01/11/02 第5回保健医療技術情報普及支援検討会           第5回保健医療技術情報普及支援検討会              平成13年11月2日(金)                17:30〜18:00               厚生労働省省議室  【植田補佐】  それでは定刻になりましたのでただいまから第5回保健医療技術情報普及支援検討会 を開催させていただきます。本日の検討会も公開でございます。なお本日は葛西委員と 久繁委員、福井委員が、ご都合によりご欠席でございます。それではこれより高久座長 に議事進行をお願いいたします。よろしくお願いいたします。  【高久座長】  本日はお忙しいところ、また遅くからの会合にお集まりいただきまして、どうもあり がとうございます。まず事務局の方から、資料の確認をよろしくお願いします。  【植田補佐】  お手元にございます資料でございますけれども、本日は資料は、1〜3まででござい ます。資料1といたしまして、4枚もので、4ページまでございますけれども、前回ま での議事を論点整理いたしまして、まとめたものでございます。それから資料2といた しまして、前回開原委員よりご呈示いただきましたものを、各委員の先生方からご意見 をいただきまして、事務局で修正させていただいたものでございます。それから資料3 といたしまして、同じく前回開原委員よりご呈示いただいたものを、今回参考までに添 付させていただきました。以上でございます。  【高久座長】  それでは本日の議事に入りたいと思います。その前に第4回目までの論点の整理につ いて、事務局の方から、遠藤さんよろしくお願いいたします。  【遠藤室長】  それでは資料1でございます、4回目の議事を論点整理としてまとめましたので、簡 単にご説明させていただきます。着席のまま失礼いたします。  前回まで1ページから4ページの真ん中までは、第4回目にもお示しいたしまして、 その場におきましていろいろご議論、訂正、加筆等をさせていただいたものでございま す。そして第4回目の論点整理といたしまして、4ページの真ん中以降に前回のテーマ でございましたわが国の健康情報センター構想について、なおご議論をまとめてござい ます。読ませていただきます。  まず初めにデータベースに入れる診療ガイドラインは、何らかの形で評価をされたも のにするべきである。それからどういう状況のときにどういうガイドラインを見るのか 、またそのガイドラインをどうやって使うのかという教育も必要である。診療ガイドラ インだけでなく、評価文献データベースも、一般の人が必要に応じて簡単にアクセスで きるようにしておく必要がある。ガイドラインそのものは無料であるべきであるが、そ れに付随するサービスは、有料であってもよいのではないか。日本医師会、学会も第三 者機関の運営に積極的に関与してもらう必要がある。データベースの設置は中立的な公 益法人が望ましいのではないか、というご議論でございました。  一部第4回だけでなく、その前の会とも重複している部分もございますが、私どもの 整理といたしまして、このようなご議論があったというふうに理解しております。  【高久座長】  この図の説明はいいですか。  【遠藤室長】  図の方も最初の資料の説明で申し上げましたように、前回の会で開原委員の方から提 出していただきました図をつけまして、皆様方からいろいろご議論いただきまして、双 方向性の確保等、ご意見を受けまして、この図を変えたものでございます。  【高久座長】  それでは今の説明に対しまして、どなたかご質問、ご意見おありでしょうか。だいぶ 今までにご議論いただきまして、事務局の方から説明がありましたように、資料1の4 ページの、わが国の健康情報センター構想についてという、6つの項目について、皆さ ん方のご意見がほぼ集約されてきた思います。  それでは本日の議題、1つだけですが、EBMデータベースを運営していくための既 存法人の選定についての考え方ということで、前回の検討会におきまして、データベー スの運営は、既存の公益法人の中から適切な法人を選定する方法が、今の時代としては 適切ではないかというようにご意見がまとまったと思います。  本日はこの運営主体となります、既存の公益法人の候補の選定ということになります 。もちろん向こう側の方のお考えも当然あると思います。一応候補として考えられる財 団を事務局の方から、説明をよろしくお願いします。  【遠藤室長】  今高久座長の方からお話がありましたように、前回の検討会におきまして、開原委員 からわが国の健康情報センター構想についての提案をいただきました。これをもとにご 議論をいただいたわけでございます。その結果、データベースの設置・運営については 、第三者的な中立機関、具体的には適切な既存の公益法人を活用することで、合意が得 られたというふうに、私どもは理解いたしました。本日の資料3に前回の検討会に提出 されました運営主体の比較検討表を、念のために付してございます。  ここで申し上げますと真ん中の中立機関、しかも既存の公益法人を想定した場合と、 ここに議論が落ち着いたということでございます。そして事務局が候補となる法人を選 定し、今日の検討会に提示することとなっておりました。これを受けまして事務局では 、これまで関係者の意見等を踏まえまして、慎重に検討を重ねてまいりました。その結 果データベースの設置・運営の法人として、財団法人日本医療機能評価機構が最もふさ わしい候補という結論に事務局としては達しました。  委員の皆様ご存じのとおり、本財団は、設立に際しましては官民一体となった協力の もとで、立ち上げられた経緯がございます。これまでその事業は、社会、医療社会、あ るいは国民の皆様から高い信頼を受けておられます。  またそもそも医療現場で用いる医療技術が、適正か否かを判定することが、医療技術 評価であり、その実践がEBMであるわけでございます。このためEBM普及のための データベースの設置・運営を、日本医療機能評価機構にお願いすることは、医療の質の 改善を提示する医療技術評価の理念にも、合致するものと考えます。  以上より、データベースの設置・運営を、財団法人日本医療評価機能にお引き受けい ただけないか、検討をお願いするということを、事務局としてご提案をさせていただき ます。  【高久座長】  はい。今事務局の方から、財団法人日本医療機能評価機構に、データベースの設置・ 運営をお願いしてはというご提案がありましたが、この件につきましてどなたかご意見 おありでしょうか。  いくつかの財団を、事務局として検討されたのだと思います。データベースの設置・ 運営については、今お話にありました日本医療機能評価機構が、本来の機能と最も近い 関係にあるのではないかということで、一応候補として上げさせていただいたわけです 。よろしいでしょうか。先方の方のご意向なり、いろいろ聞かないといけませんが、一 応その前にこの検討会としては、そういう結論でよろしければ、向こうの方に話をする ことについての、皆さん方のご了解を得たいと思います。  【開原委員】  賛成でございます。  【高久座長】  よろしいでしょうか。  【野添委員】  はい。  【高久座長】  よろしいでしょうか。どうぞ。  【矢崎委員】  先の話になるかもしれませんけれども、この機構が実際にEBMのデータを集めてど うこうするかということは、ここの機構の中には、そういう機能は持っておられないの で。それはほかに委託するという話。  【高久座長】  ざっくばらんにいいますと、軒を借りるという形をするのか、既にある今までやって こられた機構の機能評価に加えて、このデータベースをつくることもやられて、その結 果を機能評価に応用すると考えられるかどうかは、まだ先方に話してみないとわからな い点があります。どういうふうに考えられるか、また先方で、検討されることになると 思います。  今のところお願いしたときに、先方がどういうふうな反応をされるか、どういうふう にお考えになるかということは、正式にまだお願いしていないものですから。正式にお 願いしたときに先方の理事会なりで検討されて、引き受けいただけるかどうかというこ とを決められる。引き受けていただく場合に、どういう条件が出されるか、今のところ わかりません。  事務局の方で先方とネゴシエートしていただくことになると思います。多分お引き受 けはいただけると思うのですが、どういう形にするかは、これからの問題になると思い ます。  【遠藤室長】  座長がおっしゃるとおりで、基本的には機構がまず第一義的にお考えいただいて、そ のご議論をまた私どもとして伺いたいと、こういうふうに思っております。  【高久座長】  そういうことになると思いますが、よろしいでしょうか。  【矢崎委員】  すいません、たびたび。その場合に以前高久先生が座長で、このEBMの診療ガイド ラインをつくりましょうといったときの、皆さんの結論は、ガイドラインをつくるとき は、やはり学会にお頼みしましょう。それが実際に動くときには、やはりいろんな人の 意見を加えて。ですからユーザーである臨床医の先生方の意見、一般の臨床医の方の意 見、それからここはどこまで必要かわかりませんけれども、国民というか患者さんの立 場で加わったような、患者さんの満足度とか、そういうのを含めた医療の指針というの を出すということは、先生の座長のときにまとめられたんですけれども。それが精神と して今度機構で生かされるということに、ぜひお願いしていただければ、大変・・・。  【高久座長】  実際にはこのデータベースをつくるための運営機構みたいなものをつくらざるを得な いだろう。その中に当然機構の方も入られると思います。それから日本医師会の方も入 られると思います。それから学会の方が中心になっていくのだと思います。ですからそ の運営機構を、評価機構の中でどのように組み合わせるかということは、これからの話 だと思います。  それからフィードバックの場合に、医師会の方々からのご意見は当然入ってくるので すが、患者さんの方からのフィードバックを、どういう形で取るかという事は、これか らの、それこそ運営の機構ができてからの話になると考えています。  【矢崎委員】  よくわかりました。ありがとうございました。  【櫻井委員】  よろしいですか。  【高久座長】  どうぞ。  【櫻井委員】  今矢崎先生がおっしゃったことと同じことの繰り返しになるんですけれども。つまり この委員会そのものが、始まるときに前からの経緯の説明がまずあって、ここにつなが ってきたということで。それで今4回までの論点整理と絵があるわけですから。機構に これを受けてくださいという検討をお願いするには、よく事務局ではこういう内容のも のを引き受けてくれるかということを言ってもらわないと。ただ名前だけ、こういう名 前のものをやってくれ、あとは内容は勝手にやっていいですよという話ではないと思う のです。  それだったらさっきおっしゃった前委員会のことも、この委員会も意味がないわけだ から。もちろん機構としては、そんな面倒臭いんだったら、嫌だよという話があるのか どうか知りませんけれども。でもお願いする以上は、こういう内容のものを機構として 新しく引き受けてくれますかということで検討をしていただかないといけないなと思い ます。ぜひそれをきちんと説明して言ってもらわないといけないと思うので、よろしく お願いしたいと思います。  【高久座長】  おっしゃるとおりだと思います。事務局の方から機構にお話をするときには、当然今 までの経緯が全部行くのだと思います。それがどのようにするか。実際の運営のときに 、機構の中にどういう形で入っていくのかということが、これからの話し合いになるの だと思います。運営そのものは、今までの流れを引き継いだ形でやらないと、実効が上 がらないと思っていますので。遠藤さんそれでいいですね。  【遠藤室長】  もちろんこれまでご議論いただきましたこの委員会、あるいは前回の委員会など、ご 意見なり合意事項は、きちんと機構側の方にお伝えしたいと思っております。そのため に今回のチャートにつきましても、確認の意味でつけさせていただいた次第でございま す。  【高久座長】  ということでよろしいでしょうか。事務局の方から、後日正式に機構の方に、この検 討会の意向を伝えていただいて、その回答について、またこの検討会で、皆さん方のご 意見を伺いたいと思います。事務局の方から、日程の調整などお伺いいたしますので、 よろしくお願いいたしたいと思います。よろしいですか。きょうは1時間の予定が20分 ぐらいで終わりましたが、どうもありがとうございました。                                     (了) 照会先   厚生労働省医政局研究開発振興課    医療技術情報推進室    (担当)武末、高橋    (代表)03−5253−1111 内線2589,2588