資料6 |
疾病名であり障害の種類名である用語を変更したケース |
1 | 「精神薄弱」の用語の由来
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2 | 問題点
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3 | 社会的な用例
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4 | 用語の定義
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5 | 障害認定における判定の基準
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6 | 法令上の用語
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7 | 医学上の用語
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8 | 代替用語の要件
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9 | 候補及び結論 (1)知的障害、(2)知的発達障害、(3)知能障害、(4)知能発達障害、(5)精神遅滞
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10 | 医学上の用語との関係整理
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(参考) | 心身障害研究「精神薄弱に替わる用語に関する研究」(平成5年12月〜平成7年3月)
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○ | 「精神薄弱」という障害については、かつては、「低能」、「劣等」等の用語が使用されていた |
○ | 医学界においては1920年(大正9年)代、教育界等においては1930年(昭和5年)代から「精神薄弱」という用語が使用されるようになった |
○ | 昭和16年 | 国民学校令施行規則(法令用語として初めて使用) |
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○ | 昭和35年 | 精神薄弱者福祉法制定 |
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○ | 昭和57年 | 障害に関する用語の整理に関する法律制定(不具、白痴等は改正されたが、精神薄弱は不適当用語とは整理されなかった) |
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○ | 平成 2年 | 日本精神薄弱者福祉連盟は、用語問題検討委員会を設置 |
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○ | 平成 5年 | 日本精神薄弱者福祉連盟は、症候名として「精神遅滞」、障害区分として「知的障害」とする結果をとりまとめた 厚生省は心身障害研究において、用語に関する研究を開始 |
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○ | 平成 7年 | 厚生省の心身障害研究において、知的発達障害又は知的障害とする旨の報告書がとりまとめられる 障害者プランに「保護者団体その他関係者の意見を踏まえ、見直しを行うこと」が盛り込まれた |
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○ | 平成 9年 | 関係医学団体より、法令用語として「知的障害」を用いることは差し支えない旨、確認 |
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○ | 平成10年 | 参議院国民福祉委員会において、委員長提案として、「精神薄弱の用語の整理のための関係法律の一部を改正する法律」を本会議に提出することを決定し、提出 改正法案成立・公布 |
疾病名である用語を変更したケース |
1 | 「(精神)分裂病」の用語の由来
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2 | 問題点
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3 | 法令上の用語
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4 | 代替用語の要件 病名が患者家族に苦痛や不利益をもたらさないこと。 (参考)病名の命名方法の分類
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5 | 候補及び結論 (1)クレペリン・ブロイラー症候群、(2)スキゾフレニア、(3)統合失調症(スキゾフレニアをより穏やかに翻訳仕直したもの) → 「統合失調症」を代替用語とする。(スキゾフレニアの訳語の変更)
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平成 5年 | 財団法人全国精神障害者家族会連合会より日本精神神経学会に病名変更の要望 |
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平成 7年 | 社団法人日本精神神経学会内に「精神分裂病という呼称の変更に関する委員会」を設置 |
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平成 8年 | 学会員を対象としたアンケート調査実施 |
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平成 9年 | 学会シンポジウムを開催及び学会員を対象としたアンケート調査実施 |
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平成11年 | 世界精神医学会(ドイツ・ハンブルグ)においてシンポジウム開催 |
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平成12年 | 学会シンポジウムを開催 |
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平成13年 | 評議員へのアンケート、公聴会、市民アンケート(家族会との共催)を通じ、名称「統合失調症」を選定。 |
平成14年1月 | 社団法人日本精神神経学会理事会において委員会見解「統合失調症」を承認 |
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平成14年6月 | 社団法人日本精神神経学会評議員会において理事会提案「統合失調症」を承認 |
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平成14年7月 | 日本新聞協会新聞用語懇談会宛「統合失調症」への呼称変更のお願い文を通知
社団法人日本精神神経学会より厚生労働大臣宛、病名変更要望書提出 財団法人全国精神障害者家族会連合会より厚生労働大臣宛、病名変更要望書提出 |
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平成14年8月 | 厚生労働省より各都道府県・指定都市宛、呼称の取扱通知発出 |