在は実施しておらず、今後も実施する予定はない 32.9% 以前は実施していたが、現在は実施しておらず、今後も再開の予定はない 3.9% →実施検討層 19.3% (グラフ、終わり) Q:現在、貴事業所が実施している文化芸術活動やそれに類する活動がある場合は、以下の活動の分野をお選び下さい(複数回答)。 ※文化芸術活動実施者ベース (棒グラフ) (n=9303) 美術(絵画、陶芸、織物、写真等) 63.4% 音楽(合唱、楽器演奏、鑑賞など) 43.8% 国民娯楽(囲碁、将棋、カラオケ等) 41.0% 生活文化(茶道、華道、食文化等) 26.9% 舞踊(ダンス、身体表現ワークショップ等) 25.1% 映像(映画、アニメ、メディアアート等) 18.6% 文学(小説、詩、俳句、読書等) 15.0% 演劇(劇、人形劇、演劇ワークショップ等) 5.4% 芸能(講談、落語、浪曲、漫才等) 3.8% 伝統芸能(雅楽、能楽、文楽、歌舞伎等) 1.2% スポーツ活動(スポーツ、軽い運動やストレッチ等) 74.3% イベント活動(旅行、季節のお祭り、バザー等) 75.1% その他 3.3% (グラフ、終わり) (4ページ目) 2. 文化芸術活動を行う障害福祉施設等の取組状況調査について (3)文化芸術活動の実施状況(活動分類) ・文化芸術活動を実施している事業所における活動類型のうち、創造活動は79.8%を占め最も多い(令和2年度調査の79.0%とほぼ横ばい)。販売等(令和2年度調査:19.4%→令和7年度調査:24.5%)や交流(令和2年度調査:21.0%→令和7年度調査:28.0%)の割合が令和2年度調査から増加しており、発表の割合が減少(令和2年度調査:37.2%→令和7年度調査:27.9%)している。 Q:貴事業所で実施している文化芸術活動を、以下の5つの活動類型(鑑賞/創造/発表/販売等/交流)に分けてお尋ねします。それぞれについて、実施しているものをすべてお選びください。 (表) 活動類型(鑑賞/創造/発表/販売等/交流) 鑑賞(例:美術館、劇場、公民館などで作品を見たり聴いたりする) 創造(例:絵を描く、歌う、踊る、演じる、造形など) 発表(例:展覧会、舞台公演、映像上映、文化祭等への参加など) 販売等(例:作品販売、出演料の受け取り、デザイン提供など) 交流(例:他施設・地域住民との共同制作やイベント、国際交流など) (表、終わり) (棒グラフ) (全体 n=9303) 鑑賞 33.8% 創造 79.8% 発表 27.9% 販売等 24.5% 交流 28.0% あてはまるものはない 9.4% ※文化芸術活動実施者ベース (グラフ、終わり) (5ページ目) 2. 文化芸術活動を行う障害福祉施設等の取組状況調査について (4)文化芸術活動の成果と課題 ・文化芸術活動を実施している事業所が実感している成果は、「趣味や余暇時間の充実」(62.4%)や「自己肯定感の向上」(54.6%)が上位となっている。続く「支援の関わり方への新しい視点や気づきの獲得」(令和2年度調査:21.0→令和7年度調査:48.6%)は、令和2年度調査から増加している。 ・文化芸術活動を実施している事業所における課題は「人材の確保」(47.2%)や「時間的余裕がない」(40.8%)が上位となっている。 Q:貴事業所が、障害者による文化芸術活動を通じて実感している成果があれば、あてはまるものをすべてお選びください。 (棒グラフ) (全体 n=9303) 障害者の趣味や余暇の時間が充実し、楽しみが増えた 62.4% 障害者が自分らしさを見出し、自己肯定感が高まっている 54.6% 支援の関わり方に対して新しい視点や気づきが得られた 48.6% 障害者の生活に張りや意欲が生まれ、より豊かな暮らしにつながっていると感じる 44.2% 障害者の表現や意思のやりとりが活発になっている 43.6% 活動が良い息抜きとなり、他の作業や訓練に前向きに取り組めている 41.9% 障害者同士で仲間意識が生まれ、支え合う関係ができてきた 33.3% 心身の機能回復や維持に良い影響が出ている 32.0% 家族や支援者の理解や姿勢が前向きに変わった 27.7% 障害の有無に関係なく、円滑で対等なやりとりが増えた 22.9% 地域住民と交流する中で相互理解が深まった 22.5% 多様な表現を通じて、文化芸術の新しい価値を感じる機会になった 19.4% 就労や収入のきっかけや機会につながった 13.3% その他(FA) 0.7% 特になし 2.2% ※文化芸術活動実施者ベース (グラフ、終わり) Q:今後、貴事業所で障害者による文化芸術活動を推進していくにあたって、どのような課題があると感じますか(複数回答)。 (棒グラフ) (全体 n=9303) 指導者や支援スタッフの人材確保が難しい 47.2% 職員や利用者の時間的余裕がない 40.8% 支援と文化芸術の両方に対応できるスタッフの育成が難しい 35.6% 障害特性に応じた活動の工夫や対応が難しい 30.7% 活動を始めて継続するための知識やノウハウが不足している 30.6% 活動を継続するための安定的な資金が不足している 26.7% 活動に使える施設や設備・スペースが足りない 25.7% 活動が障害福祉サービスの報酬や工賃に反映されにくい 25.1% 活動を始めても継続するのが難しいと感じる 24.0% 創作・展示・発表した作品などの保管場所が足りない 22.4% 利用者が文化芸術活動にあまり関心を示さない 16.7% 職員の理解や関心が十分でない 16.6% 著作権や知的財産権の取り扱いが難しい 15.5% 支援を頼める窓口や相談先がわからない 14.1% 利用者にとって文化芸術活動は日常的に馴染みがなく、内容がよくわからない 11.4% 文化芸術活動よりも他の活動(スポーツ・遊び・ボランティア等)の方が効果があると感じる 7.1% 活動が就労支援や就職にどう役立つのかがわからない 5.4% 現在の事業目的や内容とは合わないと感じる 5.1% 活動が日常生活の支援や改善にどうつながるのかがわからない 2.8% その他(FA) 1.7% 特になし 9.0% ※文化芸術活動実施者ベース (グラフ、終わり) (6ページ目) 2. 文化芸術活動を行う障害福祉施設等の取組状況調査について (5)文化芸術活動の連携協力等 ・福祉施設等が外部機関から提供を受けているものは、発表の場の提供(22.5%)、それらの相談・情報提供(16.3%)等、「発表」にかかるものが上位にある。 ・一方、今後提供してほしいものは「資金援助の提供」(31.0%)や発表の場(29.9%)が上位となっている。続く、訪問活動(29.6%)、道具・機材(29.5%)、専門家等の指導・助言(29.1%)の提供では、「創造」にかかるものの割合が高い。 Q:障害者による文化芸術活動に関して、外部機関との支援や協力のやりとりについて、貴事業所が利用者の活動を行ううえで、以下のような支援や協力を現在受けているものがあれば、それぞれすべてお選びください。 (棒グラフ) (全体 n=9303) 展示・公演など発表の場の提供 22.5% 発表の場(展示・公演など)に関する相談・情報提供 16.3% 作品の販売機会や販売・出演の紹介など 15.8% 専門家やプロのアーティストによる指導・助言 14.6% 外部機関などによる訪問活動で創作・体験の機会を提供 11.7% 鑑賞活動に関する相談・情報提供 10.3% 外部機関などによる訪問活動で鑑賞の機会を提供 10.2% 鑑賞時の支援(文化施設等による合理的配慮の提供) 9.0% 他施設や文化機関などと連携した共同プロジェクトの実施 8.9% 創造(創作)や練習に必要な材料や道具・機材の提供 8.1% 創造(創作)環境に関する相談や情報提供 8.0% 資金援助の提供(助成金・寄付など) 7.3% 創造(創作)や練習に使える場所の提供 7.3% 地元メディア等による広報の支援 7.0% 文化芸術活動に関する研修や勉強会の開催 6.4% その他(FA) 0.4% 該当するものはない 43.9% ※文化芸術活動実施者ベース (グラフ、終わり) Q:障害者による文化芸術活動に関して、外部機関との支援や協力のやりとりについて、貴事業所が利用者の活動を行ううえで、以下のような支援や協力を今後受けたい(引き続き受けたい)ものがあれば、それぞれすべてお選びください。 (棒グラフ) (全体 n=9303) 資金援助の提供(助成金・寄付など) 31.0% 展示・公演など発表の場の提供 29.9% 外部機関などによる訪問活動で創作・体験の機会を提供 29.6% 創造(創作)や練習に必要な材料や道具・機材の提供 29.5% 専門家やプロのアーティストによる指導・助言 29.1% 外部機関などによる訪問活動で鑑賞の機会を提供 26.6% 発表の場(展示・公演など)に関する相談・情報提供 26.1% 作品の販売機会や販売・出演の紹介など 25.8% 鑑賞活動に関する相談・情報提供 24.2% 鑑賞時の支援(文化施設等による合理的配慮の提供) 24.0% 文化芸術活動に関する研修や勉強会の開催 23.1% 創造(創作)環境に関する相談や情報提供 22.3% 他施設や文化機関などと連携した共同プロジェクトの実施 21.9% 地元メディア等による広報の支援 21.0% 創造(創作)や練習に使える場所の提供 20.0% その他(FA) 0.8% 該当するものはない 27.9% ※文化芸術活動実施者ベース (グラフ、終わり)