資料2−3 事例発表 たんぽぽの家 理事長 岡部太郎 (1ページ目) たんぽぽの家 障害のある人たちの表現活動を社会に発信する市民団体(1973〜) 設立当初より、障害のある人たちの芸術文化をとおした社会変革をテーマに活動を展開。 展覧会、舞台公演、セミナーや出版、情報発信を行っている。国内外のネットワークを通じて教育機関、行政、企業などとの協働したプロジェクトを実施。 (写真)「2023年には活動をはじめて50年を記念する展覧会、フォーラム等を実施」 (2ページ目) HANA 障害のある人の総合的なアートセンター(2004〜) Art,Work,Communicationをキーワードに、障害のある人がそれぞれの個性を発揮できる環境整備、サポート体制などの仕組みづくりをおこなっている。現在約60人のメンバーが通う。 (写真)「アートセンターの外観」 (写真)「アートセンター室内での活動の様子」 (3ページ目) Good Job! Center KASHIBA 障害のある人とあたらしい仕事、働き方を提案する(2016〜) 奈良県香芝市にオープン。アート・デザイン・ビジネスをテーマに、障害のある人とデザイナー、クリエイター、企業と協働。新しい仕事やはたらき方の提案を実践している。つくる、はたらく、発信するが一体となった場。 (写真)「施設の外観」 (写真)「施設の内部」 (4ページ目) わたぼうしムーブメント(1975〜) 詩と音楽をとおして障害のある人の存在や思いを社会に伝える ◯日本における芸術文化による社会運動のさきがけ ◯アジア太平洋へのネットワークの展開 (写真)「ステージの様子」 (5ページ目) エイブル・アート・ムーブメント(1995〜) 障害のある人の芸術文化を新しい視座で捉えなおす市民芸術運動 ◯障害とアートに関するゆるやかなネットワークの形成 ◯企業のメセナ活動や市民団体と連携した地域の文化的発展 (写真)「近畿二府四県の福祉、地域をつなぐアートプロジェクトの展開」 (写真)「冊子 人と人のあいだを生きる」 (6ページ目) Good Job!プロジェクト(2013〜) 障害のある人と、働く選択肢を広げ、あたらしいししごとについて考え実践する ◯デジタル工作機械をつかったものづくり ◯企業と協働した仕事づくり (写真)「ものづくりの作業中の様子」 (写真)「企業との連携によるものづくり」 (写真)「デジタル工作機を活用」 (7ページ目) ABLE ART COMPANY 著作権ビジネスによる仕事づくり 障害のある人と、作品を商品や広報に使いたい企業、クリエイターをつなげる中間支援団体 (写真)「アート作品をプリントした衣類」 (写真)「アート作品をプリントした自動車」 (8ページ目) NEW TRADITIONAL 福祉と伝統のものづくりの可能性 地域につたわる素材をつかい、作り手、使い手の関係を変え、ものづくりをとおしてあたらしい生活提案をするプロジェクト (写真)「NEW TRADITIONAL 福祉と伝統のものづくりの可能性 楽しい実験と実践」 (写真)「作品展示の様子」 (9ページ目) Art for Well-being 高齢化や身体の重度化に寄り添う表現活動の模索 何歳になっても、身体がどんな状況になっても表現を続けたい、という人たちと、テクノロジーをつかって表現の可能性を探るプロジェクト (写真)「WAVE:なみのダンスとMR」 (写真)「とけていくテクノロジーの縁結び」 (10ページ目) Good Job!Digital Fabtory デジタルのものづくりとコミュニティづくり クリエイターと障害のある人が協働しNFTアートを作成、販売、また、オンラインコミュニティにてリアルとヴァーチャルで交流をつづけている。 (写真)「Good Job!Digital Fabtoryのイラスト」 (写真)「イラスト作品」 (11ページ目) Art for Well-Being 表現とケアとテクノロジーのこれから https://art-well-being.site/ (写真)「ウェブサイトのメニュー画面」 (12ページ目) 知財学習推進プロジェクト 人権の視点から学ぶ、障害のある人の表現と権利 知的財産に関する権利保護の意識をもちつつ、ライセンスビジネスや作品の販売などを自ら展開していくことを後押しするためのハンドブックやゲーム、学習機会の創出 (写真)「冊子 みなさーん知財の時間ですよ 身近な事例から学ぶ、知的財産Q&A」 (写真)「冊子の一部」 (写真)「知財学習カードゲーム ちょいワル、知財でポン」 (13ページ目) 障害とアートの相談室 障害者芸術文化活動普及支援事業 (写真)「ロゴマーク 障害とアートの相談室」 (14ページ目) 近畿圏内の障害のある人の展覧会の開催 (写真)「めぐるアートをめぐる展」京都場/京都」 (15ページ目) 障害とアートに関するセミナーの開催 障害のある人のアートの「橋渡し」を考えるためのセミナー1 アートの販売を考える 白岩高子(アトリエコーナス) 日垣雄一(YELLOW) 作品を発掘し、アートシーンへとつなげていくために、実際に作品の販売を活発に行っている実践者を招き、アートの売買に関する取り組みを学びました。(参加者53名) 11月24日(土) 難波神社(大阪) (写真)「セミナーの様子」 障害のある人のアートの「橋渡し」を考えるためのセミナー2 アートのアーカイブを考える 川瀬慈(映像人類学者、国立民族学博物館准教授) 有形、無形をとわないアートをどう発信していくか、アーカイブという考え方から、研究者の立場で表現と研究の境を行き来している実践者に聞きました。(参加者20名) 12月21日(金) Good Job!センター香芝(奈良) (写真)「セミナーの様子」 障害のある人のアートの「橋渡し」を考えるためのセミナー3 アートの評価を考える 椹木野衣(美術評論家、多摩美術大学教授) 評価と批評との違いや批評の方法についての具体的な話を聞きました。また批評家から見た障害のある人のアート活動、取り巻く状況についての意見を聞きました。(参加者61名) 2月7日(木) 京都場(京都) (写真)「セミナーの様子」 障害のある人のアートの「橋渡し」を考えるためのセミナー4 アートにまつわる知的財産権について考える 橋本高志(社会福祉法人ぷろぼの) 水野祐(弁護士 シティライツ法律事務所) 著作権も含めた知的財産権について最新情報とともに学び、カードゲームを用いて参加者とともに知財の大切さを体感するプログラムを実施しました(参加者23名) 2月13日(水) Good Job!センター香芝(奈良) (写真)「セミナーの様子」 (16ページ目) 鹿の劇場 障害のある人のパフォーミングアーツのショーケース公演 (写真)「ポスター 鹿の劇場2022 出会いの一歩」 (写真)「演劇の舞台の様子」2点 (17ページ目) パフォーミングアーツの可能性を探る 障害のある人がかかわるパフォーミングアーツや関連するトークの動画を集めたオンラインプラットフォームの運営や、生活のなかでうまれる、名付け得ぬパフォーマンスを表彰する「S-1グランプリ」などを開催 (写真)「パフォーミングアーツの広場」 (写真)「S-1グランプリ」 (18ページ目) 障害のある人もない人も自由に参加できる創作ワークショップ 「オープンアトリエ」の展開 (写真)「ポスター オープンアトリエ2023 みんなでつくるネオ・平城京」 (写真)「作品制作の様子」 (19ページ目) 「近畿圏における障害のある人の芸術文化活動に関する調査」 実施時期:2024年6月28日〜8月18日 実施目的:近畿圏内の障害のある人たちのアート活動の実態把握 アンケート対象: (1)近畿圏内(滋賀県・京都府・大阪府・奈良県・兵庫県・和歌山県)の障害者福祉サービス事業所、特別支援学校、絵画教室などのアトリエ (2)近畿圏内でアート活動に関心のある障害のある人 アンケート方式:Google formによる記入式 回答数:260件(団体223件、個人36件) (写真)「ロゴマーク 障害とアートの相談室」 (20ページ目) 福祉施設における芸術文化活動で求められていること ・職員のスキルアップ(組織内でのアート活動の理解や入門編的な勉強会や体験の機会) ・場所と人の確保(画材や創作後の作品/外部講師、アートサポーター) ・地域での連携(他団体、企業、文化施設等) ・効果的な情報発信(活動は始めているが、活動や作品の周知が難しいと感じている団体が多い) ・利用者、支援者の高齢化による、アート活動へのアクセス減 ・個人で活動するアーティストの支援の強化(福祉施設に通っていない休日等も含む) まとめ 創作の場や発表の機会は少しずつ増えている。「つくる」「つたえる」の前後にある、「環境や作品をととのえる」「表現や活動をひろめる」部分での具体的なノウハウを共有する機会が必要。異分野連携が活動継続のポイント