(1ページ目) 障害者文化芸術活動推進基本計画(第2期)にむけた取組事例の紹介について 実施団体名 アール・ブリュット パートナーズ熊本 取組事例名称 生の芸術 Art Brut 展覧会 vol.1〜vol.7 、 移動美術館 @取組内容  障害者芸術活動支援市民団体アール・ブリュット パートナーズ熊本は、平成27年度より「生の芸術 Art Brut 展覧会」を開催し、10日間あまりの期間で、平均2000人の来場者を迎えています。そして、熊本県立美術館との共催により、平成29年度からは県立美術館本館を会場とできるようになりました。  本展覧会は、通年募集による県内の障害のある作家らの作品を、キュレーターが選考し、会場構成のアーティストと専門の展示業者による展示を行います。熊本県、熊本市の後援による展覧会連続開催と、官民のオファーやコラボによる熊本県立劇場ホワイエなどでの移動美術館、そして、述べ44回の新聞報道、17回のテレビ報道により、広く県内に浸透してきています。令和2年には展覧会vol.6が、熊本県文化協会から美術分野で1ヶ所の「熊本県芸術文化祭奨励賞」を受賞しました。 また、まちづくり団体等からの災害復興、SDGs、人権啓発、地域をテーマとした展示やグッズでの連携依頼など、毎年新たなつながりが生まれています。作品への感動に始まる障害観の変化が、感想に多数残されています。活動が障害のある人々の日常を支える環境を勇気づけ、、障害のある人々が生きやすい地域へと向かう「芸術でつながる地域共生社会づくり」に手ごたえを感じております。 A連携に至った経緯・背景など(任意)  まず、本会は発足から多様な分野の人々のネットワークで構成しています。連携は、障害者の文化芸術活動の価値を高める推進に向け、不可欠な要素と私達は認識します。 美術館との連携についての経緯を述べます。平成28年の熊本地震で、熊本市内での展覧会を諦め、山鹿市の古い酒蔵で開催した際、熊本県立美術館長が来観。本会の活動理念と作品の芸術性の高さを認められ、翌年から県立美術館本館での展示が実現しました。 また、県美にアール・ブリュット提唱者のジャン・デュビュッフェの作品が収蔵されている縁で、同じ会場に展示する提案を頂くなど、その後3代の館長にわたり、本会の展覧会に全面協力を頂いております。県美では、バリアフリーや車イスのアクセスなど、施設の改善もなされています。展覧会の期間中は温かい雰囲気になるそうで、本会の展覧会と作家とのふれあい等を県美スタッフやボランティア、警備員さん方も楽しみにされていると伺います。 それから、本会の発足のきっかけとなった熊本市現代美術館では、講演会の開催、展覧会協力等を行うなどの交流があります。今年から、県美、市現美共にアートショップで、本会登録作家のグッズを販売頂くことがかないました。 会議や総会には、県、市をはじめ、当事者・家族、福祉、教育、文化、企業、報道機関などの人々が参加し、様々なアイディアと協力で事業運営を行っています。 (2ページ目) 身障協/2022年9月 通巻115号 特集1 障害者支援施設における芸術文化活動の推進 「芸術でつながる地域共生社会づくり」―身障協理念と障害者芸術活動支援― 熊本県 社会福祉法人 愛隣園 障害者支援施設 愛隣館  館長 三浦 貴子 次長 納富 久 はじめに   「最も援助を必要とする最後の一人の尊重」「可能性の限りない追及」「共に生きる社会づくり」は私たち全国身障協の理念です。身障協は利用者の視点、職員の視点、事業者の視点をもって、事業を推進することも特徴のひとつです。そして、2022年3月に策定した「身障協ビジョン2022」の基本方針には、利用者、職員の自己実現をめざす方向性が記されています。  障害者の芸術活動支援は、この理念と方針に合致していることを、これまでの当施設の取り組みから確認しています。特に利用者、職員の社会のなかにおける自己実現は、社会との関係性を築き、正当な評価を受ける道筋をつくることから始まるのではないかと感じています。  気づかれなかったり、見過ごされたかもしれない障害のある人びとの力(芸術性)を知り、感動と共感のなかに生まれていく心のバリアフリー、差別解消を内なる目標として、「芸術でつながる地域共生社会づくり」に取り組む実践を、施策の動向とともに報告します。 1.芸術文化活動を推進する施策の動向 (1)全国の動向  2014年、日本国批准の「障害者権利条約」第30条・文化的な生活等への参加の2項では、「締約国は、障害者が、自己の利益のためのみでなく、社会を豊かにするためにも、自己の創造的、芸術的及び知的な潜在能力を開発し、及び活用する機会を有することを可能とするための適当な措置をとる」とあります。  これを受け、厚生労働省では2017年から「障害者芸術文化活動普及支援事業」を実施しています。文化庁でも、2019年度から「障害者等による文化芸術活動推進事業」を実施し、障害のある人びとの芸術活動の基盤整備がすすみました。私たち全国身障協は「2020年東京オリパラに向けた障害者の文化芸術活動を推進する全国ネットワーク」に、約30の構成団体のひとつとして参画し、オリンピック・パラリンピック閉会後は、「全国障害者芸術文化活動ネットワーク」と名称を変え活動を継続しています。  そして、2018年6月施行の「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」(障害者文化芸術活動推進法)が、法的拘束力をもって活動を後押ししています。本法は、@障害者による文化芸術活動の幅広い促進、A障害者による芸術上価値が高い作品等の創造に対する支援の強化、B地域における、障害者の作品等の発表、交流の促進により、心豊かに暮らすことのできる住みよい地域社会の実現を基本理念に据え、具体的施策に取り組むこととしています。自治体によって進捗に差異があり、基本計画の策定が求められる現状です。 (2)熊本県の動向  熊本県では、2015年度からの「第5期障がい者計画」に「文化芸術・スポーツを通した社会参加促進、文化芸術・スポーツのスペシャリスト育成・支援」が盛り込まれ、2021年度からの「第6期障がい者計画」では流れを受けつつ、「文化芸術を通した社会参加の促進」と、「スポーツ」とは分けて項目立てされ、「文化芸術」が独立した分野として扱われました。そして、第5期、第6期計画の表紙には、アール・ブリュット作家の松本寛庸氏、曲梶智恵美氏の作品が選ばれています。 また、1992年度からの県障がい者芸術展、8年目となるアール・ブリュット展など、重層的に発表の場が増えサポートがすすんでいます。 2.障害者芸術活動支援市民団体 アール・ブリュット パートナーズ熊本の取り組み 「共に生きる社会づくり」 アール・ブリュット(生の芸術)とは? 正規の美術教育を受けていない人が自発的に生み出した、既存の芸術に影響を受けていない絵画や造形のこと。 (1)これまでの経緯 ○ひとりの作家支援から市民団体を結成 障害者支援施設愛隣館が事務局を担う、アール・ブリュット パートナーズ熊本(以下、本会)は、2014年1月に発足した熊本県内の障害のある人びとらの芸術活動支援を行う市民団体です。本会は、「表現して生きる環境づくり」、「評価を受ける機会づくり」、「芸術、医療、福祉、教育、障害のある人々・家族団体、企業、報道機関及び行政等と連携しネットワークを活かす」ことを目標に、障害のある人びとらの自立と社会参加の促進ならびに共生社会の実現をめざして活動しています。 はじまりは2012年、愛隣館が地元山鹿市に在住の作家の子ども時代からの作品集を作り、熊本市現代美術館につないだことでした。当時、知る人ぞ知る存在の松本寛庸氏です。2013年のアール・ブリュットジャポネ展が熊本市現代美術館で開催され、松本氏の作品が選出されました。松本氏をはじめ、潜在する作家の芸術活動を応援する会として、多くの人びとと関係団体の賛同のもと本会が発足。県立美術館(累計来場者13,950名)での展覧会、県内全域での移動美術館などの取り組みを重ね、現在、個人会員129人、法人会員31団体、9才〜77才におよぶ登録作家97人が参加しています。 2020年、本会が開催した展覧会vol.6は、熊本県文化協会から芸術文化祭奨励賞を受賞しました。 ○厚生労働省事業を受託「障害者芸術文化活動支援センター@熊本 愛隣館」 2017年より、私たちの活動と目的が一致する、厚労省「障害者芸術文化活動普及支援事業」を、熊本県の選考を経て「熊本県障がい者芸術文化活動普及支援事業」として受託しています。毎年度の選考ですが、事務局機能と相談支援の充実、そしてブロックおよび全国ネットワークの一員として情報共有でき、スタッフ研修にも参加しています。 (3ページ目) ○地域資源の連携ネットワーク型障害者芸術活動支援モデル「熊本方式」 「芸術でつながる地域共生社会づくり」 障害のある人びとの、社会における自己実現と生きやすい地域をポイントに、芸術でつながる地域共生社会づくりをめざしています。多様な地域の人びとが立場を超えて(立場も活かして)参加し、地域のさまざまな資源と作家・作品をつなぐなかで、互いに刺激され理解と成熟がすすむ、人と環境の交互作用を求めています。 近所に住むクリーニング屋のご夫妻は、Fさんをお母さんの後ろにいるうなり声を上げる変わった青年と思っていました。Fさんの創作と展覧会のことを新聞で知り、観覧へ。作品に心を打たれ「今度会ったら必ず声をかけます」と言葉を残されました。環境の変化、地域で展覧会を続ける意味を感じたできごとです。 (2)令和4年度事業計画 1.事業内容 @展覧会の開催 アール・ブリュット展vol.8 2022年11月16日から@熊本県立美術館 本館 A作品二次利用等の方法について、実践を踏まえて研究。 B移動美術館等の開催 C連携・ネットワーキング D調査・発掘 E相談支援・権利保護 (3)昨年度事業の成果 ○地域活動支援センター内「ギャラリーウォール」の効果、スタッフより (10人の作家、1か所の事業所が個展を開催) 「展示スペースで個展が開かれることにより、空間の雰囲気が明るくなり、利用者の癒しの場所になってきた。」 「一般の鑑賞者も多く来所されることで、地域活動支援センターの利用者の方との新たな交流の場につながったと感じている。本年度は11回、個展・展示が開催され、約1,300人の鑑賞者が来場。」 「展示されている作品の前で、地域活動支援センターの利用者の方が日中活動や軽作業を行われるが、お互いが溶け込んだ感じで新しい空間ができた。」 「展示作品が変わるたびに室内の雰囲気も変わり、利用者の表情の変化、さまざまな感想から会話が弾んだ。時には来場された方と利用者の方の話が盛り上がり、とてもよいコミュニケーションの場となった。」 3.理念と共に (1)「ひとりの尊重」  サービス利用者のひとり、地域に住む障害児・者のひとり。その「ひとりの表現」に多様な眼で気づき、創作環境を支えるのが障害者芸術活動支援の基本と考えます。  34才Kさんは、自閉症と軽い身体障害があり、発語はありません。強い筆圧で線や円を描き、紙を塗りつぶしていきます。紙は全面真っ青から、真っ黒などになる過程を経て形状が現れます。画材はクレヨンからマーカーへと、自分で変えてきました。  支援学校時代の先生方が毎年展覧会へ。「ずっとK君と話したかった。でも作品を見ると少しだけ、知りたかったあなたの気持ちがわかるような気がします。」と感想が残されていました。  彼の作品は、学芸員さんの評価も、人気も高く、購入希望があります。当初は、なぐり描きと思っていたお母さんをはじめ、通う事業所でも仲間たちが誇りに思う存在になりました。作品がKさんの人生に関わっている人びとを、時空を超えてつなぎ始めました。専門職の眼に作品を届け「ひとりの表現と独自性」を発掘する支援には、ひろがりがあります。 (2)「可能性の限りない追及」  1956年生まれのSさんは、高校生の時、体操競技中の事故で頸椎を損傷。四肢まひ、握力ゼロでペンを握ることはできません。しかし、天草市の星光園にて、手のひらにペンをゴムひもでくくりつけ、震えるような線描や点描で、車いすや猫、架空の人物などの精緻な絵を描き続けました。作品は200点以上。62才で熊本県立美術館に初展示。しかし、85kmの移動に耐え来場する体力は残されていませんでした。 本人は「発見と実験と冒険」を念頭において制作し、「発見は新たなことを見つけ出す楽しさや新鮮さ、実験は発見したものを実際表現してみる。冒険は型にはまらないことを意味している」と語り、学芸員はS氏の作品には見えるものと見えないものが混在していると表現。昨年ご逝去されております。  Nさんは、長く知的障害者施設で生活。10年程前から施設の日中活動でクレヨン画を始め、展覧会に選ばれる存在に。しかし、5年前、68才の時に脳梗塞で倒れ、左半身まひ、車いす利用となりました。介護とともに、芸術活動支援を続けて欲しいという前施設の願いもあって、愛隣館に入居されました。  筆圧の弱まりか、心境か。画材は色鉛筆とボールペンに変わり、画風も変化。緻密で謎めいた仕込みのある作品が日々誕生しています。今年は並いる実力派のなかから、キュレーターにより展覧会のポスターに作品が選ばれ、メインアーティストに。これは、私達も「あっ」と驚く出来事で、身近にいると「可能性や実力」がむしろ見えなくなっていくことを教えられてます。 4.人材育成 (1)連携した人びとの感想 @展覧会ポスターを担当したデザイナーより  「“可能性”を広げる。つなげる。を思い、考えながら、デザインを練っていました。初めてのかかわりの中で、運営の皆様の人と人のかかわり方や距離にある豊かさ、暖かさは、きっとこの現代により一層必要なものとして学ばせていただきました。」 A展覧会で物販を担当したショップ経営の方より  「作品を観てこられた方がたは口々に“生気を感じた”“圧倒された”とやや興奮状態で物販コーナーにお寄り下さいました。なかには“私も描きたくなった”という人も。それぞれに感じ取られた作品の持つ力と一緒に、お気に入りの雑貨を連れて美術館を後にされていました。」 B展覧会のキュレーションを担当した福岡のキュレーターより  「展覧会を作る過程で作品や記録から垣間見ることができたそれぞれの作家さんたちの7年間の道程に心打たれました。障害の有無に関わらず、生活を営みながら創作を続けることはとてもエネルギーがいることですが、作家やご家族、支援者の方がたの努力や積み重ねに頭が下がる思いです。」 (2)スタッフが芸術活動支援の過程で得ているもの  「他分野の方がたとのかかわりのなかで、広い視野、新たな考え方、人脈を得ることができました。」  「障害観の変化が生まれました。障害があるが故の能力(視点、興味、集中力、動作の繰り返し、緻密な作業)に気づき可能性のひろがりを目にすることができます。」  「アートの力をまのあたりにしました。正解がなく、個人の感じるまま、感性に委ねられるアートは、一人ひとりを尊重する福祉と相性が良いと感じます。一方で、作品は評価され、出展等を決める選考があるということも、むしろ目標=生きがいにつながると考えます。」  「作品を通して知る一人ひとりのバックストーリーは、障害名など表面的なことだけではなく、より深く個人を知るキッカケとなりました。」  「組織運営のノウハウ、展示のノウハウとスキルを学んでいます。」  「他の福祉施設(知的の事業所等)や作家家族、行政等との信頼関係」  「「作家の熊本」と、県外から呼ばれた喜び。」  「アートを通した、作家や地域の人々との関わり。盛り上がる会話。」  「芸術系専門職の人々の探求心、専門性の磨き方、作家・作品への敬意。評価の言葉は、「上手い」ではなく「おもしろい」。」 おわりに 2016年4月、全国から支援をいただいた熊本地震の後、本会は、3か所の震災仮設住宅の集会所で移動美術館を開催しました。作家さんたちも制作ライブで協力してくれた2017年の1月、西原村仮設にて、松本さんが発災の時の新聞をずっと、制作時に使っていることを知りました。ふるさとの痛みを刻む9か月だったのかもしれません。 芸術活動支援を通じ、私たちは障害の有無に関わらず同じ地域でともに在ることを感じています。視点が変わり、施設利用者への理解の未熟さに、目が覚める思いをすることもありました。生活支援の質の向上にもつながる、芸術活動支援がひろがっていくことを願って、アクセスをお待ちしております。 (4ページ目) アール・ブリュット(生(き)の芸術)パートナーズ熊本 役員(理事・監事)名簿 役職名、所属団体及び役職、氏名 1 会長 熊本市 元副市長 熊本市シルバー人材センター 理事長 にしじま きよし 2 副会長 熊本日日新聞社 編集局 元編集委員 あだち けんせい 3 副会長 公益財団法人永青文庫 常務理事 はやしだ なおし 4 理事 熊本県知的障がい者施設協会 前会長(第二つつじヶ丘学園)くりさき ひでお 5 理事 熊本障害フォーラム(KDF) 事務局長(ヒューマンネットワーク熊本)ひのくま たつひこ 6 理事(事務局長) 熊本県身体障害児者施設協議会 会長(愛隣館)みうら たかこ 7 監事 熊本県手をつなぐ育成会 会長 かわむら じゅんあき 8 監事 熊本市社会福祉施設連合会 事務局長(大江学園) ともばやし たかのり アドバイザー 一般社団法人ヒューマンライツふくおか 元 熊本市現代美術館 主任学芸員 ぞうざ えみ アドバイザー 熊本日日新聞社編集局デジタル編集部 部長(学芸員) いわした つとむ アドバイザー 元 北九州市立美術館 学芸員 インディペンデントキュレーター またけ まきこ コーディネーター 熊本市手をつなぐ育成会 会長 にし えみ コーディネーター 野々島学園 理事長 どい しょうへい 創立にあたっての支援メンバー (平成26年1月現在) 1 熊本県社会福祉協議会 常務理事 ひろた だいさく 2 熊本県身体障害者福祉団体連合会 常務理事 たけだ つとむ 3 熊本県手をつなぐ育成会 会長 かわむら じゅんあき 4 熊本県障害児者親の会連合会 会長 たかぎ しょうぞう 5 熊本障害フォーラム(KDF) 事務局長 ひのくま たつひこ 6 熊本県社会福祉法人経営者協議会 会長 おがさわらよしすけ 7 公益社団法人熊本県精神科協会 名誉会長 みやがわ こうへい 8 熊本県知的障がい者施設協会 前会長 くりさき ひでお 9 熊本県ユニセフ協会熊本支部 会長 せら きくこ 10 熊本県医師会婦人の会 会長 いづの かずえ 11 熊本県身体障害児者施設協議会 会長 みうら たかこ (5ページ目) 地域資源の連携ネットワーク型障害者芸術活動支援モデル「熊本方式」2021 「熊本方式」とは、作家を中心に、福祉、教育、芸術、企業、行政等が市民団体として連携し、地域に根差して、障害者芸術活動を振興していくモデルです。作家の家族等も輪に加わり、互いに刺激しあい高めあって行く(相互作用)を目指しています。作家の自立・社会参加と共に、芸術でつながる地域共生社会が目標です。 (弁図の掲載) 社会生活(自己実現支援)とする大きな四角い枠があり、中心に「アール・ブリュット パートナーズ熊本 事務局:社会福祉法人 愛隣園」がある。 「アール・ブリュット パートナーズ熊本」の右には「構成員、支援員・学芸員、アドバイザー、カメラマン・弁護士、作家・家族・市民 等」が、下には「九州ブロック 広域支援センター」が位置付けられている。 「アール・ブリュット パートナーズ熊本」から大きく右側に扇状に、「行政、県立美術館、市現代美術館、教育委員会・支援学校、障害者支援施設協議会・障害者団体・手をつなぐ育成会 等、新聞社・テレビ局、文化団体・美術家、社会福祉協議会、まちづくり団体、移動美術館(熊本県庁・小中学校)、やまがアート実行委員会、印刷会社」が位置付けられている。 「アール・ブリュット パートナーズ熊本」から左側に、「日常生活」を内円、「地域生活」を外円とする2つの同心円がある。 内円上の「日常生活」には「作家」を中心として、右上に「家族」、下に「支援者」、左上に「福祉施設職員」が位置付けられている。 外円上の「地域生活」には「相談支援事業所、通所施設、会社・職場、スイミングクラブ、本屋・文房具、画材店、カフェ・ギャラリー、コンビニ、公園・ウォーキング、ホームセンター、医療機関、動物園」が位置付けられている。