概要情報
| 事件名 |
尾関学園 |
| 事件番号 |
愛知地労委 平成 2年（不）第5号
|
| 申立人 |
愛知県私立学校教職員組合連合 |
| 申立人 |
尾関学園高等学校教職員組合 |
| 被申立人 |
学校法人 尾関学園 |
| 命令年月日 |
平成 3年 1月28日 |
| 命令区分 |
一部救済（命令書主文に救済部分と棄却又は却下部分を含む） |
| 重要度 |
|
| 事件概要 |
学園が、組合からの団交申入れに対し、上部団体である私教連の同席は認めないこと、団交場所、人数、時間を制限することなどの条件に固執してこれを拒否したことが争われた事件で、上記の開催条件に固執しない団交の誠実応諾及び文書手交を命じ、新聞紙上への陳謝広告の掲載については申立てを棄却した。 |
| 命令主文 |
1 被申立人学校法人尾関学園は、申立人愛知県私立学校教職員組合連合と申立人尾関学園高 等学校教職員組合から平成2年4月25日以降数次にわたって受けた団体交渉の申入れに対 し、自らの提示した(1) 愛知県私立学校教職員組合連合の同席は認めない、(2) 団体交渉の 場所を学園外とする、(3) 交渉人数を双方3人とする、(4) 交渉時間を1時間程度とするな どの団体交渉開催のための条件に固執することなく、速やかに誠意をもってこれに応じなけ ればならない。
2 被申立人学校法人尾関学園は、申立人愛知県私立学校教職員組合連合と申立人尾関学園高 等学校教職員組合に対して、下記の文書を本命令書交付後7日以内に手交しなければならな い。
記
本学園が、貴組合の平成2年4月25日以降数次にわたる団体交渉の申入れに対し、これに 応じなかったことは、労働組合法第7条第2号に該当する不当労働行為であると愛知県地方 労働委員会によって認定されました。
今後、このような行為を繰り返さないようにします。
平成 年 月 日
愛知県私立学校教職員組合連合
中央執行委員長 Ｘ1 殿
尾関学園高等学校教職員組合
執行委員長 Ｘ2 殿
学校法人尾関学園
理事長 Ｙ1
3 申立人のその余の申立ては棄却する。 |
| 判定の要旨 |
2213 交渉人数
申立人組合からの団交申入れに対して、交渉員、場所、人数、時間等団交開催のための条件に固執して共同交渉に応じなかったことが不当労働行為であるとされた例。
|
| 業種・規模 |
教育（自動車教習所を含む） |
| 掲載文献 |
不当労働行為事件命令集92集96頁 |
| 評釈等情報 |
|