(資料4) 大企業ではセクシュアルハラスメント対策が進展 今後は中小企業への浸透が課題 −セクシュアルハラスメント防止の取組についてのアンケート結果− (財)21世紀職業財団は、平成11年10月から労働省の委託を受けて、 全国の地方事務所において、企業に対するセクシュアルハラスメントの防止の ための講習会を実施している。平成11年度に実施した講習会に参加した企業 に対し、セクシュアルハラスメント防止の取組についてのアンケートを実施し それを取りまとめた。回答数は、5,218企業である。 回答企業内訳 1,000人以上 795企業(15.2 %) 300〜999人 773企業(14.8 %) 100〜299人 1,299企業(24.9 %) 30〜 99人 1,221企業(23.4 %) 30人未満 1,130企業(21.7 %) 〔ポイント〕 ○ 均等法上事業主の雇用管理上の配慮が求められている「方針の明確化と周知・ 啓発」「相談・苦情への対応」「事後の迅速かつ適切な対応」の3項目すべてに 対応している企業は、従業員数1,000人以上規模の企業では70.9%、300〜999人 の企業では45.4%であるのに対し、30人未満の企業では6.8%で、大企業での 取組は進んでいるが、中小企業の取組は今後の課題となっている。 ○ 各項目ごとの普及度をみると、「方針の明確化と周知・啓発」は49.0%の企業 で実施されており、検討中の企業を含めると62.5%となる。「相談・苦情窓口の 設置」及び「事後の対応」はそれぞれ34.3%、36.8%と、「方針の明確化と周知 ・啓発」に比べるとやや低いが、検討中の企業を含めると約半数になる。 ○ 産業別にみると、金融・保険業での取組が進んでおり、建設業及びサービス 業での対応に遅れがみられる。
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調査結果の概要